三姫の1人に身請け話が来ているという禿の噂を聞いてしまった李白は、それは白鈴のことではないのかとドギマギ。
彼女を他の男に取られたくないと思う李白は、緑青館をよく知る猫猫に相談。白鈴の相手として李白はふさわしいのかを調べれるために猫猫がとった行動が壬氏を激怒させます。
目次
アニメ『薬屋のひとりごと』第20話のあらすじと振り返り
祭事で壬氏を救った猫猫は、早速自分がたどり着いた真相を告白。そしてまもなくして首謀者と疑われる女官・翆苓の自害を聞かされます。自分に挑発的な言葉をかけてきた彼女がそう簡単に命を投げ出すだろうか…猫猫は検視をした医官の目の前で、翆苓が納められているはずの棺を壊します。中身は翆苓とは違う別の女性。医官が検視をしたのち、死んだものを生き返らせる薬を使って逃亡したのだと考えた猫猫は、彼女を見つけ出して蘇りの薬について聞こうと、一人静に燃えあがります。
壬氏がいつものように上級妃の元を訪れると、玉葉妃の懐妊の可能性を知り、猫猫を毒見役として再び翡翠宮に派遣。再び毒見役が出来ることを喜ぶ猫猫の心の中には男子禁制の後宮に身を置けば、あの男と接触する機会も減ると安堵の想いも生まれるのでした。
【ネタバレあり】アニメ『薬屋のひとりごと』第21話あらすじと感想
ヤブ医者の実家
玉葉妃が懐妊した可能性が出てきたことで、毒見役として再び翡翠宮で働くこととなった猫猫は、医局に足を運び、ヤブ医者と共に掃除を始めます。あらかた掃除が進むと、ヤブ医者は休憩がてらお茶とお菓子を持ってきたのですが、時期的に採れないさつまいものお菓子を出してくる上、それを紙にのせて持ってくることからかなりのボンボンなのだろうと察します。
ヤブ医者の実家は村をまとめあげ、宮廷御用達の紙を作るような家。そのためお菓子が出てくるのは当たり前となっていました。
作れば作るほど設けられていたものの、先帝の母が木の伐採を禁じてからはうまくいかなくなり、苦肉の策としてヤブ医者は医官として後宮で働くこととなったのでした。
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猫猫が再び医局を訪れると、ヤブ医者の家の紙が宮廷御用達じゃなくなってしまうという話を聞かされます。妹から送られてきた手紙の紙は脆く、すぐに破けてしまうことが原因と猫猫は考えました。
紙を作る時には牛を使っていると聞いた猫猫は、葛湯を用いて紙の強度を上げる方法を遠回しに説明。ヤブ医者は急いで妹に手紙を書き始めるのでした。
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白鈴が身請けされる!?猫猫により李白の肉体査定がスタート
三姫の誰かが身請けされるという噂を禿から聞いてからというもの、それが愛しの白鈴なのではないかと考えてしまう李白は、仕事にも鍛錬にも身が入らなくなってしまいました。
このままではいけないと考えた李白は猫猫を呼び出し、身請けをするにはいくら必要なのかと相談を持ち掛けました。
翆苓の話しが動いたのかと思ってやって来た猫猫としてはガッカリな話。しかし、幼いころから自分を可愛がってくれた上、妊娠をしていないのに母乳が出るという白鈴の体質のおかげで自分の体がはぐくまれたこともあるため、猫猫は真剣に相談に乗ることに。
即金で銀10000枚は必要といわれ、今の給金では足りないことに李白は幻滅。しかし、銀を用意で来たところで白鈴が李白を振る可能性も否めません。そこで猫猫は李白が白鈴のお眼鏡にかなうかどうか、その体を見て確かめようと始めます。
李白に服を脱ぐよう命じた猫猫は、彼のたくましい筋肉、腕の力こぶを見て可能性を感じ始めます。そして、最後の1枚を脱ぐよう命じたその時、訪れた壬氏にこの光景を見られてしまうのでした。
鍛錬で磨かれた良い筋肉!服を脱がされパンイチになったところで、最後の一枚も脱げという変態的な言葉を意中の女子が他の男に言っていた時の壬氏様のショックは半端ないでしょうに。
