「今夜再び、無敵になってみる?」
超魅力的な殺し文句が放たれる第6話「香保さん」。
子育てがひと段落して人生にぽっかり穴があいてしまった女性・中島香保(西田尚美)が青春のトキメキを再び取り戻しちゃうお話です。
あの頃はよかったな…って思わずため息をついてしまうことはありませんか?
お疲れ気味の心には、ドラマ「スナックキズツキ」が効果あるかも。
明日を生きるパワーをちょっとだけもらえるはずです。
ドラマ『スナックキズツキ』前回第5話のあらすじと振り返り
コンビニバイトをしながら新世界を求め転職活動中の35歳・富田希美(徳永えり)。
一緒に住む両親が心配するほど、うまくいかない就活…
明日の不安ばかりが募る何者でもない“いま”は、恋をするにも気が引ける…
コンビニの常連客・瀧井潤(小関裕太)に淡い恋心を抱くも、恋になる前に撃沈。
夢も希望も感じられなくなり、希美は途方に暮れます。
心身共にキズついた彼女が見つけたのは、自分と同じように傷ついているスナック「キズツキ」の看板!
吸いこまれるように店へ入り、トウコママ(原田知世)と出会います。
待っていたのは温かなコーン茶と、心の内をさらけだす長文しりとりゲーム!
そして最後は、トウコが“世界一”と言ってはばからない絶品ココアを堪能!
帰る頃には、明日も頑張れそうな気がする希美なのでした。
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毎話、印象的なトウコ特製ドリンク。
第6話もまた、喉が喜びそうな“スペシャルりんごジュース”が登場します!
【ネタバレあり】ドラマ『スナックキズツキ』第6話あらすじと感想
こぐま酒店の上田健一(浜野謙太)が、人生で一番輝いたのは高校の文化祭だった!?
いつもよりテンション高めの上田健一(浜野謙太)がスナックキズツキへ納品にやってきます。
「配達先の居酒屋大自然の店長が、偶然にも高校の同級生で。すっかり昔話で盛り上がって、今度東京にいる連中で同窓会することに…あのときが人生で一番輝いていたかも!」
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彼は話し終えると、あの頃を思い出したのか、切なげに遠くを見つめます。
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“高校時代が一番輝いていた”というのが、今回の鍵なのです!
「盛り上がったのはあのときだけ。結局みんな忙しいから別の機会にって。」
あんなに再会を喜んでいたのに、上田は同窓会がなくなってかえってホッとした様子。
トウコが理由をたずねると、上田は「俺の人生、これから高校時代よりもっとキラキラと輝く予定…その時に華々しく同窓会をやる!」と熱く語ります。
トウコは微笑みながらその話に耳を傾けていました。
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ちなみにヨシ子さんは、香保さんの母。
ヨシ子さん視点で6話を見ると、またひと味違う!
一人息子の大学合格に喜ぶ主婦・香保さん(西田尚美)
頑張り屋の主婦・中島香保(西田尚美)は、夫と息子の優と3人暮らし。
この度、優が大学合格!
塾の先生から太鼓判を押され、優本人も自信があったという受験でしたが、発表を見るまでは落ち着きませんでした。
これまでは塾の送り迎えをしたり、夜食を作ったりと、息子のサポートに追われる日々。
これで私もやっとぐっすり眠れると肩の力が抜ける香保。
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喜ぶ母の声色に嬉しくなります。
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みんなからかけられる“ある言葉”で彼女の気持ちに変化が起きます。
「お疲れさま」かけられる言葉で香保さん(西田尚美)が感じた違和感
どこへ行っても「お疲れさま…」労いを込め、香保に対してみんなからかけられる言葉。
香保はこの言葉に違和感を感じます。
まるで私の人生がゴールしたみたいに聞こえてしまうのはなぜだろう…
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母が言っていたのを思い出しました。
ホッとしたのも束の間…香保は、京都で一人暮らしをはじめる息子のために引っ越しや新生活の準備で大忙し!
「私がやるしかない」と最後の大仕事に意気込んでいます。
物件も目星をつけ、来週には優と内見に一度いくつもりで算段していました。
しかし、義理の両親のツテであっさりと優の住む部屋が決まってしまいます。
悪くはないものの、「モヤモヤする…」と内心ちょっと嫌な気分になった香保。
香保の目の前で、土鍋麻婆豆腐がグツグツと煮えたぎります。
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結果オーライと思えない香保。
子育て優等生で卒業予定の中島香保(西田尚美)が抱える“もやもや”
毎日の生活の中でも募るモヤモヤ。
せっかく朝ごはんを作っても、夫は株価を見ながらもぐもぐ…
息子も学校の調べもののために携帯電話を触りながらの“ながら朝食”。
夫に義理の母の誕生日プレゼントを相談すると「君に任せる」と毎年この感じ。
知識量はすでに香保超えした息子の優は、「お母さんよりも知らないことない」となんだかそっけない。
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両脇には大きな紙袋を抱え、自分は1人で買い物。
惣菜コーナーでは、鯖の竜田揚げの欠けに目ざとくクレームをつけて…
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裕子(堀内敬子)と娘の芽衣(吉柳咲良)も、後にスポットライトが当たる登場人物。
初の店前スカウト!トウコママ(原田知世)のひんやりピンクなりんごジュース!
「アンタも荷物重そうだね…ちょっと荷物下ろして、冷たいもんでも飲んでいけば?」
スナックキズツキの前で、アリの荷運びを観察していたトウコ。
そこへ通りすがった大量の紙袋を抱えて歩く香保を店へと誘います。
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「ずうずうしくて、押しが強くて…そんな大人にはなりたくないと思ってたのに。」
ミキサーで粉砕されていくリンゴを見ながら、香保は欠けた鯖にクレームをした惣菜店での自らの行いを恥じます。
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主婦として、夫や子供のために“いい商品”を求めた結果であると…
淡くピンク色の甘酸っぱいシャリシャリ氷のリンゴジュースは、モヤモヤで煮えていた香保の頭によく沁み渡ります。
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この甘さ&冷たさは、香保に“一番キラキラしていたあの頃”を思い出させます。
香保(西田尚美)&トウコ(原田知世)、ノリノリ無敵なディスコダンスで青春フィーバー!
「冷たいジュース、若い頃はよく飲んでた。なんだか、知らない間に年取っちゃった…未来があるっていいなー!」
高校時代に聴いていたユーロビートが香保の脳内に流れ、恋人や友達とはしゃいだ“あの若いということをおう歌していた日々”が昨日のことのように思い起こされます。
「17歳に戻りたいとは思わないけど…無敵だったあの頃が懐かしい!」
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「今夜再び、無敵になってみる?」
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懐かしのユーロビートにノリながら、香保の心の叫びソングがさく裂!
不安や不満を歌にのせて存分に放ちまくった香保。
店を出る頃には、彼女の顔は明るく晴れやかでした。
帰り道、通りかかった息子の優が荷物を持ってくれました。
ドラマ『スナックキズツキ』の次回に期待するもの
周りが見えすぎると、“いまここ”にある幸せに気づかないことってあるのかもです。
少し肝に銘じなければと思います。
第7話は、娘に親孝行旅行へ誘われていた佐藤ヨシ子(丘みつ子)の回。
息子の老後を危惧する彼女が久しぶりに歌うシャンソンが聞けそうです。