この先、どうなっていくんだろう…
近年起こった出来事で、こんな言い表しようもない不安に心を重くした人も多いはず。
ここにも人生に焦りを感じ、キズついている女性が1人…第5話「富田さん」では、新しい世界を求めて転職活動に励む富田希美(徳永えり)についてのお話です。
難航する就職活動、アルバイト先で抱いた叶うはずもない淡い恋心…
確かなものがひとつもない現状で、彼女の心を軽くしたのはなんと“世界一うまいココア”!
“しりとり心”疼く、ほっこりクライマックスは必見です!
ドラマ『スナックキズツキ』前回第4話のあらすじと振り返り
彼女持ちで、広告代理店・大雄企画勤務の瀧井潤(小関裕太)。
充実した毎日を送り、特に悩みがなさそうに見える彼にもストレスはある…
毎月やってくる、地味にダメージがある奨学金返済。
高校の同級生・ミドリ(武田梨奈)に連れて行かれたセレブBBQで受けた職業マウント。
だし巻きを食べてふと思い出す亡き母への恋しさ…
日々のやるせない思いを込めて瀧井が蹴った石が、スナックキズツキの看板直撃!
トウコママ(原田知世)は、謝罪に来た彼を店に招き入れます。
“創作朗読”で心の内を吐きださせ、おふくろ味の“だし巻き”で泣かせます。
出すもの出してスッキリした瀧井くん、帰りは大好きな兄(八嶋智人)と笑って電話しながら歩くのでした。
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瀧井くん行きつけのコンビニ店員・富田希美(徳永えり)が主人公の第5話では、トウコが“誰しもしたことのある、あの懐かしい遊び”で癒します。
【ネタバレあり】ドラマ『スナックキズツキ』第5話あらすじと感想
トウコ(原田知世)が指摘したTシャツの柄が話題…こぐま屋(浜野謙太)が私服で初登場!
毎夜、さまざまな人が訪れるスナックキズツキ。
ある日、いつもの制服ではなく私服で現れた出入りの酒店・こぐま屋の上田健一(浜野謙太)。
急な配達のため、着替えるひまがなかったというが…なんと彼が無意識に着ていたのは熊柄Tだったのです!
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第5話は、“制服”も大事な鍵となるアイテム。
「看板までキズついちゃって哀愁漂っちゃってる…ガムテープじゃなく直した方がいい!」
上田の前職は“看板屋の営業”だったらしく、トウコ(原田知世)に知り合いを紹介してくれるとのこと。
優秀な営業マンだったらしく、退職時は相当引きとめられたらしい上田。
他にやりたいことがあって辞めたと、ちょっと誇らしげに語ります。
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トウコも以前は別の仕事をしていたとか…どんな仕事だったのか気になる!!
第5話の主人公である富田希美は、転職活動に焦り苦しむ女性なのです。
コンビニ店員・富田希美(徳永えり)は、いま転職活動中。
両親と実家に住みながら転職活動をし、コンビニでバイトをしながら生活している35歳独身の富田希美(徳永えり)。
彼女は、大卒で商社に勤め、30歳を機に新しい事に挑戦するために転職。
転職先の会社は、体調を崩してしまい退職しました。
母は「会社辞めさせなければ…」と後悔しながら、希美の再就職が未だ難航している事を心配しています。
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決して転職活動を怠けているわけじゃない、だけどなかなか決まらない。
手ごたえを全く感じず…心が重い帰り道では、赤く腫れた靴ずれが痛みます。
100均で購入した絆創膏を貼り、ふと周りを見回すと活き活きと働いている人ばかり。
両親の心配そうな声を、周囲の人々が働く声を…聞こえてくるのがつらいのか、希美はきょうもイヤフォンで耳を塞いで歩きます。
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「なんでこんな恰好してるんだろう…」
ありふれたものでいいから確実な何かが欲しい…35歳の希美(徳永えり)、淡い恋心
嫁いだ希美の妹が、2人の子供を授かり帰省。
どんどん大きくなっていく姪っ子たちの成長をみると、いやおうなしに自分の年齢を実感してしまいます。
そんな折、妹から離婚して子供を連れて実家に戻ると告げられます。
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店員とお客さんとでしかしゃべったことはないけれど、希美は彼に淡い恋心を抱いています。
「このペペロンチーノ、おいしいですよね!」
彼が笑顔でそう言ったもんだから、なんだかその商品を食べてみたくなって購入。
1時間分の時給が一瞬で消えていきます…
けれど、制服姿じゃない希美と外ですれ違っても、瀧井は気づきもしませんでした。
わかってはいるし、わかってはいたけど…私のことが眼中にないことぐらい。
それでも、やっぱりキズついて…またイヤフォンで耳を塞いで歩きます。
キズついた富田さん(徳永えり)が、傷ついた看板に誘われる!
