島さん(藤井隆)とそのワイフ(LiLico)が街にやってきました。
背広を着て名刺を配り、いつも笑顔を絶やさない島さんですが、時に顔面を痙攣させて「けけけふん!」と奇声を上げる変な発作を持っています。
一方、ワイフは一目見たら忘れられないいでたちで、キレるとダミ声で「ゴルァ!」と怒号を上げるなど、夫婦は街の中でも異彩を放っていました。
しかし実業家の島さんに、カフェ建設の夢を持つタツヤ(仲野太賀)が心酔しはじめて・・・。
目次
ドラマ『季節のない街』 前回振り返り
仮設住宅で向かい合わせに住む益夫(増子直純)と初太郎(荒川良々)。
「兄ぃ」「はっつぁん」と呼び合い、毎晩飲み明かしてはそれぞれの妻・光代(高橋メアリージュン)と良江(MEGうMI)の待つ家に帰るのが日課。
しかしある日ひょんなことをきっかけにお互いの家とパートナーを取り違えてしまいます。
半助(池松壮亮)は慌てますが、本人たちはいたって牧歌的。
さらに益夫たちよりももっと問題のある夫婦が現れますが、街は平和な時間が流れているのでした。
【ネタバレあり】ドラマ『季節のない街』第5話 あらすじと感想
新しいお隣さん
半助(池松壮亮)の部屋の隣に、島さん(藤井隆)という人が新しく引っ越してきました。
島さんは「ワイフ」と呼ぶ奥さんと一緒に入居しており、部屋の外にウッドデッキを作り、街の入り口を「エントランス」と呼んでいます。
島さんは街の住人に挨拶をしながら名刺を配っていました。
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昔やっていたラグビーで怪我をして、足を引きずりながらも笑顔を絶やさず愛想の良い島さんですが、一つ問題がありました。
それは本人もコントロール出来ないタイミングで顔面を痙攣させながら最終的に「けけけふん!」と奇声を上げるという変な癖を持っているのです。
島さんは急な転職で住む場所が決まらなかったからこの街に来たといいます。
それを聞いたタツヤ(仲野太賀)とオカベ(渡辺大知)は「自分のことをペラペラしゃべるやつは怪しい」と警戒していました。
一方、島さんのワイフは、常にナイトキャップをかぶり派手なジャージ姿でいつも怖い顔をしていました。
オカベが見た時は八百屋と揉めていて、キレるとダミ声で「おどれぇ!!」と怒号を浴びせていたと言います。
「この街は個性的な人が多いけど、あれはニュータイプだね」
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そうやって島さんとワイフの噂話をしていると、隣の部屋から「おどれ~!」という声とドタバタと音がします。
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すると、窓をドンドンと叩く音が。3人が縮こまって怯えていると、島さんがワイングラスを持って「やってる?」と声をかけてきました。
プライドを捨てろ
半助は思わず「一緒にどうですか?」と島さんを招き入れました。
すると島さんは喜んで高いワインとキャビア、固いパンを持ってきてくれて、半助の部屋はさながらセレブのパーティーのようになりました。
島さんはワイングラスをくゆらせながら、合法的に金銭を手に入れる方法を披露します。
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「プライドさえ捨てたら、金銭を得る方法はいくらでもある」
島さんは今や転売稼業からは足を洗い、手広くやっている実業家となっています。
そんな島さんの話を聞いて、一番警戒していたはずのタツヤが彼に心酔し始めました。
島さんがカフェプロデュースもやっていると聞くと、街でカフェを開くことが夢である青年部は島さんに食いつきました。
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半助は島さん夫婦のことを直接ミッキー(鶴見辰吾)に報告しました。
最近半助からの報告がないことにミッキーは不満を露わにします。
あの報告書は一体誰が読んでいるのかと半助が問うと、ミッキーはさらりとこう言います。
「あの街は取り壊しが決まってるんだよ」
あまりにサラッと重要なことを言うので、半助はあ然としてしまいました。
