ドラマ『ラストマン -全盲の捜査官ー』 第10話 皆実と心太朗の家族・・・。全ての真相がここに明らかに!(最終話)

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泉(永瀬廉)が山藤元捜査一課長(金田明夫)に刺され、佐久良(吉田羊)や皆実(福山雅治)ら捜査一課は捜査を開始しようとしますが、上層部からの圧力で身動きが出来なくなってしまいました。しかし捜査員たちは諦めず、出来る限りの捜査を続行します。

一方、皆実と心太朗(大泉洋)は、皆実の両親と鎌田(津田健次郎)のことを調べていくうちに、ある衝撃的な事実にたどり着きます。

そんな皆実たちの捜査に、不穏な動きを見せる清二(寺尾聰)と京吾(上川隆也)。

果たして、41年前の事件の真相は・・・?

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ドラマ『ラストマン -全盲の捜査官ー』 前回振り返り

皆実(福山雅治)と心太朗(大泉洋)は、41年前の事件の真相を解明するために吾妻(今田美桜)と泉(永瀬廉)をチームに加えて動き出します。

心太朗の実父・鎌田(津田健次郎)の命のタイムリミットが迫っている中、皆実家、護道家、そして泉の祖父である大物政治家弓塚敏也(石橋蓮司)との接点が浮かび上がってきました。

41年前の事件は政界のドンも関与する複雑な事情が絡んでいました。そんな中事件のカギを握る人物が殺害されますが、その事件は事故で処理するようにと上からの圧力がかかり捜査一課は身動きが取れなくなってしまいました。

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【ネタバレあり】ドラマ『ラストマン -全盲の捜査官ー』第10話あらすじと感想

上層部からの圧力

泉(永瀬廉)が元捜査一課長の山藤(金田明夫)に刺され、一命は取り留めたものの予断を許さない状況に。
仲間を取られた捜査一課は早速捜査を開始しようとしますが、警察上層部からストップがかかってしまいます。

納得がいかない佐久良(吉田羊)は、大物政治家の弓塚(石橋蓮司)を黒幕と考えて捜査を続け、事件に暴力団の関与があったことを突き止めます。

一方、皆実(福山雅治)と心太朗(大泉洋)は、吾妻(今田美桜)が見つけてきた、皆実の母・勢津子(相武紗季)と心太朗の父・鎌田(津田健次郎)が務めていた料亭で、同じ時期に働いていた女性に話を聞きに行きます。

そこで、鎌田と勢津子は知り合いどころか、恋人同士であったことが判明します。

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どんどん話が入り組んできました。

しかし勢津子は料亭の常連客であった皆実誠(要潤)に見染められ、断り切れず結婚することになります。

そして、弓塚を通じて誠とも面識があり、事件当時捜査の指揮をとっていた清二(寺尾聰)に皆実は「何かご存じであれば教えて欲しい」と尋ねますが、清二は「今お話しできることはない」と答えました。

moyoko

お父さんは何か知っていると思うのですが・・・。

予約台帳

皆実と心太朗は、次に鎌田たちが働いていた料亭を尋ね、当時の予約台帳を見せてもらいます。

moyoko

皆実さんはもちろん芸者さんと遊ぶことも忘れません。

当時、確かに誠は毎晩のように店に顔を出していました。
そして、清二も誠や弓塚と共に、店を訪れていたことがわかります。

その後、弓塚が特捜に事情聴取を受けるという事態が起きました。
清二が当時の弓塚の不正の資料を、特捜に渡したことがきっかけです。
清二は、今まで弓塚の罪をもみ消してきたこと、そして41年前に皆実の両親を殺したのは鎌田で間違いないと告白します。

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本当でしょうか・・・?

