三好一族が京を離れ、14代目将軍であった足利義栄(一ノ瀬楓)が病死すると、足利義昭(滝藤賢一)が第15代目征夷大将軍に就任します。
新たに幕府を立て直そうと、奉公衆に入った光秀(長谷川博己)は奮闘するのですが、政所頭人として今まで足利家に仕えてきた摂津晴門(片岡鶴太郎)が今まで通り務めを果たすと聞くと、信長(染谷将太)、藤孝(眞島秀和)と共に不信感を抱きます。
まもなくして信長は務めを果たし岐阜へと帰っていったのですが、その後、義昭の命に係わる事件が勃発。
戦に巻き込まれる義昭は、京は落ち着かないと嘆くのですが、一体どうしてこんなことが起こったのか…?
また、信長が将軍の神輿を担ぐことが気に入らない大名が水面下で動き出しているという噂も!
一体誰が!?
『麒麟がくる』前回第27話のあらすじと振り返り
義昭(滝藤賢一)を無事上洛させるため、京の三好一族や朝廷の様子を探ってくるよう、信長(染谷将太)に命じられた光秀(長谷川博己)。
先に潜伏していた木下藤吉郎(佐々木蔵之介)が信長は多くの兵を連れて迫ってくると吹聴して歩いたことで、京はざわつくようになっていました。
情報を入手するべく伊呂波太夫(尾野真千子)と親しい駒(門脇麦)を訪ねるため東庵(堺正章)のもとへと向かうと、光秀は駒に「また戦争をするのか?」と睨まれてしまいます。
「致し方ない。」と言ってもこれを受け入れてもらうことはできず、「どうか京に火をつけないで、民を巻き込まないで…」と彼女は光秀に言うのでした。
また、三好勢の巨大な兵力の裏側に、堺の豪商・今井宗久(陣内孝則)がいることがわかると、光秀は駒と共に手を貸さないでほしいと頼みにいきます。
戦などしたくないと思う宗久は、三好に鉄砲などを売らない、手を貸さない代わりに、「義昭が上洛する際、誰1人武装せずに来るように。」と条件を出します。
織田方にこの話を持って帰れば、三好の罠だと大騒ぎ。
信長も納得はしないが、義昭がそれがいいということで織田軍・義昭一行は、誰1人武装をせずに京へ上洛を果たし人々を驚かせるのでした。
こうして、室町幕府は新たな1歩を踏み出しました。
【ネタバレ】『麒麟がくる』第28話あらすじ・感想
14代目将軍死去により、足利義昭(滝藤賢一)が15代目征夷大将軍に堂々就任
三好一族は織田軍の勢いに押され、摂津や大和に逃げ延び、摂津では足利義栄(一ノ瀬楓)が病死。
義昭(滝藤賢一)や信長(染谷将太)が権力者として認められると、多くの大名から貢ぎ物が届きます。
義昭の奉公衆に加えられることになった光秀(長谷川博己)。
「出世をしたな。」と祝う松永久秀(吉田鋼太郎)ですが、軍の中では松永久秀の処遇について議論になっていたのです。
三好についたものは厳しく罰するべき。松永久秀の息子もそこに加担していたのだから、久秀も同罪だという奉公衆。
しかし織田の武将たちは、久秀の活躍で三好一族を京から追い払うことができたのだと反論します。
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しばらく沈黙は続いたのち、義昭は信長に感謝の意を述べ、松永久秀を許そうと決めました。
三淵(谷原章介)は「上様がそう言うのなら…。」と受け入れるのでした。
義昭(滝藤賢一)の望みで就任した摂津晴門(片岡鶴太郎)を信じて良いのか?
新しく幕府を立て直すために、信長に1つ受け入れてほしいことがあると言い出す義昭。
その要求とは、義輝(向井理)が将軍を務めていた時にも政所頭人として執務を取り仕切っていた男・摂津晴門(片岡鶴太郎)をこれからも同じ任に当たらせてほしいというものでした。
信長は「よろしいかと…」と一言。
しかし、信長も光秀も、摂津晴門に何やら疑いの目を向けるのでした。
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「摂津晴門を政所頭人にして本当にいいのか?」と藤孝(眞島秀和)も思います。
幕府を立て直すためには「役人も新しくさせる必要がある。」と光秀は話しますが、三淵たち他の奉公衆がそこに目を向けないために「これで良いのか?」と藤孝は悩んでいたのです。
藤孝と光秀は、何かあれば相談をしようと約束するのでした。
織田(染谷将太)を認めない武将が集結しているとの噂が浮上
藤孝と別れ、再び松永に声をかけられた光秀。
そこで耳にしたのは、成り上がりの信長に幕府を任せてたまるかと動き出した将が集まっているという話です。
京から追い出された三好、六角、さらには朝倉家が関わっていると聞くと光秀の表情は険しくなります。
筒井と一戦交えるため、松永は大和へ帰還します。
以前は朝倉義景(ユースケ・サンタマリア)に対し、共に上洛しろと命じたはずの松永からそんな話を聞いたものですから、「何かあるのでは?」と光秀は思うのでした。
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幕府を立て直したい最中、三好が義昭(滝藤賢一)を襲撃
義昭の征夷大将軍就任を見届けた信長は、わずかな兵を京に残し岐阜へと帰っていきました。
しかし、わずか3ヵ月ばかりで事件は起きました。
