ドラマ『スナックキズツキ』最終話  キズツキ人に優しいママ(原田知世)が、傷を乗り越えて再び人生を描きはじめた夜!

出典:スナックキヅツキ公式ページ©『スナック キズツキ』製作委員会

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生きていれば、生き続けてさえいれば…ごくごくたまに“誰か”に救われることもある。

傷つきながらも懸命に生きる人々が、ちょっとだけ報われるドラマ「スナックキズツキ」。

最終話「トウコさん」は、傷ついた人を癒す天使なママ(原田知世)が7年抱えてきた“傷”のお話。

風変わりなスナックを営むミステリアスな“トウコさん”の全てが明らかに!

雪舞うOP、サンタ靴下など…クリスマス放送ならではの遊び心が詰まった演出も見どころ!

じんわり泣けて微笑みこぼれるラストできっと…心洗われます!

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ドラマ『スナックキズツキ』前回第11話のあらすじと振り返り

出典:スナックキヅツキ公式ページ©『スナック キズツキ』製作委員会

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スナックキズツキに来て肩を落とす、こぐま屋酒店配達員の上田健一(浜野謙太)。

いつもは、陽気で明るい彼。夢は漫才師。

お笑い養成所で相方の山田くん(リクロジー)と出会い、現在コンビを組んでいます。

いや、組んでいました…つい、先日までは。

ネタ見せ発表会目前に、山田くんからコンビ解消を告げられフラれました。

しかも、山田くんは超速で相方を見つけて新コンビ結成してて、大ショック!

一方の上田は、ピンネタを作ってみるもスベリ倒し。

裏切りと自信喪失…失意の中、いま上田はスナックキズツキのカウンターに座っています。

「夢を見るのは簡単だけど、夢を見続けるのはしんどいな…」

傷ついた心に沁みるメロンソーダを飲みながら、トウコ(原田知世)に弱音を吐きます。

らしくない上田にトウコは「漫才しよう!」と誘います。

38マイクを挟んで、トウコ&上田は即興で漫才を6分間もやり切ります。

すっかり“らしさ”を取り戻した上田は、志を新たにスナックを後にするのでした。

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トウコを相方にすべく「もっとおもしろくなる!」と誓った上田。
夢を諦めることを諦めさせたトウコ。
さあ、今宵はトウコの番です!
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【ネタバレあり】ドラマ『スナックキズツキ』最終話あらすじと感想

スナックキズツキ本日休み。めったに休まないトウコママ(原田知世)はいずこへ?

出典:スナックキヅツキ公式ページ©『スナック キズツキ』製作委員会

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「本日、休みます」の紙が、スナックキズツキのシャッターに貼られていたこの日。

トウコ(原田知世)は、お父さんの七回忌法要のために実家へ帰省していました。

店を長く休めないと、トウコは1泊で帰るつもり。

トウコの父(村松利史)が生前営んでいたキッチンマカベ跡地が彼女の実家。

いまここに住んでいるのは母のマチコ(稲川実代子)1人です。

変わらず店の前にある郵便ポストを見たトウコは、感慨深げな表情をします。

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トウコにとって思い出深き特別なポストなんです!
キッチンマカベは平成22年に閉店。色褪せた軒先テントが時の流れを感じさせます。

店に入ると、トウコは真っ先に飾ってある父の写真へ「ただいま」と挨拶。

トウコが上京する前と変わらぬままの店内。

あの頃と少し変わったと言えば、漫画家マカベトウコの特別コーナーができていたこと。

そこへ、大事に額に入れて飾ってあるのは1枚の賞状。

トウコが“第19回翔空社マンガ大賞新人賞”を受賞した時のもの。

その下に、マカベトウコが描いた漫画「すーさん」6巻と「君の姉ちゃん」7巻が大切に置かれています。

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単行本を13冊も発行!
トウコが将来有望な漫画家だったことがうかがい知れます。

キミの漫画、大好きでした…トウコ(原田知世)の元へ届いた1枚の挨拶状。

出典:スナックキヅツキ公式ページ©『スナック キズツキ』製作委員会

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久しぶりのキッチンマカベのテーブル、トウコが懐かしそうに愛でます。

若かりし頃のトウコ(ついひじ杏奈)はここで毎日漫画を描いていました。

翔空社マンガ大賞に応募するための原稿もこのテーブル。

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願いを込めながら原稿の入った封筒を投函したのはあのポスト!
昔の自分に思いを馳せていると、母がトウコ宛てに届いた1枚の葉書を持ってきます。

それはトウコが漫画家時代にお世話になった編集者の五十嵐文明から。

定年退職を迎えたという挨拶状でした。

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五十嵐の名前を見たトウコ…漫画家デビューが決まったあの瞬間が蘇ってきます。
「連載決まったよ!秋から毎月32ページ。初回64ページに巻頭カラーだ!」

五十嵐(佐藤貴史)から漫画家デビューを告げられ、トウコは感極まります。

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新人賞受賞から3年後の出来事。
トウコは当時を思い出しながら、挨拶状に添えられたメッセージを読みます。

