ヒナコ(武田玲奈)は楓の依頼を受け、楓の恋人であり自身の相棒でもある陽介(渡邊圭祐)の強奪作戦中。しかし、突然楓からキャンセルが入ったと梨沙(渡邉美穂)から連絡を受けたヒナコは嫌な予感がして・・・。
一方で、自殺志願者が集うサイトでカワウソこと川田と知り合った楓は、「死にたい人の手助けをしたい」という言葉にのせられその身をゆだねてしまいます。
CATのメンバーは楓を懸命に捜しますが・・・果たして、楓を救い出すことができるのでしょうか!? そして、恩師・リンカの消息は!? オフィスCAT、最後の強奪作戦が始まります!
目次
ドラマ『あなたの恋人、強奪します。』 前回振り返り
ヒナコ(武田玲奈)は自身の恩人であるリンカの行方を知る人物の有力情報を得ます。
それはリンカの失踪と同時期に発生した“女性連続連れ去り事件”に関わったとされる男・カワウソ(山本浩司)の存在です。
そんな中、オフィスCATに「彼氏を強奪して欲しい」という依頼人・楓が現れます。その彼氏とは陽介(渡邊圭祐)のことでした。予想外の展開に戸惑うヒナコと梨沙(渡邉美穂)。
しかし、楓はメンタルに不調をきたしており、自殺願望があったことからヒナコは依頼を受け、相棒・陽介の強奪という最高難度のミッションに挑むことになりました。
ドラマ『あなたの恋人、強奪します。』第10話(最終話)のあらすじと感想
死にたがる彼女
ヒナコ(武田玲奈)は、陽介(渡邊圭祐)の恋人・楓に自分から別れる自信がないからと強奪を依頼されていました。
陽介強奪作戦の一方で、ヒナコは恩人・リンカの行方に関わる男・川田(カワウソ)の情報を得て、陽介と共に調査をしていました。
一方、楓は自殺志願者が集うサイトでカワウソと知り合い、死ぬ手伝いをしてもらう約束をとりつけていました。
ミルトモ 編集部
その時、事務所に楓から依頼をキャンセルする旨のメールが届いていました。
悪い予感がした梨沙(渡邉美穂)は、ヒナコに連絡をします。
ヒナコは一緒にいた陽介に実は強奪作戦中だったことを明かし、楓の居場所を確認したいと頼みます。
ミルトモ 編集部
陽介が急いで位置情報アプリを確認すると、楓は相模原にいることがわかりました。
ヒナコは梨沙に連絡し、急いで位置情報の場所へ向かいます。
廃工場
その頃楓は、カワウソに連れられてとある廃工場にいました。
不安そうな楓に対して、カワウソは「大丈夫だよ。君みたいな人を逝かせるのは初めてじゃない」と声をかけます。
ミルトモ 編集部
楓はどうしてこのようなことをしているのかとカワウソに尋ねます。
カワウソは、死にたいのに死ねない人がたくさんいるのに、皆生きろというばかりでそういう人たちを助けない。だから自分が助けているのだと答えます。
ミルトモ 編集部
カワウソは話しながら部屋の中央に置いてある浴槽にお湯を入れます。
「君はこの中に浮かんで、僕は電流を流す。つまり感電死だ」
以前は薬品を使っていたけれど、その場合死ぬまでが辛すぎたのでやめたと話すカワウソ。
その点、感電死ならば身体も傷つかず綺麗なままで逝けるというのです。
ミルトモ 編集部
一方、ヒナコたちは工場周辺で楓を探しますが、見つかりません。
その時、ふとコンクリート工場が目に入ります。ヒナコはカワウソが4年前まで相模原のコンクリート工場で働いていたということを思い出し、工場跡に向かって走り出しました。
3人は手分けして探すものの、工場の敷地は広く、なかなか楓の居場所を掴めません。
その頃楓はカワウソに浴槽に入れられ、最後にピアノを演奏するふりをして、目を閉じました。
カワウソは電気の流れる棒を持ち、舌なめずりをします。
ミルトモ 編集部
水面に棒がつく寸前、ヒナコたちが飛び込んできました。
頼る相手
「今2人で大事なことをしようとしていたんだ」
カワウソは「彼女が望んだことだ」と悪びれる様子はありません。
本人が望んでいるなら、誰もそれを邪魔する権利はありません。そんなカワウソの意見にヒナコもうなずきます。
「だからこそ、寄りかかる相手を間違えちゃいけない」
ミルトモ 編集部
ヒナコは楓に、自分が崩れて喜ぶ人にその身を預けてはいけないと必死で訴えます。
そして、陽介も楓を真っすぐ見つめ「死なないで」と訴えました。
