Netflixにて2021年から配信された動物ドキュメンタリー『キャット・ラブ: ネコに捧げる愛の歌』をご紹介!
オランダでは知らない人はいないほど人気の猫・アバツツがMCを務める本作では、猫のかわいい動画から、アバツツの人気の秘密に迫ります。
・アバツツの出生や個性にも迫る
・6割はTikTokで流れてそうな動画…?
それでは『キャット・ラブ: ネコに捧げる愛の歌』をネタバレありでレビューします。
目次
『キャット・ラブ: ネコに捧げる愛の歌』あらすじ【ネタバレあり】
可愛い猫動画とアバツツを掘り下げるドキュメンタリー映画
オランダはアムステルダムに暮らす猫のアバツツは、地元では知らない人がいないほど人気者。モデル猫として活躍するだけなく、舞台や映画にも出演します。オランダ映画祭では、映画賞を受賞した最初の動物として大きな注目を集めました。
そんなアバツツは「もっとスター性のある猫はいないか?」と、ネットを使って動画を募集。本作はブレイク必須のかわいい猫の動画を紹介しながら、なぜアバツツは人気者になったのかを追うドキュメンタリーとなっています。
アバツツが選ぶ「次のスター猫」たち
アバツツが選ぶ猫動画にはそれぞれテーマがあります。例えば猫と人間の子どもがじゃれあう動画を集めた「猫と子ども」や、飼い主が音楽を聴いたり演奏している場で、猫がちょっかいをかける「猫と音楽」などなど。
あらゆるテーマで、(おそらく)アバツツの考えがナレーションで入ります。
アバツツのような猫目線で動画を解説する、ちょっと変わった構成です。アバツツの解説では、基本的に犬と人間が見下されていました(笑)
なぜアバツツは人気者?
オランダ映画祭で受賞した最初の動物となり、町を歩けば注目をされるほどのアバツツ。彼はどこで生まれ、どのように育てられ、どんな性格なのでしょうか?
普通の猫なら怖がりそうなことも平気なアバツツを観れば、彼のことを知らなくても、その背景が気になってくるはず!
作中では1人のインタビュアーがアバツツ宅にお邪魔し、飼い主とアバツツを取材。アバツツと一緒に彼の生まれ故郷に帰ったり、アバツツの仕事ぶりについて解説してもらいます。
アバツツはもともと農場で生まれた野良猫で、獣医である現在の飼い主によって引き取られました。
子猫のころからとても落ち着いた性格で、人前に出しても怖がることはなかったそうです。
飼い主はアバツツを「反応が読める猫」と評価しており、彼の個性を生かすためにもテレビや舞台に出演させていました。
決して金儲けというわけではなく、あくまでアバツツの性格を活かしてあげたいという気持ちが強かったそうです。
ちなみにアバツツという名の由来は、まだ子猫だったころに子ども番組に出演した際、出演者の子どもたちが名付けてくれました。そのため特に意味などはないそうです(笑)
『キャット・ラブ: ネコに捧げる愛の歌』感想
バズりそうな猫動画がノンストップで流れる
本作はドキュメンタリーの位置づけではありますが、その内容の半分以上はTikTokで流れるようなショート動画の詰め合わせです。(正直Netflixのドキュメンタリーでやることか…?と思わなくもありませんが…)
人気猫アバツツが、スター猫の原石を探して動画を募集するというテイを取っているだけあり、どの動画もバズりそうな内容ばかり。動物バラエティ番組が好きな人は楽しめる構成となっています。
さらにショート動画の紹介ではナレーションがなく、良くも悪くも垂れ流しの状態となっていました。常に賛否分かれる「動物に人間のセリフを言わせる演出」が苦手な人には最適です。
ただし、アバツツは滅茶苦茶人間のナレーションがあてられる上に、ちょいちょい自分がスターで稼げる猫だとアピールしてきます(笑)
人間に「俺は成功者だ!」とアピールされるとかなりうっとうしいですが、猫が言っていてもなかなかしんどかったです。見た目がかわいくても、言っていいことと悪いことがあるんだなあ…と実感しました。
アバツツの出生や個性にも迫る
日本ではあまり知られていないタレント猫アバツツですが、オランダでは大人気。町をパトロールしている警官にも話しかけられるほどの知名度を持っています。
さぞ飼い主からタレント猫としての調教を受けているんだろうな…と暗い想像をしてしまいましたが、決してそのような事はありません。
アバツツはもともと子猫のころから非常に落ち着いた性格であり、人前に出ても、知らない場所に連れて行っても、全く物怖じすることがなかったそうです。
そんなアバツツの個性を生かした結果、モデルをはじめ、映画や舞台の出演といった活動を行ってスターの座を手にしたのです。
作中で紹介される猫のショート動画と比較すると、動物にはいろんな個性があると痛感します。
6割はTikTokで流れてそうな動画…
上記でも紹介したように、本作は6割近くがショート動画の詰め合わせなので、ドキュメンタリー映画として期待するとかなり物足りなく感じます。
アバツツの出生を追うドキュメンタリーパートが興味深いだけに、そちらをもっと掘り下げてほしかったです。
ショート動画の内容もどこかで見たようなものもあったため、やはりNetflixで映画枠としてやる必要があったのかと疑問が残ります。
動物ドキュメンタリーというより、動物バラエティ番組と思って観るのが一番楽しめるでしょう。
『キャット・ラブ: ネコに捧げる愛の歌』あらすじ・感想まとめ
・タレント猫になった理由はちゃんと描かれている
・半分以上はショート動画の詰め合わせなので、賛否が分かれそう
・人間も猫もあまり「稼げる」アピールはしないほうが良い
以上、ここまで『キャット・ラブ: ネコに捧げる愛の歌』をレビューしてきました。
ヤマダマイ
ボブも元は野良猫だったので、動物それぞれに性格や得意・不得意が大きく異なるのはとても興味深いです。ショート動画はあまり新鮮味がありませんが、アバツツの出生パートはおススメです。
あとここまで書いて気づいたのですが、副題にある「ネコに捧げる愛の歌」が何を意味するのか、よくわかりませんでした…。とくに歌要素はなかった気がするのですが…汗
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