家族で旅行中の一(道枝駿佑)と美雪(上白石萌歌)は、とある殺人事件を追う剣持警部(沢村一樹)と遭遇します。
3人が訪れた白蛇村は、白い蛇を神様の使いとして崇めていると、旅館の女将、鏡花(りょう)から聞きます。
そこで3人は、怪しげに顔をマスクで顔を隠した男が、旅館に隣接する酒造に入っていくのを目撃します。その男は『白蛇酒造』の次男・蓮月だと言います。
一たちは、酒蔵見学中に樽の中に浮かぶ蓮月の死体を発見して・・・。
目次
ドラマ『金田一少年の事件簿』 前回振り返り
連続殺人事件が起きた聖恋島の荒天から、一(道枝駿佑)ら参加者全員が翌日に帰れることになった矢先、医師仲間を2人失っていた影尾教授(佃典彦)が遺体となって発見されます。
その時もやはりツアー客は全員揃っていました。その状況に違和感を抱いた一は、佐木(岩崎大昇)が撮影した現場の映像から犯人につながるものをを発見します。
そして一は、見事医師3人を殺したセイレーンを暴き出しました。
真相は、医師たちの人体実験まがいの治験によって娘の命を奪われた伊豆丸(小市慢太郎)の復讐という、悲しいものでした。
【ネタバレ】ドラマ『金田一少年の事件簿』第4話あらすじ・感想
黒マスクの男
家族で一緒に旅行に出かけた幼なじみの一(道枝駿佑)と美雪(上白石萌歌)。
2人は出かけた先でとある殺人事件を追う剣持警部(沢村一樹)と遭遇します。
3人が訪れた白蛇村は、白い蛇を神様の使いとして崇めていると、旅館の女将・鏡花(りょう)から説明を受けます。
その時、3人は怪しげな黒いマスクをした男が、旅館の隣にある酒造に入っていくのを見かけます。
剣持警部は、その怪しい人物こそが自分の追う殺人犯・鬼門ではないかと思い、後をつけます。
対応したのは、『白蛇酒造』の社長・白神音松(小野武彦)と長男で副社長の左紺(吉田悟郎)でした。
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音松と左紺によれば、黒マスクの男は次男の蓮月だと言います。
蓮月は、5年前の裏山が大火事になった時、死んだと思われていましたが、2か月前に記憶を取り戻して帰ってきたというのです。
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見た目も声も変わってしまった蓮月ですが、DNA鑑定をすると音松との親子関係を示したため、本人だと認められました。
酒造見学
警部と一たちは、せっかくだからと酒造の見学をさせてもらうことに。
蔵の案内は、見習い職人の鷺森(岡山天音)がしてくれることになりました。
しばらくして、左紺が蔵へやってきて、杜氏の仕事をするというので、3人は外に出ます。
入れ違いで蓮月がやってきたので、3人は彼の様子を伺います。
1時間後、左紺らしき人が出て来ますが、蓮月は出てきません。
蔵の中をのぞいてみると、血の付いた木槌が落ちていました。
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一たちが急いで酒樽を確認すると、中から黒いマスクの男の死体が浮かび上がってきました。
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白蛇様の天罰
蓮月は、背後から頭を殴られた後、酒樽に投げ込まれて溺死をしたと思われました。
蔵の出口は一つだけなので、中にいた左紺しか犯行を起こすことが出来ないことになります。
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代々長男が継いできた白蛇酒造ですが、音松は次男の蓮月に譲ろうと考えていました。
跡取りの座を奪われたくない左紺が、犯行に及んだ可能性は十分にあります。
「また白蛇様の天罰だ!」
音松が泣き叫びます。
白蛇酒造では、音松の亡くなった妻が元蔵で白蛇に噛まれ、命を落としたという痛ましい事故が起きていました。
近隣住民たちはそれを「白蛇様の天罰だ」と噂しました。
女将の鏡花は音松の恋人でしたが、結婚しない理由は音松が白蛇様の天罰を恐れているからだということです。
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左紺の死体
そんな中、元蔵で左紺が空の酒樽の中で首を吊った状態で発見されました。
蓮月を殺してしまったことから、自殺を選んだのではないかと思われます。
一は蔵の中にあった防犯カメラの映像を確認させてもらいます。
左紺はキャンバス地のバッグを持って蔵に入ってきました。
その後一たちと入れ違いで蓮月が蔵に入ります。
しばらくして、逃げるように左紺が蔵から出てきます。
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その後、立て続けに息子二人を亡くした音松が自暴自棄になり暴れ始めました。
近くにいた一たちと鷺森が音松の自室に駆けつけます。
音松は、欲に目がくらんで白蛇様の怒りを買い、酒の味もわからなくなり、息子も殺された。「全部白蛇様の天罰だ」と号泣します。
白神家の三男
部屋の片づけは鷺森がすることになり、一たちは部屋から出ました。
しかし、慌てた美雪は部屋にあった家族写真を持ってきてしまいました。
