アニメ『後宮の烏』第13話あらすじ/ネタバレ感想!烏の命を狙うものがもう一人。烏妃・寿雪が選ぶ道とは…

©白川紺子/集英社,「後宮の烏」製作委員会

©白川紺子/集英社,「後宮の烏」製作委員会

宵月を追い払ったものの、自分は既に烏を宿す妃ではなく烏そのものだと言われた寿雪は、自分は何者なのかと考え始めます。

宵月はどうやって宦官として宮中へと入り込むことが出来たのか…高峻がその足取りを衛青に辿るよう伝えると、思いもよらぬ人物が関わっていたことが発覚します。そのものを探すもすでに見当たらず、そして彼は烏妃・寿雪の元に…。

中華ファンタジー『後宮の烏』最終話。烏妃が望む未来とは…。

\\『後宮の烏』を見るならここ!!//

31日間無料のU-NEXTで見る

アニメ『後宮の烏』第12話のあらすじと振り返り

温螢を探しに鵲巣宮へと足を踏み入れると鵲妃・琴恵瑤は衰弱し、その傍らには梟・宵月がいました。不慮の事故で死んだ兄を生き返らせてほしいと願い続けた恵瑤は、宵月によりこれを叶えます。しかし、生き返った兄は人の血を求めて女官を殺すという事件を引き起こしてしまったのです。これをひた隠しにする恵瑤は高峻に二度とこんなことは起こさないと許しを請い、兄に自分の血を飲ませます。本当の兄ではないと分かっていながらも、宵月が作った泥人形を匿う恵瑤。しかし彼女は兄に食い殺されてしまいます。烏妃は泥人形から髪を引き抜き、これを鎮めましたが、恵瑤の想いを汲み取れなかったと後悔するのでした。

これ以上高峻や他のものを巻き込むまいと、寿雪は1人梟の元へと向かいます。烏である自分と梟は兄妹の関係。死者にそそのかされ、死人の魂を蘇らせてしまった罪によって流罪となった妹を開放するため、烏妃を殺すと語る宵月は、自身の鳥部の羽を剣に変え、寿雪に襲い掛かります。高峻、衛青、温螢、淡海が加勢したことにより、寿雪は殺されずに済むも、宵月を倒すことはできません。そこで寿雪は、自身の鳥部である星星の羽を矢に変えて彼の体を射抜くのでした。

\\『後宮の烏』を見るならここ!!//

31日間無料のU-NEXTで見る

アニメ『後宮の烏』第13話のあらすじと感想

自分は「烏」なのか

宵月の体を星星の羽の矢で射抜き、その泥人形を消し去った寿雪でしたが、彼の言葉がずっと引っかかります。最初の烏妃であり冬の王である香薔は咎人として体に烏を封じ、毒である花を食べさせて力を封じ込めていた。しかしすでに烏妃は烏に相違ない。自分は人ではなく、化け物と呼ばれるものなのか…。失った意識の中で、寿雪は自問自答を繰り返します。

そんな苦しみに悶える寿雪は、高峻の声掛けにより目を覚まします。周りには自分を気遣ってくれるもの、そして自分が無事であると安堵し、泣き崩れる九九がいることを改めて思い知らされます。

KAMUI

寿雪の中に化け物と言われかねない烏がいても、皆にとっては寿雪なのですよ。宵月は最後、声にならない言葉で妹の名前を口にしたというのですが、何て名前だったのか分からないのがなんだか悔しいです。秘めたるままの方が美しいと分かっていながらも…

宵月を手招きしたものが禁忌を犯す。その理由とは…

宵月はいかにして宮中に潜入し、宦官として恵瑤に仕えることが出来たのか…高峻はこれを衛青に調べさせていました。結果、宵月の師・封一行と内通する協力者が宮中にいたことが発覚します。その人物とは星烏廟の冬官・薛魚泳。そして彼は、星烏廟を抜け出し、宦官と帝以外出入りを許されない後宮の夜明宮へと足を運んでいました。懐に担当を忍び込ませて…。

かつては麗娘と共に碁を楽しんでいた魚泳は、その頃の思い出話をしながら、寿雪と碁を打ちます。魚泳の口から聞く麗娘の話は相変わらず面白いが、寿雪は既に刀の存在に気づいていました。まだ出さぬのかという寿雪。すると魚泳は短刀を取り出し、彼女に振り下ろそうとするのですが、間一髪で高峻が止めに入ります。

KAMUI

ピンチの時にやってきてくれる高峻の王子様感が後半に連れて多くてキュンとしてしまいます。やっぱり来てくれますよねぇと言いたくなっちゃいます!

