壬氏と街で別れ、羅門の元へと戻った猫猫は、翌日緑青館の離れに薬を飲ませます。病に伏せる妓女は元は緑青館の妓女。彼女に一体何があったのか…。
宮廷へと戻った壬氏の元にまたもあの男がやってきました。羅漢との会話の中で、壬氏は彼と猫猫の関係に気づき、羅漢が会いたがっていることを猫猫に伝えると…。
目次
アニメ『薬屋のひとりごと』第17話のあらすじと振り返り
街の飯屋で人と会う約束をしている壬氏は、普段とは別人に返送したく、猫猫に相談。やるからには徹底的がモットーの猫猫は、顔はもちろん、体格や服、声までも変えてしまいました。
付き人がいつもと同じでは意味がないということから、今度は猫猫も変装、壬氏は猫猫の従者・壬華として街へ出かけます。互いに振る舞いが日頃のものと同じだと指摘し合いながらも、街歩きを堪能。飯屋の近くまでやってくるとそこは女を買うところだと猫猫は気づき、早々に実家へと帰ろうとします。
去り行く猫猫に対し、壬氏は羅漢に言われた「妓女の価値を下げる方法」を問います。嫌な話だといいながら、それは妓女に子どもを孕ませることだと答えるのでした。
【ネタバレあり】アニメ『薬屋のひとりごと』第18話あらすじと感想
梅毒の妓女
女がいては飯屋に入りにくいだろうと考えた猫猫は、さっさと壬氏の元を離れて実家へ。泣く幼い自分が女に刃を向けられる光景を夢に見て起き上がった猫猫は、羅漢に頼まれ緑青館へと行きます。離れで寝たきりになっている鼻のない妓女に薬を飲ませます。
緑青館は今でさえ格式ある妓楼ですが、泥のかかった看板をかけていた時期がありました。その数年間に客を取って梅毒をうつされてしまい、病に伏すことになってしまったのです。以来女は使い物にならなくなってしまったのですが、追い出されることなくこの離れに置かれては、気休め程度にしかならない薬を飲み、時々鼻歌を歌うようになったのです。
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もう少しだけ
妓楼に変な眼鏡の人が来ていると聞かされると、猫猫は離れに居続けることに。夕方になり、客が帰ったと梅梅から聞かされます。男は猫猫に身請けの話を今まで何度も持ち掛けてきたが、妓女ではない猫猫にこれは通じません。やり手婆が自分を妓女にしようとしたがり、もしなっていればあっさりと売り飛ばされていただろうと猫猫は考えます。そんな男の相手に付き合う梅梅の考えを猫猫は理解できません。もしもそれが恋というものだとしたら、そんな感情はきっと自分を生んだ女の体内に起きてきたのだと猫猫は考えます。
三十路前の梅梅は引退も考えなくてはいけない年齢。それでも梅梅は、もう少しこの仕事を続けたいのだというのでした。
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身分だけでなんでも分けるのはもったいない
街の用事を済ませて戻って来た壬氏は、待ち合わせの飯屋が花街のように女を売っていると知ってげんなり。以前、羅漢からもらった酒を猫猫に渡し、これを水蓮と共に飲んでくれというも、何事もなかったかのように振る舞う彼女の言動に違和感を覚えます。
淡々を仕事をこなしているように見えて、時々上の空になっていることや、こっそりと部屋に薬草を隠していることも水蓮に見抜かれ、猫猫は改めて侮れない人だと思わされます。自分は卑しい家の娘、貴人と家の中でもわきまえた振る舞いをしなくてはと区切りをつける猫猫ですが、身分だけでなんでも分けるのはもったいないと水蓮は返します。
何がどう転がって人生がどうなるかなんてわからないのですから…そう猫猫に話す水蓮は、彼女に薬局へのお使いを頼むのでした。
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翆苓
水蓮のお使いにより、猫猫は意気揚々と薬局へ。後宮にあるヤブ医者の部屋よりも大量の薬があるため、猫猫はその匂いをかぐだけで喜びに包まれます。医局中を漁りたいという衝動を抑えていると、詰所の常備薬を貰いに来た翆苓と遭遇しました。軍部に勤めていると思われる女官・翆苓。彼女とは一旦別れるも
壬氏の謎と認めざるをえない真実
水蓮に言われて薬局に取りに行ったのは壬氏の薬なのですが、一体どんなくすりなのかとこっそりなめてみたところ、芋の粉だと猫猫は感じました。
半月に一度ほど定期的に回ってくる仕事があることや、前日から湯あみをし、香をたいて出かけたり、精進料理を食べる習慣があること。宦官なのに祭祀をやることがあるのだろうかと、猫猫は考えます。
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街で猫猫の養父が医官であったことを壬氏が高順に話していると、またも羅漢が登場。先日の話の続きをしようと行ってきます。妓女の価値を下げた男に対し、あくどいことをしたなと責める壬氏ですが、トンビに言われてたくはないと返されてしまいます。
10年以上かけてやり手婆を説得したのに、壬氏が猫猫を身請けしたわけですが、羅漢はいくらでも払うから返せと遠回しに言います。当然壬氏は拒否。そして、自分に逆らえる人などそういないでしょと言われたことで、羅漢は自分の本当の身分を知っているのだと気づかされます。
さらに、羅漢の口から「娘」という言葉が出てきたことで、壬氏は2人が親子であることに気づいてしまうのでした。
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二度と見たくない表情
娘にそのうち会いに行くと言って壬氏の部屋を去る羅漢。そして壬氏は意を決し、変人が猫猫に会いたがっていることを彼女に告げます。
今までは変人としか伝えていなかったが、「羅漢」という名前を出したことにより、壬氏は猫猫の見たことのない表情を目にするのでした。
あんな顔は初めてみた
もう二度と見たくない
断っておくと言われた猫猫は、ありがとうございますと言って一礼し、その場を去っていくのでした。
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よみがえりの薬
やはり勘付かれていたかとため息をついていた猫猫ですが、一面の薬草畑を見つけると、いつものように飛びつきます。するとここでまた翆苓に遭遇。鎌を持つ彼女に怯える猫猫ですが、翆苓はこの庭の手入れをするために持っていたにすぎません。
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あまり活力のある性格ではないように見える彼女が、死者を蘇らせる薬を植えようとしていると聞くと猫猫はすぐに飛びつきます。そんなものが実在するなら、喉がから出るほど欲しいのですが、そんなものなどないと言われてしまいます。
猫猫の腕前が気になる翆苓は、もう少ししたらここに朝顔を植えると言い、その場を去っていくのでした。
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アニメ『薬屋のひとりごと』の次回に期待するもの
猫猫が食いつきそうな言葉を残して去っていった翆苓。壬氏の部屋付下女になった時、他の女官と雰囲気が違うことからやっぱり注目してしまったのですが、なにやらありそうな感じがしますね。
そして今回ついに発覚してしまった衝撃の真実、羅漢と猫猫が親子であること。猫猫が離れに来ていた時に訪ねてきていたのは羅漢ということも間違いはなく、結果的に壬氏がだーげッとにされてしまったわけですが…。しかし、父に会いたくない娘。そして母親は?まだまだ隠された秘密がありそうで楽しめます!
そして壬氏の言動や薬も…。この作品、毎回毎回見応えありすぎです!