遥か昔に勃発した魔王との大戦で、魔王を倒した英雄の子孫には時折「何か」がない子供が誕生するようになる。
そして生まれながらに目の見えない侯爵家の次男クノン・グリオンは、人々から祝福されてきたが、盲目の暗闇の中のクノンは心を閉ざしていく。
しかしある時、クノンに魔術を教える家庭教師の何気ない一言でクノンの人生が一変する。
・紳士であろうとするクノンと、そのありようが少しずれている現実の対比が面白い。
・魔術のシーンは属性ごとにそれぞれ迫力あり。
目次
『魔術師クノンは見えている』声優・キャラクター紹介

©南野海風・Laruha/KADOKAWA/「魔術師クノンは見えている」製作委員会
クノン・グリオン/声優:早見沙織
・「英雄の傷跡」を持っており、生まれつき目が見えない。
・水魔術の扱いに非常に長けており、魔術で自分の目を作ることを目標としている。
・侍女イコの影響で少々変わった紳士になりつつある。
イコ・ラウンド/声優:内田真礼
・クノンの侍女。
・生真面目な侍女より明るい侍女が必要という理由で選ばれた経緯がある。
・「いつでもユーモアを忘れない紳士たれ」とクノンに教えている。
ミリカ・ヒューグリア/声優:鬼頭明里
・ヒューグリア王国の第九王女でクノンの許嫁。
・初めはクノンと過ごす時間を憂鬱に思っていたが、成長していくクノンに惹かれていく。
・クノンを慕っており、健気で真っすぐな女の子。
ジュニエ・コース/声優:山口立花子
・クノンに魔術を教えた最初の先生。
・水球が「ちょうど目玉くらいの大きさ」というジュニエの言葉がクノンの人生を変えた。
・もの凄い速さで才能を発揮していくクノンに、自ら先生役を降りることを決意。
<h3>ゼオンリー・フィンロール/声優:島崎信長
・王宮魔術師にしてクノンの師匠。
・三ツ星の土の紋章を持ち、土の魔術を得意とする。
・魔道具を作る「魔技師」として仕事を行い、クノンにも仕事の一部を手伝わせている。
<h3>レイエス・セントランス/声優:大西沙織
・クノンと同時期に魔術学校へ入学した少女。「英雄の傷跡」をもつ。
・感情が欠落しており、喜びや悲しみといった反応が極端に希薄な状態にある。
・クノンの「紳士的態度」に対して引いている。
『魔術師クノンは見えている』あらすじ・感想
遥か昔の魔王との大戦で、魔王を倒した英雄の子孫には時折「何か」がない子供が誕生するようになり、人々はそれを「英雄の傷跡」と呼んでいた。
生まれながらに目が見えない侯爵家の次男クノン・グリオンは、人々から祝福されていたが生まれつき暗闇の中のクノンは徐々に心を閉ざしていた。
生きることに意味を見出せないクノンだったが、ある日クノンに水の魔術を教える家庭教師ジュニエがやってきた。ジュニエから水の魔術を教わる中、クノンが初めて魔術を使いだした水球を見たジュニエの何気ない一言からクノンの人生が一変する。
「ちょうど目玉くらいの大きさ」、その言葉を聞いたクノンは「魔術を使って、目をつくればいいんだ」ということに気づいたのだった。
Mai
しかし、水の魔術と出会い自分の目を作るという可能性に気づき、目標となったことで一気に明るくなり、許嫁であるミリカとも徐々に仲良くなっていくのが良い変化ですね。
侍女イコのおかげ(?)で紳士を志しどこかズレていくのも面白い変化です。
新たな魔術師の先生
ユーモアな真摯に成長したクノン。持ち前の探求心で水の魔術をどんどん習得し、色んな応用を試してはジュニエを驚かす日々を過ごしていた。
そんな急成長を続けるクノンに、ジュニエは自分が教えられるレベルを超えていることを悟り家庭教師を辞める決意を固める。
魔術を学ぶ中、貴族学校に通う義務があるクノンだったが、数回の通学と昇級試験をクリアすることであっさりと卒業を決める最終試験を突破。その後ジュニエに変わり新たな魔術師の講師に王宮魔術師を希望したクノンは、王宮魔術師の総監に特別に面会の許可をもらう。
クノンの使う水魔術にあっさりと夢中になる王宮魔術師一同。総監ロンディモンドのテストもクリアしたクノンへ、後日新たな魔術講師にゼオンリー・フィンロールを指名したという報せが届いたのだった。
Mai
若干(?)ユーモアの意味がずれていると思われる紳士になっている気もしますが、不思議とクオンに合っているのが面白いですね。
人によっては女たらしと言われそうですが・・・。それにしてもクオンの水魔術は本人の探求心の賜物なのか、王宮魔術師をも虜にするほどの実力になっているのがすごいです。
一つの魔術をどこまで追求することができるのか、今後の展開に期待です。
新たな師ゼオンリー・フィンロール
クノンの新たな魔術講師としてやってきたのは、三ツ星の土の紋章をもつ誰もが知る王宮魔術師の一人、ゼオンリー・フィンロールだった。
希望していた王宮魔術師の来訪にワクワクしていたクノンは、やってきたゼオンリーに対して好奇心全開で話しかけていく。その様子に調子を狂わされるゼオンリーだったが、すぐに弟子にするためのテストを行うことに。