魚泳はどうして烏妃を殺す手助けをしたのか…それは宵月とは違う理由でした。寿雪は帝や宦官、女官など多くの人が慕われている。同じように烏妃に選ばれ、夜明宮へとやって来た麗娘は1人。どうして麗娘には何も与えられなかったのに、寿雪は…と魚泳は思ってしまったのです。麗娘が烏妃として後宮にいる間、どうして誰もお心を砕いてはくれなかったのかと魚泳は嘆きます。しかし、そんな彼女がありったけの愛を注いだ寿雪を自分の手で殺そうとしたことに気づかされ、魚泳は泣き崩れるのでした。

麗娘が残し、寿雪が焚いた最後の想夫香が漂う中、魚泳は高峻の手により隠居を許され、静かに後宮を去っていくのでした。

KAMUI

魚泳から見れば、寿雪はズルいと思うかもしれませんね。ただ、すべては香薔が招いた運命と思うと、そこはまた宵月と同じ思いも沸き上がりそうな。とはいえ、寿雪を殺せば、魚泳が愛した麗娘を悲しませる結果になることは間違いなかったでしょう。殺さずに済んでよかったと思ってほしいですね。

魚泳は麗娘を愛していたからこそ、自分を殺そうとした。寿雪は最初これを受け入れようと思い、彼の禁忌を許しました。しかし、刃が振り下ろされそうになったその時、彼女は恐怖したのです。自分を呼ぶ高峻の顔が思い浮かび、友として苦しみに寄り添うと言ってくれたのは救いになったと、寿雪は語ります。

KAMUI

この良い話の後に、宵月との闘いで負った高峻の傷の包帯を寿雪が直すもヒドい出来栄えというクスっとした笑いがイイですね。そなたは不器用だなと言われてムッとする寿雪の可愛さ…

恵瑤を悼み、涙を流す

恵瑤の死を悼み、彼女の親に顔向けできないと嘆く高峻はまたも眠れぬ日々を過ごしていました。あくる日、高峻は恵瑤の父・琴孝敬と対面。孝敬は娘の行いを詫びますが、高峻はやはり彼らの2人の子供の命を帰らぬものにしてしまったことを悼みます。琴孝敬は娘を失った怒りを高峻にぶつけるどころか、彼の優しさを受け入れます。というのも、高峻が恵瑤を悼んでいることを寿雪の手紙で知っていたのです。これを聞いた高峻は涙を流し、琴孝敬も共に涙を流すのでした。

KAMUI

この優しい展開はもらい泣き不可避です!嗚呼

寿雪が進む未来は…

自分に出来ることはないかと考え不安に駆られた寿雪は、これを花娘の元へと吐露。そして寿雪は、夢の中で烏となって空を飛び、見知らぬ誰かに声をかけられながらも、高峻が目の前に現れ場駆け寄ってその手を取るのでした。

KAMUI

え、ここで終わり?続編ありますよね?あると言ってください!

アニメ『後宮の烏』まとめ

最初から最後まで糸のように張り巡らされた伏線があり、それが回収されていくたびにスッキリした気持ちになっていくという素敵な作品でした。
最初は誰も寄せ付けないと心を閉ざしていた寿雪が高峻と出会い、隠された歴史に沿って心を通わせていくこの変化はずっと見ていて素敵な流れだったなと思えます。

しかし、梟の存在が出てきてからは状況が一転。まだこの作品は何かを隠しているのではと思わされてなりません。高峻が抱える帝としての政治的な問題も残っていますし、色々と半端なのです!これは続編をやってくれないと収まりが尽きません!

原作を読んで続きを知ろうとするのももちろんやりたいのですが、幻想的かつ面白い作品だったので、是非アニメで最後までやってほしいと思うばかりです!

また、OP・ED共に心に残る素敵な楽曲でした。この3ヶ月、『後宮の烏』という作品に丸々幸せな時間をもらえたことを感謝したく思います。だから続きをよろしくお願いします!

\\『後宮の烏』を見るならここ!!//

31日間無料のU-NEXTで見る