ドラマ『季節のない街』 第8話 「がんもどき」後編！ 街がまさかの修羅場に・・・。

街での再会以降、再び半助（池松壮亮）との距離が縮まった永田（佐津川愛美）は、半助の家に出入りするようになります。

しかし半助は彼女に酷いことをしたうしろめたさから、復縁する気持ちはなく・・・。

一方、かつ子（三浦透子）の妊娠に気づいた叔母の妙子（広岡由里子）は怒り心頭。

そんなことに気づかずいつものように明るく接するオカベ（渡辺大知）のもとに現れたかつ子は、思いもよらない行動に出ます。

ドラマ『季節のない街』 前回振り返り

かつて自分を捨てた母親から「潰れたがんもどき」と評されたかつ子（三浦透子）。

街の住民にもちょっと下に見られながら黙々と内職をして伯母夫婦を養っています。

かつ子のことが好きなオカベ（渡辺大知）は彼女の誕生日プレゼントを買いに半助（池松壮亮）たちを誘いますが、半助はそこで元カノと遭遇し・・・。

そしてある日、かつ子の伯母（広岡由里子）が退院ししばらく経った時、かつ子が妊娠していることが判明します。

【ネタバレあり】ドラマ『季節のない街』第8話 あらすじと感想

半助と永田

半助（池松壮亮）は、買い物に出た先で元カノの永田（佐津川愛美）と再会しました。
それ以降、永田は自分の猫・ビヨンセを連れて度々半助の家を訪れるようになりました。

2人はゲームをしながら主に永田の愚痴を聞くという過ごし方をしていましたが、街の住人は「やらしい～！」と下世話な噂話をしています。
でも、半助は永田に「ひどいことをした」ので、元サヤに戻ることはないと言います。

4年前、永田が突然「妊娠したかも」と半助に告げました。
一緒に暮らしているので、そういうことはあるかもとは思っていましたが、いざとなると全く腹が据わってなかった半助は、あからさまに動揺してしまいます。

それ以来気まずくなってしまい、上手く行かなくなり、永田と別れて家を失ったことでこの街に逃げて来たのです。

一方オカベ（渡辺大知）は、かつ子のためにプレゼントの他に歌を贈ろうとギターを始めていました。

しかし、最近かつ子は家に行っても顔を出してくれません。もちろん、今かつ子が窮地に立たされていることはオカベには分かりようもありません。

かつ子の妊娠

元々暗いかつ子の家の中はさらに暗さを増していました。

「かつ子が妊娠しました」

数日前、回復した伯母の妙子（広岡由里子）がかつ子と銭湯に行ったことで、妙子はかつ子の妊娠に気がついたのです。

自分の入院中の出来事に「気持ち悪い！」を連発する妙子。
そして、かつ子を買い物に行かせた妙子は京太（岩松亮）に「産ませるか、おろさせるか」と問います。

京太は「断じて私ではない」とあれこれ言い訳をしますが、妙子にとって特にそれは重要事項ではありませんでした。
産ませるわけにはいかないので、中絶費用をどう用立てるかということが最も重要なのです。

その時、タツヤ（仲野太賀）が駆け込んできました。

「傷害事件です！」

家族が出て行き、家に1人でいたくないタツヤはリカーショップオカベの角打ちでリモートワークをしていました。
すると、買い物を命じられたかつ子がオカベの元にやってきました。向こうから訪ねてくるのは珍しいので、喜ぶオカベ。かつ子は黙ってオカベに近づきます。
タツヤが気がついた時には、オカベは膝から崩れ落ちていました。

夜、妙子が家に戻ると、京太は酒臭くなっていました。
京太はかつ子のお腹の子の父親はオカベだろうと断言しました。
しかし、オカベは当然身に覚えがありません。そして刺される理由もありません。

でも、かつ子のことが好きなオカベは被害届を出しませんでした。

「相手の男は暴行罪と強制性交罪に問われるんですって」

警察は京太に出頭するように命じています。
オカベが死なずに済んだことを知ったかつ子は取り調べで「話したいことがあるから伯父を呼んでほしい」と言っているとのことです。

「俺は断固戦うぞ！」

妙子は「だったら警察で話したらどうです」とあきれ返りました。
京太は一気に酒をあおり、家を飛び出してそのまま行方をくらましました。

そして後日かつ子が折っていた不織布マスクを金に換えようとしたことで足がついたのでした。

忘れ去られた女

2週間後、オカベは復帰しました。
かつ子は、オカベが刑事告訴しないと主張したものの、2ヵ月ほど拘束されました。

この一連の出来事は瞬く間に街中に広まり、瞬く間に忘れ去られました。
街の人は帰ってきたかつ子に対しても通常モードで対応しています。

今日も今日とてひとしきり愚痴った永田は、半助に「何かムカついていることはないのか」と尋ねました。

でも、半助には街で嫌いな人も愚痴もありません。
大概のことは「面白いからいいや」で済んでしまうのです。

後ろ向きな自分に後ろ向きになったら、いつの間にか前を向いていたかもしれないと話す半助。
永田は「良かったじゃん」と返し、それ以来彼女は半助のもとに姿を見せなくなりました。

かつ子が出て来てから、かつ子はオカベと初めて会うことになりました。
オカベは単純にどうして自分を刺したのか知りたくて、そのことを尋ねます。

かつ子は言います。自分が死のうと思ったのに、オカベを刺してしまったのだと。何故そうしたのかは自分でもよく分からないと。

自分が死ぬと思った時、オカベにもすぐ忘れられてしまうだろうと思ったら、怖くてたまらなかったと話すかつ子。

「・・・よく分からないな」

オカベはギターを取り出し、歌い始めました。
かつ子はそれに合わせてハモります。

「ごめん、勝手にハモらないでくれる？」

「かっちゃん、誕生日おめでとう！」

オカベの言葉に微笑んだかつ子。今日は、オカベがあげた白いカーディガンを着てくれています。

一方、タツヤは最近上司の島さん（藤井隆）の様子がおかしいので何かあると疑っていました。
ある時島さんの目を盗んで彼のPCをのぞいてみると・・・「復興公営住宅 入居者募集」「現仮設住宅は2024年3月に退去完了する見込み」と表示されていました。

ドラマ『季節のない街』 第8話 感想＆まとめ

かつ子の妊娠をきっかけに、とんでもない事件が勃発してしまいました。

それもこれも全部伯父の京太のせいなのですが・・・かつ子が勇気を出して告発してくれて良かったです。

そのおかげか、かつ子の声がやっと聞けるようになりました。かつ子は極端なことをしでかしましたが、オカベは彼女の気持ちに気づくことができるのでしょうか？

そして3月に退去完了とは・・・？いよいよ街に終わりが見えてきました。