怪異たちの知恵の神となった可憐で苛烈な少女と不死身の身体を持つ青年が織りなすミステリーアニメ『虚構推理』のあらすじと感想をまとめています。これを機に怪異と人間の不可思議な世界へと足を踏み入れてはいかがでしょうか。
目次
『虚構推理』シーズン1 主要キャラクター/声優

©城平京・片瀬茶柴・講談社/虚構推理製作委員会
岩永 琴子/鬼頭 明里
・本作の主人公。名家、岩永家の令嬢で大学生。可愛いらしい見た目に反し、苛烈な言動などを行う点から作中人物達に「品がない」、「たちが悪い」と指摘されている。
・11歳の時に妖や怪異達の”知恵の神”になるという契約を交わした。それ以降、人間社会の秩序を守るため怪異に関するトラブルの仲裁役などを担い、解決に尽力している。
桜川 九郎/宮野 真守
・琴子と交際している大学院生。以前交際していた紗季と別れた後、琴子から交際を迫られ、現在に至る。琴子のことをぞんざいに扱うが、九郎なりに琴子の身を案じている。
・幼いころ、祖母に人魚と件(くだん)の肉を食べさせられた影響で不死身の体と一度死ぬことで未来を自分の望む形にできる「未来決定能力」を持っている。たとえ身体が欠損してもその場で完全に修復される。
弓原紗季 /福圓 美里
・真倉坂警察署の交通課に勤める女性警官で九郎の元恋人。九郎との婚前旅行先で九郎の体質を知り、別れを切り出した。
・真倉坂市で鋼人七瀬と遭遇したところを琴子に救われたことから鋼人七瀬の対処に協力する。
桜川 六花/佐古 真弓
・九郎の従妹で九郎と同じく不死身の身体と「未来決定能力」を持っている。
・怪異を生み出せる人間の想像力を利用し、自身の身体を普通に戻すことができる怪異を作り出そうと目論んでいる。
七瀬 かりん(鋼人七瀬)/上坂 すみれ
・真倉坂市で事故死したアイドル。最近、顔面がつぶれた七瀬かりんの亡霊、鋼人七瀬が夜な夜な鉄骨を振り回し、襲いかかってくるという噂がたっている。
寺田 徳之助/浜田 賢二
・真倉坂警察署の刑事課に勤める刑事で紗季に好意を寄せている。
・鋼人七瀬の存在を新たな犯罪の伏線であると感じ、鋼人七瀬の事件を追っている。
『虚構推理』シーズン1 あらすじ
ある日、怪異たちが琴子の元を訪れた。真倉坂市内で「鋼人七瀬」と呼ばれる怪異が暴れているので、対処してほしいという。
琴子は真倉坂市に赴いた先で九郎の元恋人、弓原紗季と出会う。そこで警察官である紗季の立場を利用して「鋼人七瀬」対応の協力を要請し、琴子は4つの「虚構の推理」を積み上げ、「鋼人七瀬」消滅を目指す。果たして知恵の神である琴子は「鋼人七瀬」という怪異を攻略できるのだろうか。
『虚構推理』シーズン1 ネタバレ・感想
ここからは話の内容と感想をまとめていきます。ネタバレ注意です!
