『コタキ兄弟と四苦八苦』第12話(最終回)あらすじ・ネタバレ感想!さっちゃんが兄弟おやじとの関係に気づく?

『コタキ兄弟と四苦八苦』第12話(最終回)あらすじ・ネタバレ感想!

出典:『コタキ兄弟と四苦八苦』公式ページ

愛別離苦あいべつりく』=愛する者と別れる苦しみ。

さっちゃん(芳根京子)とも仲直りし、平穏が戻った喫茶シャバダバ。

しかし、さっちゃんは今月いっぱいで喫茶店を辞めると言い出しました。

あと何日も一緒にいられないと知った兄弟おやじは、店の連休を使って『古滝家一泊二日ツアー』を企画します。

初めて兄妹水入らずで一晩過ごし、翌朝さっちゃんは幼いころに迷子になった自分を助けてくれたお兄さんたちが兄弟おやじだったことに気がつきます。

兄弟おやじが織り成すハートフルコメディの最終回です。

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『コタキ兄弟と四苦八苦』前回第11話のあらすじと振り返り

生苦しょうく』=生まれてくる苦しみのこと。

今回の依頼人は、なんとさっちゃんの元カノ・みちる(北浦愛)でした。

彼女は歯学部の6年生で国家試験を受けるために日々勉強中の身。

さっちゃんは、歯科医であるみちるの親に猛反対されたため、みちるのために身を引いていたのでした。

不勉強な兄(古舘寛治)はLGBTをイマイチ理解できず、さっちゃんを傷つけてしまいますが、猛勉強の末、さっちゃんがさっちゃんとして生まれてきたことを肯定したことで、兄弟は信頼を回復することができました。

自信を取り戻したさっちゃんは、みちると無事復縁することができました。

平穏が戻った喫茶シャバダバ。

このまま穏やかな日々を過ごすことはできるでしょうか?

【ネタバレ】『コタキ兄弟と四苦八苦』第12話(最終回)あらすじ・感想


母の旅館を手伝うことに

さっちゃん(芳根京子)の恋人・みちる(北浦愛)は、さっちゃんの応援もあり、無事国家試験に合格することができました。

さっちゃんとの仲を認めてもらうべく試験に挑んだみちるでしたが、試験には合格したものの両親の理解は得られないまま。

そこでみちるは諦めることにしたそうです。

「親の方を…」

さっちゃんは少し申し訳なさそうにしています。

しかし、弟(滝藤賢一)は子どもの人生は親が代わることはできない。

子どもには子どもの人生があるとみちるに拍手を送りました。

そして、みちるは実習する病院を岐阜にしたと言います。

先輩がいるのと、空きがあったことと、岐阜にすれば飛騨高山で旅館を営む母を手伝うことになったさっちゃんと一緒に暮らせるからです。

兄弟は、突然さっちゃんといられる時間が少ないことを知ります。

moyoko

みちるが大きな決断をしてくれて、良かったですね!しかし、さっちゃんは飛騨高山に移ってしまうと言います。それを聞いた古舘寛治さん演じる兄の顔と言ったら素晴らしいものがありました!

古滝家一泊二日ツアー

兄(古舘寛治)は失意の中、あと何日喫茶店でさっちゃんと会えるか指折り数えます。

すると、明日は工事で臨時休業とのこと。

定休日と合わせて突然二連休となってしまったさっちゃん。

さっちゃんと会える日にちが2日減ってしまった兄弟。

その2日間、さっちゃんにやることがないと知った弟は「ウチ、来ない?」と古滝家一泊二日ツアーに招待します。

こんなむさくるしい兄弟2人の家に来るはずがないと兄は思いましたが、返事は意外にもYESでした。

なんでも一軒家で寝てみたかったのだと言います。

理由はどうあれ、さっちゃんが急きょ古滝家に来ることになり、兄弟はさっちゃんの父親とクズ親父が同一人物だと悟られないように、クズ親父の痕跡を消そうと必死で片づけます。

さっちゃんは父に教えられた『行ってはいけない道』を右に入って古滝家の前に来ると、なぜか見覚えのある玄関でした。

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いつも寝坊している弟もさっちゃんのためなら起き上がって痕跡隠しを始めます。いじらしい兄弟です。

さっちゃん(芳根京子)は俺たちの妹

さっちゃんを迎えた弟は、体験型アトラクションとして家の中では兄妹設定にしようと提案します。

「二路、天才か!」

珍しく弟を手放しで褒める兄。

さっちゃんは、笑顔でただいまと言って家の中に入りました。

しかし、兄弟はあろうことかさっちゃん母に貰った飛騨高山の『猿ボボ』を飾ったままにしてしまっていました。

慌てて隠そうとするものの、それをさっちゃんに見つかってしまい猿ボボの奪い合いに発展します。

さっちゃんは猿ボボをゲットします。

すると弟は古滝家伝統の『猿ボボデスマッチ』をでっちあげ、優勝者には宿泊の権利が与えられると言い、その場をしのぎます。

夕ご飯はさっちゃんの提案で家族っぽく鍋をすることに。

しかし、さっちゃんが用意した鍋は『闇鍋』でした。

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さっちゃんが持ち込んだ闇鍋の材料にはシュークリーム、グミ、しるこサンドなどなかなかヘビーな食材が揃っています。それをお揚げに詰めるのですが、その方法に目からウロコが落ちました。これなら味が混ざることはありませんね!