弓塚が逮捕され、清二が罪を認めたことで事件は強引に幕引きされました。
心太朗は「もうどうしようもない」と諦めかけますが、皆実はまだ一つだけ方法があるかもしれないと、手首をトントンと叩きます。
心太朗は、スマホを取り出して画面を確認します。

moyoko

何か、重要なものが映し出されたようで、心太朗は神妙な面持ちをしています。

弓塚は疑惑について否定を続けていました。清二は素直に取り調べに協力していますが、元々持ち込まれた事案が古すぎて、立件などは難しいと思われました。

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目を覚ました泉や吾妻も事件が終わったようには感じていません。

正義の人

皆実と心太朗は、皆実のホテルに京吾(上川隆也)を呼び出しました。
地上げの件などで、弓塚が黒幕だったことは間違いありません。
しかし、元暴力団員の池上の口を封じたのは、弓塚ではなく護道清二である。

皆実と心太朗はそう考えていました。

moyoko

その手配を清二は山藤に命じたのです。

弓塚と関わりのある暴力団関係者が殺害されたことで、世間の目は一気に弓塚に注がれます。そこで、清二は証拠資料を提出して、弓塚を追い詰め全てを終わらせました。これには、41年前の事件が深く関わっていると皆実は言います。

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事件は時効を迎えているので、新たに罪を重ねる必要はありませんが・・・。

皆実は、新たに罪を重ねてまでも守りたい秘密が、清二にはあると考えていました。
清二は賢く用心深い人なので、証拠を残しているとは思えません。ただ、病院に移送された鎌田が証言をしてくれるかもしれないのです。
皆実は、京吾に協力を仰ぎます。

「護道家は正義の家ですよね」

翌日、京吾は清二を尋ね、皆実たちが清二を疑っていることと、鎌田に会いに行こうとしていることを伝えます。
これまで京吾は、冤罪が立証されて護道家の名に傷がつくことを恐れていました。
その反面で、真実を知りたいという気持ちもどこかにありました。
何故自分の父は心太朗を養子として迎え、大事に育てたのか・・・。その真相に近づくため、京吾は皆実と心太朗がバディになることを許しました。

「でもそれは間違いだった。真相はもっと深く暗いものだったのですね。」

京吾は清二に「もう全て終わりにしてください」と忠告しました。

鎌田の病室

清二は鎌田の病室を訪ね、鎌田に語りかけます。

「約束は守りましたよ」

そして、おもむろに注射器を取り出し鎌田の点滴に注入しようとした時、皆実と心太朗が病室に入ってきました。

moyoko

そこには京吾もいます。

「私の兄は本物の正義の人でした」

京吾は、心太朗から“証拠”を見せられ、二人に協力することを決めました。
その証拠とは、心太朗が清二にプレゼントしたスマートウォッチのGPSデータです。

池上が殺された日、清二が現場近くに滞在していたことがGPSに示されていました。
清二は、素直に池上殺害を山藤に命じたことを認めました。
その動機は、事件の真相を隠すためです。清二がなんとしてでも守りたかった秘密。それは・・・。

「私と心太朗さんが兄弟だということですよね」

皆実は内ポケットから吾妻にとらせた戸籍謄本を取り出しました。
謄本には、皆実広見の父は誠、母は勢津子とあります。そして心太朗の方には父は鎌田、母の欄には「勢津子」とありました。

moyoko

つまり、皆実さんと心太朗は父親違いの兄弟だったのです!なんとなくそんな気はしていましたが・・・。

大物政治家と警察組織の関係、不正な土地取引など大きな事柄が目の前にあったため、さすがの皆実にも本当にパンドラの箱の中に入っているものに気が付くのが遅れてしまいました。

moyoko

この辺りのことに関しては、帳場に出ていない捜査一課の仲間たちが総出で調べてくれました。

三人の関係

勢津子が誠に嫁いで1年後、鎌田は食堂を開きました。そこへ、小さい広見を背負った勢津子が現れます。
実は、誠には本妻がいたのですが、それを知らずに勢津子は広見を育てていました。しかし、突然現れた本妻に追い出されてしまったというのです。

moyoko

勢津子は愛人に過ぎなかったのですね。

鎌田と勢津子は一緒に暮らすようになり、1年後に心太朗が生まれます。
幸せな時間も束の間、勢津子が心臓に病を抱えていることが判明します。治療に金がかかるため、鎌田は金策に奔走します。
そんな時、離婚が成立した誠が勢津子を迎えに来ます。鎌田は「勝手なことを言うな」と断りますが、池上たちに嫌がらせを受けるようになります。

