不朽の名作『レオン』でおなじみのリュック・ベッソン監督が制作に携わり、香港のアクションスターであるジェット・リーがハリウッド進出後に初タッグを組みました。
リュック・ベッソン監督作品といえば、やはり特徴的なのは悪役のキャラクター。
今作『キス・オブ・ザ・ドラゴン』も期待を裏切らない敵が登場します。
- 『レオン』『ニキータ』が好きな人は、ぜひ見てほしい
- ジェット・リーのキレキレアクション炸裂
- パリの街並みが綺麗
それではさっそくレビューしたいと思います。
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目次
『キス・オブ・ザ・ドラゴン』作品情報
作品名 | キス・オブ・ザ・ドラゴン |
公開日 | 2001年8月25日 |
上映時間 | 98分 |
監督 | クリス・ナオン |
脚本 | リュック・ベッソン ロバート・マーク・ケイメン |
出演者 | ジェット・リー ブリジット・フォンダ チェッキー・カリョ |
音楽 | クレイグ・アームストロング |
【ネタバレ】『キス・オブ・ザ・ドラゴン』あらすじ・感想
パリの風景に溶け込むジェット・リーのアクション炸裂
1980年代、1990年代を代表する香港アクションスターといえば、ジャッキー・チェンですよね。
ですが、この方も忘れてはいけません。その名はジェット・リーです!
最近では『エクスペンダブルズ』に出演していることで有名ですよね。
彼は香港時代、リー・リンチェイという名前でアクションスターとして活躍しており、そこからジェット・リーという名でハリウッド進出を果たしました。
そして、『キス・オブ・ザ・ドラゴン』はリュック・ベッソンが製作・脚本しタッグを組むことになり、アクションあり、ラブストーリーありのとても爽快な作品になっています。
ジェット・リーは、ジャッキー・チェンと違ってあまり華がないと思っていました。この映画を見るまでは…。
身長165cmの小さい体からは想像できない目にも止まらないアクションがあれよこれよと炸裂します!
麻薬捜査のため、中国からフランスへ呼ばれてやってきた捜査官のリュウ役にジェット・リーが扮します。
腐敗しきったフランスの警察を相手に戦うのですが、リーの全身黒のコーディネートとパリの美しい町並みの中でカンフーとコラボしているようで美しいです。
そして映画の醍醐味は、やはり敵がどれだけ魅力的かどうかですよね。
この映画の敵はチェッキー・カリョ演じるリチャードがボスです。
リチャードは、パリの麻薬市場を独占しようとする悪徳警官なのでした。
とにかくいやらしいキャラクターで、目的のためには手段を選ばないので見ていてとてもヒヤヒヤします。
その場面は、リュウとの初対面にもすぐわかります。
ホテルの料理場で会うことになるのですが、自分の部下を処刑した血だらけの手で握手するところで、リュウに対して尊敬の意がないことはわかりますね。
そして、リュウという名前が覚えにくいという理由で、白人風の名前で呼ばれてしまいます。
その割りにフランスは歴史上考えても中国には勝てないと言ったりするので、持ち上げておいて落とすというなんとも嫌味なキャラクターなのです。
リュウはリチャードに殺人犯として罪を着せられ、パリ中を逃走しながら戦う羽目になります。
そしてもう一人の重要なキャラクターは、中年の娼婦のジェシカを演じるブリジット・フォンダです。
薬漬けにされた身も心もぼろぼろになる中、娘だけを生きがいに生きています。
ブリジット・フォンダは当時37歳なのですが本当に美しいです。年齢を感じさせません。
悪徳警官のリチャードに奴隷のように働かされているジェシカを助けようとするリュウに感情移入してしまいます。
敵をバシバシやっつけていく姿に自分を投影して強くなった気にさせてくれます。
そういえば、大きな白人相手に小さなアジア人がどうやって戦うのでしょうか?正解は針を使って倒すでのでした。
リュウは「体が動かなくなるツボ」などを刺激し、翻弄して勝利していくのです。
ジェット・リーおなじみの目にも見えないカンフーと針を使用して身長差約20cmもある敵をやっつけていくのは爽快ですよ。
アクションシーンが豊富で飽きない、そしてジュリアとの約束を守れるか?
序盤のホテルでのアイロンを使って頭をジュー!させたり、関節を逆にしたり、投げてきた手榴弾を投げ返して体をまっぷたつにさせたり、倒し方が全く容赦ないのです。
これはのちにリュック・ベッソン製作の「主人公が異国の地で相手を容赦なく倒していくシリーズ」としての先駆け的作品なので、そこも注目してみて下さいね。
まあとにかく、どのシーンのジェット・リーのアクションも最高なのですが、一番際立っているのが最後の警察署での戦いです。
卑怯なリチャードは、ジュリアの生きがいの娘を人質にとり、警察署に立てこもります。
満身創痍のジュリアはリュウに「あなたを信じたのよ、娘を取り返して」と言われ、彼女に情を抱きつつあったリュウは、単身娘の待つ警察署に乗り込んでいきます。
そしてリチャードの護衛の身長180cm以上ある双子の兄弟との死闘をしたり、柔道場で25人の敵をバタバタと倒したりしながら、娘を取り返します。
最後にリチャードをカンフーでふらふらにした後、針を刺します。
「何をした?!」というリチャードに、リュウは「針を打った、ツボの名はドラゴンのキス。お前はもう死んでいる…」とケンシロウのようなセリフを言ってその場を去ります。
針を打たれたリチャードは身動きが取れなくなり、体中の穴から血が噴出し、絶命して倒れます。倒し方がえぐいです。
そして無事ジュリアの娘を取り返し、リュウの潔白も証明されジ・エンドです。
パリの町並みとジェット・リーのアクションと、ジュリアの友情も描かれているのでカップルで見るのもおすすめですよ。
『キス・オブ・ザ・ドラゴン』あらすじ・ネタバレ感想まとめ
以上、ここまで『キス・オブ・ザ・ドラゴン』について紹介させていただきました。
- リュック・ベッソン×ジェット・リー初コラボ作品
- パリの町並みが美しい
- 最後にタイトルの意味がわかり、びっくり!
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