この記事では怪異たちの知恵の神となった可憐で苛烈な少女と不死身の身体を持つ青年が織りなすミステリーアニメ『虚構推理』season2のあらすじと感想をまとめています。これを機に怪異と人間の不可思議な世界へと足を踏み入れてはいかがでしょうか。
目次
主要キャラクター/声優
岩永 琴子/鬼頭 明里
・本作の主人公。名家、岩永家の令嬢で大学生。可愛いらしい見た目に反し、苛烈な言動などから作中人物達に「品がない」、「たちが悪い」と指摘されている。
・11歳の時に妖や怪異達の”知恵の神”になるという契約を交わした。それ以降、人間社会の秩序を守るため怪異に関するトラブルの仲裁役などを担い、解決に尽力している。
桜川 九郎/宮野 真守
・琴子と交際している大学院生。以前交際していた紗季と別れた後、琴子から交際を迫られ、現在に至る。琴子のことをぞんざいに扱うが、九郎なりに琴子の身を案じている。
・幼いころ、祖母に人魚と件(くだん)の肉を食べさせられた影響で不死身の体と一度死ぬことで未来を自分の望む形にできる「未来決定能力」を持っている。たとえ身体が欠損してもその場で完全に修復される。
桜川 六花/佐古 真弓
・九郎の従妹で九郎と同じく不死身の身体と「未来決定能力」を持っている。
・怪異を生み出せる人間の想像力を利用し、自身の身体を普通に戻すことができる怪異を作り出そうと目論んでいる。
音無 剛一/家中 宏
・世界的に有名な企業、「音無グループ」の会長。
・23年前、”吹雪”という妖狐と取引し、妻である澄を殺してもらったことを琴子に自供した。
吹雪/川田 伸司
・長い年月を生き、かなりの妖力を持つ妖狐。
・音無会長と出会い、とある約束を実行する代わりに音無澄を殺すという契約を持ちかけた。
音無 晋/内田 直哉
・音無会長の次男で「音無グループ」の常務取締役。
・父である音無会長に呼び出され、ある”課題”に挑戦するためホテルを訪れる。
藤沼 耕也/てらそま まさき
・音無会長の長女、薫子の夫で中古車会社の社長。
・父である音無会長に呼び出された妻の代理で、ある”課題”に挑戦するためホテルを訪れる。
音無 莉音/石見 舞菜香
・音無会長の長男、亮馬の娘で会長の孫にあたる。
・父である音無会長に呼び出された父の代理で、ある”課題”に挑戦するためホテルを訪れる。
あらすじ
相も変わらず、怪異達が関わるトラブルを仲裁し、解決する日々を送っていた琴子の元へ世界的有名な企業、「音無グループ」の会長である音無剛一が相談を持ち掛ける。
剛一は23年前、自身の妻である澄を殺したのは自分だと琴子に自供した。
しかし、その事実を子供達へ打ち明けたいが、説明したところで信じてもらえるはずがない。
そこで子供達自身で真実にたどり着いてもらうため、琴子に判定役を担ってもらおうと願い出たのだった。
ネタバレ・感想
ここからは話の内容と感想をまとめていきます。ネタバレ注意です!

