ドラマ『季節のない街』 第3話 半助の猫・トラのライバルは街に住みつくホームレス親子!?

季節のない街

出典:季節のない街公式

ミッキー(鶴見辰吾)に報告する住民のネタに困っていた半助(池松壮亮)は、飼い猫のトラについて書き始めるほど行き詰っていました。

そんな時、街にホームレス親子が住み着いていることを知り、半助はそのホームレス(又吉直樹)に“リッチマン”と名づけ取材を始めます。

後日、半助はその親子の様子をミッキーに報告しますが、そのことが思いもよらぬ事態を引き起こすことに・・・。

\\『季節のない街』を見るならここ!!//

ディズニープラスで見る

ドラマ『季節のない街』 前回振り返り

12年前の災害“ナニ”で父を失い、母や幼い妹弟を支えて暮らす青年部のタツヤ(仲野太賀)。

そんなタツヤと家族の元にヤクザ者の兄・シンゴ(YOUNG DAIS)が帰ってきます。

タツヤにとっては困った時だけ家に来て金を無心してくる疫病神ですが、母・しのぶ(坂井真紀)にとっては可愛い息子。すぐにお金を渡してしまいます。

タツヤには街にカフェを開くという夢の他に、もう一つ目的がありました。それは家族で高級マンションに引っ越すこと。そのためにコツコツと貯金をしていたのですが・・・その思いがしのぶに届くことはなく、タツヤは“出来ない子ほど可愛い”ということわざを痛感したのでした。

\\『季節のない街』を見るならここ!!//

ディズニープラスで見る

【ネタバレあり】ドラマ『季節のない街』第3話 あらすじと感想

半助と猫

半助(池松壮亮)が街に来てから1か月が経ちました。
半助はこの街の住民のことをミッキー(鶴見辰吾)に報告するという仕事を請け負っていましたが、いよいよネタに困ってきました。

行き詰った半助は、飼い猫のトラから「自分のことを書いては?」と言われた気がして、トラの日常を書き始めます。

moyoko

なんと、トラが擬人化して何故か皆川猿時さんになりました・・・。

半助がパソコンを開くと、トラは仕事の邪魔をしてはいけないとばかりに外に出ます。
この1か月でトラはテリトリーをだいぶ拡張していました。

moyoko

六ちゃん(濱田岳)の架空の線路の上もお構いなしです。

常に正面からぶつかっていき、突破して打ち勝つ。
それがトラの生き方なのです。

トラは六ちゃんの母親(片桐はいり)が営む『わんぱくデリカ』の揚げ物が大好き。
最近のお気に入りはハムカツバーガーです。

moyoko

ここまで、ほとんど皆川トラでお送りしています。

トラのことを書いて無駄に時間を過ごしていると、オカベ(渡辺大知)が差し入れを持ってきてくれました。
オカベは半助のPCのスクリーンセーバーになっている大漁旗を見て、急にギクシャクし始めました。

moyoko

街に掲げてあるものと同じ旗なので、どうしてなのか聞くに聞けなかったのでしょう。

半助の家は沖合漁業の漁師でした。
家族は“アレ”で流されて、漁師になるのが嫌で東京の大学に逃げていた半助とトラだけが残りました。だけど、大漁旗がどこかに流れ着いて残っていると聞いた時は、すごく嬉しかったと語る半助。

「あの大漁旗は田中家のシンボルみたいなものだったから」

リッチマン親子

夜、半助はタツヤ(仲野太賀)と街の安居酒屋で飲んでいました。

moyoko

「男同士割引」と言って、焼酎が180円、煮込みはなんと90円。何の肉かは聞いてはいけないそうです。

半助が小説のネタに困っていると知ったタツヤは、街に住み着くホームレス親子のことを教えてくれました。

それは、オカベが夜な夜な廃棄商品をあげていた少年と、その父親のことでした。
父親(又吉直樹)は、大卒との噂もあり、親子は丁寧な敬語で話をするような関係です。
半助は父親が着ていたトレーナーの文字をとって、彼を“リッチマン”と呼ぶことにして、取材を始めました。

しかし、街にはたくさん部屋が余っているのに、親子は何故段ボールハウスに住んでいるのでしょうか。タツヤは言います。

「家を無くした人は住めるけど、元々家がない人は住めないの。」

moyoko

そう言われてみれば、そうか・・・。

リッチマン親子の間では、食料を調達する役目は息子の方でした。
息子はオカベによく世話になっていましたが、廃棄取り締まりが厳しくなり、弁当などをあげられなくなってしまいました。

