アニメ『薬屋のひとりごと』第16話あらすじ/ネタバレ感想!彫金細工師が遺した謎に、猫猫が挑む

©日向夏・イマジカインフォス/「薬屋のひとりごと」製作委員会

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3人の息子を弟子としていた宮廷御用達の彫金細工師が、誰にも秘伝を授けずに死去。息子たちそれぞれに違う形見を残し、不思議な遺言を残したというこの件を聞かされた猫猫は、早速真相を探りに動き出します。

「皆、昔のように茶会でもするといい」

彫金細工師が息子たちに残したこの言葉の意味とは、そして秘伝は受け継がれるのでしょうか?

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アニメ『薬屋のひとりごと』第15話のあらすじと振り返り

鱠を食べた男が食中毒を起こして倒れたという話が高順から舞い込んでくると、早速猫猫は操作を開始。河豚を使ったと思われるも、料理人の証言では河豚は使われていないということ。そして同じ事件が10年前にも起こったということで、高順は彼女に相談したのです。

実際の厨房に行き、珍しい海藻を見つけた猫猫は、倒れた男の弟の目を盗んでこれを持ち出します。石灰水につければ解毒されるこの海藻は、塩漬けにしただけでは毒であること猫猫が解明すると、これを買い付けたのが酒の席で情報を手に入れた弟であったということまで明らかになるのでした。

1人の武官に粘着される壬氏は疲れがたまる日々。猫猫はその男の正体に勘付くも、深入りしないようにします。武官・羅漢から緑青館にいた妓女の話を聞かされた上、彼は壬氏を通じて猫猫に謎を解いてほしいと依頼をしてくるのでした。

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【ネタバレあり】アニメ『薬屋のひとりごと』第16話あらすじと感想

新たな謎解き。猫猫は人知れずワクワクしている?

「ちと面倒なことなのだが…」と前置きをし、壬氏は猫猫に羅漢から持ち掛けられた話を持ち掛けます。
宮廷御用達の彫金細工師は、弟子としていた3人の息子たちの誰にも秘伝を継承させずに亡くなってしまったと聞くなり、その秘伝を探る様にと猫猫は察します。

妙に乗り気な猫猫は、さらに話を聞き続けます。
3人の息子の形見分けには差があることもおかしいと思う猫猫は、壬氏から渡された手紙を持って、早速彼らの元を尋ねることにしました。

KAMUI

いつものパターンとはちょっと違いますが、まさに謎解き!というようなイベントですね。一日暇をもらった瞬間に不満そうな顔をする壬氏様。羅漢の話しに付き合わされていると思うとちょっとかわいそうかも。

仏頂面の馬閃様はあの人に似ている。

翌日、猫猫は馬閃と共に彫金細工師の元を訪れます。勝手に動くなと釘を刺される猫猫。しかし家に通され、息子たちの形見を見せてもらっている最中に、彼が高順によく似ているなと気づくのでした。

KAMUI

確かに似ていますね。ため息をつくところとか…。

小屋と家具と金魚鉢、違和感だらけの遺品

細面の男に通されると、そこにはさらに2人の男がいました。部屋には次男が引き継いだとされる細工の施された箪笥があり、それを囲むようにして机が設けられ、木漏れ日程度しか光が入らない細い窓の前には、四角く日焼けした跡が残る物置台があるという不思議な間取り。箪笥は鍵があるが鍵穴と合わず、小屋に固定をされているため、長男に残された作業小屋から出すこともできずに困っていると言います。

三男に与えらえた金魚鉢はガラス製のもので明らかに高価。三男だけがすぐ金になるなと、2人の兄は嫌味を言い出すのでした。

KAMUI

3人の兄弟、どうやらさほど仲良くないようですね。その中でも、安牌なものを与えられているのは結局3男。他の2人のものは売るなどできないからこそ、睨まれてしまうという感じでしょうか。
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3人で茶会をしろという遺言こそがヒント。閃いた猫猫がついに謎を解く

父の形見のおかげで兄2人はひねくれてしまい、三男はなにも言えないという不仲な状況に呆れつつ、猫猫謎解きを続けます。

母はこれを制すと、夫の遺言にあった「皆、昔のように茶会でもするといい」という言葉に従い、お茶会をするための茶を持ってきました。

3人の兄弟たちは定位置と思われるところに座るのですが、窓の光が当たる席だけは遠ざけている模様。そしてその光がもう少し伸びれば箪笥に当たりそうだと考えると、あることに気づきます。

箪笥の鍵は昔から開かなかったわけではなく、亡き父が細工をしている間に空かなくなったという次男。箪笥は固定され、強引に開ければ中の細工が壊れると言われたことで手も足も出なくなってしまったと聞かされると、猫猫は三男に金魚鉢はどこに置かれていたものかと質問。

金魚鉢は窓の下の台に置かれ、昔はそこで金魚を飼っていたと聞くなり、猫猫は早速これを再現。蓮の模様を箪笥に向けると、外から細く入る光が金魚鉢を通して屈折し、箪笥の鍵穴に差し込みます。

KAMUI

この展開はなかなかの胸アツ!

