アニメ『後宮の烏』第9話あらすじ/ネタバレ感想!新月の夜の苦しみを隠しながら、寿雪は「水の中から声がする」という新たな相談を受ける

©白川紺子/集英社,「後宮の烏」製作委員会

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水の中から死んだ妃の声がすると訴える侍女・安蕙蘭(あんけいらん)の話を聞いた寿雪はこれについて調べます。彼女が仕えていた妃は、炎帝が統治していた時代の鵲妃・西婉琳(さいえんりん)。彼女はある日池に飛び込んで亡くなったと聞くが、その理由とは…。

新月の夜に苦しむ烏妃・寿雪。それは、烏漣娘娘をその体に留める巫女の苦しき定めによるものでした。

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アニメ『後宮の烏』第8話のあらすじと振り返り

飛燕宮の見習い宦官・衣斯哈は、青い羽根を持つ幽鬼を見たことを烏妃・寿雪に相談します。飛燕夫人が幽鬼の類の話が苦手なため、彼女の耳に入れば大変なことになります。そのため衣斯哈は先輩宦官達から人目のつかぬところで棒で体を叩かれていました。幽鬼について調べている際にこれを目撃した寿雪が仲裁に入ります。

自分が関わったために衣斯哈が居場所をなくしてしまったと思う寿雪は衛青に相談。そして彼女は高峻たちに幽鬼となった飛燕宮で死んだ宦官についての調査を依頼。そこで、幽鬼は兪衣薩という若い宦官だと発覚し、彼をよく知る史顕に話を聞きます。兪衣薩は先代の飛燕夫人を喜ばせるため、綺麗な鳥の羽を何度も献上していたが、綺麗な羽を手に入れるため、罠を仕掛けて鳥を捕まえ、その羽をむしり取るようになっていき、ついには青燕を殺してしまいました。鳥殺しは死罪に値する罪。鳥を捕まえる手伝いをしていた史顕は黙って埋めようとしましたが、兪衣薩は罪を認め夫人に死んだ鳥を見せてしまい、斬首されてしまいました。何度も「ごめんなさい」と呟く兪衣薩の幽鬼に、史顕が持っていた青燕の羽を渡してやると、彼は涙を流し、姿を消してしまいました。

寿雪が衣斯哈への罰について宦官達を非難したことにより、衣斯哈は指導係から見放されてしまいました。行く当てがなくなった衣斯哈を衛青に任せ、そのまま彼の元においてほしいと考える寿雪ですが、周囲は夜明宮に置き、寿雪の宦官にすればいいのではと提案。彼女はまだこれを受け入れようとしないまま、新月の夜がやってきます。

烏漣娘娘が空を自由に飛び回っているその夜、寿雪は1人苦しみ続けるのでした。

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アニメ『後宮の烏』第9話のあらすじと感想

新月の夜の苦しみ

新月の夜になって闇が深くなると、烏妃は烏漣娘娘をその身にとどめておくことが出来なくなってしまいます。烏漣娘娘が寿雪から抜け出し、空を自由に飛び回れば、彼女は幾重もの糸に宙づりにされ、身を引きちぎられるような痛みを味わうことになります。九九たちは苦しむ彼女を心配しますが、先代烏妃・麗娘に仕えていた婢女の桂子は近づいてはならないと言います。これは烏妃の定めだからと…。

空を飛ぶ烏漣娘娘は、その目で一人の男を目にします。名も知らない男を見て、寿雪はとっさに「梟!」と叫ぶと、糸がプツリと切れて落下。物音を聞いた九九は急いで駆けつけます。

寿雪が「梟」と言った男は、封宵月(ほうしょうげつ)。彼は烏妃を殺さないといけないから、高級に入りたいと、巫術師の師匠である封一行(ほういちぎょう)に相談するのでした。

KAMUI

この封一行は冰月を養子に迎える予定だった人。だから「月」の字を宵月にも与えています。にしても、ここでVC石田彰さんはなんとも豪華です。烏妃にとって重要ポジションの予感がします。

麗娘と魚泳

麗娘から字の読み書きを教わった寿雪は、彼女に似た笑みを浮かべながら衣斯哈の読み書きを教えます。衣斯哈を宦官として側に行くことを決めた寿雪は、九九から薬湯と蜜を溶かした白湯を飲みながら皆と雑談をするようになりました。

衣斯哈の生まれ故郷の話を聞いてみると、彼の港には海で死んだ人の魂が帰ってくるという不思議な話を聞きます。

その頃、新月になると烏妃には何かあるのかと、高峻は冬官の魚泳に尋ねます。帝の地位にいる限り、烏妃のことを知るのは務めだというも、魚泳は真面目過ぎると返すだけです。

麗娘の古い馴染であった魚泳は、死んだ後に彼女から寿雪を頼むと言われ、冬官を務めてきました。それは麗娘の為ではなく、冬官にさせたくない者がいるからと彼は言います。そういっても魚泳ももう年老いてきており、隠居を望むようになっていました。すると高峻は、隠居する前に寿雪に会い、麗娘の話をしてやってほしいと頼むのでした。

水の中から声が聞こえる

高峻が訪れないある夜、寿雪の元に、安蕙蘭(あんけいらん)という老女が訪ねてきました。彼女は、水の中から自身が昔仕えていた妃である西婉琳(さいえんりん)の声がするから救ってあげてほしいと寿雪に願います。