永禄十二年正月。
外で馬が鳴いたと思えば、三好の軍勢が足利義昭のいる本国寺を襲撃。
光秀は刀を抱えて怯える義昭と共に人目につかないところへと隠れます。
三好勢がここまで押し寄せることは予想外でした。
義昭は、都は落ち着かないと嘆きます。
義昭が夢の都だと思っていたと言うと、光秀も亡き父が土岐の護衛で京へと行った時、美しい都だったと言っていたと話し、元に戻さねばならないと義昭に話すのでした。
いずれは妻や子も京に呼びたいと話すと、「場所は摂津晴門に任せよう。」という義昭。
またも光秀は眉間にしわを寄せます。
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本国寺の戦は、足利方の増兵により、三好方はこれ以上攻められないと判断。
2日続いた戦から手を引き、撤退していくのでした。
駒(門脇麦)と義昭(滝藤賢一)の再会に、伊呂波太夫(尾野真千子)が何かを思いつく
本国寺の戦が終わったと聞くと、駒(門脇麦)と東庵(堺正章)は負傷した傷の手当てを行うため駆け付けます。
寺の復旧に当たっていた光秀は、東庵たちの申し出を快く受け入れ、治療を頼みます。
駒は光秀に会うと「よくご無事で」と一言。
「案ずるな、わしは負けん」と力強く返します。
お湯を持ってくるよう言われた駒が城内へと入ると、義昭も負傷した兵のためにお湯を運んでいるところに遭遇。
互いのことを覚えていた駒と義昭は何年振りかと再会を喜ぶのでした。
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義昭が駒を覚えていたことを知ると、伊呂波太夫(尾野真千子)は「義昭に合わせてほしい。」と駒にお願いをします。
「関白・近衛前久(本郷奏多)の風当たりが今はひどく悪いので何とかしてほしい。」とお願いしたいのですが、「光秀の方が大層な力を持っている。」と東庵が言うので、伊呂波太夫はまた考えます。
摂津晴門(片岡鶴太郎)に激怒する信長(染谷将太)が動き出す
三好方の襲撃前夜に将軍家が誰も気づかなかったことに違和感を覚える藤孝。
すると光秀は、幕府の役人が不正に寺や公家たちの領土を奪っているという訴えの書状を見つけたと言います。
三好の方にも同じ訴えがあったことから、「幕府内に三好と内通している者がいるのではないか?」と考えます。
数日後、三好が襲撃してきたと報告を聞いた信長は、数人の家臣を連れて京へやってくると、「報告がどうしてこんなにも遅くなった?」と摂津晴門へ詰め寄ります。
「油断をした、気が動転していた。」と言い訳をする摂津を見た信長は、彼だけでは本国寺で公方様は守れないと判断し自身が信用できる者を京へ置き新たな城を作ることを決意します。
「2月で城を作れ。」と命じられた摂津はムリだと言いますが、「幕府の命で近隣諸国の大工たちに声をかけてやれ。」と信長は命じるのでした。
そして、二条城の築城が始まると、多くの鍛冶職人、資材が集められ光秀たちも築城を手伝います。
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義昭の名前を使い築城の指揮をとる信長は、光秀に対し、公方様が摂津に操られないように気を付けろと釘を刺すのでした。
信長(染谷将太)と石仏
築城の際、数人の男たちが本国寺にあった石仏を砕いて石垣に使うと言うのを聞き光秀は眉をひそめます。
信長にもこの石仏の話をすると、昔石仏を叩いて遊んでいたところ、母にこっぴどく怒られたという話が…。
「仏の罰とはどんなものかと待ったが何も起こらなかった。」と笑う信長は、横たわる石仏の頭を何度も叩きます。
そして信長は朝倉を早々に討つと宣言。
光秀には帰蝶(川口春奈)が会いたがってるから美濃に帰ったらいいと話し、義昭が来ると笑顔で話しかけます。
「もう岐阜へ戻ってくれるな、もう離さない。」という義昭。
2人が笑い合う側で、光秀は石仏をまた見つめるのでした。
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そのころ摂津は、成り上がりの信長に恥をかかされたと激怒し、扇子を真っ二つに折り、家臣となにやら画策をし始めるのでした。
『麒麟がくる』第28話あらすじ・ネタバレ感想まとめ
第28回、ご覧いただきありがとうございました!
今週の「トリセツ」は・・・
・室町幕府は今!?
・麒麟MAP
・松永久秀が信長に献上した『九十九茄子(つくもなす)の茶入』#麒麟がくる #公式_麒麟トリセツ▼「第28回トリセツ」はこちら▼ pic.twitter.com/Flv7VMPOKU
— 【公式】大河ドラマ「麒麟がくる」毎週日曜放送 (@nhk_kirin) October 18, 2020
どうやら摂津晴門と三好は繋がっているようですね。
これに朝倉や六角が加担すれば、これはまた大きな争いが起きそうな予感です。
「今の光秀様が信用できるのは藤孝だけなのでは?」と思うほど、摂津晴門にも信長にも何かを思っているように見えます。
このハラハラする展開、なんだか不安が尽きません。
▼次回第29話も続けて読む▼