鋼人の噂

©城平京・片瀬茶柴・講談社/虚構推理製作委員会
知恵の神である琴子は怪異たちが関連するトラブルを日々解決する日常を送っていました。
ある日、琴子の元へ真倉坂市内に棲まう怪異がやってきて「鋼人七瀬」という怪物が暴れているため対処してほしいと頼みます。
承知した琴子は真倉坂市へ足を運び、情報を集める中でかつての九郎の恋人である紗季と再会し、そこに噂の「鋼人七瀬」が現れ、琴子は物理的に接触します。
Lily
情報
紗季と別れたのち、さらなる情報収集に勤しんでいた琴子はネット上の真偽が不確かな情報では対処が難しいと感じ、警察官である紗季に協力を要請しようと紗季を呼び出します。
そんな中「鋼人七瀬」が現れたという怪異からの知らせを聞き、現場に向かうと1週間前から音信不通だった九郎が「鋼人七瀬」と対峙しているではありませんか。
九郎は「鋼人七瀬」と戦う中で、鉄骨によって頭を潰されましたが、特異体質のおかげで肉体が再生し、容易く「鋼人七瀬」をとらえ、首をへし折りました。
しかし、「鋼人七瀬」が何事もなかったかのように首を戻す動きを見て琴子は「鋼人七瀬」への対処法は1つしかないと確信します。
Lily
想像力の怪物
紗季の自宅にて「鋼人七瀬」について話す琴子。「鋼人七瀬」は普通の怪異とは異なる存在で人間の妄想や願望によって作り出された怪異だというのです。
「口裂け女」のように噂話や都市伝説から生まれた怪異は確かに存在し、「鋼人七瀬」に対処するには”「鋼人七瀬」という怪異は実在しない”と否定しなくてはいけません。
SNSなどのネットによって噂などが一点に集約されたことで短い期間ながらに「鋼人七瀬」という規格外の化け物が生み出されてしまいました。
それを決定づけているのが、”鋼人七瀬まとめサイト”という掲示板サイトです。このサイトによって設定や名前が固定され、より「鋼人七瀬」を作り上げていると琴子は話します。
そして、サイトのトップページに掲げられた絵は細部まで「鋼人七瀬」そのものが描かれていることから、「鋼人七瀬」がいたからサイトができたわけではなく、サイトができたから「鋼人七瀬」が生まれた、”鋼人七瀬まとめサイト”こそが怪異の正体であると断言しました。
Lily
予想外の死
琴子達が七瀬かりんについて調査を進める一方、寺田刑事は単独で「鋼人七瀬」を追う中で「鋼人七瀬」に遭遇し、殺されてしまいます。そして、この殺人によって「鋼人七瀬」攻略がさらに困難なものとなってしまいます。
寺田刑事を殺す前は傷害未遂事件を起こしているのは誰なのか、動機は何かをでっち上げて多くの賛同を得ることができれば、「鋼人七瀬」を消すことができました。
しかし、今はでっち上げる項目と現実の人間に冤罪などかからないようにするなどの条件が増え、途方もない難題へと変貌しました。
策を思い悩む琴子に”困難は分割せよ”の法則に従っていくつもの解決を積み上げればいいのではと提案する九郎。そこで琴子は4つの解決策を考え、今夜「鋼人七瀬」を倒すことを宣言すると、疲労から眠ってしまいました。
Lily
戦いに備えて

©城平京・片瀬茶柴・講談社/虚構推理製作委員会
琴子が仮眠に入ると、食料などを確保するためホテルの部屋を出た九郎と紗季。会話をする中で九郎の従妹、桜川六花の名前が出ます。
六花は検査入院のため九郎や紗季、琴子が在籍する大学病院に長期入院していました。しかし、それは表向きの理由で六花は自身の身体を普通に戻すため、病院を利用していたのです。
六花は退院後、琴子の屋敷でしばらく同居していましたが、ある日音信不通になったため九郎は六花を探して真倉坂市にやってきていたのです。六花は自身の「未来決定能力」で何をどこまでできるのか試すべく、「鋼人七瀬」を作り出したのだと、話す琴子。
そこへ怪異が「鋼人七瀬」が現れたと知らせにやってきます。琴子達は「鋼人七瀬」を倒すため現場へと急ぎます。
Lily
鋼人七瀬攻略議会