すると、思い直した楓は浴槽から出てカワウソを突き飛ばします。
陽介が楓を抱きかかえると、ヒナコとカワウソが乱闘になります。
ヒナコはカワウソに水の入った浴槽に落とされます。
そして、カワウソが電流棒を掴んだ時、梨沙は急いでブレーカーのある場所に走ります。
ミルトモ 編集部
梨沙が全てのスイッチをオフにした瞬間、カワウソは棒を浴槽に突っ込みました。
すると、一瞬火花が散り、ヒナコとカワウソは失神してしまいます。
ミルトモ 編集部
陽介はヒナコに駆け寄り、必死で救命措置を行いました。
すると、ヒナコが息を吹き返します。
「さすがに死んだかと思った・・・」
陽介は良かったと言いながら、ヒナコを抱きしめます。
ヒナコも安心したように陽介を抱きしめました。
支え合う二人
警察を待つ間、ヒナコは楓に陽介と同じ職場だったことを隠していたことを詫びます。
実は、楓が依頼をキャンセルすることはヒナコにとってありがたいことでした。
何故なら、陽介の考えていることがいまいち分からなかったからです。
ミルトモ 編集部
楓は陽介の方に振り返り、「私と別れて欲しい」と切り出しました。
陽介が自分の手を放してヒナコを助けようとしても、陽介がヒナコを抱きしめても、「なんとも思わなかった」ことで、自分が陽介を好きではないということがわかったのだそうです。
もちろん出会った頃や付き合い始めた頃は本当に陽介のことが好きでした。
でも、メンタルが崩壊してからは陽介の優しさを利用していただけだったのかもしれないと楓は言います。
「ごめん、ずるいよね」
でも、陽介も似たようなものだと思っていました。
陽介は、司法試験に落ちて心が折れてしまった時に楓と出会い、ピアニストに戻りたいという楓の前向きな姿勢に勇気づけられていました。
ミルトモ 編集部
いわば、楓は陽介の恩人。だからこそ「見捨てられなかった」といいます。
「自分が悪者になる気がして・・・」
陽介は偽善者ぶっていたことを謝ります。
すると、梨沙が泣きじゃくり始めました。
「こんな素敵な2人なのに、別れちゃうなんて・・・」
でも、ヒナコは恋人同士でなくても頼ることはできると言います。
抱えきれない分を誰かに分けることは悪いことではありません。でも、それが出来るのも生きてこそなのです。
ミルトモ 編集部
強奪させていただきます!
カワウソは逮捕され、これまで少なくとも8件の殺人に関与していることがわかりました。
でも、その中にヒナコの恩人・リンカは含まれていませんでした。
ミルトモ 編集部
記者の古宮(村田秀亮)は、事件の詳細を記事にして一躍有名人になりました。
「少しはこちらにも分け前が欲しい」と梨沙と陽介が文句を言うと、古宮はフィリピン人のテレシータと宗介の写真を見せてくれました。
元気そうで良かったと喜ぶ梨沙の一方で、ヒナコは、まだアフターサポート期間中なので、何かあれば連絡が来るはずだとツンデレを発揮しています。
楓はあれからきちんとカウンセリングに通っています。梨沙もかつては依頼人でした。
皆ヒナコに感謝しているのだと梨沙が言うと、ヒナコは「感謝されたくてやってるわけではない」と答えますが・・・。
「けど、役に立ってるなら悪くはないか。」
その時、オフィスCATに電話がかかってきました。
ヒナコが応対すると、電話口から「へぇ~本当だったんだ」と聞こえてきます。
ミルトモ 編集部
女性は風の噂でどんな男も強奪出来ると聞いて電話してきたようです。
ヒナコが「はい」と答えると・・・。
「じゃあ、お願いしようかな。ちょっとやっかいな男なんだけど」
ヒナコはきっぱりと答えました。
「私が必ず強奪させていただきます!」
ドラマ『あなたの恋人、強奪します。』 第10話(最終話) 感想&まとめ
このドラマは今回が最終話です。
しかし、謎の鉄格子部屋に入れられているのに、上から目線の謎の女性が依頼をして来るという、なんとも気になる展開でお話は幕を閉じました。
ヒナコの恩人・リンカがどうなったのかも気になりますが、それは原作をチェック!ということでしょうか? こうなったら原作をチェックせずにはいられません!
それはともかく、これまでにありそうでなかったタイプの強奪系ミステリの今作。
全10回大いに楽しみました!3か月間お疲れさまでした!