風明の処刑をキッカケに、彼女の家の関係者が洗い出され、関係者を後宮から出されることが決まるも、猫猫もその対象になっていたことに壬氏は気づきます。彼女を手放したくないと思いながらも、命令で彼女を縛り付けていいものか迷い始めます。
緑青館への返済が終わっていない猫猫は、解雇されることを恐れて壬氏のへと足を運び、みっともない言い方をしないように自分の想いを伝えます。
猫猫の言葉を聞いた壬氏の決断は、思わぬ展開を呼びます。
第1クール最終話。
最後の最後まで面白展開目白押しです!
目次
アニメ『薬屋のひとりごと』第11話のあらすじと振り返り
里樹妃の毒殺を企てた理由を突き止めた猫猫は、その犯人である風明に会うため、再び柘榴宮を尋ねます。阿多妃の子供の死因が蜂蜜だという事実が露見することを恐れ、同じく蜂蜜で死にそうになった里樹妃の口を封じるために犯行に及んだ風明は、猫猫にこれを言い当てられてしまいます。
大切な阿多妃の子を亡き者にしてしまった後悔が拭えない風明は猫猫の入れ知恵により、里樹妃毒殺の犯人として自主。しかし、阿多妃が後宮を出ていく必要がなくなるよう、里樹妃を殺そうとしたという動機を表に出し、蜂蜜の件を隠しました。
間もなくして風明は処刑。阿多妃が後宮を離れ、離宮へと移る前夜、彼女は偶然居合わせた猫猫と塀の上で酒を酌み交わし、水死した下女を悼みます。そこで猫猫は、自分のために下女や風明が死んだと気づきます。
翌日、阿多妃は淑妃の証の冠を壬氏に返し、後宮を去ります。里樹妃は母のように慕っていた阿多妃に一目会うため現れます。幼き里樹妃にあった阿多妃は、母のような優しい笑みを向けるのでした。
【ネタバレあり】アニメ『薬屋のひとりごと』第12話あらすじと感想
処刑された風明の波紋は広がり、壬氏を悩ませまる
里樹妃毒殺を企てたと自首した風明は処刑。さらに風明の親族は財産を奪われ肉系にされました。さらに風明の実家、関係者を解雇し、後宮から追い出す命が出たことで、その家の関係者の人攫いに連れて来られた猫猫も、解雇の対象となっていたのです。
壬氏が望めば猫猫を解雇しないようにもみ消すこともできます。どうするかと高順に問われた壬氏はひとり悩みます。
自分が命じれば解雇をもみ消し、猫猫を今まで通り後宮で働かせることもできます。そして猫猫はどんな嫌な命令だろうと受け止めるだろうと、壬氏は考えます。が、それは彼女の意に反しているのであれば…。
自分と彼女との間にある亀裂がこれ以上大きくなることを、壬氏は恐れます。
KAMUI
嫌な予感を察した猫猫は壬氏の元へ。
小蘭から大量解雇の話を聞いた猫猫。他人事のように話を聞くも、内心では嫌な予感が過っていました。もしその解雇の対象の中に自分がいたら…李白を連れて行った際に約束した上客を送り込むという約束を果たされていない今解雇をされれば、やり手婆に売り飛ばれてしまうことは明白。焦った猫猫は後宮内を駆け回り、壬氏を探し始めます。
KAMUI
息を切らし、やっとの思い出壬氏を見つけると、早速大量解雇の話しに…。名簿には自分の名前が記載されていたことから、解雇の対象になっていることを理解するのでした。
猫猫、交渉失敗
「どうしたい」
壬氏に問われた猫猫は考えます。
玉葉妃の侍女になったことで毒見もできるし、今は医局にも出入りが出来る。それなりに今の生活を気に入っているため、猫猫は解雇を拒みたい気持ちでいっぱいです。しかし、いち女官にしか過ぎない自分が媚びる目をしないようにせねばと自分を言い聞かせて答えを出します。
「命じられれば何でもやります」
命令されればできるだけやり遂げる。売り飛ばされるまでの時間が稼げればなんとかできる、クビにしないでくれ…と念じます。
猫猫の意思を聞いた壬氏は、金を弾む約束をし、猫猫の解雇を受け入れるのでした。
交渉失敗。猫猫解雇。彼の答えに、猫猫は呆然とするのでした。
KAMUI
どよどよ…じめじめ…いじいじ
解雇通知の翌週、猫猫は荷物をまとめ、お世話になったところへ一軒一軒挨拶をしたのち、花街へと帰っていきました。
猫猫を手放す決断をした壬氏は、彼女の主人・玉葉妃からは「後悔しても知らないわよ」と言われます。そしてその言葉通り壬氏は後悔し、部屋の隅でキノコを生やして落ち込むのでした。
KAMUI