壬氏激怒。勘違いの末、ついに誤解がとける
李白との仲を疑い続ける壬氏。その上、ついに服を脱ぐように言った現場を目撃したことで、彼の怒りは頂点に。そんな彼を見ても猫猫は怒らせるどころか、美人は怒ると怖いなあと冷静に思うだけでした。
李白の肉体を見て彼の生活、健康状態を見ていたと猫猫の言い分を聞いた壬氏は、自分の体を見てもわかるのかと返します。壬氏が李白に競い、自分の方が綺麗だと誇示したいのかと呆れる猫猫は、「意味がない」と一蹴。すれ違い続ける中、壬氏の体を見ても姉とは合わないと告げたことにより、事態は大きく変化していきます。
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壬氏からの交渉。李白の答えはいかに
白鈴が身請けされてしまうかもしれないと思うも、今の自分には何もできないと嘆く李白。そうしていると壬氏は李白の元を訪れ、妓女を身請けするために必要な銀20000枚を肩代わりしてやろうかと提案してきました。
最初こそは国一番の美貌を持ち、帝のお手付きと噂される壬氏がそんなことを言ってきたのは、妓女の身請け話を笑い話として扱い、白鈴を侮辱するつもりかと思うと、李白の警戒は解けません。
警戒心の強い猫猫か信頼を置ける人物であり、有能な軍師に見いだされて昇進する優秀な武官との縁を作っておきたいと話す壬氏はいうのですが、考えた末に李白ははっきりとこの申し出を断りました。
「妻として迎えたい女を自分で稼いだ金で請けずして、それで男と言えましょうか」
この言葉を聞いた壬氏はあっさりと身を引き、李白と猫猫の間には何もないこともわかって安堵するのでした。
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愛を語る文。真相の文
身請けをするのに十分な金をもらう話は断ったものの、なにもしないのは良くないと思った李白は、彼女に対して文を書こうと決意。一方的に思うだけではなく、彼女の気持ちも聞こうと、李白は白姫に対して文を認め始めました。社交辞令でもいい、それを信じて糧にしようと、李白は奮起。そして、すだれの向こうでは李白からの手紙を読む白鈴は静かにほほ笑むのでした。
同じ頃、猫猫も白鈴に手紙を送り、身請け話の真相を探ります。やり手婆は白鈴を誰かに身請けさせたいとは思うも、彼女自身は妓女という仕事を天職と思い、辞めるつもりはありません。いつかどこかの王子様が迎えに来るのを待っているのだと、白鈴は猫猫に文で伝えました。
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そして、禿が勘違いした身請け話というのは“あの人”が猫猫を身請けしたいという話から始まったものだったのです。真実を知った猫猫の顔から笑顔は消え、羅漢は薔薇の枝を眺め、1人ニヤリと笑うのでした。
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アニメ『薬屋のひとりごと』の次回に期待するもの
今回は芙蓉妃の幽霊騒動以来の純愛物語だと言っても良さそうなモノだったように思います。しかも、お金にものを言わせてスムーズに猫猫を身請けした壬氏に対し、李白は彼女が納得した上で頑張ってお金を稼ぎ、両想いの末に身請けしたいと奮闘する覚悟を決めたマジさが垣間見えて良かったです。
真っ直ぐな李白様が白鈴と結ばれると良いなと願いつつ、この2人の進展具合は是非今後も見ていきたいと思います。
さらに、妓女を手に入れるため、妓女の価値を下げた男もちょっと登場。妓女とのかかわり方が三者三様なのがまた乙なもの。そして最後に出てきた薔薇は、今回のOPにも出てくる薔薇に繋がっているのかなと思うと、また楽しみが増えていきます。
時期的にもそろそろこのクールのお話しもクライマックスの予感。どうなっていくのか楽しみです。