治癒の力をもつ聖女候補のルーア。しかしある日、長年親友だと思っていたアリアンに裏切られ絶望してしまう。そんな時声をかけてきた第二王子のスウェンと共に復讐することを決意するルーア。
ルーアの持つもう一つの力や、スウェンとの関係など、ただの復讐劇では終わらず溺愛要素も楽しめる作品です。
・スウェンがルーアに向ける執着や愛情溢れる表情にドキドキ。
・電子コミックに描かれたキャラたちがそのまま動いているアニメ作品。
目次
『傷だらけの聖女より報復をこめて』声優・キャラクター紹介
ルーア・レストアット/声優:瀬戸麻沙美
・自らに傷を移し治す治癒の力をもつ「聖女候補」
・真面目で心優しく、強い意志をもっている。
・復讐の為に悪女となりもう一つの力「加虐能力」を使用する。

(C)編乃肌/SORAJIMA/「傷だらけ聖女」製作委員会
スウェン・ジード=クロウン/声優:斎藤壮馬
・第二王子で誰もが見惚れる美貌の持ち主。
・ルーアの復讐に手を貸し、献身的な態度で接する・
・普段は冷静沈着だが、ルーアが絡むと暴走することも。

(C)編乃肌/SORAJIMA/「傷だらけ聖女」製作委員会
アリアン・トレビアーズ/声優:麻倉もも
・天真爛漫で愛嬌のある「聖女候補」
・裏の顔をもち、ルーアの手柄と想い人を横取りする。
・目的の為ならどんなことでもする狡猾な一面をもち、人を傷つけることをためらわない。
ガロット・バンス/声優:浦和希
・正義感溢れる騎士団長。
・真面目な性格でアリアンの言葉を素直に信じルーアを責めていた。
・ある時からアリアンの言動に違和感を感じ始め疑い始める。
シジー・ルビン/声優:興津和幸
・異国出身のスウェンの忠実な部下。
・無表情で寡黙だが、確実に仕事をこなす優秀な側近。
・尊敬する人物には一途。スウェンやルーアに貰ったものは生涯大事にする一面も。
『傷だらけの聖女より報復をこめて』あらすじ・感想
「欠陥聖女」と言われるルーアと親友の裏切り
聖女候補として日々お勤めをして過ごすルーア。聖女の治癒の力で人々を癒すのが仕事だが、ルーアの治癒の力は一度自分の身に移し治すというものだった。一度に傷を癒すことのできない力をもつことで、回りに見下されるルーアは「欠陥聖女」と呼ばれていた。
ある日、ひどい怪我を負った患者が運び込まれてきた。それは騎士団長のガレットだった。
しかしその怪我を治すことのできる聖女候補がおらず、戸惑う人々がいる中、ルーアが自分なら治すことが出来ると覚悟を決めた。
自分に傷を移すことで気絶寸前になりながらもガレットの傷を治したルーア。ふらふらになりながらも自室で気絶するように力尽きたのだった。
しかし次に目が覚めた時、ルーアが治したはずのガレットの傷は、親友のアリアンが治したことになっていた。
その上自室で寝込んでいたルーアに対し、悪いうわさが広まっており、わけもわからずアリアンのもとへ向かったルーアは、そこでアリアンの裏切りを知る事になる。すべてはアリアンの仕業だということを。
信じていたアリアンに裏切られ、絶望に満ちたルーアの髪色は金から銀へと変わる。雨に打たれながら、ルーアはもう誰も癒したりしないことを決めた。
Mai
スウェンとルーアの関係
初対面時から一緒に復讐をすることをルーアへ提案してくるスウェン。国の第二王子という存在に警戒するルーアだったが、アリアンへの復讐心や聖女候補をまとめている神殿の闇の存在を知り、ともに動くことを決める。
聖女候補として働くルーアに対しての扱いがおかしかったことにも気づき、当たり前に思っていたことが実は誰かの陰謀であったこと、それもルーアを聖女候補として神殿へ迎えた男の仕業だという話に驚くルーア。
今まで信じてきたことが全て間違いだったことに驚くものの、真実を知るために動き出す二人。
