亡き父へ届け…優しい兄(八嶋智人)が、怖がりな弟(小関裕太)の背中をそっと押した夜。
お互いの好物を知っている間柄の人はいますか?
私たちはいま、思い浮かんだ人を大切にできているでしょうか。
第10話「和也さん」は、年下の弟を父のように大切にしているかっこいい兄(八嶋智人)のお話。
弟思いの兄が放つ金言が、恋愛に臆病な弟(小関裕太)を変化させる瞬間にグッときます。
焚火のように優しい温もりがじんわり伝わってくるラストは、大切な“誰か”を恋しくさせます。
ドラマ『スナックキズツキ』前回第9話のあらすじと振り返り

出典:スナックキヅツキ公式ページ©『スナック キズツキ』製作委員会
ケーキ大好き鈴木芽衣(吉柳咲良)は、進路決定が迫る17歳。
パティシエになりたいけれど、大学進学を望む母(堀内敬子)に言いだせずにいます。
悩める芽衣の癒しは佐伯くん…密かに片想い中で、中学からずっと彼一筋。
ある日、芽衣はひょんなことから佐伯くんと一緒に下校することに!
でも、楽しい時間は束の間で…彼に彼女がいることが発覚します。
傷心の芽衣が、雨に降られて立ち寄ったのはスナックキズツキ。
トウコママ(原田知世)のホットサンドを食べながら、芽衣の心を“青春の葛藤”が巡って目から涙がこぼれます。
「17歳のいまを忘れたくない!」と芽衣。
そんな彼女へトウコがおすすめした思い出づくり法は、“制服ずぶ濡れダイブ”!
制服のまま雨にうたれ、何かが変わった芽衣。
帰宅後、思い切って母に言えずにいた夢を打ち明けてみるのでした。
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第10話でも“大好物”がとても大事なキーワード!
そして、ミステリアスなトウコ(原田知世)の“前の職業”が明かされます!
【ネタバレあり】ドラマ『スナックキズツキ』第10話あらすじと感想
父親がわりの兄(八嶋智人)と、ひと回り年の離れた今風のイケメン弟(小関裕太)。

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妻と小学校6年生の息子がいる瀧井和也(八嶋智人)は、頼もしい一家の大黒柱。
和也は家族とともに大阪に住んでおり、靴メーカーに勤務。
両親ははやくに他界。
東京には離れて暮らすひと回り以上年の離れた弟・瀧井潤(小関裕太)がおり、和也はいつも彼を気にかけています。
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久しぶりに潤と連絡をとり、彼の行きつけの居酒屋たつみやで夕飯を一緒に食べることに。
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仕事帰りなのにカジュアルな服装の潤に「そんなラフな格好で仕事を?」と心配そうに和也が問います。
それを受けて「営業部から企画部になった」と得意げに報告する弟。
いい報告を聞いた兄は「それはすごい!」と嬉しそうにします。
先に来て少し待っていた和也は、先にお刺身とだし巻きを注文済み。
それを潤に告げると「いいね!」と喜びます。
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弟思いの苦労人な兄貴(八嶋智人)は、気がかりなことばかり。

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「この店に彼女とよく来る」という潤の話に、和也は興味津々!
気になって「結婚は考えてるのか?」と探りを入れますが、弟の反応はイマイチ…
「互いの好物を知っている人間がそばにいるってのはいいもんだぞ!」と兄は助言します。
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和也の優しく穏やかな人柄が感じ取れます。
ふと、たつみやデートの時に注文を迷う潤に優美がかけてくれた言葉を思い出します。
「イカ刺しとだし巻きは?潤すきでしょう?」
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「もう退院できないかもしれないから見舞いに来てあげて。」
弟に負担をかけまいと、和也は祖母の世話をすべて自分がみる心づもりでいます。
潤との別れ際、和也は気がかりなことをたずねます。
「奨学金の残りは?俺が手伝うから何でも言えよ!」
弟は自分で返すと言って、兄の申し出を断ります。
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シャトーマルゴーを知らない男(八嶋智人)が、キズツキでマンゴージュースを注文。