次男がこれに触れようとすると、失明を危惧した猫猫が触るなと声を上げます。間もなくして箪笥の鍵穴から煙があがり、妙な臭いがあがってくるように…。そして、その鍵穴に鍵を入れてみると、今まではいることさえできなかった鍵がすんなりと入り、開錠させたのです。

遺品と遺言に込められた父の想い

亡き父は貧血や腹痛を繰り返し、吐き気や気鬱などもあったのではと考えた猫猫。彫金細工師は、はんだを使って複数の金属を溶かしていたのではと考えた末、そんな症状があったのではと考えた故、三男はその通りだと答えます。

引き出しの中には鍵の形の鋳型があり、そこに鍵が出来ていたことから、熱によって今鍵は出来上がった。今まで次男が持つ鍵が鍵穴に入らなかったのは、はんだで溶かされるはずの金属が詰まっていたからだろうと猫猫は推測します。

新たに出来た鍵で他の3つの引き出しを開けてみると、鉛と錫、そしてもう一つは玄関先にも置かれていた新しい金属がそれぞれ入っていました。光の当たる時間はさほど長くないことから、低い温度で溶ける金属であることもわります。引き出しの大きさの違いからそれは配合の比率に関係しているだろうと猫猫は考えます。そして、父のいたずらに振り回されただけだと不満を漏らす長男、次男と違い、見て技術を盗んできた三男にはこの意味を察することができるだろうと、猫猫は考えます。

聡い末の息子が伝承すると察した猫猫はこれ以上は言わないながらも、父と同じように鉛で体調を崩すことを見通し、体調が悪いようであれば花街・緑青館の薬師・羅門を訪ねてくださいと伝えて家を去っていくのでした。

KAMUI

鉛といえば、おしろい事件と同じ顛末がありえますからね。そしてちゃっかりまた養父の営業。出来た娘です。

3つの素材が溶け合って一つになる

父がこの遺言を残したのは3人で仲良く家業を継いでほしいというメッセージに感じた三男は、苛立つ長男、次男を引き止めます。

長男はいつも冷静で作業を冷静にこなしミスがないから何でも任せられる、次男は社交性があってどんな人とでも打ち解けらえる才能を持っていると、父から聞かされていた三男は同じように思い、一緒にやっていこうというのでした。

数日後、壬氏は末の息子が秘伝を引き継いでメキメキと力を魅せ出して後継者となり、宮廷に出す細工を作るようになると羅門から聞かされます。長男と次男は職人から身を引くと、売り上げの管理、販路の開拓とそれぞれ適材適所につき、仲良く仕事をするようになったそうです。

KAMUI

綺麗な終わり方…漫画の結末では三男が継いだで終わっていましたが、この方が綺麗で私は好きです。

聞く必要のない話をされ、聞きたいことははぐらかされる

ここでまた羅漢は先代が遺したという細工の話。最後に作られた祭具は映えると話すも、自分の立場の人間からすれば祭具など関係ないのに話してくる…嫌らしい男だなと壬氏は思わされます。しかし埋もれた才能をそのままにしておくのは勿体ない、上に上がる才があれば上げてやるべきだと考えてこの話を持ってきた羅漢の言葉には同意。彼の人を見抜く才能によって軍部には逸材が集まり、彼は仕事をさぼってここにいるのでした。

KAMUI

見抜く力は素晴らしいんですが、これが敵なら厄介なんですよね。

ここで壬氏は、以前羅漢が話していた「妓女の価値を下げる方法」について問いかけますが、「それはその道を知る人に聞くと言い」と言われてしまいます。追求しようも、ここで彼は部屋付の女官宛にさほど甘くない酒を置き、また明日と言って執務室を去っていくのでした。

KAMUI

猫猫が辛党と知っている…?しかしまぁ、壬氏からしたら話しにくい相手ですね。

アニメ『薬屋のひとりごと』の次回に期待するもの

三兄弟の話は綺麗にまとまるも、なかなか回りくどい話し方をする羅漢に、壬氏の心労が溜まるばかり。これはまだまだ続きそうですね。

そんななか、今度は猫猫に化粧を施してくれと言い出す壬氏様がラストに。今度は何が起きようというのか……非常に楽しみですね。

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