「夢を見るのは簡単だけど、夢を見続けるのはしんどいな…」
漫才師を夢見てずっと頑張ってきた男が傷ついて放つこの言葉に胸が痛んだ11話。
最終回の1つ前の重要回…第11話「こぐま屋さん」は、いつも陽気で明るい配達屋さん(浜野謙太)の物語です。
夢に絶望しかけている彼に対して、トウコ(原田知世)がしかけたのはなんと即興漫才!
きっとお笑いが好きになる、6分の長尺漫才は見ごたえ抜群です!
ドラマ『スナックキズツキ』前回第10話のあらすじと振り返り
両親をはやくに亡くし、多くの傷を抱え踏ん張って生きてきた瀧井和也(八嶋智人)。
出張で訪れた東京で、今宵彼が果たしたいことは2つ。
ひとつは、離れて暮らす弟の潤(小関裕太)と会うこと!
自らが名付け親、ひと回り年下の弟を可愛く思う気持ちはひとしお…
久しぶりに会った弟は、恋愛に消極的で気にかかります。
再会を約束して弟と別れ、和也が向かったのはスナックキズツキ。
思い出の詰まったこの店へ行くことが、ふたつめ!
父が店名を付け、生前営んでいたスナックは当時のままで…
懐かしさとともに、素直になれなかった父への心残りと伝えたい想いがこみ上げます。
和也の傷を察したトウコ(原田知世)は「そこから電話してみては?」と提案。
「父さんのカレー、本当は好きだった。もう心配ないよ!」
古い公衆電話の受話器越し、和也は天国の父へ想いを届けたのでした。
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“人の想い(言葉)は伝わって…次へ繋がる”ということを強く感じた第10話。
第11話でも傷ついた芸人の卵が、粋な言葉で見事に再生を果たします!
【ネタバレあり】ドラマ『スナックキズツキ』第11話あらすじと感想
サラリーマンから芸人へ、上田健一(浜野謙太)ヒストリー!
お笑い養成所に通いながら、こぐま屋酒店のアルバイトとして働く上田健一(浜野謙太)。
子供の頃からテレビにかじりついてお笑い番組を観る、お笑い大好き少年でした。
友達から「おもしろい!」と太鼓判を押され、芸人になることを夢見るように…
専門学校卒業後、一旦看板会社に就職するも、お笑いの道を諦めきれず退職。
28歳の時にお笑い養成所へ入学します。
夢への1歩を踏み出したものの、まわりは年下ばかりで…友達もできず。
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「傘、間違えてません?」
上田の傘間違え事件のおかげで、山田くんと話すようになり、めでたくコンビ結成!
コンビ名は、上田の「上」と山田の「山」を英語で組み合わせた“トップマウンテン”と命名!
「M-1優勝目指そう!」と志高くスタートしたものの、最近相方の様子がちょっと変なんです。
こぐま屋配達員として優秀な上田健一(浜野謙太)が、相方にフラれる!?
こぐま屋酒店の配達員としての上田健一は、社員よりも働くと評判。
正社員に誘われるほど高評価を得ています。
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バイト後、上田は養成所へ。講師の先生が、次回の授業内容を告げます。
「14日は“学外ライブ”に向けてネタ見せだ!」
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相方の山田くんは気のない返事ばかり。そして、ついに彼は…。
「コンビ解消したい。ピンでやりたい…」
引きとめる間もなく、山田くんはコンビ解消を告げてその場から去ります。
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この後、山田くんの“裏切り行為”が発覚!
夢に励む息子(浜野謙太)を応援したい母(平田敦子)が渡した…白い封筒の中身。
14日の昼は、上京してくる母(平田敦子)とランチの約束をしていました。
「俺のおごり!」
健一はおしゃれ定食屋に連れていき、母にたくさん食べるようすすめます。
「そんなに食べられない〜」といいつつも母は嬉しそう。
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多忙な妹の話を聞き、扁桃腺が弱い妹を心配する優しい兄の一面も!
別れ際、母は準備してきた封筒を「少し…いざというときのために!」と渡してきます。
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後で確認すると…封筒には3万円!