その写真をよく見ると、左紺と蓮月の他にもう一人若い男性が写っています。
実は、蓮月の下に三男の黄介(こうすけ)がいたのです。
5年前、蓮月が杜氏を継ぐための断食行中に、黄介が跡取りの座を奪われた左紺のために、山に火を放って失踪したと言われていました。
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一は、蓮月を殺したのは左紺ではないと断言しました。
ヒントは、防犯カメラの映像の中にあると言う一。
「この謎は俺が全て解き明かしてみせる。じっちゃんの名にかけて!」
バッグの持ち方
一は、酒造の鷺森たちや鏡花にバッグを持たせて写真を撮ります。
そして、酒樽の仕組みを教えてもらうと、だんだんとトリックの構造が見えてきました。
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そして再び音松の部屋に入ると、写真と部屋を見比べてある事に気がつきます。
その時、剣持警部がマスクの男の司法解剖した結果、実は蓮月ではなく、警部が追っていた殺人犯・鬼門だったことがわかったと知らせてきました。
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蓮月が戻ってきたという事自体が嘘だったとわかり、一の中にあるピースがはまりはじめました。
「謎は全て解けた!」
ポイントは、バッグの持ち方です。
いくら誰かになりすましていたとしても、何気ない仕草は本人が意識しない限り変わりません。
そこで、一は疑わしい人物にバッグを持たせて確認したのです。
「左紺さんになりすまして蔵を出て行ったのは、鷺森さん、あんただったんだ!」
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酒樽のトリック
左紺は、マスクの男が発見された頃には既に樽の中に隠されていたのです。
犯人は、樽の中に一回り小さい蓋を入れて上げ底を作り、そこに白濁した酒を入れ、樽に酒が入っているように見せかけました。
マスクの鬼門も一たちが見学する前に同じやり方で隠され、一たちが全ての樽に酒が入っていることを確認させ、異常がないように見せたのです。
鷺森は一たちを案内した後、蓮月になりすまして元蔵に入り、麻酔か何かで眠らせた左紺を隠した後、隠してあった鬼門を出して溺死させ、一たちに発見させました。
その後蔵には警察が入れないことをいいことに、再び元蔵に入って左紺を吊るして殺したのです。
鷺森の正体
しかし、鷺森は入って半年のただの見習い職人です。何故彼がこんなことをしたのでしょうか?
「ただの従業員でないとしたら?」
一は、音松の自室に入った時に、美雪が持ち出してしまった写真と全く同じように片付けられていることに気がつきました。
片付けたのは鷺森です。彼は、部屋の配置を知っていたことになります。つまり、写真の中にいた人物、三男の黄介だったのです。
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鷺森は、黄介であることを認めました。
あの日、山に火をつけたのは、跡継ぎになれずにおかしくなってしまった左紺でした。
黄介は左紺を止めきれず、蓮月を助けようとして火の中に入りますが、自身が火に包まれてしまいました。
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奇跡的に助かったものの、記憶を無くしてしまった黄介は、ある日働いていた建設現場で鬼門と出会います。
その後、偶然白蛇酒造の酒を飲んだ時、あまりの変わりぶりに驚いた黄介は驚いて記憶を取り戻します。
酒造をなんとかしようと考えた黄介は、火事を起こした三男が帰って来ては騒ぎになると思い、顔を変えて別人になって戻ってきました。
鬼門の計画
しかし、2か月前にどこで聞きつけたのか、鬼門が黄介を訪ねてきました。
鬼門は正体をバラすと黄介を脅しつつ、酒造を乗っ取る計画を持ちかけてきました。
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黄介は計画に乗ったフリをしながらも、どうしていいかわからなくなっていたところ、左紺が会社を売り飛ばすつもりでいることを知ります。
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「あなたにもう息子は一人もいません」
黄介はそう音松に伝え、連行されていきました。
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音松は、去り行く黄介に対し、涙ながらに謝罪をしました。
事件は一件落着しましたが、後日白蛇村で別件での逮捕劇がありました。
なんと、鏡花が後妻業で何人もの男を死なせていたことがわかったのです。
音松は、白蛇様の天罰を恐れて結婚しなかったことが、逆に彼を助けたことになったのでした。
ドラマ『金田一少年の事件簿』 第4話 感想&まとめ
金田一少年の行くところに死体あり。今回もせっかくの家族旅行の中、連続殺人事件に巻き込まれてしまいました。
最後の鏡花が後妻業で捕まったところはドラマオリジナルでしょうか?ちょっと面白かったです。
次回はどんな事件が起きるのか楽しみです!