その内スウェンがルーアを大切に思う仕草が見られるようになり、ルーアの無茶に対して心配したり、他の男性としゃべっている様子に嫉妬する様子を見せるスウェンに対し、ルーアもまた信頼を寄せていく。
実は過去に二人は会ったことがあり、その時ルーアがつけていたイヤリングをスウェンが拾っていたのだった。
それからスウェンはそのイヤリングの持ち主に会えることを願い、大人になったルーアが片耳につけているのを見つけ、嬉しそうに微笑んだ。
Mai
ルーアとアリシア
ルーアが初めて神殿に着た後、一人でいるところに明るく声をかけてくれたのがアリシアだった。
それから二人はいつも一緒にいて、ルーアが他の聖女候補にひどい言葉を言われた時も、アリシアが傍にいて慰めてくれていた。
しかし、アリシアがルーアの手柄を横取りし、想い人まで奪った日。アリシアはルーアへすべてを明かした。
アリシアは最初からルーアを見下していて、新しいおもちゃを手に入れたとしか思っていなかった。
真実を告げられたルーアの絶望の表情を見て、アリシアは楽しそうに笑っていたのだ。
ルーアと仲良くしているように見せかけ、裏ではルーアをずっと馬鹿にし、聖女候補として活動していた時も仕事を押し付けて活動をさぼったり、子供の怪我を治すことを拒否したりと好き勝手過ごしていたアリシア。
自分の欲望を叶える為なら他のどんな犠牲も気にしないアリシアは、ルーアがガレットに想いを寄せていることを知った上で、ガレットにルーアの悪い噂を吹き込み嫌うように仕向けていた。そして自分は婚約者となり、欲しいものを手に入れたのだった。
Mai
スウェンとシジーの主従関係
スウェンの従者として登場したシジー。異国出身で幼いころにスウェンと出会ってから忠誠を誓っている。
スウェンの命令は絶対で、ルーアの事の護衛をすることも。密偵をすることもあり、スウェンの為ならなんでもできるとても優秀な存在。
寡黙で無口な為、最初の印象は怖いものの、慣れてくると表情が緩んできたり口数も増えてくる。
一人で任務にあたることも多いが、離れていてもスウェンとの信頼関係は抜群で、どんな任務も必ず達成させている。
スウェンとルーアから送られたグローブを驚いたように受け取った後、大事に保管しようとする素直な一面もあり、そのグローブを傷つけられた時はショックを受けたように落ち込んでいた。
Mai
ルーアの「加虐能力」
ルーアが「もう誰も癒したりしない」と誓ってから初めて使用した「加虐能力」。それは自分が治療したときに受けた病気や怪我を直接触れた相手に与えられるという能力だった。
ルーアは今まで使わなかったその力を、復讐の為に利用していく。
その種類は多岐に渡り、ルーアがその時体感していた痛みや苦しみも同様に与えられる加虐能力は、神殿の闇を探るための調査を行う上で様々な相手に使用される。
「頭痛」「全身の痒み」「二日酔い」など、人に限らず魔物相手にも使用できてしまうその力は他の人にバレたら危険な能力でもあった。
相手に直接触れなければならないという条件により、ルーアが危険な立ち位置におかれることもあるが、それでも諦めることなく果敢に挑んでいくルーア。そんなルーアを始終心配し振り回されるスウェン。次第に二人はお互いに守り守られる関係になっていく。
Mai
『傷だらけの聖女より報復をこめて』キャラ/声優・あらすじ・ネタバレ感想まとめ
・スウェンのルーアへの感情にドキドキ
・コミックの絵がそのままアニメとなった面白い作品
Webtoon作品がアニメ化ということで、1話15分という短さではありますが、作画そのままに動くキャラクターたちに感動する作品です。その他ルーアの復讐劇だけではなく、スウェンとの恋模様やアリエンの悪女ぶりなども見ごたえ抜群。ミステリー要素もあり、各所に散りばめられた伏線なども今後どう回収されるのかとても楽しみなので、是非見てもらえると嬉しいです。