後宮では皇帝の跡継ぎが生まれるも死んでしまうという呪いが立て続けに起き、上級妃2人の争いにまで発展。
これはただの跡目争いなのか、呪いなのか。
人攫いに遭い、宮中で下女として働く薬屋の娘・猫猫がその真相に気づきます。そして、美しき宦官・壬氏によって、彼女の運命は大きく動き出します。
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目次
【ネタバレあり】アニメ『薬屋のひとりごと』第1話あらすじと感想
人攫いに遭ったために、薬屋の少女は宮中に売られて洗濯係に
花街の薬やで育った猫猫(マオマオ)は、遊廓に薬を届けたその帰り道、道端で薬草を見つけて浮かれて油断をしたために、人攫いに捕まってしまいました。
行きついたのは後宮。個々に売られた猫猫は下女となり、洗濯係として働くこととなりました。
淡々と仕事をこなし、字が読めることを隠しながらも、下女の小蘭が文字に困れば助けます。運が良ければ下級妃になる例もあるが、顔にはそばかす、胸は絶壁、肉付きも良くない自分が選ばれることはないだろうと考える猫猫。字の読み書きができればもっと高い仕事に就くことも可能ではあるが、またも人攫いの目につようなところに行くのを避けるため、年期が明けるまで淡々と洗濯を続けようと思う日々を過ごしておりました。
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帝の御子の連続しは呪い?真相に気づいた猫猫は人知れず動き出す
猫猫が洗濯係として働いているその時、後宮では帝の御子の連続死の呪いの噂が出回っていました。現帝の妃で四夫人の1人・梨花妃に御子ができるも3ヶ月を過ぎた頃から調子が悪く、彼女自身も顔色が悪くなっていました。
帝より寵愛を受け、帝の娘を生んでいる玉葉妃が権力争いのために呪いをかけているのではないかと思う声もあるが、彼女の娘もまた梨花妃の御子同様に具合が悪く考えにくい。それぞれの症状が頭痛や吐き気と聞くなり、猫猫は少し興味を持ってこの問題を探ってみることに。そして上級妃2人が医官の前で争っている姿を見て、猫猫はすぐに事件の真相に気づきました。
何か書くものがあれば…そう思ってその場を去った猫猫は、自身の服の裾を契りって文字を認め、それを石楠花(しゃくなげ)の枝に括りつけて2人の妃の宮の窓辺に置きました。これを目にしたことにより玉葉妃の娘は回復しましたが、梨花妃の侍女がこれを払いのけ、玉葉妃からの警告も聞き入れなかったがゆえに、梨花妃の御子は返らぬ人となってしまいました。
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文の主をあぶりだすための壬氏の策に、猫猫はまんまとハメられる
「おしろいは どく 赤子に ふれさすな」と布に書き、石楠花の枝に括りつけて置いたものを探したいと思った玉葉妃は、これを宦官・壬氏に依頼。彼にはひとつ心当たりがありました。水晶宮で玉葉妃と梨花妃が争っている時、「何か書けるものさえあれば…」という声が聞こえた気がした壬氏はこの予測を信じ、行動を起こします。
宮官長の部屋に下女を一斉に集めた壬氏は、家臣・高順を使い、裾を破った形跡がある者はいないかを調べさせます。その結果、猫猫の裾が一度破られ、縫われているのを発見。
石楠花の花に文を付けたのは彼女だと確信した壬氏は、紙にこう書き出します。
「そこのソバカス女 お前は居残りだ」と
壬氏を見て女官と勘違いしたり、男だと分かれば、美貌があるのに子を成せないことにと哀れんでいた猫猫でしたが、ソバカス女の文字を見てギョッとし、その姿を彼に見られます。
壬氏が部屋に戻って良いと下女たちに伝えると、猫猫は完全に後れを取ってしまい、まんまと壬氏の罠にはまってしまうのでした。
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薬屋の娘はどうしておしろいは毒だと分かったか
面倒事を避けるため、自分は文字が読めないと言っている猫猫は、どうして文のことが壬氏にバレているのかと疑念を抱きつづけます。疑り深いし暇すぎる奴だと壬氏に苛立ちを覚える猫猫は、呼ばれた理由もわからず玉葉妃の元へ。彼女が抱きかかえる娘・鈴麗をみて、ホッとする猫猫。命の恩人だと感謝をするも、猫猫は知らぬふりをします。
否定して首を刎ねられるのも嫌だが、肯定して面倒を請け負うのも嫌だった猫猫でしたが、壬氏にすべて見抜かれていたことで観念します。
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花街で薬屋をしていたことを明かした猫猫は遊女たちがおしろいに含まれる毒で命を落としたことを話します。玉葉妃はおしろいの話を梨花妃にもしたのですが、全く相手にしてもらえるの顛末。無知は罪なのだと玉葉妃と壬氏は思い知らされるのでした。
まさかの出世に猫猫焦る
真相を話し終えた猫猫は、玉葉妃と壬氏に対し、自分は何をすればいいのか尋ねます。そこで出てきた言葉は、
「それでは今日からわたしの侍女になってもらいます」
好奇心と知識欲、ほんの少しの正義感を持つ猫猫は、下女から上級妃の侍女に出世。誰もが喜ぶことではありますが、穏やかに過ごしたかった猫猫にとっては困った事態です。
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アニメ『薬屋のひとりごと』の次回に期待するもの
期待していた作品なだけあって案の定面白かったです!見ストリーの内容がしっかりしている。それでいて難しくはありません。なのでライトな感じで見られるのがとても良いなと思いました。
OP・緑黄色社会の『花になって』もまた最高なのですが、ここで一つ驚いたことがありました。
最近の作品だと、導入の演出のため、OPの前にアバンと呼ばれるシーンを入れてからが当たり前となっていましたが、この作品はいきなり曲!そこにも驚きました。
人攫いに遭った部分なんかをそこに使っても良いものなのに演出として入れなかった意図を知りたいです。
また、次回に続くようなラストもGoodだと思いました。兵士たちが毒で次々と倒れていく光景、猫猫はこれをどのように読み解くか楽しみです!
また見どころの一つとして、キラキラした笑みを浮かべる壬氏に対する猫猫の反応です!これは何度見ても楽しいですね!