©城平京・片瀬茶柴・講談社/虚構推理2製作委員会
音無会長からの相談
相も変わらず怪異達のトラブルを解決する日常を送っていた琴子。
そんなある日、琴子はホテル経営などの事業を展開する有名企業「音無グループ」の会長に呼び出され、相談を持ち掛けられます。話を聞くと、会長は自身の妻である音無澄を妖狐と取引して殺害したと自供したのです。
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剛一は前会長の娘である澄と結婚し、婿入りしました。
澄は優れた経営者で前会長亡き後、グループを成長させ、世界的なものにしましたが、その一方で拡張を続けていたグループは崩壊寸前で悲鳴を上げており、自身の子供達の進路までも自分の思い通りにしようとしていました。
掲げる目標が高すぎるあまり、このままではみんなつぶれてしまうと危機感を覚えていた剛一は山荘で方策を考えていたところ吹雪と名乗る妖狐に遭遇します。
話を聞いた吹雪は澄を殺す代わりに敵対する怪異の土地を開発するよう言います。剛一は澄がいなくなるなら、と取引を承諾するとその数日後、約束通り澄は路上強盗に見せかけ殺されました。澄亡き後、剛一はグループの経営をその丈に合ったものに戻し、崩壊を防ぎました。
子供達も望み通りの進路へ進み、ことは丸く収まったと思われましたが、澄が亡くなったことで問題が収束した経験がある子供達が将来、また誰かの死でことが上手く運びそうになった時、殺人という選択をしてしまわないかと危惧しているといいます。
剛一自身は体内に悪性の腫瘍が見つかり、余命宣告を受けていましたが、澄を殺した報いなのだと受け入れていました。
だからこそ子供達に自身の罪を自白し、自身の末路を見せなければならない、そこで琴子にこの話を子供達に信じ込ませる協力を願い出たのでした。
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23年前の真実
剛一によって出題された”課題”に挑戦するため、晋と藤沼そして莉音がホテルの一室へと集まりました。
剛一は「23年前、澄を殺したのは私自身でそれが真実である、そしてそれを明らかにしてほしい」、「最も優秀な回答者に遺産相続の優先権を与える」といい、琴子はその回答の判定役であると説明し、一度退出しました。
剛一が部屋を去ると、琴子は親族達に本音をぶちまけ、親族間での仲を悪くしたくないのであれば、あらかじめ遺産相続の分配や順位などを決めて談合しては、と提案します。
3人は琴子の提案に添い、遺産相続の問題は丸く収まりましたが、この提案は剛一の意思によるものか、課題に答えはあるのかと疑問が浮かび、琴子に質すと剛一の意思ではないが答えはあり、剛一は皆に事を明らかにしてほしいのだと答えます。
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晋は「しかし父が犯人であったとして怪しい点はないだろう」と問いかけると、琴子は事件当時、全員にアリバイがあり、家族を守ろうとしたようで不自然では、と答えます。琴子は事件の経緯を話す中で、関係者達のアリバイについて触れていきますが、その悪意ある言葉に莉音は憤りを見せます。
琴子は怯む様子もなく、ただ剛一の意思を示し「罪の報いはきちんと受けるものだ」と語ります。その言葉で晋に続き、藤沼も重い口を開きます。
なんと剛一だけでなく亮馬、晋、薫子、藤沼の全員が澄の殺害を計画していたのです。その全員がアリバイ作りをしていたところへ澄の死の知らせが舞い込んできたため、殺害は未遂に終わったのだと告白しました。
そしてこの課題は我々の罪を明らかにさせることが目的なのでは、と琴子に問います。琴子は課題の目的は澄をどうやって殺害したのかを明らかにすることで、2人は自分の罪を隠すことで必死になり、莉音は異様な空気感でまともに考えることができなかったであろうから告白させたのだと答えます。
剛一は人を殺すことで上手くいった成功体験を質されたい、時に成功体験は害となり、人を自滅に追い込むからと剛一の意思を示しました。
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莉音の回答
事の顛末を整理しようと報告も含め、一時ホテルの部屋を後にする3人。
莉音は父の亮馬に電話を介して報告します。
話を聞いた亮馬は澄は”確かに暴君な面が表立っていたが、グループの将来や子供たちの幸せを考えていない訳ではなかった、澄もまた被害者なのだ”と語ります。
澄は父である前会長が示すレールの通りに進んできた、これまでやってきたことが間違いだったとして明確な失敗もしていないのに自分の意思で背くことは出来ないだろうと諭し、それを聞いた莉音は琴子の意思に気づき、事件の真相を導き出しました。
