アニメ『薬屋のひとりごと』第9話あらすじ/ネタバレ感想!武官の死因に納得できない壬氏。死に想いを馳せる猫猫は彼に訴えた。

©日向夏・イマジカインフォス/「薬屋のひとりごと」製作委員会

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猫猫にかかった誤解を理解したものの、激務に追われる壬氏は子供のような振る舞いを続けます。そんな時、ある親しい武官の訃報が届いたのですが、その死因に壬氏は納得できません。

酒豪と知られた武官の死の真相を暴く猫猫。さらには女官の水死体が見つかり、さらなる事件に出会うことに。

自殺か他殺か分からないまま毒を持って死に至る人々を思い返し、死に思いを馳せる猫猫が、突然口にした言葉に、壬氏は驚きます。

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アニメ『薬屋のひとりごと』第8話のあらすじと振り返り

父が畑に行っている間に、見慣れぬ禿が家の戸を叩いていたので、猫猫は声をかけます。彼女に手を引かれて連れて行かれると、妓女と客と思われる男が毒を飲んで死にそうになっている場面を目にします。毒は煙草の葉だと思った猫猫は、急いで2人からこれを吐き出させて一命をとりとめますが、あとからやって来た親父・羅門に言われ、毒は水に溶かされていたものだと気づかされます。

年季の空けない女と金がない男が心中を図ったのかと思いきや、男は妓楼で多くの妓女から恨みを買っていた様子。禿も男の死を望み、わざと羅門が不在の時を狙って戸を叩いたのだと察しました。

それでも違和感を覚えた猫猫は、終わった話だと思っても推理を巡らせた末、妓女が毒を溶かした酒を巧みに男に飲ませた上で自分も少しだけ飲み、心中に見せかけて殺そうとしたのだという真相に辿り着きます。

あっという間に里帰りを終えた猫猫は、さっそく玉葉妃の元へと戻ると、異様に壬氏に睨まれるという違和感に気づきます。

李白のことを問われ、彼は身元引受人だと返し、対価として李白のために精一杯頑張ったと話す猫猫。自分は義理の簪に負けたと考えた壬氏は、猫猫の話しにショックを受け、湯飲みを落として動かなくなってしまいました。

なぜ壬氏がそんなにショックを受けているのかいまいち理解できない猫猫は、執務室の外にいた紅娘に思い切り頭を叩かれ、玉葉妃から大いに笑われるのでした。

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【ネタバレあり】アニメ『薬屋のひとりごと』第8話あらすじと感想

いじける壬氏様

猫猫が李白に差し出した対価とは、緑青館の妓女との面会であり、壬氏は勘違いをしていただけだと玉葉妃から聞かされるも、壬氏は子供のようにいじけ続けます。高順にこれを咎められるも、「いじけていない」の一点張り。高順は深いため息をつきます。

しかし、たまった仕事を急いで片付け、息抜きにオモチャとなる存在の元に足を運んでそんなことになっていたと知れば、ショックを受けるのも無理はない。若いというのは恐ろしいものだと、高順は心の中で思うのでした。

KAMUI

壬氏様付きの宦官というか、もはやお父さん!好感度上がりますわ。

とある武官の死。原因は酒の飲みすぎ?

遅くまで仕事をしていたその日、壬氏の元には浩然という武官が亡くなったという訃報が届きます。

面識のない五十路過ぎの武官が、宴席で酒を飲んで死んだと言われても猫猫はなにも思いませんが、侍女頭を下がらせ、玉葉妃と自分ががいるところでこの話を持ち出した時点で、壬氏は彼の死因を訪ねてくるだろうと推察。

「薬屋、本当に死因は酒だと思うか?」

「やっぱり聞いてきた」と、猫猫は心の中でつぶやきます。

KAMUI

もはや翡翠宮を探偵事務所か何かだと思っていませんか?と言いたくなるほどわかっていた事実。しかし、親しい人が亡くなったこともあり、猫猫の様子をうかがう余裕もなさそうですね。