「一緒に連載をやっていた頃がなつかしいです キミの漫画、大好きでした」

母によると、彼は一度「トウコさんと音信不通に…どうしてますか?元気ですか?」と実家に連絡してきたことがあったと。

「気にかけてくれてたんだ…」初めてトウコは気づきます。

漫画家マカベトウコ(原田知世)は、漫画を描けなくなった…

「さっきから何度もやり直して…うまくいかないのか?」

しわがれた声で病床からトウコに話しかける父。

あれは、父の病室でのこと。

トウコはこのとき、父のことが心配で週末ごとに東京と故郷を往復していました。

「もう、東京帰って…漫画頑張れ!」父は微笑みながらトウコを激励します。

父のことが気にかかりつつも、東京へ帰ると五十嵐に電話しますが…

「実は連載の打ち切りが決まった」と告げられます。

ほどなく父は亡くなりました。

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お父さんの死、連載打ち切り…ショックが続いたトウコ。
ついに漫画を描けなくなってしまいました。
そろそろ夕飯の準備。

出典:スナックキヅツキ公式ページ©『スナック キズツキ』製作委員会

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きぬさやの筋とりをしながらトウコは更に母から五十嵐の話を聞きます。

「もっとサポートしてあげられたら…って五十嵐さん言ってたわ。」

自分のことで一杯一杯だったあの頃。

トウコは五十嵐に迷惑をかけっぱなしだったことを申し訳なく感じます。

トウコ(原田知世)が思いがけないところで、ファン(野澤しおり)に出会う!

「今日は4巻!」

ランドセルを背負って元気よくキッチンマカベに入ってきたのは、近所に住むミチル(野澤しおり)。

マチコから「君の姉ちゃん」の4巻を受け取り、テーブルに座ると熱心に読みはじめます。

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ミチルとマチコは仲良し。
ミチルは漫画家マカベトウコの大ファン。
学校帰りに寄って1巻だけ毎日読んで帰るのだそう。
時折クスッと笑いながら楽しげに読んでくれている小さなファン。

その様子を見てトウコは嬉しそうにします。

「この人の漫画、もっと他には?」

キラキラと目を輝かせながら、ミチルはトウコに聞いてきます。

ここにあるのが全てと伝えると、残念がるミチル。

ファンに触れたトウコの心に変化が起きはじめます。

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自らの漫画を通して、母に尊い小さなお友達ができている事実。
娘としてトウコは喜びを感じたはず!

父譲りのお子様ランチ風。手書きの熊旗がキュートなふわっふわの“伸びしろオムライス”!

父を亡くし漫画もなくしたトウコ。

当てもなく歩いていると、スナックキズツキに出会います。

出典:スナックキヅツキ公式ページ©『スナック キズツキ』製作委員会

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駅からちょっと歩く裏路地、何年も借り手がつかない埃だらけのお店。

「借ります!」トウコは直感で即決!

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まさに運命の出会い!
トウコは「こっちに戻ってくるつもりだったのに…ごめん」と当時を振り返って母に謝ります。

そして、「うちの店、お父さんのお店に似てるんだ…」と伝えます。

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穏やかな顔でスナックについて語るトウコを、優しく見守る母の背中がイイ!
里帰りから東京に戻ったトウコ。

「何か食べてく?」

お店を心配して来てくれたこぐま屋の上田(浜野謙太)を誘います。

洋食屋を営んでいた父の背中を思い出して作ったオムライス。

トウコはそれに手書きで描いた熊の旗をトッピング。

「お子様ランチ風にしたのは…まだまだ“伸びしろ”ありますよってこと!」とトウコ。

その言葉に上田は喜びを噛み締めて食べます。

実は、父が上京するトウコのために作ってくれたのもオムライス。

「東京でも頑張れ!」

そのときは“富士山旗の伸びしろオムライス”でした。

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あのオムライスにかけられた父の愛情と込められた父の想い…
改めて感じたトウコはグッときます。

可愛くて切なくって…泣けた!トウコママ(原田知世)&上田(浜野謙太)のデュエットソング!

出典:スナックキヅツキ公式ページ©『スナック キズツキ』製作委員会

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「歌いませんか?適当に合わせます、好きにやっちゃって!」

なんと、上田がトウコを誘います。

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第11話でトウコが放ったセリフを、今度は上田が!!
上田がギターを奏で始め、トウコはマイクを。

戸惑いつつも、トウコは歌いはじめます。

出典:スナックキヅツキ公式ページ©『スナック キズツキ』製作委員会

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「誰かに騙されたわけじゃない。誰かに裏切られたわけでもない。
泣きたいほどひどい目に遭ったわけではないけれど。
ほんのささいな出来事に、心が傷つくことがある…
そんな時は思い出して
街のどこかの小さなスナック(路地を進んだずっと奥)
キツツキの絵が目印さ。あなたの話を聞くために、きっと今夜も営業中!」

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毎話、大和田伸也さんが語ってくれたあの冒頭ナレーションが歌詞に!
キズツキファン大満足のトウコソング!
その夜のスナックキズツキ。

テーブルでトウコが1人、7年ぶりに漫画を描き始めます。

描いた1コマ目には、見覚えのあるあの目印が…

それは“スナックキズツキの看板”、トウコが再び人生を描きはじめました。

ドラマ『スナックキズツキ』について

目を閉じると、あの可愛いサビのメロディーが流れてきます。

傷つくことは避けられないけれど、いつか傷がましになって糧になるかもしれないこと。

もしかしたら、まだ自分には“伸びしろ”があるかもしれないこと。

この2つの大事な希望を与えてくれたドラマでした。

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