兄弟おやじ解散

ごっことはいえ、さっちゃんに『お兄ちゃん』と呼ばれることに喜びを隠せない兄。

さっちゃんも、昔2人のお兄さんに迷子から助けてもらった経験から兄が欲しかったと話します。

そんな話をしながら、兄妹はどんどん『闇巾着』を作っていきます。

主夫の経験を生かして、料理の腕をいかんなく発揮する弟。

しかし、今や家を追い出されている身です。

でも、弟は思わせぶりにニコニコしています。

聞けば、娘の六花を空港まで送って行った帰り、弟は1年ぶりに家の中に入れて貰うことができ、そのまま朝まで過ごしたとのこと。

夫婦の危機はとりあえず脱したということで、弟は家に帰ることになりました。

となると、必然的にレンタル兄弟おやじも解散することになります。

今後はそれぞれの地域でソロ活動に入ることになりました。

moyoko

とうとうレンタル兄弟おやじは解散することになりました。寂しいですね〜!兄は元の静かな生活に戻れると口では言っていますが、絶対寂しいはずです。

鶏もも焼き

レンタルおやじは解散しても、兄弟を解散することはできません。

もし親父がボケて施設に入ったりしていたら、兄1人には任せられないと弟。

「俺は親父に似て能天気なクズだけど、俺なりにね」

しかし、兄は二路と親父は似ていなかったとそれを否定します。

そして鍋の準備が整った頃、兄は『なくてはならないもの』を買いに行くと言って出かけます。

それは、嵯峨屋の鶏もも焼きでした。

兄の大好物であり、弟が勝手に食べて兄に勘当される原因となったアレです。

高いので今まで買えなかったさっちゃんも大喜び。

「これは古滝家のご馳走だった。特別な日の」

「今日は特別な日かぁ…」

今夜は、兄妹水入らずの特別な日です。

moyoko

兄が二路は親父に似ていないと言ったシーンはグッとくるものがありました。兄は時々こういうことを言って人の心を掴むことがあります。先生向きなはずなのですが、人生うまくいきませんね。

ありがとうお兄ちゃん

闇鍋を楽しんだ後、さっちゃんはみちるが岐阜の病院に決まったと兄弟に報告します。

もちろん岐阜に行くこともみちるの両親は納得していません。

まだ迷いがあるさっちゃんに、兄は今は無理でも2年後5年後8年後にわかり合えるかもしれない。

自分たち中年の1年はあっという間だけれど、さっちゃん達の1年は大切な時間だと語り、

「重い荷物は良い大人に任せて、自分たちの選んだ道を行きなさい!」

「行って来い!」

2人の兄に背中を押されたさっちゃんは、涙を流しながら本当のお兄ちゃんみたいと笑顔を見せます。

「ありがとうお兄ちゃん。さつきは行ってきます!」

その夜、弟はふと自分たちとさっちゃんの関係はレンタルおやじみたいなもので、依頼人のその後を知ることはできないし、二度と会えないことに気がついてしまいました。

moyoko

なんとも感動的なシーンです。ここではまたもや兄が名言を披露してくれました。さっちゃんにとってこんなに心強いことはなかったでしょう。本当の兄だと言えなくても、絆は確かにあります。

いつだってローマはここにある

翌朝、3人は仲良く朝ご飯を食べ、さっちゃんが後片付けをしている間に、兄弟はどうやって別れを言い、また来てねと言うかと相談します。

その間にさっちゃんは、クズ親父の痕跡を隠した物置に入って行ってしまいました。

慌てる兄弟。

しかし、さっちゃんは笑顔で戻ってきます。

「謎が解けました!」

さっちゃんは、物置でお腹に『ローマ』と書かれた信楽焼のたぬきを発見したのです。

これは、父のいるローマを探して、ちびさっちゃんが保護された時に弟が書いて見せてくれたものです。

別れ際に兄弟はこう言いました。

「道に迷ったらまたここにおいで」

「いつだってローマはここにある!」

moyoko

ただの店員と客、友達というには無理がある兄弟に「また来てね」と言う理由ができました。故郷がないと言っていたさっちゃんに故郷ができたということです。人助けはするものですね。

愛別離苦

兄に静かな日常が戻ってきました。

以前のように『現代用語の基礎知識』を読んで過ごしますが、ふと押し入れを開けて弟が潜んでいないか確認してみたりしています。

さっちゃんの後任に、バール君が店員として働くシャバダバで兄弟は落ち合います。

以前、有花がやっていた留学資金の返済を弟が代わっているのです。

あれからソロ活動を始めた兄に、レンタルおやじ54人目にして初めてリピーターが現れました。

それは、初めての依頼人シズコでした。

あれからシズコはきちんと弁護士を立て、無事離婚が成立したとのことでその報告に来たのだそうです。

依頼人のその後を知ることもできるなら、兄弟の妹にもいつか会えるかもしれません。

「なんたってウチはローマだ」

最近、弟はあることに気がついたと言います。

父・零士は自分の子どもたちに数字の名前を付けました。

一路、二路、五月。

「じゃあ、三と四はどこにいる?」

兄は頭を抱え、弟はそれを見て笑うのでした。

『コタキ兄弟と四苦八苦』第12話(最終回)まとめ

愛別離苦あいべつりく』=愛する者と別れる苦しみのこと。

兄妹はそれぞれの道を歩むことになりましたが、決して悲しい別れではなく希望に溢れた別れだったので、ほっこり終わることができました。

そして、当然ながらずっと疑問だったさっちゃんが五がつく名前だったということ。

3番目と4番目との出会いがどこかで描かれても面白そうですね!

このドラマは古舘さんと滝藤さんがずっと温めてきた企画を実現化したものということで、その情熱もあいまってとても良質な作品になっていたと思います。

全12話すべて非常に面白く観させていただきました。

またこのタッグで新たな作品が生まれることを期待しています!

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