その時、1人の下官から浩然という亡くなったという訃報を知らせました。

酒を一気に大量に飲めば死に至るでしょうが、酒をかめごと飲み干す豪快な武人で人柄が良い浩然が自ら死ぬほどの酒を飲むだろうか…壬氏は受け入れることができないでいました。そこで彼は宴会で振る舞われていた酒を猫猫に差し出し、おかしなところはないか確かめさせます。

酒を差し出された猫猫は喜んでこれを飲みますが、甘さとしょっぱさが混在している物だったため、微妙な表情を浮かべます。

壬氏が言うには、浩然は大の甘党で、上等の燻製肉や岩塩を用意しても手を出すことはなかったと言いますが、そんな男が、酒に塩が混ざっていて気づくだろうかと、猫猫は考えます。

本当の死因は酒に入れられていた塩。浩然が気づけなかったのは…?

昔は辛いものが好きだった浩然は、ある時を境に甘党になったのだと壬氏から聞かされた猫猫は、とある推測をたてます。浩然が飲んでいた酒の瓶を見せてもらうと、そこには白い粉が付着していることに気づきました。これは毒ではなく塩。

浩然はある日突然甘党になったのに、酒瓶に残るほどの塩に気づくことができなかったのは、塩味が分からなくなっていたからだと、猫猫は話します。

真面目でストイックな性格の武官だった浩然は、妻と子を流行り病で亡くしたことで、酒と甘いもの心のよりどころにするようになっていました。食の偏りやストレス、真面目な人間だからこそ、その不可が大きくかかり、味覚を失う病に罹っていたのだろうと、猫猫は推察しました。

酒瓶に塩を誰が入れたのか。壬氏は当然疑問を抱きます。が、それを調べるのは猫猫の仕事ではないが、彼女は憶測を口にしていきます。

真面目な人間を毛嫌いする者は多い。酒の席のちょっとした嫌がらせで塩を入れ続けた者がいたのだろう。しかし、少しの塩では気づかない、ならば気づくまで加えてやろうと思ったのかもしれないと…

KAMUI

いたずらのつもりが死ぬとは思わなかった…っていう奴ですね。

誰かが罰せられる直接の原因になりたくがないため、はっきりとした答えを出さずにこれを伝える猫猫。しかし、これを聞いた壬氏は高順に命じて行動を起こすのでした。

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「酒は二十歳になるまで禁止せよと」青年の言葉に猫猫は震える

事件の真相を伝えれば、いつもならキラキラした表情で礼を言ってくるものの、今回の壬氏はしおらしい…と猫猫は少し拍子抜けをします。よく見てみると、彼の腰には黒曜石の房飾りがあることから、喪に服していることに気づきます。

幼い頃に世話になったかただったからこそ、真相を知りたいと考えた壬氏。そんな彼を見た猫猫は、彼も普通の青年なのだなと考えます。

礼として壬氏は昨日のものとは違う酒を猫猫に振る舞います。喜ぶも感謝しているように見えないと思った壬氏がこれを問い詰めてみると、さっさと仕事に戻ってはどうかと猫猫は返します。図星を突かれた壬氏がバツの悪そうな顔をすると、「ため込まないうちに終わらせては?」と、猫猫は詰め寄ります。

真面目に仕事をしていると言えば、その一例を壬氏は猫猫に言ってみせるのですが…

年若い者が酒におぼれることを防ぐため、二十歳になるまで酒を禁ずる法案があると聞かされた猫猫は、自分がお酒が飲めなくなるのを危惧したことで、彼の腕を掴んで絶対にその法案を通さないようにと訴えます。

震える猫猫に対し、壬氏は余裕の笑みを浮かべ「私の一存では何もできない」と言って帰るのでした。

KAMUI

子どものように拗ねていた壬氏様がやっと元通り。ここでやっとひと段落ということですね。

下女の水死体が見つかり大騒ぎ。しかし猫猫は彼女に触れない

猫猫が医官の元へにいる時のことです。女官の1人の水死体が発見され、彼女は医官と共に現場へと駆け付けます。恰好からしてそれは後宮の下女。堀から見つかった彼女は、冬だったために水死体は綺麗な姿をしていました。怯える医官に対し、淡々と水死体の下女を確認する猫猫。しかし触れることはしません。

