なんだか真っ直ぐ家に帰りたくない…すこしだけ寄り道したい日ってありませんか?
そんな人が導かれるスナックキズツキ。
今夜の寄り道客は、ある時は粘着クレーマー、そしてある時は自己主張できない総菜屋店員の安達よしみ(平岩紙)。
都合よく言ってくる人に押し負けちゃう彼女の“損しがちな日常”について描かれる、第2話「安達さん」。
抱える“もやもや”がかなり共感度高め。
彼女が癒されると自分の“もや”もすこし昇華されたような気に…特に後半のピアノ弾き語りは癒されたい人はうってつけ!効きが優しいお薬のようなじわるストーリーです。
ドラマ『スナックキズツキ』前回第1話のあらすじと振り返り

出典:スナックキヅツキ公式ページ©『スナック キズツキ』製作委員会
傷ついた者のみが見つけられる不思議なお店“スナックキズツキ”。
辿り着いた人は、キュートなママのトウコ(原田知世)が優しい微笑みを浮かべて迎えてくれます。
今宵、重たい心持ちでやってきたのは中田優美(成海璃子)。
職場で執拗なクレーム客(平岩紙)対応に心をすり減らし…
癒しとなるはずだった彼氏(小関裕太)とのデートでは、言いたいことが言えずに気をすり減らし…
金曜の夜、“仕事疲れ”と“彼疲れ”を引きずってトウコの元へ。
心の渇きとコリをほぐす、ソイラテと特製キーマカレーを中田は完食!
すると、トウコが弾きだしたのはギター!
唐突に、即興の演奏に合わせて“思いの丈を歌え!”と言ってきます。
戸惑いつつ歌いだした中田…彼女の心の叫びが2番までたっぷり溢れ出したのでした。
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トウコの絶妙な合いの手で話題沸騰だった“ギター弾き語りカラオケ”。
必見、第2話も期待を裏切りません。
【ネタバレあり】ドラマ『スナックキズツキ』第2話あらすじと感想
クレーマー安達よしみ(平岩紙)、粘着後悔のテーブルゴツン…

出典:スナックキヅツキ公式ページ©『スナック キズツキ』製作委員会
「中田さんに決定権ないんですよね?上の人に代わってもらえます?」
ユニゾンという会社で購入した北欧風ローテーブルの初期不良。
それに苛立った安達よしみ(平岩紙)が、不満気な顔をしながらコールセンターに電話しています。
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描かれる安達のストレスたちに「あるなぁ…」と思わずため息。
安達さんの日常をトウコが救います。
「もういいです!」と一方的に電話を切断。
安達は、顔を曇らせて不良で届いたテーブルに自ら頭をぶつけにいきます。
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この描写で安達さんを心底嫌いになれないなと。
主張する客(西田尚美)&モタつく大股開き男(塚地武雅)にもやもや…総菜屋店員・安達よしみ(平岩紙)の憂鬱な日々

出典:スナックキヅツキ公式ページ©『スナック キズツキ』製作委員会
「きっちり200gにして!…まだ?はやくしてよ!」
勤務先のスーパートップ・総菜コーナーで唐揚げを一生懸命測る安達に、客からの容赦ない催促。
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大きな紙袋をたくさん抱えた女性(西田尚美)に鯖の竜田揚げ300gを注文されたときもクレームが…
「欠けてる身が多くない?大きい綺麗なやつに入れ替えてもらえます?」
安達は笑顔で客の要望に対応します。
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安達の粘着クレーマー気質はここで育まれた…

