『この音とまれ!』第1話あらすじ・ネタバレ感想!「箏」という弦楽器を題材にした青春ストーリー

アニメ『この音とまれ!』第1話ネタバレ感想!

出典:『この音とまれ!』公式ページ

アニメ『この音とまれ!』は物語のキーワードがそう

弦楽器のひとつである箏を演奏する箏曲部が題材の珍しい作品です。

主人公の倉田武蔵は、先輩から受け継いだ思い入れのある箏曲部を守るために奮闘するのですが、不良などの妨害もあり空回り。

一方もう1人の主人公・久遠愛は、祖父が箏職人で箏に興味を持ち、箏曲部への入部を希望するも、その風貌から一度は入部を断られてしまいます。

そんな2人の出会いから始まる青春物語です。

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『この音とまれ!』第1話あらすじ

『この音とまれ!』第1話あらすじ①

『この音とまれ!』第1話あらすじ②

新学期。

時瀬高校2年の倉田武蔵は、先輩から託された廃部寸前の箏曲部を守ろうと一人必死に頑張っていた。

だが部室は不良たちに荒らされ、新入部員の勧誘もままならない。

そんな時、警察沙汰を起こし恐れられている新入生、久遠愛が部室に乗り込んで来た。

おまけに箏曲部へ入ると言い出して――。

警察沙汰の事件の真相、愛と箏の絆とは。

そしてそれを知った武蔵は……!?
出典:『この音とまれ!』公式ページ

【ネタバレ】『この音とまれ!』第1話の感想

誰もが知る不良!久遠愛!そして倉田武蔵との出会い

この作品には2人の主人公がいます。

まず1人目はこの地区では有名な超不良、久遠愛。

彼の祖父は箏職人で、小さい頃から箏には馴染みがありました。

しかし昨年、祖父の家が荒らされ、大切な箏が破壊されます。

しかも誰にも信じてもらえずにその犯人に仕立てあげられるというトラウマを持つ少年です。

そしてもう1人は、1つ上の先輩である倉田武蔵。

彼は先輩から受け継いだ大切な箏曲部を守るため努力をするのですが、部室は不良のたまり場となり、それどころではないという悲惨な状態です。

そんな2人が「箏」という楽器を通じて出会うことから物語は始まります。

冒頭、何やら事件を起こして追われている久遠愛と、優しそうな先輩たちに部を託され、涙の卒業を迎えている倉田武蔵。

一体どんな形でこの2人が出会っていくのでしょうか。

この日は入学式の日。

さっそくクラスでは金髪の久遠愛がみんなに噂されています。

一方、部活の勧誘のために必死でポスターを貼っている倉田武蔵。

その時、校長先生が彼に話しかけてきます。

今年入部希望者がいないと廃部になってしまうとのことです。

頑張ってポスターを貼り続けている武蔵が気になっている様で、何でもここの箏曲部は校長先生の古い友人が創ったものだとのことです。

そして部室に戻ってきた武蔵ですが、部室の看板は落書きだらけ、とても正常な部室には見えません。

扉を開くと、案の定そこには部室を乗っ取り、たむろする不良たちの姿があります。

我が物顔で話してくる不良たちに、武蔵も必死に抗議しますが彼らには伝わりません。

不良の1人が箏に触れた瞬間、それを止めようと立ち向かうも結果は惨敗。

武蔵は勢い良く壁に飛ばされてしまいます。

そして不良たちに腕を怪我させられそうになった瞬間、そこにやってきたのは不良にドロップキックを華麗に決める金髪で不良の愛がやって来ました。

久遠愛が箏曲部に入部希望!しかしそれを断る武蔵

当然この不良たちも愛の悪い噂はよく知っている様で、彼を見た瞬間ビビりまくります。

愛は軽くその不良どもを蹴散らすと、部室の前で同じくビビりまくっている武蔵に、ここに来た目的を伝えます。

そんな一方的な愛を後ろから呼び止める人物がいます。

彼は愛の友人で高岡哲生と名乗ります。

彼らは中学からの付き合いでお互いをよく知っている模様。

そしてこの部室の前でビビりまくっている武蔵が、この箏曲部の部長だと知ると、怒鳴りながらある紙を武蔵に手渡します。

おもむろに武蔵がその紙を確認すると、なんとそこには「入部届」という文字が。愛は箏曲部に入部しに来たのです!

事態を飲み込めない武蔵は何かの間違いだと思い、もう一度確認しますが、愛本人はその部室の惨状を見るや否や、また怒鳴り始める始末。

そしてゴミの山から箏を見つけた愛は、そっと箏に手を伸ばします。

しかしその瞬間、愛から受け取った入部届を突き返す武蔵。

武蔵から見れば、今まで不良に散々荒らされて来たので、愛の行為が簡単には信じられないようです。

愛を部室から締め出すと、怒りをあらわにします。

愛は再度部室に入ろうと試みるのですが、その瞬間、部室の汚い看板を見てしまいます。

そしてこともあろうにその看板を愛は持ち去ってしまいました。

予想外の展開に困惑する武蔵は、自宅に帰っても部活が荒らされそうなことを気にしていますが、実は彼にも本調子が出せずに受験に失敗した過去があったのです。

自暴自棄にもなりかけたのですが、この学校の部活紹介で偶然見かけた箏曲部のヘタクソな演奏に自分を重ね、下手でも必死に箏を引く部員の姿に心を打たれ部室のドアを叩いたのです。