婉琳は愛くるしい妃で、蕙蘭は彼女を国一番の妃にしようと仕えていました。しかし、炎帝から鵲妃に選ばれると彼女の顔から笑顔はなくなっていました。帝を迎えるのに腑抜けていてはどうするのだと蕙蘭は彼女を諭しますが、神経質になっている婉琳は反発。帝がお渡りになるはずだった夜、彼女は入水自決してしまったのです。それから蕙蘭は洗穢寮に送られ、汚れた布を洗い続ける日々を続けていたのですが、それからずっと自ら婉琳が自分を呼ぶと、彼女は言います。婉琳の魂はきっと池で彷徨い、自分に助けを求めているのだと蕙蘭は話すのでした。

KAMUI

いつもならば寿雪が色々と調べたり、水の声を聞こうとしますが、今回はなんだか様子が違いますね。

水の中から声が聞こえてきていたのは亡き婉琳の声ではなく…

洗穢寮にいた紅翹から蕙蘭のことを聞いてみると、気味が悪くて彼女のことを遠巻きにしていると聞かされます。そして寿雪は温螢と共に鵲巣宮を訪問。池に向かうとそこにはやせ細った安蕙蘭がおりました。池に向かって「婉琳様」と何度も声をかける蕙蘭は、ここに彼女がいるのだと寿雪に言います。

婉琳を楽土に送るため、真実を知る必要があると考える寿雪は、蕙蘭にどうして彼女は妃になることを拒んだこと、入水する前に何が起こったのか、真実を問いただします。

後宮へ上がる前夜、婉琳の部屋に一人の男が忍び込んできたことがあり、蕙蘭はこれを捕らえて斬首にしました。2人はもしかしたら恋仲だったかもしれませんそ詮索することなど蕙蘭はしません。そして、帝を迎える日に蕙蘭は彼女が大事に持っていた袋を無理矢理奪いました。その中には死んだ彼の血がしみ込んだ土が入っており、帝に知られては大変だと思った蕙蘭はこれを地面にバラまいて靴の裏ですりつぶしたのでした。

全ては婉琳様の為だとは言いますが、寿雪からすればこれは欺瞞。自分はこの身を捧げてきたのに恩知らずだと嘆き、婉琳は自分を恨んでいるから水の中から声をかけ、池に引きずり込もうとしているのだと蕙蘭は思うようになったため、寿雪の元を訪れたのです。

助けてほしいと蕙蘭が寿雪に触れようとしますが、彼女の手はすり抜けてしまいます。婉琳は既に楽土へと渡っており、蕙蘭は昨夜のうちに肺腑を病んで亡くなり、幽鬼になったのちに寿雪の元を訪れたのでした。

蕙蘭に呼びかける婉琳の声は、彼女を死に追いやった自分自身。寿雪からそう言われた蕙蘭の幽鬼は池の中へと落ちていきました。水の中なら何も声が聞こえないと言って…。

これはいる魂、これはいらない魂と自分の一存で幽鬼となった蕙蘭を消滅させるべきではないと考えた寿雪は、巫術師が使う術で池に結界を張り、彼女を池に封じ込めます。

水の中にいることで、彼女の魂が安らかになるかもしれないと思った寿雪は、これ以上のことはせず、鵲巣宮を去るのでした。

KAMUI

今回の依頼内容からなんかエゴを感じていましたが、やっぱりそういうことだったんですね。

高峻と文を送り合う夜、池の結界が破られる。

夜明宮に魚泳に会ってほしいというむねが書かれた手紙が高峻から送られてくると、寿雪は仕方がなく返事を書きます。2人の文のやり取りをする衣斯哈は笑顔。それをみた高峻は、彼に寿雪へ贈る髪飾りを届けさせました。

薔薇が彫られた髪飾りに驚く寿雪。しかし次の瞬間、彼女に異変が起きました。鵲巣宮の池へと向かうと、結界が破られていたのです。蕙蘭が破ったのかとも考える寿雪ですが、結界に使われた葉から梟の気配を感じとりました。

その頃、封宵月は大切な人をなくした女性の元を訪れ、蘇らせてやろうかと声をかけるのでした。

KAMUI

烏妃は魂を楽土から一度だけ呼び寄せることが出きるが死者を蘇らせることはできないと言いました。この時去って言った女性がここに出て来たということでしょうか!?しかも宵月はできると!?

アニメ『後宮の烏』第8話まとめ

蕙蘭が婉琳に呼ばれているのかと思いきや、蕙蘭の幻聴。しかも、婉琳のために心を鬼にたんだという言動は、今の毒親に匹敵しそうだなと感じてしまいました。
そして面白いなと思ったのは、この2人の声優さんがどちらも釘宮理恵さんであったこと。蕙蘭が老女だったためか、全く気付きませんでした。2役を演じることで、どちらの声かわからなくしたという演出は、素敵だなと思えました。

そして、今回は解決したと思いきやそうはいかない様子。だんだんと宵月の影が寿雪に近づいている感じがしてきました。寿雪を殺そうとする宵月。しかし、冬の王である彼女が死ねば高峻も死に、またも治安が悪くなるながれが予見できるため、どうにかならないでくれと願いたいです。

しかし、宵月がどうして烏妃を殺そうと考えるのかも謎なので、この先のお話しでじっくりと描いて行ってほしいなと思います。

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