「人生何が起きるかわからない…人生はまだこれから!」
希望に満ちた力強い宣言が飛び出す、第7話「ヨシ子さん」。
人生の潤いを渇望する女性(丘みつ子)が、再び“生きる喜び”を見出すステキすぎるストーリー。
人生の熟成期を迎えたヨシ子の抱える、母心や女心に胸アツ必至です!
ドラマ『スナックキズツキ』前回第6話のあらすじと振り返り
一人息子が京大へ合格を果たし、子育てがひと段落した主婦・中島香保(西田尚美)。
頑張った香保に必ず皆からかけられる「お疲れさま」というワード。
嬉しいけれど…それを聞くたび「私の人生がゴールしてしまったみたい」と香保は自らの存在意義が消えたように感じ、密かに心を痛めてます。
心重たげに歩いていると、トウコ(原田知世)から声をかけられてスナックキズツキへ。
注文したピンクのリンゴジュースは、香保のJK時代を思い起こさせる懐かしい味。
「再び、無敵にならない?」とトウコが流しはじめた懐かしのユーロビート!
心の叫びを音色にのせ、ノリノリでディスコダンスする香保。
ほどなくあの頃の無敵を再体験して、楽し気に帰路につく主婦の姿がありました。
sat0330
ヨシ子も香保のように“あの頃”を大事に生きる女性です。
昔を大事に“いま”を楽しむヨシ子を見れば、これからどう生きるべきかが見出せるかも!?
【ネタバレあり】ドラマ『スナックキズツキ』第7話あらすじと感想
こぐま屋酒店の上田健一(浜野謙太)がもたらした、幸運のシャンソンチケット!
「販売促進キャンペーンの一環で、たまにお客さんに配るやつの余りものですが…」
そう言って、スナックキズツキへの配達時に上田健一(浜野謙太)がトウコ(原田知世)へ渡して行った2枚のチケット。
sat0330
2021年3月14日18時開演で、場所は近所の本町公会堂。
1階の5列目だから、なかなかの良席!
公演日が上田の母親が上京してくる日と被り、行き場をなくしたシャンソンチケットがトウコへと持ち込まれたのでした。
sat0330
子育てを卒業できない…佐藤ヨシ子(丘みつ子)の気がかりな現状。
5年前に突然倒れた夫に先立たれ、今は息子の悟志(塚地武雅)と2人暮らしの佐藤ヨシ子(丘みつ子)。
遅くまで働く息子を待ち、「俺のこと待たなくていい!」と言われる毎日。
sat0330
第3話に登場した悟志が息子。第6話の主人公だった香保が娘。
子育てがひと段落した香保(西田尚美)から、嬉しい誘いをうけたヨシ子さん。
パンフレットを集めて眺めてみるも…気になるのは“自分がいないと困るであろう息子”のこと。
母の心配をよそに、「子供じゃない…3日ぐらいどうってことない!」と悟志。
自分の事は気にせず、旅行や演劇観賞などにどんどん出かけて欲しいと言います。
sat0330
もう1人の仲良し、国立に住んでいた立花さんは、田舎暮らしを求めて昨年信州へと移住。
sat0330
独身の息子を放っておいて楽しむなんて…ヨシ子は到底、そんな気になれないのです。
世話好きおじさんが“親お見合い”をセッティング。ヨシ子(丘みつ子)の尊い出会い!
ある日、ヨシ子は公民館へ。“本町二丁目町会の定例会”へ出席します。
会合を終え帰宅しようとしたヨシ子は、自治会長から「ちょっと話がある」と呼び止められます。
会長と共にテラスへ行くと、同じ年代の女性が座っています。
「こちら、先々月越してきた皆川さん。娘さんと2人暮らし。娘さん、まだ1人だって…息子さんどう?」
突然、“お見合いおじさん”的な発言をする自治会長。
sat0330
おせっかいながらも、この会長の世話焼き行為が思わぬ結果を生み出すことに!
sat0330
自分の老後より、子供の老後が…ヨシ子さん(丘みつ子)が抱える心配事。
「まずは親同士、ざっくばらんに!」と、会長は席を外します。
ヨシ子が「昔からおせっかいな人で…」と笑うと、皆川さんもクスクス笑います。
聞けば、5年前に旦那さんを亡くしたという皆川さん。
そして銀行勤めだという1人娘は、香保と同じ43歳。
sat0330
sat0330
親同士の相性は全く問題なさそうだが、当の本人同士は?
香保に相談すると、息子の世話を卒業するようすすめられます。
ずっと悟志の世話を焼いてきたヨシ子にとって、息子の結婚は自らが1人になるということ。
道ですれ違う、同年代のハツラツと趣味に生きる姿が眩しく感じます。
子供のために生きてきたような人生。
いまさら、好きなことって言われても…ヨシ子は戸惑います。
sat0330
生きることに渇いたヨシ子(丘みつ子)が辿り着いた、心を潤す初体験づくしのスナック!
ヨシ子が途方に暮れていると、“お酒を置いていないスナック”という張り紙を発見!
店から出てきたトウコ(原田知世)から「休んでいきません?」と誘われます。
おしゃれなカフェに入るのは気おくれしちゃうお年頃。
レトロ喫茶店のような雰囲気にホッとします。
スナック初体験のヨシ子が注文したのは、オレンジジュース。
sat0330
1人ご飯は味気ないと嘆くヨシ子に、トウコがオニオングラタンスープを勧めます。
「初めて食べるわ!」
フーフーしながら食べるスープは、“初めて”を回避してきたヨシ子に勇気を与えてくれる味でした。
sat0330
イヴ・モンタン、ピアフ、アダモ…若い頃に流行り、好きでよく聴いていたシャンソン。
子供が小さく自分の時間がない中、心の潤いを求めて夜中に音を小さくしてレコードを聴いたあの頃が蘇ります。
アコーディオン・トウコ(原田知世)が誘う、美しく心に染み入るシャンソンの宴!
「時間が有り余るようになったら、やりたいことを一緒にやる人もいないなんて…」
sat0330
トウコがアコーディオンを奏でて、ヨシ子をシャンソンの世界へ連れ出します。
「“おひとりさま”だけれど、かわいそうじゃないわ。頑張ってきたんですもの!」
ヨシ子はマイクを握り、心の渇きを熱唱!
sat0330
ヨシ子の歌に涙。
力強く歌い切ると、トウコからチケットをプレゼントされます。
すると、ヨシ子は勇気を振り絞って皆川さんを誘います。
sat0330
その様子を見た悟志は、すぐにステレオが使えるか見てあげます。
時間が再び動き出す様に鳴りだしたステレオ、アダモの名曲が軽快に流れだしたのでした。
ドラマ『スナックキズツキ』の次回に期待するもの
シャンソンが優しく心に沁みました!
そして、いくつになっても尊い出会いがあるという生きる希望も持てました。
第8話は、香保の同級生・鈴木裕子(堀内敬子)の話。
娘とのショッピングがとても楽しそうだった彼女の抱える“傷”とは?
子育てしながら働く彼女の魂のタップダンスが見れそうです。