アニメ『後宮の烏』第12話あらすじ/ネタバレ感想!ついに対峙する宵月と寿雪。その結末はいかに!?

©白川紺子/集英社,「後宮の烏」製作委員会

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鵲巣宮を訪れた高峻や寿雪は、ついに宵月と対面。しかし彼は2人を無視してどこかに消え去ってしまいました。衰弱した鵲妃に薄布を渡し、死んだ兄のことを話そうとするも、「兄は死んでいない」と言われます。

宮の奥からは血の匂い。鵲妃が高峻にひた隠しにしたものは、衝撃的なものでした。

そしてついに対峙する宵月と寿雪。2人はまさかの兄妹?

一体どういうことでしょうか。

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アニメ『後宮の烏』第11話のあらすじと振り返り

1人の女官が無惨に殺されると、宮中では獣が出たと騒ぎになります。女官は、鵲妃に仕えていると聞くなり、寿雪は温螢に鵲巣宮のことを調べさせます。妃の兄が事故死してからというもの、彼女は人が変わってしまい、人を引き寄せなくなっていました。そんな中で彼女が気に入った宦官が1人いると聞いた寿雪。似顔絵を見せられたことで、その男は自分を殺そうとやって来た梟だと確信します。宵月という宦官についてもっと調べてくるよう温螢に頼んだ寿雪ですが、彼がいつまでたっても戻ってこないことから、何かあったのではと心配になります。それと同時に、自分が死を恐れていることに気づき、弱くなったと嘆き始めます。

誰もが寿雪を心配し、頼られたいと思っています。寿雪は高峻に同行される形へ鵲巣宮へと入り、ついに宵月と対峙するのでした。

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アニメ『後宮の烏』第12話のあらすじと感想

女官を殺した獣の正体

宵月と対面し、彼を問い詰めようとする高峻。しかし宵月は高峻・寿雪を無視して部屋の奥へと消えて行ってしまいました。鵲妃・琴恵瑤が宵月を近くに置いていたのは、寿雪には叶えてもらえなかった自分の願いを叶えてくれたからです。その願いとは、落馬して亡くなった自身の兄を蘇らせてもらうことでした。

KAMUI

想夫香の香りがついた薄布はやっぱり彼女。あの謎の伏線がやっとここに繋がってきました。

大好きな兄が落馬して亡くなってしまったものの、恵瑤は長い間臥せっていました。しかし、兄の髪の毛と泥を使い、宵月は見事によみがえらせます。兄が蘇ったと喜ぶ恵瑤。しかし、蘇った彼女の兄は人の血に飢えており、その姿を見てしまった女官をかみ殺してしまったのです。これ以上の騒ぎを起こさないようにするため、恵瑤は兄を拘束して鵲巣宮の中に隠し、暴れ出した時には自分の血を飲ませていたのでした。

KAMUI

恵瑤が衰弱していたのはそれが原因だったんですね。しかし、女官を殺したのは宵月じゃなく、蘇った彼女の兄だというのは意外でした。騙された感覚です。

兄は蘇った、死んでいないと豪語する恵瑤ですが、寿雪はこれを否定します。それは宵月が作り出した泥人形。本当の兄ではないと……。恵瑤は返す言葉もないが認めたくもない。そして、手首を切って血を与えていた恵瑤は、結局泥人形に首を噛みつかれ、そのまま命を落としてしまいました。

寿雪は呪術を持って人形の胸元に手を伸ばし、髪の毛を引っ張り出して、人形を泥に戻すのでした。

KAMUI

慕っていた兄を蘇らせたものの、その兄に殺されてしまった鵲妃・琴恵瑤。なんとも悲しい終わり方です。

恵瑤が夜明宮に訪れた時、もっと彼女の痛みに寄り添ってあげればこんなことにはならなかったのにと寿雪が後悔する傍らで、もっと早く親元に帰してあげるべきだったと、高峻もまた後悔するのでした。

KAMUI

人を蘇らせることなどできないと突っぱねられた、政治の関係で宮中からできることもできなかった妃…彼女の目線から考えれば悲劇的。だからこそ2人は悔いてしまうのでしょうね。

ついに対峙する宵月と寿雪は元は兄妹?

騒動の最中、宵月は行方をくらましていました。寿雪に危険があっては危険だと思う高峻は、彼女を夜明宮に戻し、宮から出てこないようにと言って宵月を探します。しかし寿雪は、高峻が去ったのを見計らい、宵月の元へと向かいます。他のものを巻き込まないがためにやって来た寿雪に対し、宵月は姿を現します。

やり合うなら鳥部を使わなければいけない、寿雪が宵月を恐れるのも無理はないと言われるも、彼女は理解できません。宵月は幽宮(かくれのみや)というはるか海の向こうにあるとされる神の棲む国のもので、葬者部(はぶりべ)という首切り役人を担っていた存在。そして寿雪に住まう烏は梟の妹で、死者の魂を導く岬部(みさきべ)の役割を担っていた存在。つまり、自分達は兄妹だと宵月は言います。

KAMUI

海流に流されて魂が流れてくるというのは衣斯哈の故郷の話で出ていましたね。ここも話が繋がってくるとは思いませんでした。

烏は死者にそそのかされて魂を送り返し蘇らせてしまい、流罪となったもの。その力は寿雪が冰月が九九の体を乗っ取ったときに表に出てきました。その力を感じた時、梟は1000年の時を経て、烏の苦しみを終わらせるためにやって来た…そう言って宵月は寿雪に対し、梟の鳥部である鳥部・斯馬盧の羽で作られた刃を向けるのでした。

KAMUI

この「烏」というのが、今まで何度も出てきた烏漣娘娘のことなわけですね。

すべての原因は香薔。烏妃が烏にやってきたこととは…

烏を葬るためには、器である寿雪を殺さなくてはいけない。しかし、駆け付けた高峻、衛青、温螢、淡海がこれを許しません。しかし、梟の器にしか過ぎない泥人形の宵月には弓も刃も効きはしないのです。そして宵月は、この苦しみの原因はすべて冬の王・香薔にあると言います。

香薔がその体に烏を封じ、咎人としたがために、烏を封じ続けなくてはいけなくなってしまった。そして、新月になれば烏を封じる力が弱まり、烏妃は引き裂かれる想いをすることになります。だからこそ、自分は彼女を憎んでいるのだと宵月は話します。そして烏にとって華は毒。烏妃が烏に花を食べさせて苦しめていたからこそ、これを開放させたいと彼は語るのでした。

しかし、どんな想いがあったとしても許されることではない。烏の鳥部である星星が現れると、寿雪はその羽で宵月を射抜くのでした。

羽になって崩れていく宵月…え?ここで終わり?

アニメ『後宮の烏』第12話まとめ

烏と梟の関係がもはや後宮だけの問題でもなく、神の国などより次元の違う世界の問題となっていたようですね。話が濃すぎて前半の鵲妃のお話しが薄れ気味になりそうなほどだなと思えてしまいました。しかし、寿雪が新月の夜に苦しむのは香薔から続く烏妃の宿命。烏妃を殺し、烏を開放するためという宵月の思惑もよくわかりました。

ただ、今の寿雪には彼女を守りたい、大事にしたいと思うものがたくさんいるので難しいですよね。そして、やっぱりあの金の鶏・星星はそういう役目だったのですね。時にはあれこそが烏なのでは?なんて思ったこともありましたが…。

これで宵月という器は壊れ始めていきましたが、ここからどうなるのでしょう。おそらく次が最終回。烏妃はなにを想い、どう生きて行こうと考えるのか楽しみです。

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