琴子は「鋼人七瀬」の存在を否定すべく、嘘と真実の入り混じった書き込みをまとめサイトの掲示板に入力していきます。
この議会は書き込みを読む人々がどう思うかによって裁決が下されます。
琴子は1つの解決策では覆らずとも4つの策を積み上げていき、九郎が「鋼人七瀬」と戦い、死んで未来を決定するという行為を繰り返すことで徐々に”「鋼人七瀬」は実在しない”という説を人々に信じ込ませていきます。
その中で六花も対抗して1人で死に、書き込みをして流れをつかみ返してきますが、琴子は書き込みの中に罠を仕掛け、屈服させました。解決を重ね、書き込みを見る人々に推理をさせ見事、”「鋼人七瀬」は実在しない、「鋼人七瀬」は七瀬かりん自身である。
”という嘘の真実をでっち上げることに成功しました。
Lily
六花の企み
琴子と九郎によって”「鋼人七瀬」は虚構である”という意見が多数になり、六花の企みは阻止されました。
戦いが終わったのち、頭を酷使していた琴子は深い眠りに入り、その間に九郎は紗季に接触していました。
そこで六花の目的は普通の身体に戻してくれる神様のような存在を作り出すことでその為に手段は選ばない、邪魔になる存在である琴子を放っておかないだろうといい、そして、そんな琴子を必ず自分が守る、琴子は幸せになるべき人間だからと九郎は話します。
Lily
秩序を守る者
深い眠りから覚めた琴子は九郎とともにホテルを後にし、六花の企みを事前に阻止できるように怪異たちへ呼びかけていると言い、九郎に1人で行動することを慎むよう伝える琴子。
すると、九郎は””イワナガヒメ””について知っているかと問いかけます。琴子は自身の苗字と同じである古事記の話を始めます。
イワナガヒメ(石長比売)とコノハナノサクヤビメ(木花之佐久夜毘売)は姉妹そろってニニギノミコト(邇邇芸命)の元へ嫁いだが、ニニギノミコトはコノハナノサクヤビメだけを娶り、イワナガヒメを送り返します。
岩のごとき永遠の命を与えようとイワナガヒメを嫁がせたのにそのことを知った父である大山津見神は怒り、それ以後、神の御子の命は木花のように限りあるもの、寿命あるものになったそうです。それを聞いた九郎は「だから不死身の自分のそばにいるのはイワナガヒメでないといけないんだ」と語ります。
しかし琴子は表情を曇らせ、九郎を小突きます。イワナガヒメが送り返されたのは、顔がブサイクだったからであり、女子に対するたとえを間違っていると眉をひそめます。そんな琴子に九郎は「でもお前は花より綺麗だから僕はどこにも返していないだろう。」と手を差し伸べます。
琴子は頬を赤らめますが、照れ隠しでその手をはたき、人を外見で判断するのは良くない、件と人魚の交じり者の癖に偉そうに言わないでと言ってのけます。
この世には妖怪、妖、怪異、魔、モノノ怪、幽霊が当たり前に存在している。でも恐れる必要はない、すべてには秩序がある。合理的な虚構をもって必ず守ってみせる。終。
Lily
『虚構推理』シーズン1 OP・ED紹介
モノノケ・イン・ザ・フィクション /嘘とカメレオン
・噓とカメレオンさんが担当され、ミステリアスな物語の雰囲気を表現した独創的な歌詞とメロディーが魅力的だと評価されています。
・作詞:チャム(.△) 作曲、編曲:渡辺壮亮
LAST DANCE/宮野 真守
・九郎役を演じる宮野真守さんが担当され、大人びた曲調が怪異たちの不気味な雰囲気とマッチしていると評価されています。
・作詞:由潮 作曲、編曲:Jin Nakamura
まとめ
今回はアニメ『虚構推理』シーズン1 をまとめてみました。
六花さんの作り出した「鋼人七瀬」という怪異に合理的虚構で立ち向かい、見事「鋼人七瀬」を打ち消すことができた琴子と九郎。知恵の神として怪異たちのトラブルを解決する琴子と不本意ながらも恋人としてトラブル解決に付き合い、琴子を守ると決意した九郎の2人にこれからどんな事件が待ち受けているのでしょうか。