結局、鎌田は勢津子を誠に渡すことを選びます。

moyoko

勢津子の命を一番に考えた結果です。

その際、誠は心太朗を引き取ることを拒否しました。勢津子は最後まで抗いましたが、鎌田は「心太朗は俺が立派に育てるから」と、勢津子と広見を送り出しました。

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その後鎌田は心太朗に精一杯の愛情を注ぎました。

心太朗は、この事実を皆実が黙っていたことが気にかかりました。
皆実は「ラストマンを取りたかったから」と冗談を言いますが、実は真相を聞いたことで心太朗が後悔するだろうと思ったからです。

moyoko

皆実さんもそれを知った時、少なからず後悔したのです。

「なら聞かせてください。あなたと共有します」

事件の動機

「護道さんと私は父親も同じ正真正銘の兄弟です」

moyoko

衝撃の事実!

戸籍には父親が別々に記載されています。しかしそれこそが事件の動機ではないかと皆実は言います。

勢津子は、広見に危害が加えられないように、鎌田の息子だということを隠し通してきました。しかし、広見が成長するにつれ、誠は自分の子ではないのではないかと疑問を抱き始めます。

moyoko

こういう人は、こういう勘だけは良いんですよね。

そして、池上らの調べで勢津子が料亭で働いていた時に鎌田と交際していたことを知り、広見が鎌田の子であることを確信します。
そして、勢津子と広見を殺して鎌田に罪をなすりつけようという計画を思いついたのです。

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皆実が抱いている事件への疑問は、誠犯人説で全て説明がつきます。

誠が夜中に鎌田を呼び出し、酒やつまみを勢津子に用意させました。

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綺麗好きの勢津子がナイフを片づけなかった理由がこれです。

鎌田が部屋に入るなり、誠は鎌田を鈍器で殴りつけます。
そして、勢津子に広見の本当の父親は鎌田ではないかと聞き、勢津子がそれを認めると、誠は勢津子を刺殺しました。
その後誠が2階に上がって広見を殺そうとしたので、鎌田がそれを止めに入り、階段でもみ合いになったのです。

誠、鎌田、広見の3人は階段から落ち、起き上がったのは誠だけでした。

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では、誠を殺したのは誰なのでしょうか?

誠は清二を呼び出し、偽装工作を打診します。しかしさすがの清二も殺人を見逃すわけにはいかないと断ります。
誠は清二を脅したのち、倒れている広見を殺そうとしたので、清二は思わずそばにあったガラスの灰皿で誠を殴りつけます。

そして、鎌田と広見を玄関まで運び、鎌田が犯人かのように偽装工作をし、自分が誠と関わってきたものの証拠隠滅のために、家に火を放ちます。

moyoko

なかなかの鬼の所業です。

皆実が感じた“匂い”は、清二から感じたものでした。
清二はアリバイ作りのために誠から料亭に呼び出されていました。
料亭では、ずっと同じお香を使っていて、待たされていた清二のスーツにその匂いがついていたのです。

moyoko

毎晩通っていた誠のスーツに匂いがついていたのも納得ですね。

ところが、清二が家を出た時に、警ら中だった山藤と出くわしてしまいます。
清二は山藤の警察人生の安泰を約束し、口止めをして鎌田と広見の救出に向かわせました。

子供たちのため

では、何故逮捕された鎌田は本当のことを供述しなかったのでしょうか。
それは、息子たちを守るためだったのではないかと皆実は言います。

父親が母親を殺したと聞けば広見が傷つく。自分が犯人だとなれば、心太朗は独りぼっちになってしまう・・・鎌田は悩んでいました。
その時、清二が声をかけてきました。広見は視力を失ったが、誠の両親が引き取ると言っているので、金銭の心配がない。罪を認めれば、鎌田が父親だということを伏せるというのです。そして、心太朗のことは護道家で引き取り、立派に育てると清二は約束しました。

