アニメ『後宮の烏』第2話あらすじ/ネタバレ感想!謎の手がかりは舌を切られた女官。悲劇の裏で、とある計画が画策される

©白川紺子/集英社,「後宮の烏」製作委員会

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翡翠の耳飾りの持ち主を探るため、女官の名簿を調べ、その者がいる宮へと足を運ぶことにした寿雪。しかし、彼女の手がかりになる女官は舌を切られ、喋ることが出来ません。

夜明宮へと連れ帰り、筆談で明かされる真相。そこには悲劇と切ない恋模様が隠されていました。

また、証拠を掴んでから皇太后を処刑しようと考える高峻にも動きが…。

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アニメ『後宮の烏』第1話のあらすじと振り返り

夜伽をせず、人と関わることなく暮らす孤高の烏妃・柳寿雪は奇術を使うという噂を聞き、夏王朝の若き皇帝・夏高峻は翡翠の耳飾りの持ち主を探してほしいと彼女に依頼します。

耳飾りからは首を絞められ苦しむ女の姿が映し出されると、寿雪はこれが誰なのかを調べはじめ、三の妃の元にいた班鶯女ではないだろうかと目星をつけます。

一人で生きていくように言われ続けた寿雪は、九九から手伝いのお礼に草饅頭をもらうと、悲しそうな眼をしながら食べ始めます。

自身の母を虐め、亡きものにした皇太后から玉座を奪った高峻は、彼女を幽閉し、彼女の悪行を暴こうとしますがなかなか手がかりがつかめず。夜に1人外へ出たとき、水辺で髪を洗う寿雪を目撃します。その時彼は、彼女の髪から黒色が落ち、銀色へと変わっていることを知るのでした。

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【ネタバレあり】アニメ『後宮の烏』第2話あらすじと感想

寿雪と欒一族

欒一族は忌まわしき存在。先々代の皇帝は銀髪を持つものは反逆者とし、打ち首にしました。銀色の髪をしていることが知られれば殺される…だから寿雪は母に髪を黒く染められ続けたのです。

ある日、銀髪の女がいると知られて兵がなだれ込んでくると、母は寿雪を逃がすため、娘を目の届かないところへと隠して自身だけ外へ。母の叫び声に耳を塞いだ寿雪は、後日その母の首がさらされているのを広場で見かけ、絶望するのでした。

KAMUI

これは子供には辛すぎます。

高峻に銀髪を見られた寿雪は、急ぎ夜明宮へと戻っていきます。彼女が置いて行った洗い桶を宮殿の前におき、自分は何も見なかったと言って、高峻は去っていくのでした。

KAMUI

銀髪は殺さねばならないと考えたのは先々代の皇帝だけで、高峻は何も思っていない。ですが寿雪は安心できませんよね。

烏妃の侍女となった九九と耳飾りの持ち主を探す

耳飾りの持ち主であった妃を探すため、侍女が欲しいといって名簿を探り、帳尻を合わせるため九九を侍女にすると任命した寿雪。事の真相を知った九九は少しがっかりしますが、飛燕宮の宦官と文を交わす女官を避けながらも、寿雪に同行します。

三の妃を毒殺した疑いをかけられた班鶯女(はんおうじょ)こそが耳飾りの持ち主であると突き止めた寿雪は、彼女の側仕えだった蘇紅翹(そこうぎょう)から詳しく話を聞くため、洗穢寮(せんえりょう)へと足を運びます。

後宮の中でも島流しにあったものが行きつく先と言われる洗穢寮に足を運ぶと、突然の危機にさらされる寿雪と九九。皇太后の息が勝った者達から刃を向けられますが、見知らぬ官僚
と、衛青に言われて寿雪を守るよう言われてやって来た宦官・温螢(おんけい)に助けられます。

なんとか紅翹と会うことはできたものの、彼女は舌を切られていたために言葉を話すことが出来ません。すると寿雪は夜明宮に彼女を連れて行き、筆談にて事情を聞こうと考えます。

舌を切られた女官が明かす真実。

班鶯女のことを知る女官・紅翹は、字が書けると知れば殺される可能性がありました。誰がそんなことをするのかと問えば、それは皇太后だと彼女は文字で伝えます。そして紅翹は筆談で自分の知っていることを語り始めるのでした。

三の妃はお腹に子どもを宿したことで、皇太后に毒殺をされてしまったこと、班鶯女の小間使いを利用して、三の妃を殺した毒を班鶯女の荷物の中に紛れ込ませて罪をでっち上げたこと、班鶯女は自殺に見せかけ殺され、彼女の死だけでは目立つからと自分がは舌を切られてしまったことを伝えると、高峻からその官僚の名前えと言われます。

KAMUI

陰謀をまるっと隠すためにでっち上げられた非道の数々。高峻はこういう罪を見つけだしてから皇太后を処罰したいと思っていたので良かったのか?という想いもありますが…行われたことを聞けば聞くほど胸が痛くなります。しかもこれらを行った宦官はやっぱり皇太后の息のかかったものです。処罰する理由が出来たなと高峻は思うでしょう。

