連続殺人事件が起きた聖恋島の荒天がおさまり、一(道枝駿佑)ら参加者全員が翌日に帰れることになりました。
その矢先、医師仲間を2人失っていた影尾教授(佃典彦)が遺体となって発見されます。
その時もやはりツアー客は全員揃っていました。その状況に違和感を抱いた一は、佐木(岩崎大昇)が撮影した現場の映像に何かを発見します。
一は、医師3人を殺したセイレーンはツアー客の中にいると断言しました。その正体とは!?
目次
ドラマ『金田一少年の事件簿』 前回振り返り
剣持警部(沢村一樹)が趣味のフィッシングツアーに行くということで、着いて行った金田一一(道枝駿佑)たち。向かった先は不気味な音が鳴り響く聖恋島。
その夜、ツアー客全員が参加者の1人である寒野医師(高橋ユウ)から呼び出しの手紙を受け取ります。
全員が指定の集合場所に向かうと、その瞬間、寒野医師は海から飛んできた矢が眉間に刺さって絶命してしまいます。
そこからさらに寒野医師と同行していた潮医師が殺され、コテージは騒然となります。
島にはツアー客以外は人がいないと言われていますが、一体誰が殺したのでしょうか?
【ネタバレ】ドラマ『金田一少年の事件簿』第3話あらすじ・感想
3件目の殺人
2人の医師が殺された聖恋島の荒天がおさまり、一(道枝駿佑)たちは明日の朝に帰れることになりました。
しかし、依然として犯人の手がかりは掴めていません。
2人の仲間を失った影尾教授(佃典彦)は、自分たちは腫瘍内科の医師で、手術とは無縁だから恨まれることは100%ないと断言します。
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そんな時、ツアーコンダクターの凪田夏見(吉谷彩子)が、医師たちは影尾教授の指示のもと、新薬の臨床実験を積極的に行ってトラブルを起こしていたと証言をします。
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そんな中、帰る前に釣りをしていくと言って出かけて行った影尾教授が行方不明になったと騒ぎになりました。
外を見ると、船着き場の小屋に明かりがついているのが見えます。
一たちが急いで小屋に行ってみると、かかっていないはずの鍵がかかっています。
仕方なく遠回りをして裏側から入ろうとしますが、こちらも鍵がかかっていました。
窓から中をのぞくと、背中にモリが刺さった影尾教授らしき男性が倒れていました。
すると、水面から光が沖に向かって進んで行くのが見えます。
小屋に視線を戻すと、男性の姿は消えていました。
そして、一たちがコテージの正面に戻ると、そこに影尾教授の遺体が横たわっていたのです。
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犯人はこの中にいる!
今回も、死体発見時にツアー客は全員揃っていました。
一見参加者の中に犯人がいないように見えますが、一は違和感を感じていました。
死体が発見される時、全員にアリバイがあるようにいちいち確認させるような状況になっているからです。
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一は佐木(岩崎大昇)が撮った映像で改めて現場の様子を確認してみます。
すると、コテージの前で倒れていた影尾教授は血を流していたのに、小屋で倒れていた人物には血がついていないことがわかりました。
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さらに、潮医師が海に引き込まれた直後の映像を確認すると、一は犯人かもしれない人に行き当たりました。
そして、剣持警部(沢村一樹)に指紋採取の依頼をします。
謎は全て解けた!