ゼオンリーが出した土壁を水魔術で攻略することを求められたクノン。ゼオンリーが出した土壁を分析し、すぐに攻略の糸口を見つけていく。
クオンの編み出した水魔法で作られた水のベッドで熟睡していたゼオンリーが起き、クオンが披露した水魔術での攻略を見たゼオンリーは自らの弟子になる許可をだした。
弟子として、どんな厳しい修業があるのかとワクワクしていたクノンを待っていたのは、書類の清書作業。しかし書きなぐられた大量の情報を整理し、清書することでクノンの知識となっていく。知らない魔術や初めて触れる魔道具に夢中になっていくクノンであった。
Mai
自己肯定感も高め、なのにクノンにユーモア紳士に対して調子が崩されているのがいいですね。
きちんと弟子にした後は、自分の仕事を手伝わせることでクノンの知識量を広げ、自分の仕事も楽になるという一石二鳥振り。
しかしクノンの発明も自分の手柄にしてしまう所はちゃっかりしてますね。
クノンが探求心を満たすことだけに興味をもっているおかげで特に問題になっていないところを見ると、案外相性はいいのかもしれません。
クノンの目
ゼオンリーの仕事を手伝う中で、クノンは魔術の新たな可能性に辿り着く。それは自分が水の魔術でやりたかった目標である「自分の新たな目を作る」こと。
そして、ついに魔術で念願の「鏡眼」を完成させるクノン。初めて見る景色、初めて見る自分の姿、初めて見るイコやミリカ、そして家族たちの姿。
しかし、見えるそのすべてが「なんか違う」ものだった。自分の背後にいる巨大な蟹、イコの額にある角など、実態はないのにクノンにだけその存在が見えているのだった。
クノンの新たな視界で光り輝いて見えるゼオンリーにそのことを相談すると、心当たりが2つあるという。
1つは魂の形が見えているというパターン。そして2つ目は魔力酔いによる幻視。
ゼオンリー自身も体験したという話を聞いたクノンは失敗だったのではと尋ねるが、自身の愛弟子の力作だからありえないと断言。クノンにはクノンの見え方があってもいい。見えるものに重大な意味があるかもしれないと言われたクノンは、師匠に相談したことでスッキリしたのだった。
Mai
それが普通なのかわからないクノンの混乱っぷりはその通りだと思いましたが、すぐに確認しなんとなく普通じゃないことを悟っているのはさすがですね。
それにしても、クノンの視界に映るそれぞれの状態に、つい怖いより面白さが勝ってしまいます。
特にゼオンリーの光過ぎて直視できない所や、父親の全く人間に見えない状態などなど・・・笑いをこらえることができませんでした。
魔術学校・特級クラス
ヒューグリア王国から遠く離れた魔術学校へ通うことになったクノン。新たな旅立ちと共に、家族や長年傍にいたイコと別れることになってしまう。
新たな侍女リンコはイコの妹。イコに負けないくらいの明るさでクノン相手に冗談を言い合える相手だった。
リンコと共に魔術学校へやってきたクノンは、入学試験を受ける事に。
当日、火属性のハンク、風属性のリーヤ、そして光属性のレイエスと出会う。同じ受験生たちに興味津々のクノン。特に光属性の持ち主で聖教国の聖女とも呼ばれるレイエスにワクワクが止まらず、隙あらばナンパとしか思えない質問を繰り返す。
無事テストに合格し特級クラスとなったクオン達。しかし特級クラスでは学びたいことを好きなだけ学べる自由がある一方、親や国からの仕送りが禁止されていた。
生活費を自分の魔術を使って稼がなくてはいけないルールの中、クノンは得意の水魔術のベッドで早速商売を始め、生徒にも教師にも大評判で大盛況となるのだった。
Mai
人と関わるごとにクノンのマイペースさや特異さが浮き彫りになる描写が本当に面白いです。
どんな状況でも楽しみながら取り組み、自分の探求心を満たしていくクノンがあらたな学校でどんな出来事を体験していくのか、今後の展開がとても楽しみです。
クラスメイト達や他の学生、教員ともどんどん絡む機会が増えそうですし、クノンによって周りがどう変化していくのかも期待していきたいですね。
『魔術師クノンは見えている』キャラ/声優・あらすじ・ネタバレ感想まとめ
・ゼオンリーを始め様々な人との出会いで、クノンの世界が広がる展開が見ていてとても楽しい。
・許嫁であるミリカのクノンへの想いや、それ故の努力の姿は応援したくなること間違いなし。
盲目であることが祝福とされてしまう世界、その中で魔術と出会い、可能性を見出し、自分一人で生きていくことが出来るかもしれないと希望を抱き変わっていくクノンの姿はとても眩しく映ります。
特に水の魔術を次々と応用し、誰もやったことのないものを作り出す才能や、知らないものを知る探求心の強さが物凄いですがそれもクノンの魅力の一つです。
新たな目を手にしたクノンのこれからの活躍やユーモア紳士の行方がとても楽しみな作品となっていますので、皆さん是非ご覧ください!