また、耳飾りは故郷に残した大事な人に片方あげ、もう片方は宮中で人にあげてしまった話も伝えると、今度はその許嫁の名前を問われます。

と呼ばれる青年だと紅翹は班鶯女から耳飾りのことも聞かされていました。一つは故郷の大事な人にて私、もう一つは誰かにあげてしまったと…。そんな大事なものをどうしてと、さらに話を聞こうとしたところ、高峻は紅翹に二つのことを聞きます。班鶯女に罪を着せて殺した宦官の名前は何というのか、班鶯女が耳飾りを渡した男の名は何というか…。

耳飾りの真相

班鶯女に仕えていた紅翹は、耳飾りのことも彼女から聞いていました。翡翠の耳飾りは後宮に上がる前からつけており、1つは許嫁である「郭晧(かくこう)」に渡し、1つはあるとき宮中でとある人に渡してしまったと話します。郭晧を訪ね、洪濤院(こうとういん)へと足を運ぶと、その男は洗穢寮で温螢と共に寿雪と九九を助けた者でした。

班鶯女の死の真相を探るため、宦官のふりをして潜り込んだものの、宮中で耳飾りを落としてしまったという郭晧。それこそが、高峻が寿雪に持ってきた耳飾りだったのです。班鶯女の顛末を聞かされた郭晧は、彼女に会いたいと懇願し、寿雪は再び呼び出します。幽鬼となった班鶯女に声など届くはずはありませんでしたが、高峻の手からもう一つ耳飾りが手渡され、これが郭晧の手の中に戻ると、班鶯女も幽鬼になる姿に戻りました。涙を流しながらも、班鶯女は笑顔で消えてしまい、郭晧も涙が途絶えません。しかし、彼女は無事楽土へと行けたということが分かるのでした。

実は、班鶯女が宮中で耳飾りをあげた相手とは幼き日の高峻だったのです。母を皇太后に殺され、葬儀の後に1人悲しんでいると、班鶯女はこの耳飾りが愛する人と繋がっているのだと気を紛らわせるために話してくれたのです。幼き高峻はこれを羨み、耳飾りが欲しいと言います。班鶯女は泣いている子供を慰めるために渡してくれたのですが、今覚えば自分は彼女の大切なものを取り上げてしまったのだと後悔していたのでした。

KAMUI

だからこそ耳飾りを見つけた時、彼女を見つけたいと思い、寿雪に探してほしいと言い始まったわけですね。納得しました。

秘密裏に動いていた暗殺計画

班鶯女の成仏を見届けて一件落着。後宮に忍び込んだ罰は受けるという郭晧は、高峻を毒殺する計画が秘密裏に企てられているという話しを耳にしたと、彼らに進言します。蔵書楼で話し合いをしているのを目撃したと話すと、九九に文句をつけに飛燕宮にやってくる宮女のことを思い出します。宦官と文を交わしているのはその宮女ではなく、皇太后付きの侍女からより良い待遇を受ける話を受ける話を聞かされます。

結果、衛青たちが捜索をしたことで侍女の部屋から使われようとした毒を発見。それは三の妃や高峻の母を殺したものと同じものでした。命じたのはすべて皇太后。これにより高峻は正当な理由の元、皇太后を処刑するのでした。

最後に言い残すことはないかと聞けば、皇太后は言葉を残したまま、首を落とされるのでした。

KAMUI

最後の言葉はなにか高峻を呪うような言葉に感じてしまいました。悔いはなさそうな皇太后。死んでもなお幽鬼となって何かしそうな…

同じ罪悪感を抱く寿雪に求婚

全ての問題が解決したことで、高峻は寿雪の元へと足を運び、今回のお礼といって干したナツメを持ってきました。子供にやる駄賃のようだと言いながらもこれを頬張ります。

自分の素性を知って見逃したのかと、寿雪は高峻に問いかけます。彼自身は欒一族に思うところはない。それどころか、彼女こそ自分達血族に恨みがあるのではないだろうかと考えます。

寿雪が責めるのは母を見殺しにした寿雪自身。高峻を恨むことなどしません。そして高峻も自身も母を見殺しにしたと悔やみ、復讐を終えたもののそれからもう何もすることがなくなってしまい、彼は虚無感に浸り始めます。

そして高峻は寿雪を殺さないと誓い、自分の妻にならないかと言い出します。銀色の髪の寿雪を見た時、女神とはこういうもののことを言うと思ったと思いを告げる高峻。この言葉に寿雪はドキッとします。彼の顔が近づき、より緊張をする寿雪。しかし、高峻は気が緩んでしまい、そのまま眠ってしまいました。

勝手に自分の寝床で眠らないでほしいという想いもあるが、今日だけは少しゆっくりしてもいいだろうと考えた寿雪は、蓮の花を散らし、彼をゆっくり休ませるのでした。

KAMUI

ここは本当に結ばれてほしい!高峻にはもっと寿雪をキュンキュンさせてほしいと思っちゃいます!

アニメ『後宮の烏』第2話まとめ

翡翠の耳飾りの後編、まごうことなき面白さでした!苦しんでいた幽鬼・班鶯女が、郭晧の手の中に両方の耳飾りが揃った瞬間に昔の姿に戻り、涙を流して消えていったところなんかはもらい泣きしてしまいました。ああ、未練が消えたんだなぁって思えましたね。

宮中に忍び込むなど罪深いことですが、高峻はこれを許します。前編ではなかなかのキレ者でしたが、ここを見ると優しい人だなぁって思えます。そんな彼に皇太后が最後に残した言葉、これが後を引きそうな気がしてなりません。

まだまだ続きが楽しみな作品です。

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