出典:スナックキヅツキ公式ページ©『スナック キズツキ』製作委員会
クタクタに疲れた安達が帰りに乗った銀河鉄道バス。
大股開きで座った上にバス代支払にモタつき、安達に怪訝な顔をされた男性(塚地武雅)。彼女のイライラは募るばかりで…
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この2人は、後々スナックキズツキに来店の予感!
毎話、ちょい登場する人物が次話で再登場…ストーリーの数珠繋がり感が楽しい!
押しが強い野口さんVS安達(平岩紙)、シフト変更強要問題&惣菜争奪バトル!
「明日シフト代われない?」と頼んできた野口さん。
いつも前日にシフト変更を頼んできます。
歯医者の予約があると断るも、やんわり押しが強くめげない野口さんは予約をずらせないかと提案してきます。
本当は出勤できなくもない野口さんだが、子供の予定を盾に予定変更を譲りません!
押し負けて、つい譲歩…安達の心がズシンと重くなります。
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終業後も、静かにバトルは続き…
惣菜をめぐって野口さんと安達の心理戦が勃発!
「私どれでもいい、先選んで!」と野口さん。
そう言ったくせに「子ども唐揚げ好きで~」と唐揚げパックをしっかりつまんでいますw
安達も唐揚げ狙いだったのに…結局、野口さんの先制攻撃に敗れてブリ照り。
「おからもいい?」と、野口さんはちゃっかり2パック奪取!
安達のストレスがまた、蓄積していきます。
心がささくれた安達(平岩紙)がトウコの元へ…体に沁み渡る生搾りレモンラッシー!

出典:スナックキヅツキ公式ページ©『スナック キズツキ』製作委員会
「もやもやする…私ばっかり損してる!」
真っ直ぐ家に帰りたくない安達は、小さな路地に吸いこまれる様に寄り道。
優しく灯る看板に“スナックキズツキ”の文字、興味が湧いて店内へ!
お酒のないスナックで、安達はラッシーを注文。
生搾りレモンとはちみつ入りのラッシーが、ゴブレットに入れられて目の前に置かれます。
「今日もお疲れさん」微笑むトウコ(原田知世)がひと言。
安達は嬉しそうに照れます。
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ラッシーを飲んだ彼女から丁度いいお風呂に浸かったときのような気持ちいい吐息が漏れます。
「初めてきた感じがしなくて、居心地がいい。このお店、見つけられてラッキーかも!」
安達の表情が和らぎます。
じわる…トウコ(原田知世)の具だくさんミネストローネで温まる!
そんな中、「予定無くなった、明日出る」と野口さんから飛んできたメッセージ。
歯医者キャンセルしたのに…つい愚痴と溜め息が。
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小学生時代、お姫様役を友達に譲って村人Aに甘んじたこと。
中学生時代、妹は新品の服で自分は姉のお古で我慢していたこと。
そして昨日、塩バタークロワッサンを無邪気にはしゃぐ子供に譲らざるを得なかったこと。
今度はちゃんと言いたいこと言おうって思うのに…いつも言えない。
ずっともやもやをずるずると引きずったまま。
悶々としている安達に、トウコはホクホクと優しい味のするミネストローネを出します。
完食して体が温まった安達に「ピアノやってた?そういう指してる」と唐突にトウコが話しかけます。
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ロールピアノの重奏で溢れ出た安達(平岩紙)の思い。トウコ(原田知世)のお得な特別サービス券!

出典:スナックキヅツキ公式ページ©『スナック キズツキ』製作委員会
「2台あるから一緒に弾いてみる?」
トウコはロールピアノを奏ではじめます。
「この夜のためにピアノを習ったのかもしれないね~自分のことを歌いたくてさ~!」
ブランクに躊躇していた安達でしたが、トウコの弾き語りを聞くとうずうず…
とうとう鍵盤に手を置いて弾き語っちゃいます。
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「まってました!」と言いたくなる、ヤミツキ必至の弾き語りゾーン突入!
熱唱してスッキリ…だけど「どういう店?」と疑問を抱きつつ、店を後にする安達。
呼び止めたトウコは「お得なカードどうぞ!」とポイントカード的なものを手渡します。
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裏に“ご来店時ラッシー無料 あなたに限り この店がある限り”と記載。
損ばかりを嘆く安達に、束の間のお得感を…というトウコの粋な計らい!
それからというもの、パン屋で損しがち仲間とも出会えたりとほんのちょっと運気が上向きに変わるのでした。
ドラマ『スナックキズツキ』の次回に期待するもの
“傷つけられずに傷つけずに生きていけたらいいな…”
オープニングに流れる、清竜人さんの「コンサートホール」の出だしに今宵もグッときました。
描かれるプチストレスたちに「ホントそう!」って頷きながら、観るこのドラマ。
第3話は、トウコに合いの手で「股閉じろ~!」とツッコまれていた佐藤悟志(塚地武雅)の回。
独身サラリーマンの悲哀が描かれる次話は、男心をくすぐりそうです。