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たつみやを出た瀧井兄弟。
通りがかりの裕子(堀内敬子)に声をかけられちょっとだけ立ち話。
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和也と彼女は高校3年の時のクラスメイト!
マンゴーと聞き間違えた兄に謎の単語の説明もしないまま、潤は笑顔で「じゃあね!」と行ってしまいます。
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そこは、以前瀧井兄弟の父が営んでいたスナックでした。
店に入ると、店内は時間が止まっていたみたいに当時のまま。
カウンターには、昔和也がつけてしまったペンの跡…
父に怒られやしないか心配しながらこすって消そうとした記憶がふわっと蘇ります。
ついさっきの潤とのやりとりの余韻からか、マンゴージュースを注文した和也。
「うまい!初めて飲んだ…」と、美味しさに感激します。
実は…“キズツキ”って名前つけたの、俺のおやじです。

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5年前にトウコ(原田知世)が居抜きで入り、店名を気に入りそのまま使っていることを聞かされた和也。
「実は…“キズツキ”って名前つけたの、俺のおやじなんです。」
それを聞いて驚いたトウコは、「ほ~う!」と嬉しそうな声をあげます。
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しばらく続いた父との2人暮らし。
このカウンター席で、宿題をして父のお手製カレーを毎日のように食べました。
「またカレー…」
「贅沢だろう、俺の特製カレーを毎日食べれるなんて。なんだかんだ食べるだろ?」
懐かしい父とのやりとりが、思い起こされます。
父に弟の命名権をもらい、和也が潤と名付けたのもこの席でした。
和也に潤の兄となる覚悟が芽生えた大切な場所…忘れられない瞬間をここで過ごしました。
2号店を出すなんて大きな夢を楽し気に語っていた父でした。
潤がまだ幼いうちに、病に倒れ借金を残してこの世を去りました。
天国の父へ想いよ届け…優しすぎる兄(八嶋智人)が弟へ一番伝えたかったこと。

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父への想いを語る和也に、トウコは「その公衆電話から、お父さんにかけてみては?」とすすめます。
受話器を握った和也は、天国の父へ話しかけます。
カレーが美味しかったこと、2人でいた時間が楽しかったこと。
潤が母の思い出の味であるだし巻き卵を変わらず大好きなこと。

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「父さん…俺たちは大丈夫、心配ない。そっちも元気で…」
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店を出た和也は真っ先に「また飯、行こう!」と潤へメッセージを送ります。
その頃、潤は優美の部屋にいました。
今日の出来事を聞いた優美は「いつものだし巻き食べた?」とほほ笑みます。
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今日、兄が言っていた言葉が潤の脳内に繰り返されます。
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彼の告白に「一緒にいこう」と優美が優しく答えます。
トウコ(原田知世)が捨てられないものの正体…意外すぎる彼女の“前職”が判明!
トウコはスナックの開店準備をしながら、こぐま屋酒店の上田健一(浜野謙太)が言った“あの言葉”を思い出します。
「生きている分だけ荷物も多くなる。でも、“どうしても捨てられないもの”ってある…」
トウコの視線は、黄色い封筒を隠す様に仕舞った棚へ。
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知りたがり屋上田によって、封筒の中身&トウコの前職が明らかに!

出典:スナックキヅツキ公式ページ©『スナック キズツキ』製作委員会
昔に思いを馳せていると、配達に来た上田。
「見ちゃったんですけど…あれ、マンガの原稿ですよね?もしかして、実は漫画家さん?」
「当たり…漫画家だったの。もうずっと前の話。」
衝撃の事実に驚きながら上田はキズツキを後にします。
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第11話はついに上田健一にスポットが当たるみたい!!
ドラマ『スナックキズツキ』の次回に期待するもの
好きな食べ物には“いい記憶”がつきもの…人生の幸せなおいしい記憶がたくさん詰まったストーリーでした。
漫画家トウコ、意外でした!
なぜ、描くことをやめてしまったのか…理由が気になるところ。
さて、第11回はいつも陽気なこぐま屋酒店の上田健一(浜野謙太)回!
なんと彼は、お笑い芸人さんで…トウコと漫才しちゃうらしいですw
これは、おもしろい展開になりそうな予感!