翌朝。迎えの船が来るまであと2時間と迫る中、一は連続殺人のそれぞれのトリックを解明出来ないでいました。
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一は改めて、寒野医師が水中銃で撃たれた窓の外を確認します。
すると、デッキの手すりに何かこすれたような痕が見えます。
その時、事件後流れていったボートが潮の流れに乗って戻って来ているのを見つけます。
さらに、影尾教授が倒れていた小屋を調べてみると、電線が切れていることがわかりました。
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美雪と佐木は煮詰まった一をリフレッシュさせるために、休憩しようと誘います。
そして、美雪がみんなで遊ぼうと思って持ってきたマジックグッズを見て、一に閃きが降りてきました。
「謎は全て解けた!」
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アリバイは罠
一は、「セイレーンはこの中にいる」と、コテージにいる全員を集めました。
犯人はまず食糧庫を荒らし、食料確保のために釣りに行かせるように細工しました。
そして強力な接着剤を着けた竿で釣りをした潮医師は、手袋と竿が離れず海に落ちてしまいます。犯人はそのまま水中スクーターで潮医師を引っ張り、溺死させました。
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「セイレーンはあんただ、伊豆丸さん!」
そう指摘された医療機器メーカー社員の伊豆丸(小市慢太郎)は驚いた顔をします。
一は根拠として佐木の映像を見せました。
そこには、雨の中釣りに行って帰ってきたため、シャワーを浴びた直後の伊豆丸の姿がありました。伊豆丸の顔には水中眼鏡の痕のような赤い線がくっきりと浮かんでいました。
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しかし、寒野医師が殺された時は、外から水中銃の矢が飛んできました。
その時伊豆丸は部屋の中にいたのです。
それも、一はトリックを見破っていました。
窓の外の手すりに水中銃を固定し、セイレーンの声で潮の流れが変わることを知っていた伊豆丸は、糸をボートにくくりつけ、潮が沖方向に流れた時に、引き金が引かれるように細工をしたのです。
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二つの死体
次に、影尾教授については、はじめに小屋にいたのは死体のふりをした伊豆丸でした。
最初に皆が鍵を開けようと騒いでいる間に薬で眠らせておいた影尾教授を殺害した後、皆が裏に回っている間に小屋に横たわり、サイリウムを流して皆が海の光に気を取られている間にこっそりと合流したのです。
そして、その後皆と一緒に影尾教授を発見し、アリバイを手に入れたのでした。
「私が犯人だという証拠があるのか!?」
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その証拠は、寒野医師が出したとされる手紙にありました。
手紙には、どの便箋からも伊豆丸の指紋が出なかったのです。
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つまり、手紙の内容を知っていたという証拠になるのです。
言い逃れが出来なくなった伊豆丸は負けを認めました。
伊豆丸の復讐劇
伊豆丸は営業職ですが、元は研究員でした。
左遷ではなく、影尾教授たちに近づくため、頭を下げて異動したのです。
娘が3歳の時に離婚をして生き別れ状態だった伊豆丸。
それがある日ひょんなことから小学生になった娘と再会し、毎週日曜日に遊ぶ仲になりました。
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ある日娘の姿が見えなくなったので、不思議に思っていると、元妻から娘は死んだと聞かされます。
小児がんが見つかって帝王大学に入院し、2週間後に容体が急激に悪化し、亡くなってしまったというのです。
研究者だった伊豆丸は直観的におかしいと感じ、調べてみると、娘が新薬の治験対象になっていることがわかりました。
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伊豆丸は営業に異動し、影尾教授たちに近づいて証拠を集め、正当に告発しようとしていました。
ところが、接待をしている時に潮医師の口から「小学生の女の子を新薬で殺してしまった」と話しているのを聞いてしまったのです。
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全てを打ち明けた伊豆丸はやり残したことはないと、神妙にお縄につきました。
伊豆丸は、一に「推理にばかり夢中になると俺みたいになっちまうぞ」と注意を呼びかけました。
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海の向こうでは、特攻の犠牲となった兵士たちを慰めるため、回天(セイレーン)の声が鳴り響いていました。
ドラマ『金田一少年の事件簿』 第3話 感想&まとめ
結局死体が3体も出てしまいましたが、一のおかげでセイレーンの正体を明かすことが出来ました。
犯人の伊豆丸は、とても痛ましい事故の犠牲者で、復讐のためにこの連続殺人事件を起こしていました。
同情を禁じ得ませんが、どのような理由であれ殺人は許されません。
さて、次回は新エピソードになります。次は一の前にどんな死体が出てくるのでしょうか?要チェックです!