鎌田は清二の提案に乗り、そこから犯行を認める供述を始めたのです。

moyoko

「約束は守った」というのはこの約束のことですね。

病室で、皆実の推理を黙って聞いていた清二は「全てその通りです」と事実を認めました。
皆実は、罪は許されるものではないが、自分を救ってくれたことに関して、清二に感謝しました。

一方の心太朗は、清二が正義のためではなく罪滅ぼしのために自分を育てたことについて、気持ちの整理をつけることができません。

人殺しの息子だと思って、正義の家の人間になろうと必死でやってきた自分をどう見ていたのかと、心太朗は清二に詰め寄ります。

moyoko

結果的に、人殺しの養子になってしまっていたわけですからね。

ただ、京吾からしてみれば、清二は心太朗を心から愛していたように見えていました。
皆実が清二に「正直に答えてください」と促します。

moyoko

子供は、いくつになっても親の言葉が必要な時があります。

清二は心太朗に向き合い、目を細めます。

「立派な警察官になったな、心太朗」

心太朗は、殺人教唆と殺人未遂の容疑で清二を現行犯逮捕しました。

親と子

その時、心太朗を呼ぶ声がします。奇跡的に鎌田の意識が回復したのです。
心太朗が鎌田のそばによると鎌田が絞りだしたのは

「心太朗、腹減ってないか?」

という言葉でした。
皆実は鎌田の手を取り、「あなたの息子です」と名乗ります。
そして自分たちは幸せだったから安心して欲しいと声をかけると、鎌田は安心したように息を引き取りました。

moyoko

ほんの一時でも、親子の時間が取れて良かったです。

鎌田の葬儀が終わり次第、皆実は帰国することになっていました。
二人が真の兄弟だとわかったあの日以来、二人の距離はむしろ広がってしまっていました。

moyoko

心太朗は皆実さんがしばらく真相を黙っていたことに怒っているのです。

しばらく不貞腐れていた心太朗ですが、佐久良に尻を叩かれ、皆実の見送りに行くことに。

moyoko

シンディーはラストを取りに行きました。

「最初から兄弟だと気づいていたんですか?」

「いえ、全く。想像すらしていませんでした」

ただ、皆実はある日少し違和感を感じていました。
それは皆実が作った肉じゃがを心太朗が食べた時、「懐かしい味がする」と言ったことです。
勢津子のレシピは独特で、他ではあまり食べない味なのです。
それを懐かしいと言ったということは、その味を覚えているということです。

moyoko

味や香りは忘れないと言いますよね。

きっと、家族4人で食卓を囲んだ時間があったはずです。穏やかで幸せな時間があったのです。
二人はハグをし、お互いの母と父の料理を教え合う約束をしました。

「アグリーです!」

皆実は、ニッコリと微笑んで「ではまた来週」と言います。
実は、“交換研修制度”なので次は心太朗がアメリカに行くことになっていたのです。

心太朗が混乱している中、皆実は通りがかりの人の助けを借りて搭乗口に向かって行きました。

ドラマ『ラストマン -全盲の捜査官ー』 第10話 感想&まとめ

事件の大きな鍵を握っていたのが清二さんだったり、バディは実は本当の兄弟だったりと、衝撃的な真相のオンパレードでしたが、最後はこのドラマらしいコメディタッチのラストシーンでした。

皆実さんのホテルでのお世話係・バトラーだった王林さん演じる望海が、実はアメリカ側の調査員で、心太朗を無事アメリカに送り出したのでした。

エンターテインメント感あふれる楽しい作品でした。お疲れ様でした!

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