23年前の真実は澄の自殺だったと莉音は話します。
澄は父の意思にしたがってこれまで行動してきたが、澄自身でこのまま行けばグループが崩壊することは分かっていたため、”他殺に見せかけた自殺”を選んだと言います。
そして、剛一は澄に自殺するよう仕向けたため自身が殺したと言っているのではないかと付け加えます。
この説明を聞いた琴子は「では明日、剛一へこの回答を提出しましょう」とその場を終えました。
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真相

©城平京・片瀬茶柴・講談社/虚構推理2製作委員会
翌日、剛一も交えた場で再び回答を話す莉音。回答を聞いた剛一は子供達に不必要な罪悪感を抱えさせていたことを悔み、同時に子供達が手を下す前に自身で実行しておいて良かったと安堵します。
そこで自身の身体の現状を明かし、「殺人を犯すことでこうした報いがあるのだ、人を殺して成功体験を得ようなど思ってはいけない」と話し琴子へ感謝を述べますが、琴子はまだ時期尚早だと笑みを浮かべます。
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そうして琴子は事前に調べておいた真相を淡々と話し始めました。
剛一と契約した吹雪は澄を殺す機会をうかがっていたが、先に何者かに澄は殺されてしまい、契約と犯人をかばうために偽装工作して自分が殺したと剛一に報告したのだと言います。
この話をあらかじめ聞いていた琴子は真犯人は薫子だと断言しました。足をみずから折って時間を誤認させる工作を行い、強盗殺人に見せかけて澄を殺したのです。
藤沼は冗談だろうと琴子に向き直りますが、琴子は容赦なく問い詰めついに自白へと追い込みました。
信じがたい真実に動揺している剛一に、琴子は事を明らかにし、剛一が秩序に反する行いをしたことを示したかったと告げ、九郎とともにホテルを去ろうとしますが、真実を知り何か邪なことを考えるかもしれない琴子達を行かせまいと藤沼は銃口を向けます。
琴子は「私は何もしないし、薫子をかばうべく行動した藤沼、藤沼との将来を憂いて殺人を犯した薫子、2人の邪魔をするつもりはない」と言い、九郎は琴子の前に出て藤沼をなだめようとしますが、藤沼は九郎に琴子に命をかける価値はあるのかと問います。
九郎は「賭けが成立する命は持ち合わせていない」と返しますが、藤沼は構わず発砲し九郎は床に倒れこみます。
これでもう後には引けないと琴子を撃つべく銃口を向けると藤沼の手を九郎が止めます。先程頭を撃ちぬいた九郎が目の前に立っていることに動揺し、騒ぐ4人に琴子は「ここで起きたことは白日の夢だと思ってください」といい、2人はホテルを後にしました。
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終幕
真相が明らかになった後、もともと母を殺した罪悪感を抱えていた薫子は今回の件を受け止めきれず倒れてしまい、剛一も病状悪化で余命を縮める結果となりました。
琴子と九郎は床に伏せる剛一のもとを訪れていました。
剛一は九郎に六花との関係、琴子に相談を持ちかける前、六花にも同じ相談をしたことを打ち明けました。
話を聞いた六花によって琴子の名前が持ち出され、今回相談したのだと聞き琴子はおそらくこれまでの流れに少なからず六花は関わっているだろうと結論付けましたが、なぜ六花は琴子にこの件を押し付けたのかは謎のまま幕を閉じました。
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OP・ED紹介
ヨトギバナシ/カノエラナ
・カノエラナさんが担当され、混沌じみた不気味さとキャッチーさが同居するメロディーが中毒性を生み、高く評価されています。
・作詞、作曲:カノエラナ 編曲: エンドウ.
Invisible Love/宮野 真守
・九郎役を演じる宮野真守さんが担当され、九郎の心境や琴子への秘めたる想いを感じさせる力強いバラードだと評価されています。
・作詞:Amon Hayashi 作曲:$ÜN(SUN)、Le`mon、 NAOtheLAIZA 編曲:NAOtheLAIZA
まとめ
今回はアニメ『虚構推理』season2をまとめてみました。
怪異に頼ったために事がうまく運んでしまった経験から何かとそういうものに頼ってしまう傾向にある剛一氏。
それが秩序に反するならば、琴子は容赦なく正そうとし、藤沼夫妻の長く隠されてきた過ちも本人達の意思も関係なく、すべて明らかにする。それが琴子の正義なのでしょう。
そして、今回も六花さんが裏で糸を引いてるようでした。一体何が目的なのか分からず終いでしたが、きっと琴子と九郎の2人ならどんな怪異も事件も怯むことなく解決していけることでしょう。