その頃トラは夜の繁華街を闊歩していました。
すると、高級天ぷら店を見つけ、扉をカリカリし始めます。トラの姿に気づいた店の大将は、トラのために天ぷらを揚げてやりました。

moyoko

大将はトラがそこら辺の人間より舌が肥えていると見たのです。

トラは揚げたての穴子の天ぷらを一口。
それは飛び上がるほど美味しく、六ちゃん家のアジフライとは雲泥の差がありました。
高級天ぷらに舌鼓を打っていると、視線を感じます。
顔を上げると、リッチマン息子の方が天ぷらをじっと見つめています。

トラが警戒していると、息子はやおら土下座をし「譲っていただけないでしょうか!」と懇願してきました。

「エビは父の好物なんです!」

トラは、天ぷらを残し、黙ってその場を去りました。

moyoko

男らしい・・・。

息子が丁寧にタッパーに天ぷらを詰めていると、それに気づいた大将は「今度からここで待ってな」と言いました。

moyoko

男らしい・・・。

ホームレス排除

半助がリッチマン親子のことを写真を添付してミッキーに報告すると、電子マネーが5万円も振り込まれました。

半助は大喜びで高級炊飯器をポチリます。
一方、トラは天ぷらのせいで口が高級になってしまい、『わんぱくデリカ』のアジフライには目もくれないのでした。

moyoko

それはそれで困りますね!

翌日、自治体から清掃員がやってきて、リッチマンの段ボールハウスを撤去し始めました。
それを悲しげに見つめるリッチマン親子と街の住民たち。
市の職員はリッチマンに非常食と炊き出しの案内を渡していきました。

半助は、それが自分のせいだと悟りショックを受けました。
どうやら自分は、街のスパイ的なアレで送り込まれたらしい・・・そう思いミッキーに確認すると、答えはビンゴでした。

moyoko

半助は、スパイだと知っていた方が仕事がやりやすかったと思いました。

なんで自分なのかとミッキーに問うと「身軽だから」との答え。

moyoko

半助の身に何かあっても、残るのは猫だけだからだと・・・。

それ以来、リッチマン親子は姿を消してしまいました。

たんばさんの秘密

リッチマン親子がいなくなり、半助の心には重い雲がたち込めていました。
たんばさんと将棋を指していても、どこか上の空です。

たんばさんは、それを察してか普通に指していても面白くないから賭けをしようと言いました。
そして、半助が気もそぞろのうちに将棋を指しながら自分の思いをたんばさんに語っているうちに、たんばさんは詰んでしまいました。

moyoko

賭けはたんばさんの負けです。

「しょうがない。私の秘密を見せてあげよう」

たんばさんは街のはずれの空地に半助を連れて行きました。
そして、「口外しないと約束しておくれ」と言ってそこに放置してある車のバックドアを開けます。
半助がおそるおそる中をのぞくと、そこにはリッチマン親子の姿が!

「生きてた!リッチマン!」

半助は大喜びでお腹をすかせている親子のために高級炊飯器でご飯を炊き、家具職人のたんばさんからもらった削り器でかつお節を削り、ねこまんまを振る舞いました。

moyoko

口が高級になってしまったトラも美味しそうに食べています!

翌日、半助は街の居酒屋で声をかけられた増田益夫(増子直純)から「ハンコと作業服さえあれば出来る」仕事を紹介してもらうことにしました。

現場に向かう途中、ミッキーから「何か変わったことは?」と聞かれましたが、「なにもねっす」とだけ答えました。

ドラマ『季節のない街』 第3話 感想&まとめ

今回は何故かトラちゃんがおじさんに擬人化してしまいました(笑) しかも、その擬人化はあってもなくても良いものでした(笑)

リッチマン親子のことを報告したことで、自分が住民を監視させられていると気づいた半助は、心境の変化があり働き始めました。

似合わない作業服を着てのんだくれの増田さんたちと出かけていきましたが、果たして生きて帰って来られるでしょうか?

次回はのんだくれの土木作業員増田益夫さんのお話です!

\\『季節のない街』を見るならここ!!//

ディズニープラスで見る