帝の勅命により、病に伏す梨花妃を診るよう言われた猫猫。それは治せと同義語だと察する猫猫は、早速梨花妃がいる水晶宮へと足を運ぶこととなりました。
おしろいの毒素を出すため、食事から見直したい猫猫ですが、梨花妃の侍女たちに阻まれてしまいます。壬氏の働きによって触診を許されると、梨花妃が衰弱し続ける原因が判明。
1人の侍女の頬を思い切り叩き、恫喝を決める猫猫必見。
女とは恐ろしいなと思わせられる1話となってます。
目次
アニメ『薬屋のひとりごと』第3話のあらすじと振り返り
後宮の東門の上で踊る姫が1人。宮中では幽霊だと騒がれますが、それは中級妃でありながら、武勲をたてた進化に下賜に出される芙蓉妃でした。
昼は大人しく、夜になると門の上で踊る芙蓉妃は、下賜に出されることで夢遊病を発症してしまったのだろうと猫猫は推察し、玉葉妃や壬氏にもこれを伝えました。
それからというもの、芙蓉妃は厳重な警備の元、外に出ることを許されず、下賜の日を迎えました。この日まで浮かない顔をしていた猫猫は、その心中を玉葉妃に告げました。
かつて一人の妓女は、想いを寄せる男に身請けされるため、夢遊病を装い、自分の価値を下げて銀の量を減らさせたことがありました。同郷の幼馴染である臣下み身綺麗のまま添い遂げることを望む芙蓉妃は、帝の前でわざと舞を失敗してお手付きになることを避け、下賜が決まっても遠ざけるため、夢遊病を装ったかもしれないと、猫猫は考えたのでした。
臣下に手を引かれ馬車に乗った芙蓉妃を見送ったその日の夕暮れ、猫猫は1人「恋が女を美しくするのであれば、どんな薬になるだろう」と呟くのでした。
【ネタバレあり】アニメ『薬屋のひとりごと』第4話あらすじと感想
帝の勅命で水晶宮へ梨花妃を診ようとするも、侍女に阻まれ“ぴょーん”と投げ出される
玉葉妃と帝の食事の席で毒見役をすることになった猫猫は、ここで帝から梨花妃の容体がすぐれないため診てほしいと言われます。
診てほしいはつまり「治せ」と同義語だと理解している猫猫は、これを拒否することなどできず、帝からの勅命を受けることとなりました。他の妃の前でそんな話をするのかと呆れながら、帝は帝という生き物なのだと、猫猫は少々呆れるのでした。
KAMUI
おしろいの毒によって御子が死んだと分かって以来、宮中から鉛の入ったおしろいは宦官の手によってすべて破棄されたはずなのに、梨花妃は今も伏せっている状況。体の中にある毒素を出す必要があると考えた猫猫は粥をもって水晶宮へ。しかし、そんな粗末なものを梨花妃に食べさせられるわけないだろうと侍女たちに言われ、猫猫は追い出されてしまうのでした。
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体を労わる食事を作るも門前払い。そこで壬氏が笑顔で近づいてくる
おしろいの毒を輩出するための食材を選んで消化の良い食事を作るも、水晶宮の侍女たちは猫猫を梨花妃に近づけようとはしません。もっと栄養をとった方が良いと豪華な食事を用意するが、猫猫からすればそれは胃に負担をかけるものばかり。病人が食べられるものではないことは考えればわかるだろうと、猫猫は心の中で思います。そしてまたも猫猫がいると空気が悪くなるといって追い出されてしまいます。
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食事をしないと人は死ぬ。しかし今の梨花妃は我が子を失ってから生きる気力もないのだろうと考えます。しかしこちらは帝の勅命を受けてやってきている身。遂行せねば首と胴がさよならしてしまうため、猫猫は侍女たちから妃の触診を拒否されても、水晶宮に足を運び続けました。
にっちもさっちもいかない彼女の姿を見た壬氏は笑顔で猫猫に近づきます。壬氏が猫猫に近づくと、侍女たちは猫猫に嫉妬の炎を燃え上がらせますが、「帝の計らいを無碍にするのは、美しき妻女たちには似合いませんよ」と言われ頬を染めて猫猫を妃の前まで行くことをあっさり許すのでした。
壬氏に耳元でささやかれてゾッとした猫猫でしたが、そののちに侍女たちがあっさり手のひらを返したことで、「女ってのは恐ろしいな」とひとりごとを呟くのでした。
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容体悪化の原因に気づいた猫猫が豹変。侍女の1人にブチ切れる
壬氏のおかげで梨花妃に粥を食べさせることを許された猫猫ですが、思った以上に衰弱しているため、彼女はむせかえってしまうことから、重湯に変えればいいかと考えます。この時、彼女の口元を拭いたとき、梨花妃が化粧をしていることに猫猫は気づきます。その肌の色は以前と同じ。梨花妃が衰弱する原因は禁止されたはずのおしろいがまだ使われていたことだと、猫猫は気づいたのです。
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猫猫は1人の侍女の前に立つと、「妃に化粧をしているのはお前か」と聞きます。侍女はこれを肯定し、すべては梨花妃様のためと返します。すると猫猫は彼女の頬を思い切り叩き、地に伏した彼女の髪を引いて引きずり、見つけたおしろいを頭からかけてやりました。