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ミッキーは街の住民に出ていけと言っても簡単に出て行きそうにはないので、弱みを握っておきたいために半助に報告をさせていたのでした。
招かれざる客
タツヤは島さんに気に入られたようで、島さんの仕事を手伝って忙しくしているようです。
半助がミッキーとの会食から帰ると、オカベが「隣に酒を届けに来たから」と部屋の中で待っていました。
今夜は島さんの家に来客があるということです。
島さんは、仕事仲間2人とタツヤを自宅に招いていました。
仮設住宅なので2人は遠慮しますが、島さんは「いいから、いいから」と強引に誘います。
「ワイフも楽しみにしてるんだから」
でも、家の中にワイフは見当たりません。
タツヤが足の悪い島さんの代わりにグラスを取りにキッチンに入ると、ワイフが暗闇で煙草を加えながら「クソ電波が!」と電波に悪態をついていました。
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島さんが挨拶をしておくれと言うと、ワイフはキャベツの漬物とポテチを投げてよこし、「風呂。バラ寿司。」と言って出て行ってしまいました。
島さんは改めて乾杯しようと場を仕切り直そうとしますが、3人のテンションはダダ下がりです。
3人は心の中で涙ぐんでいました。足が悪く、持病を持ち、陽気で紳士的な島さんが「ワイフのバラ寿司はうちの名物なんだ」と言いながら客をもてなすために奔走する姿をただ見守るしかなかったからです。
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気まずい空気の中、タツヤが「僕たちは招かざる客ですか?」と話を切り出しました。
島さんが良い人であればあるほど、ワイフの島さんに対する態度が気になってしまったのです。
島さんはワイフの代わりに「ごめんね」と言いました。
仕事仲間の1人の井川さんは「島さんが謝ることではない」と言います。
だんだんエキサイトしてきてしまったタツヤに対して、島さんは謝り続けます。
すると、今度は井川さんが「謝るな!」とキレ出してしまいました。
「あんな女のために!情けないよ!」
僕のワイフ
すると、ずっと笑顔だった島さんがブチ切れて井川さんに掴みかかりました。
「彼女は僕のワイフだ!彼女の何を知ってるっていうんだ!」
大きな音と声がしたので、驚いた半助たちが駆け込んできました。
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島さんが怒ったので、井川さんは「言い過ぎた」と謝りました。
島さんは切り替えて飲みなおそうと言いましたが、2人は「もうそんな気分じゃない」と帰っていきました。
島さんは2人を止めるべくタツヤにバラ寿司を持ってくるように言います。
キッチンでワイフのバラ寿司を見たタツヤは「俺にこれを食べる資格ないです・・・」と呆然としていました。
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「言っただろう。ワイフは楽しみにしていたんだ」
島さんは帰っていく2人に「また来てね」と声をかけましたが、2人が来ることは二度とないでしょう。
ワイフは4人のやりとりをずっと聞いていました。
銭湯が休みで戻ってきていたのです。
「あたしがお前のワイフだって?笑わせんじゃねぇよ!」
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しばらくして、タツヤの夢は島さんのおかげで少しずつ現実のものになってきました。
それからしばらく経ったある日、半助は街の外の天ぷら屋の前でミッキーと島さんが一緒にいるところを見かけました。
島さんはミッキーに何か封筒のようなものを渡していたのです。
ドラマ『季節のない街』 第5話 感想&まとめ
今回も新たなキャラクターが登場しました。島さんもそのワイフも強烈な個性の持ち主です。島さんは哀愁漂う良い人です。でも、ミッキーさんと何やら密会していた様子・・・。
2人の関係はどういった関係なのでしょうか? 立ち退きに関することでしょうか?
そして、本文には入っていませんが、実は「太った」と言われたトラの家出というエピソードもありました。擬人化トラも登場しました。猫のトラちゃんは可愛かったです!(笑)