すっかりいじけてしまった壬氏。幼い頃より彼の世話をしている高順は、こういう時に代わりの珍しいおもちゃを与える大変さを知っています。
KAMUI
猫猫を道具として扱いたくないからこそ、引き止めるのを辞めたのだろうと考えても、手間のかかる主人だと呆れる高順。代わりがダメなら…そう思う高順はある武官に尋ねようと考えるのでした。
KAMUI
花街から戻った猫猫は妓楼でアルバイト。
花街へと帰った猫猫は、弾んでもらった給金のおかげで、ひとまず売り飛ばされずに済んでいました。そんなある時、妓楼の外で行われる貴人の宴に三姫と同席することとなったのです。
妓女を家に呼ぶだけでも金がかかるうえ、一晩の酌で一般の給金1年分の銀が消えると言われる3人を呼びつけられたこの状況に対し、金はある人の所にはあるのだなと、猫猫は考えます。しかも相手は李白の紹介の宮廷交換。思ったより年若いとしるなり、猫猫はもっと早く紹介してもらえれば、借金は減ったのにと考えながら、客人に笑顔で酌をして回ります。
「俺が買ってやろうか?」
笑顔を振りまき疲れた猫猫は、宴を楽しまずに落ち込む男を1人見つけます。彼の隣に座ると、1人にしてくれと言われるのですが、猫猫にとってそれは聞き覚えのある声。
彼の横髪をかき上げた時、それが壬氏だと気づきます。
「壬氏様?」
壬氏も猫猫に気づき、その手に触れようとします。が、妓女に触れることが許されないため、猫猫はスッと避けます。
妓楼でアルバイトをしていると聞くなり、身売りして売るのかと焦る壬氏。そんな事実はないものの、この人はいつも人の貞操を疑うなと、猫猫は呆れます。
KAMUI
そんな会話をしていると、壬氏は突然「俺が買ってやろうか」と言い出します。なんの冗談をと思う猫猫ですが、また後宮で働くのも悪くないかと考えます。後宮が嫌だと言ったと思い解雇を決意した壬氏でしたが、そんなこと一言もいっていないと返されます。
後宮の暮らしは特別悪くなく、毒実験さえできればなおよかったなどと聞かされた壬氏は子供のように笑いだします。言葉が足りない猫猫に触れようとするも、逃げられてしまいます。
指先だけでもとと言われ、これを承諾した猫猫。すると、猫猫の唇に壬氏の指が当たります。ついた紅に壬氏が口づけ。猫猫は頬を染め「うつるじゃないか」と目を背けるのでした。
何が何やら困ったもので、その後猫猫は三姫のしつこい追及にあうのでした。
KAMUI
猫猫の進む道
後宮とは生涯関わりたくない場所でした。しかし、薬屋に戻った猫猫は、ふと後宮で出会った人たちが元気だろうかと物思いにふけります。
緑青館で薬の調合をし、病に伏せる妓女を診たのち、湯に浸かってそんなことを思っていると、後から入って来たやり手婆に「これからどうするんだ?」と尋ねられます。
KAMUI
後宮も花街も花園であり鳥籠。
眠れない猫猫は、雪の降る中1人、後宮に勤めた1年間を振り返りながら、そんなひとりごとを口にするのでした。
KAMUI
数日後、花街にやって来た壬氏は、やり手婆の目が眩むほどの金子を持ってきました。これを見て猫猫は呆れますが、続いて壬氏が差し出してきた虫から生えた奇妙な草を差し出しました。
猫猫はこれに飛びついて大喜び。そうして壬氏は、1人の娘を所望するのでした。
KAMUI
アニメ『薬屋のひとりごと』の次回に期待するもの
言葉のすれ違いが多い猫猫と壬氏。自分の立場であったり、憶測でものを言わないようにしているうちに、言葉足らずになってしまったのでは?なんて思いまします。そのおかげで、あんなによどんだ面白い壬氏様も見れたわけですが…。
確かに最初は薬の知識があるから役に立つだろう、毒見役に任命すれば悪さをされることなく駒として使えるだろうと思っていたでしょう。しかし、彼女と過ごす1年の間に壬氏の気持ちがすっかり変わってしまったのだと、目に見えてわかる回だったように思います。
解雇されて花街へと帰ったものの、壬氏に所望されたことにより、再び後宮へと戻って来た猫猫。次のクールからの展開もまた楽しみです。
もちろん、壬氏様とのやりとりもまだまだ続くので、ここも楽しみと言っていいでしょう!
ただ一つ寂しいのは、主題歌が変わってしまうこと。緑黄色社会さんの歌う『花になって』がかなり好きでした。
次はどんな曲が流れるのでしょう。楽しみに待ちます。