「そのうち全身に毒が回るだろう。よかったな、これでお前も梨花妃と同じだ。血の気のうせた肌と落ちくぼんだ眼窩、食事も取れないような体。なんでこれが禁止されたか、わかってんのか!」
そういって侍女の髪を再び掴み、梨花妃の方へと向けました。梨花妃様が喜ぶと思ってと言い訳を続ける侍女ですが、自分のガキを殺した毒を誰が喜ぶんだと猫猫に言われ、ついに返す言葉はなくなってしまい、すすり泣き始めるのでした。
侍女にはさっさと顔を洗って口をゆすぐよう命じ、他の侍女にはドスのきいた声で床を掃除する用命じる猫猫。あっけらかんとした表情で「女とは本当に恐ろしいな」と壬氏に言われて我に返った猫猫は、やってしまったと冷や汗をかくのでした。
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使えるものはなんでも使う。全ては梨花妃を生かすため
梨花妃の治療に本腰を入れるため、猫猫は侍女を使って掃除や換気をして環境を整えます。香のかおりがなくなれば、病人特有の匂いがしてきたため、猫猫は呆れながらも侍女たちに体の拭き方などの指導を始めます。茶や重湯を無理矢理に飲ませる姿をみて、梨花妃が嫌がっているのではと侍女は言いますが、「飲まねばダメです」と言い、猫猫は続けます。
ゆっくりでも嚥下できるようになれば粥の米粒の量を増やし、果物を混ぜるなどし、食事を変えていきました。
ある日、困ったことはないかと笑顔で迫ってくる壬氏に対し、猫猫は蒸気風呂を作ってもらうようお願いをし、彼もこれを快く引き受けます。
病状が少し軽減されてきたころ、梨花妃はどうして死なせてくれなかったのかと、猫猫に言います。これに対して猫猫は、粥を食むということは死にたくない証拠だと返します。
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亡き御子のことを思いながら、梨花妃は猫猫のこの言葉に納得し、侍女の手を借りながらも蒸気風呂で汗を流し、体から毒素を排出していきます。
猫猫が目の下にクマを作りながらも献身的に世話をし続けたその時、おしろいを隠し持っていたことで謹慎処分を言い渡された侍女が現れます。謹慎が説かれ、再び梨花妃に仕えることを許された彼女は、梨花妃からお茶が欲しいと言われ、涙を流すのでした。
回復した梨花妃への×××な置き土産
2ヶ月ほどが過ぎると、梨花妃は1人で散歩が出来るまでに回復しました。玉葉妃と衝突したときの印象が強いため、傲慢な妃かと思うこともあったが、猫猫の中ではその印象はしっかりと覆されました。
疲れて眠る猫猫。梨花妃はその彼女の頭をそっと撫でます。
梨花妃が回復したことで、帝からの勅命を達成した猫猫が翡翠宮に戻ることとなりました。もう自分は子供を産む子ことはできないだろうかと梨花妃は不安を口にします。帝からの寵愛はすでに潰えたと考える梨花妃は、もう自分には玉葉妃に勝つような魅力などないと語ります。
帝の命で自分はここに来たので、自分が翡翠宮へ戻れば帝はやってくるだろうと返す猫猫は、玉葉妃に勝てる勝てないは、牡丹と桔梗のどちらが美しいかと同じように決めるものではないと言います。自分には淡い髪も翡翠の瞳も持ち合わせていないという梨花妃に対し、他のものがあれば問題ないといって、猫猫は彼女の胸元を見ます。そして、猫猫は耳元で梨花妃に囁き水晶宮を去っていきます。
梨花妃に伝えた置き土産は、かつて遊廓の姐たちが教えてくれた秘術。猫猫も覚えておいて損はないと言われたものの、自分にはそれに足るような二つの果実を持ち合わせていないが、梨花妃ならば役に立つだろうと思って伝えました。
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猫猫が翡翠宮へ戻ると、仲間の侍女たちが彼女を労わります。そしてしばらく帝の翡翠宮への通いが減ったことで、玉葉妃の睡眠不足が解消され、猫猫の目を泳がせるのでした。
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燃え上がる炎は呪いか
宦官が火の中に木簡をくべると、それはたちまち燃え上がります。
怯える宦官は自身の手の色が変色していることに気づき「呪いだ」と口にするのでした。
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アニメ『薬屋のひとりごと』の次回に期待するもの
前回は伏線があっても3話分まとめてやってくれたおかげで焦らされることはありませんでしたが、今回は完全に焦らされています。これもきっと呪いなのではないのでしょうが、じゃあなんなの!?ということになるじゃないですか。非常に楽しみです。
そして今回の猫猫のドスの聞いた折檻は非常に良かったです。花街で育った彼女からすれば、日常茶飯事な光景だったかもですが、温室な後宮では驚きの行動だったのでしょう。しかし、猫猫からすれば考えればわかるだろうとか思うことも分からない彼女達には良い薬だったかもしれません。
こんな彼女の姿を見ても引くことなく、女とは恐ろしいなと言えちゃう壬氏様もスゴイです。さすが日ごろから芋虫を見るような目を向けられて耐性があるだけありますね。
こんな一面もある猫猫はホント魅力的。これからまたどんな一面が見られるのかも期待が高まりますね。