花街は一歩裏に入れば無法地帯。死体には見慣れているのですが…人間も薬の材料になるため、一度でも手を出せば墓荒らしになりかねないため触れないようにと、父・羅門に言われているからなのです。

KAMUI

自分の腕に毒蛇噛ませて実験して喜んでいる子ですものね…やりかねない。親父、よくわかっていらっしゃる。

自殺か他殺か

「水の中は冷たかっただろうな……」

猫猫がそう思う水死体の下女は、尚食の下女で、昨日までは普通に働いていたものでした。塀に登って投身自殺をした結果だと壬氏は言いますが、それは難しいと猫猫は言います。

かつて幽霊騒動を起こした芙蓉妃が城壁に登った方法を探っていた猫猫は、職人が使ったと思われる突起を発見したことがありました。しかし、たいていの女性は難しく、下女は纏足だったため、より難しいと考えます。

自殺か他殺か、それを裏付ける証拠はありませんが、指先が真っ赤になっていたことから、彼女が生きたまま堀に、必死に塀を登ろうとしていたのだろうと猫猫は考えます。

死に思いを馳せる

死ねば薬や毒の実験が出来くなる。だからこそ自殺などしたいと思わないし、殺されることもごめんだと、猫猫は考えます。しかし、死はいつ訪れるか分からない。浩然のように不本意な詩を遂げることもあるでしょう。運命には抗うことなどできないが、自分ならばどのような死が良いだろうかと、猫猫は考えたのです。

思い出されるのは今まで彼女が見てきた様々な場面。おしろいで命を落としそうになった梨花妃、心中に見せかけて死のうとした妓女や殺されそうになった男の姿、男を殺そうとした禿の姿、そして離で見た光景…。

そして猫猫は壬氏にこう訴えかけます。

「もし私を処刑する場合、毒殺にしていただけませんか?」

自分が何かをした場合、処分を下すのは壬氏だろうからというも、壬氏は言葉を返しません。早速粗相をしてしまったかと思うと、縛り首でも斬首でも構わないと言い直すのですが、壬氏は険しい表情を浮かべます。

KAMUI

平民の猫猫としては色々考えてそんなことを言ったのでしょうが、壬氏としてはやめてくれって話ですよ。真意をわかっていないとはいえ、簪を送った相手がそんなこと言い出すのは悲しいですよね。

少しずつ明らかになる真相

園遊会の席にもいた彼女の遺言が見つかったことで、下女は自殺したのだという結論に至り、事件は収束しました。

数日後、高順はついに腕に火傷を負ったものを見つけ出し、これを壬氏に報告しました。その者は、柘榴宮の風明(フォンミン)。阿多妃の侍女頭がその人でした。

これを聞いた壬氏は、また険しい表情を見せるのでした。

KAMUI

火傷の跡がある女官を探せの答えが阿多妃の侍女頭…上級妃の侍女たち問題多すぎませんか?

アニメ『薬屋のひとりごと』の次回に期待するもの

途中逆になったかと思えば、過去一シビアにもなった甲斐だなと思えます。

色々な人の死、死にそうになった場面を目にしてきたからこそ、自分はどんな風に死ぬのだろうかと考えたのでしょう。不謹慎と思われても、猫猫のように死を身近に見てきたのなら思わないわけもないのかと考えてしまいます。

壬氏からしても、浩然という幼いころから信頼していた武官の死を目の当たりにしたばかり。そんなところで猫猫の死まで考えさせるのはあまりにも酷でしょう。そんなことを思わされた会でした。

さて、木簡を燃やした騒動の時から捜索が始まっていた火傷の女官がついに見つかったわけですが、ここからまたどのような騒動が起きていくのか気になるところです。

上級妃の最後の1人・阿多妃と関わることになるであろう猫猫。どんな展開が待っているのか楽しみです。

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