ドラマ『バイプレイヤーズ』シリーズや映画『アズミ・ハルコは行方不明』『アイスと雨音』など、多岐にわたる活躍を見せている松居大悟監督が成田凌を筆頭に個性派かつ実力派の俳優たちを迎えた映画『くれなずめ』。
この度、新型コロナウィルスの影響を受けて公開延期した本作の“公開初日だった記念!みんなでくれなずもうぜ。”を東京テアトル公式YouTubeチャンネルにて生配信。
成田凌、高良健吾、若葉竜也、浜野謙太、藤原季節、目次立樹、松居大悟監督ら本作出演キャストと松居監督による緊急生配信トークイベントを開催致しました。
映画『くれなずめ』“みんなでくれなずもうぜ!”トーク生配信イベントレポート
日時:4/29(木祝)AM10:30-11:15
会場:都内某所
配信チャンネル:東京テアトル公式チャンネル
登壇者:成田凌(27)、高良健吾(33)、若葉竜也(31)、浜野謙太(39)、藤原季節(28)、目次立樹(35)、松居大悟監督(35)※敬称略略
型コロナウィルスの影響による公開延期を受けて、急遽開催されることになった生配信イベント。
まずチャンネル視聴者に向けて高良が「公開延期謝罪会見を…」切り出すと「ぽいけど(笑)」と他キャストからツッコミが入るという和やかな雰囲気でスタート。
それに続いた若葉も「公開中止ではなくて、公開延期なのでそこを間違えないで楽しんで下さいね」とフォロー、浜野も「公開延期になったとき松居監督から泣き声の電話がかかってきて『なんでもやるよ!』と言っていたら、こうなりました(笑)こうやって皆で揃えて嬉しいです」とコメント。
松居監督も「“公開中止”くらいの落ち込みようだったんですが、やはり“公開延期なんだな”と!今日何もなく過ごしていたら、寂しかっただろうから…こういう機会をもらえて嬉しいです」とその想いを明かしました。
本来であれば公開初日だった4/29(木・祝)。
率直な今の気持ちを聞かれた松居監督は「悔しい、悔しいです。悲しいけど、今日集まってくれて嬉しいし」と複雑な感情であることを吐露。
しかし、公開延期が決まったタイミングで、本作のメールグループを通して松居監督からキャストたちに公開延期のお知らせをした際に、「これが良い方向に転がります。たくさんの人たちに見てもらえると思います」と皆から言われ、感動したことを告白したのも束の間「最初の数通だけだったよね(笑)」とすぐに脱線したことを高良から明かされてしまい、笑いを誘いました。
熊本の映画祭や各地で何度か本作の一般向け試写会が行われている本作。
観客から上映後の反応を聞くことも多かったそうだが、高良は「地元の友達から『今回は満点!』と言われた」と言い、松居監督も「自分の友達の話をしながらちょっと言葉に詰まる感じもあって、この作品が観た人の作品になったんだな」とその喜びを語りました。
「脚本読んだ時どうでしたか?」と質問された藤原は「ちょっと思い出しますね(笑)」と独特の間をとった後、“自身の役名である「大成」を「ひろなり」って読めなかった”と素直な感想を述べ、その後「優しい物語だなと。『くれなずめ』の世界の中では夕陽が沈まないな。そういう優しい世界の映画があってもいいな」といつものいじられキャラとは打って変わった真面目な感想を語り、それはそれで他キャストから「何言ってんの(笑)?」と突っ込まれる一幕も。
メンバーで初顔合わせした際のエピソードも披露。
最初台本を読み合わせしたが、なぜか高良が「もう一回やります?」と提案、実はそういう提案も「初めて」だったと告白。
なぜ「改めて読み合わせをお願いしたのか?」とその意図の質問を受けた高良は「もうちょい、大きい声出していこうと思って」と答え、「部活だよ、それ(笑)」と突っ込まれるなど、始終男子校の放課後のようなトークが繰り広げられた。
とにかく笑い声の絶えないこのトークイベントに対して、MCから「最初からこういう空気でした?」と聞かれたキャスト陣でしたが、実は最初は緊張感があったと言います。
しかも浜野は、成田凌が出演した映画『愛がなんだ』を鑑賞したばかりだったため『やば、(成田凌が)いる!』と緊張感に溢れていたことを懐かしそうに思い起こしていました。
ほか、それぞれ印象深いシーンに関して質問を受けた際に、成田は「成人してからのカラオケのシーンかな。あの日1日がすごく大変だったんですが、(藤原)季節がずっと踊っていてくれて。テクノを流して、すごく踊ってくれてました。腰にスピーカーつけてましたよね?」と言い、そのスピーカーをつけたのが若葉だったか、成田本人だったかの記憶に関してはお互い“自分ではない”と言い張る和気藹々ムード。
また、「劇中の重要キーワード?でもある“赤フン”で踊るシーンはすごい幸せだったよね」と述べましたが、それを聞いた若葉は「俺はもう“赤フン”は着たくないなぁ(笑)」と明かしました。
最後、キャスト陣からメッセージではキャストそれぞれ自身の言葉で「もう少し待ってて欲しい」という願いを伝えた後、主演の成田は「悔しいし、悲しいけど、本当はこうだった、ああだった、というのは人生よくある話で…でも、この公開延期が良いほうに必ず転びます。いろんな想いがあるっていうのは観てくれたら分かると思うし、何を言っても足りないけれど、ぜひ安全な環境で、そして映画館でこの大切な映画を1人でも多くの方に届けたい」と語りました。
続いて、松居監督も「『くれなずめ』っていう作品が披露宴と二次会の間の形容できない時間に佇む話なんですが、公開する予定だった今日(4/29)からまだ日程が決まっていない“近日公開”の間を今から佇むんですけれど、それも含めて『くれなずめ』らしくっていいんじゃないかなと思ったりしました。あとは生きててもらえれば絶対に作品は届けるので。それまで健やかにお過ごしください」とその想いを述べて締めくくりました。
映画『くれなずめ』作品情報
監督・脚本:松居⼤悟
出演:成⽥凌、若葉⻯也、浜野謙太、藤原季節、⽬次⽴樹、飯豊まりえ、内⽥理央、⼩林喜⽇、都築拓紀、城⽥優、前⽥敦⼦、滝藤賢⼀、近藤芳正、岩松了、⾼良健吾
製作幹事:UNITED PRODUCTIONS
幹事協⼒:ハピネット
配給・宣伝:東京テアトル
制作プロダクション:UNITED PRODUCTIONS
公式サイト:kurenazume.com
公式Twitter:@kurenazume
公式インスタグラム:@kurenazume
あらすじ
⾼校時代、帰宅部でつるんでいた6⼈の仲間たちが、友⼈の結婚披露宴で余興(⾚フンダンス!)をやるべく5年ぶりに集まりまった。
久しぶりに出会った彼らは、余興の後の“披露宴”と“⼆次会”の間の妙に⻑い“狭間”の時間を持て余しながら、昔の思い出に想いを馳せる。
「しかし吉尾、お前ほんとに変わんねぇよな。なんでそんなに変わんねぇの?まあいいか、そんなのどうでも」
⾃分たちは今も友達で、これからもずっとずっと友達でい続けるのだろうと思っていた。
そう、たったひとりを除いては…。
そして、この微妙な“狭間”の時間に起こったある出来事。
それは⾒るものの予想を超えていくものだった。