夜伽をしない上、人と関わることなく暮らす孤高の烏妃・柳寿雪は、奇妙な術を使うと噂の姫。そんな彼女に近づくものなどいなかったが、夏王朝の若き皇帝・夏高峻はとある翡翠の耳飾りの持ち主を探すため、彼女の元へと足を運びます。
最初は断る烏妃でしたが、否が応でも依頼を受けることに…。
翡翠の耳飾りを通じて浮かび上がったのは首を絞められて苦しむ女が1人。彼女は一体…。
皇太后により廃太子にされた過去を持つ夏高峻と、面妖な術を使う美しき烏妃・寿雪。
2人の物語が動き出します。
目次
【ネタバレあり】アニメ『後宮の烏』第1話あらすじと感想
若き皇帝は、翡翠の耳飾りを手に烏妃の元へ…
多くの物から反感を買っていた皇太后を討ち取ったことにより、廃太子であった高峻が夏王朝の皇帝となりました。そして後宮の奥深くに棲む烏妃と呼ばれる妃が住んでおり、高峻はここへ足を運びます。
夜伽をせず、人と関わることを拒む烏妃は、不思議な術を使うと言われており、彼女が住まう「夜明宮」へと近づけば、金色の鳥が現れて人を追い返すため、誰も近づこうとはしませんでした。宦官・衛青と共に夜明宮を訪れると、丸々とした金色の鳥が飛び出してくるが彼らは驚きません。あっさりとその鳥を捕まえると、烏妃は宮殿の門をあっさりと開けられました。
KAMUI
呪殺・祈祷・失せモノ探しができるという噂を頼りにやって来た高峻は、烏妃・柳寿雪に翡翠の耳飾りを差し出し、持ち主を探してほしいと依頼します。持ち主探しなど自分でやれと寿雪に一度は追い返されるが、彼女の好物である蓮の実の餡を包んだ包子を土産に改めて依頼。食べた分の働きをしないと気分が悪いだろうとにこやかに脅します。
耳飾りには幽鬼が憑ついており、その女が何者かを知りたいという高峻の言い分を聞くと、寿雪は頭飾りの蓮を使い幽鬼の姿を具現化させました。首に布が巻かれ、首を絞められもだえ苦しむ女の姿が現れるもろくに話を聞くことはできません。彼女を成仏させるため、次は幽鬼を救ってほしいと言われた寿雪は結局依頼を引き受けることにしたのでした。
KAMUI
幽鬼の情報を集めるべく飛燕宮へと潜入すれば、女官たちの噂話を耳にする
幽鬼が何者かを探るべく、寿雪は宮女に成りすまし、飛燕宮の宮女・九九(じうじう)に近づきます。ここで寿雪は皇太后が高峻の母を殺害し、彼を廃太子にして幽閉した過去があることや、彼が官吏や宦官を仲間にして謀反を起こし、今度は自分が皇太后を幽閉していることを知ります。
帝の母以外にも不幸な死に方をした者はいないかと聞くと、ヒドイ目に遭った妃は数多。その中で首を吊った妃がいるという情報を手にしました。彼女の名前は班鶯女。三の妃に棲む儚い雰囲気を持つ妃だったが、三の妃を殺した疑いをかけられた夜、首を吊って死んだと言われますが、耳飾りをつけていたかどうかという情報を手にすることはできませんでした。
KAMUI
さらに寿雪は、先々代の皇帝は宮に渡ると、かつて自分が殺した者達が幽鬼となって襲って来ないよう、一晩中灯りを付けたという噂を聞かされます。彼が見境なく殺したのは、前王朝・欒一族の者達。灯りがふっと消えたその時、彼の枕元には、欒一族の象徴である銀色の髪を持つ者達が、これを振り乱しながら呪いの言葉を吐き続けたと、九九は言いました。
KAMUI
手伝ってくれたお駄賃として、寿雪は草饅頭を九九から手渡されますが、千代烏妃から「一人で生きよ」と言われた言葉を思い出し、苦い顔をし始めます。
KAMUI
皇太后と同じ道を歩まないと誓う高峻は、ひょんなことから銀色の髪を目にする
母を虐げ笑いものにしたあげく死に追いやった皇太后を許すまいと謀反を起こし、彼女から玉座を奪って皇帝となった高峻ですが、未だ彼女の首を撥ねず、九九の噂通り幽閉しています。皇太后に隠し財産がある疑いが出てきた今、彼女に繋がる宦官がいるのではと、高峻や衛青は疑い、この調査を進めようと決めます。
早々に皇太后を亡き者にするべきではと考える衛青でしが、確固たる証拠がない状況で首を撥ねれば彼女と同じことをすることになると思う高峻は、同じ轍を踏まないよう、じっくりと罪を暴こうとします。
KAMUI
その日の夜、高峻は寿雪が川辺で湯浴びをするところに出くわします。そこで彼は、彼女の髪の黒色は染めたもので、本当は銀色の髪を持つ少女だということを知るのでした。
KAMUI
アニメ『後宮の烏』第1話まとめ
舞台は中国。内容は陰陽師のようなものかなと思ってみてみたのですが、もっと深い物語になっていく気がしました。
おそらくこの第1話は、物語の世界観を説明する土台のようなもの。おかげで、烏妃のことが分かり、高峻や夏王朝のバックボーンが良く見えたように思えます。そして最後の最後にあの銀髪!黒髪に惹かれて見て見れば銀髪でしたって…しかも皇帝がしっかりその姿を目にしてしまったわけですがココからどうなっていくのでしょう。
そして、翡翠の耳飾りの持ち主であった幽鬼は無事成仏できるのか…続きが今から楽しみです。