“スナックキズツキ”という変な名前と、ガムテープで補修され傷ついた看板がなんだか今夜は目について…富田希美は、スナックキズツキへやってきます。
ホットココアをオーダーした希美に、トウコは「ココアは時間かかるから」とひとまず温かなコーン茶を出します。
コーン茶にホッとしたのか、希美の口からついつい先行きに対する不安がこぼれます。
すると、突然停電になり真っ暗になった店内!
「もしもいま…何か世界レベルで大変なことあったらどうします?」
暗闇の中、希美がトウコに問います。
トウコは、「困るね…あんたのココア、途中だし」とサラッと答えます。
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先々を心配しすぎる希美の問いに、“いまここ”を大事にしたトウコの答え。
まずはいまを大事に…と言われているような気も。
穏やかにこの世界に絶望している希美がいました。
トウコ(原田知世)VS富田希美(徳永えり)、超長めのしりとり合戦!
「しばらく、しりとりでもする?」
何事もなく明かりが再び灯った店内。
ココアを作りながら、トウコが希美を“大人のしりとり”に誘います。
トウコの「ホットココア、飲みたくなるってまあまあ疲れてる日。」という長文ワードからスタート!
その言葉を聞いた希美はハッとします。
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恥ずかしがりながらも、自分の置かれた現状をしりとりする希美。
「運命の人なんかじゃなく…ただ、生き延びたいそれだけなのかも。」
次第に自分でも気がつかなかった“自分の心”が見えてきます。
「もしも、叶うなら新しい恋だってしたい…でも彼は私のことなんか眼中になくて。久しぶりにラブソング聴いちゃったりして、それだけでも潤いありがとうみたいな。」
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ココアを欲したら、まあまあ疲れ気味!?トウコ特製の世界一うまいココアの作り方
「笑っちゃうくらい頼りない私の人生。差し出せるものも、残せるものも、たぶん何もないんだ…」と人生を嘆く希美。
「だけど私たちは出場している、この歴史に。歴史の上にいやおうなしに積もっていく“ちり”みたいなものかもしれんがな」とトウコが続けます。
「なんか、壮大だけどそう思っとこ!」と、笑う希美の前にカップが置かれます。
トウコの「今夜、アンタは世界一うまいココアを飲む!今日もお疲れさん!」で、2人の長いしりとりが終わりました。
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②ココアの粉の色が変わって、香りが出てきたら火を止める
③牛乳をちょっとずつ入れながらよく練って、完成
翌朝から、“1人しりとり”をしながらテンションをあげて転職活動に励む希美がいました。
もう、彼女の耳にイヤフォンはありませんでした。
ドラマ『スナックキズツキ』の次回に期待するもの
確かな幸せや確かな安心感を感じて、日々生きれてる人はこの世にどれだけいるだろう。
このドラマを通して「みんなそれなりの事情を抱えて生きている」ということを知るだけでなんだか心強いと思えます。
第6話は、1人息子を京大合格させた主婦・中島香保(西田尚美)回。
第2話で、鯖欠けを指摘していたあの女性。
何やら彼女はトウコマジックで“超無敵”になるらしい…楽しみです!