翌日勇気を振り絞り、武蔵は愛に直接交渉を持ち掛けるもあっさり跳ねのけられます。

「あんな状態の看板の何が大事なんだ!」というもっともらしい愛の意見に、武蔵は何も言い返せません。

そして部室へ行くのですが、そこにはなんと部室をきれいに掃除している愛の姿が。

楽器はしっかりと綺麗に保管されているあたり、ここで愛の本気度が見えてきそうなものですが、それでも不良を信じられない武蔵は愛を受け入れることができません。

結局ゴミ捨てを命じられた武蔵は、しぶしぶ部室を後にすることになります。

強く暴力や不良を否定する武蔵に、愛も強く入部を主張するのですが、相変わらず平行線です。

どうやっても不良である愛の好意を受け入れたくない武蔵は、愛に行き過ぎた言葉を浴びせます。

その武蔵の少し行き過ぎた言動を受け、愛はその場を去って行きました。

久遠愛の忘れられない過去。そして分かり合う2人の主人公

言いすぎたことを気にしている武蔵は、きれいに片づけられた部室を見て、愛に会いに行くことを決意します。

しかし、彼の友人である哲生に居場所を尋ねるも愛は不在のようです。

一方、何度も返り討ちにあってきた不良どもは愛たちへの復讐を企てていました。

なんと過去に愛が起こして警察沙汰の事件を再現するというもの。愛の身に危険が迫ります!

その頃、先ほどの哲生は武蔵に愛の事情を伝えます。

愛と箏の接点、爺ちゃんが箏の職人だということ、そのお爺ちゃんの家に居候していることなど…。

知っていることを次々と伝えていく哲生。

それらを聞いた武蔵も、次第に愛に興味を持ち始めます。

でも不良連中の復讐により、爺ちゃんの家が襲われ、その犯人に間違われ、爺ちゃんもその日に倒れて亡くなり、そんな悲劇に見舞われた中学時代。

しかし、それでも箏に固執しているのは、愛の爺ちゃんがこの学校の箏曲部を作った人だったからです。

それを知ってしまった武蔵は、自身が言ってしまった言葉を後悔しながら部室へと向かいます。

「愛に謝ろう」

そう決意し、部室の扉を開いた瞬間、なんと先ほどの不良たちによって、後ろからバットで殴られて気絶させられてしまいます。

その後やってきた愛に発見されるのですが、現場を目撃した先生たちに愛が犯人だと勘違いされて連行されることになってしまいます。

保健室で目覚めた武蔵は、保健室の先生から愛が部室をめちゃくちゃにし、武蔵を殴り倒したことを聞き、哲生から聞いた一年前の事件と重ねます。

しかし武蔵はそれを素直に受け入れられません。

愛とはやはり距離を置こうと心に決めかけたその瞬間、部室に飾られているピカピカの看板が目に飛び込んできたのです。

その時、武蔵の心にはもう何も迷いはなかったと思います。

そして校長室では、今回の事件の真相を誰も信じてくれず、死んだ目でそれを受け止めようとしている愛がいました。

去年のあの事件の時と同じ展開、誰も信じてくれないし、意見すら聞いてくれない。

彼はその展開に絶望していたのです。

しかしその時、武蔵が愛の誤解を解くために校長室に飛び込んできたのです!

彼の容疑を必死に否定する武蔵。そして愛は、箏曲部の新入部員であると公言します。

その瞬間、荒れかけていた愛は、あの時の事件で最後まで自分を信じてくれた爺ちゃんを思い出します。

爺ちゃんの優しさに涙を流したあの瞬間。

今まさに同じことが起きているのです。

自分を今まで突っぱねてきた武蔵が、今度は自分を全力で受け止めようとしてくれているのです。

突然の展開に戸惑う先生たちですが、それを差し置いて愛は自身の本音を校長先生たちにぶつけます。

そして爺ちゃんが残してくれたものはほとんど残っていない中、爺ちゃんが創ったこの部活は大切に守りたいと校長に伝えます。

その言葉を聞いて、自身が愛の爺ちゃんの友達だということを明らかにする校長。

彼のお爺ちゃんを知っていて、しかも目の前の彼の孫が必死に自分の気持ちを主張してくれている。

そんな光景に校長先生も心を動かされたんだと思います。

それでも愛を犯人にしたい教師を校長先生が叱ろうとした瞬間、校長室の扉が開き、犯人が3人名乗り出てきたことが伝えられます。

しかし、ついに愛の疑いが晴れたのです!

校長室から出た2人は、一瞬気まずい空気が流れるも、愛が素直にお礼を言ったことで空気が一気に変わります。

帰り道、何で犯人がわざわざ名乗り出たのか気になるも、愛はすでにそう仕込んだ人間に心当たりがあるようです。

恐らく愛のことを本当に想ってくれている誰かさんがおせっかいを焼いてくれたに違いありません。

そして部室に向かう愛を見て、先輩から託された箏曲部を最高の仲間と守っていく自信が出てきた武蔵。

彼の顔は今までの疑念や不安に満ちた表情とは全く違っています。

過去に縛られていた2人が、お互いに壁を乗り越えることができた素敵な第1話だったと思います。

この2人がこれからどんな箏曲部を創っていくのでしょうか?

これからの展開が楽しみです。

『この音とまれ!』第1話あらすじ・ネタバレ感想まとめ

記念すべき第1話は、全く異なるタイプの2人がお互いを認め合う素晴らしい回となりました。

お互いがお互いを認め合う物語の序章から、すでに感動する予感が漂っています。

要点まとめ
  • 誰もが知る不良と先輩から引き継いだ部活を守りたい男の出会い!
  • 超不良の愛が箏曲部に入部希望!しかし武蔵はそれを信じられない。
  • お互いを知って認め合う2人!新箏曲部の誕生!

育った環境や考え方が全く異なる2人が出会って、認め合っていく素晴らしいストーリーでした。

また題材も箏という一風変わったものですので、観ていて面白い部分がこれから増えてくると思います。

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