自分が母に奢った定食を遥かに超える額…上田は何とも言えない切ない顔をします。
スタディ上田(浜野謙太)スベる!衝撃の展開…なんでや、山田くん!?
母と別れて向かったネタ見せ授業。
上田はピン芸人“スタディ上田”としてネタを披露。
汗をかき頑張るも…講師も同期も表情硬く、教室の空気は極寒。
大スベリに耐えられず俯いていると、次のコンビがネタ見せをはじめます。
「どうも~西山田です!」
聞き覚えのある声…上田は視線をあげ、目を疑います。
なんと、元相方の山田くんが新コンビを組み楽しそうに漫才をしているではないか!
しかも、ウケてる…講師も満足気に頷いてる…嘘だ。
ピンでやると聞いていた上田は、裏切られた気分になります。
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新相方の西くん役は、パンプキンポテトフライの山名くん。
ネタ見せ終了後、上田は山田を呼び止め、悲しみを押し殺して勤めて明るく話しかけます。
「漫才やるなら、俺と組んだままでも…?」
「10個上の上田さんとは見てきたお笑いも感覚も違って合わない。気を遣う!」
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「それに、上田さんて…」山田は最後、決定的なひと言を放ちます。
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空回って傷ついてドツボにはまった男(浜野謙太)に沁みるクリームソーダ!
上田が肩を落として帰っていると、スナックキズツキの看板の灯りに足が止まります。
「今日は客で…」照れながら扉を開けると、トウコ(原田知世)が迎えてくれます。
クリームソーダを注文した上田は「久しぶりに食べるとうまい!」と目を閉じます。
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そう言えば第8話で、上田は疲れたら甘いものが欲しくなるって。
彼はよっぽど疲れてたんだな…
「夢叶ったのに…なんで漫画家さん辞めたんです?」
返答に困るトウコに「俺にも夢が…お笑いで漫才です!」と、上田はなかなか言い出せなかった夢をはじめて告げます。
そして、今日を思い出しながら苦しそうにいまの心境を吐露します。
「夢を見るのは簡単だけど、夢を見続けるのはしんどいな…もう空回って、ドツボにはまりまくりです。」
苦悩する彼に「漫才やってみる?」とトウコ。上田は困惑します。
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さあ、即興漫才開始!
トウコ(原田知世)&上田(浜野謙太)、即興漫才やってみた!
「適当に合わせるから…今の気持ち、漫才で喋ってみな!」
ノッてこない上田をよそに、トウコが“掴みトーク”をはじめます。
「スナックに熊のTシャツ着たけったいな男が配達に来るんですわ~」
「それ、俺のこと…ってか、なんで大阪弁!」
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「漫才やりたいってききまへんねん…なんでですのん?」
トウコに問われ、スイッチが入った上田は腕まくりして壇上へ。
すっかりトウコの即興漫才ワールドへ誘われてしまいます。
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山田をマネした黒縁メガネトウコは必見!
「トウコさん…俺、おもしろくない?センスないですかね?」
ふと、山田に言われた一撃を思い出した上田。
上田の「お笑い…やめちゃおうかな」にも無言を貫いたトウコ。
「よう寝た!」トウコは聞いてないフリ、寝てたフリをします。
「寝てたんかい!」上田が小気味よく突っ込んで即興漫才は終了!
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「なんでやねん!…いいネタできたらね!」と含みを持たせてほほ笑むトウコ。
「新ネタつくるか!」と意気込んで帰路につく上田がいました。
ドラマ『スナックキズツキ』の次回に期待するもの
楽しげな漫才の掛け合いに魅了されました!
個人的に「ブラックタイガー」のボケが大好きですw
最終回はトウコ回、漫画家の夢を下ろしたトウコの苦い傷がついに明かされる!
上田によるとスナックキズツキに「本日休みます」の張り紙があったらしい…
珍しく店を休んだトウコはいずこへ!?
いろんな意味で気になるとこだらけな大注目のラスト、見逃し厳禁です!