『君は私の春』キャスト・あらすじ・ネタバレ感想!サスペンスを盛り込んだ大人のラブコメディー!

君は私の春

出典:IMDB

それぞれが幼いころのトラウマを抱えた大人たちの恋を描いている作品です。

しっとりとしたラブロマンスかと思いきや、サスペンスが含まれたラブコメディーで観ていると感情が行ったり来たりと忙しいです。

色んな経験を経ている大人たちに贈られたそんなストーリーです。

・サスペンスにラブロマンスと見応えは十分!
・主演の2人はもちろん、ユン・バクの一人二役も必見!
・複雑なストーリー構成に見入ってしまいます!


君は私の春

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『君は私の春』の主演・注目キャスト

【ソ・ヒョンジン】(役:【カン・ダジョン】)

・ホテルのコンシェルジュ
・暴力を振るう父親のせいでトラウマを抱えている
・嫌なことは嫌と言えるタイプ
・恋愛には疎い方

【キム・ドンウク】(役:【チュ・ヨンド】)

・精神科医
・ダジョンが住むビルの3階に医院がある
・幼いころに兄を亡くしそのせいでトラウマを抱えている
・恋愛初心者だけど、女優と結婚していた過去がある

【ユン・バク】(役:【チェ・ジュン/イアン・ノーマン・チェイス】)

チェ・ジュン
・ダジョンに好意を抱いている
・誠実そうに見えるがどこか謎めいている
イアン・ノーマン・チェイス
・アメリカから来韓した医師
・ジュンの双子の兄弟
・言葉少なめで何を考えているかわからない

【ナム・ギュリ】(役:【アン・ガヨン】)

・ヨンドの元妻
・現役の人気女優
・良くいえばフレンドリーで明るい、悪くいうと自己中

【ネタバレあり】『君は私の春』あらすじ・感想

サスペンス感しかない始まり

君は私の春

出典:IMDB

「駆け付けた時にはあの人はいなかった」というダジョン(ソ・ヒョンジン)のセリフからストーリーは始まります。

驚いている様子のダジョン、そしてヨンド(キム・ドンウク)が映し出され、その後のシーンでは雨の夜、暗闇に1台の車が映し出され、次の瞬間人が車の上に降ってきます。

鳴り響く車の警報音、横切る黒ネコ、割れたフロントガラスに滴る赤い血。

これから何が始まるんだとドキドキするような始まりに、完全にこのドラマはサスペンスだと思い込んでしまいます。

Tomomo

音楽といい、映像といい確実にサスペンスドラマでしたね。

ダジョンの父親は飲んだくれで暴力を振るう人でした。

そんな父親が嫌で隣の子になりたかったダジョン。

そしてある日、そんな父親から逃げるようにして家を出たダジョンの母とダジョン、そしてダジョンの弟のテジョン。

そんなダジョンの幼いころの話から大人になった現在の話へと映像は移ります。

変わりたいと願い引っ越しをするダジョンは、幼いころのトラウマなどないように明るく笑うステキな大人の女性になっていました。

Tomomo

傷の深さや大きさはひとそれぞれですが、誰もが抱えているトラウマ。大人になってしまうと消えたように思いますが…。

ダジョンの新居は99ビル。

1階には友人のカフェがあり、3階には精神科病院、そして屋上がダジョンの新居で、見晴らしがよく友人たちが集まって食事ができるようなオシャレなスペースも用意されていました。

そして、その3階の精神科医がチュ・ヨンド(キム・ドンウク)です。

初対面でヨンドはダジョンの性格を細かく分析しました。

そのせいで第一印象はあまりよくない2人でしたね。

ユン・バクの一人二役

君は私の春

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ダジョンに好意を持っているのが笑顔が印象的なチェ・ジュン(ユン・バク)です。

ストレートに気持ちをダジョンにぶつける反面、どこか恐怖を感じさせる視線やストーカーのような行動をするジュンにダジョンだけでなく観ている方も混乱します。

ジュンのダジョンに向ける笑顔は親しみやすくて好印象ですが、遠くからじっと見つめるジュンに鳥肌がたちそうなほどの気持ち悪さがありました。

Tomomo

笑顔から真顔になる瞬間や、何を考えているのか分かりにくい視線にこいつはなんなんだと注視してしまう存在ですね。

そんなジュンが遺書を残して自殺します。

この自殺のシーンが冒頭のシーンです。

遺書には自分が犯した3件の殺人についてと謝罪が書かれていました。

いつ、どこで、誰をどのように殺したのか詳細に書かれていた遺書。

しかしこの遺書に警察の顧問をしていたヨンドは違和感を覚えます。

Tomomo

ジュンに不審な行動が見られるようになってから、自殺をするまでの流れは完全にサスペンスドラマです。ジュンの視線や表情、ジュンを疑う人達の目、映像や音楽もまたこれから何が起きるのかと推理力を搔き立てるものでした。

ジュンの死後、ジュンにそっくりな人物が現れます。

大企業の会長の手術をするためにアメリカから来韓した医師のチェインです。

後にジュンの本名がチェ・ジョンミンでチェインとは双子の兄弟だとわかります。

殺人を犯したのはどちらなのか、さらに第三の人物も登場し終盤まで事実はあきらかになりませんでした。

Tomomo

双子の兄弟を演じたユン・バク。微妙な話し方の違いや思考の違いを上手く演じ分けていたと思います。

ラブロマンスはコメディータッチで

君は私の春

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ダジョンとヨンドのロマンスは面白おかしくて、ちょっとした感動を交えて描かれていました。

ヨンドは心臓が悪く移植手術をうけています。

そのせいで長生きできる保証はありません。

お互いに好意を持っていて、付き合うようになる2人ですが幸せに浸っていて忘れていた自身の病気のことを思い出したヨンドはダジョンに別れを告げます。

こんな自分では傍にいられないと決断し別れを告げた後、泣き崩れるヨンドは見ていられないほどでした。

Tomomo

ヨンドの事情を知って素直に別れを受け入れたダジョンですが、そんなダジョンも心配して来てくれた母親に縋るようにして泣いていたのが印象的でした。

別れた2人でしたが、思いがけない方法でヨンドの本音を知ったダジョンが一緒にいたいと連絡してよりを戻すことになります。

よりを戻してからの2人は微笑ましくラブラブでしたね。

大人なのに、大人だからか言葉の掛け合いも独特でクスッという笑いを誘うシーンが多く盛り込まれています。

2人で手を繋いで歩くシーンが多いようにも思えました。

Tomomo

穏やかに話すヨンドと、たまに突拍子もないことを言うダジョンはお似合いのカップルでしたね。

この2人、実は子供のころに出会っていました。

さらにヨンドの初恋の相手はダジョンだったのです。

詳しい内容はぜひ本作をご覧になってほしいですね。

『君は私の春』キャスト・あらすじ・ネタバレ感想まとめ

最初から最後まで色々な意味で楽しませてくれる作品でした。

セリフが独特だったのが印象的で、少し考えさせられるセリフも多く、それも作品を面白くしていた要因のひとつだと思います。

ヨンドが精神科医なので精神分析的な内容も含まれていて、元気をもらいたい人にもおすすめの作品ですね。

ラスト5分はラブラブな2人のラブラブなシーンでエンディングでした。

そんなシーンに続いてヨンドの「つらい季節の終わりに手を差し伸べてくれた君は僕の春」というナレーションで、後にダジョンの「またつらい季節が訪れても手を差し伸べる私はあなたの春」のナレーションでした。

大人だからこそ抱いているトラウマや心の傷のことにダイレクトに触れていて単なるドラマではなくセリフに癒されるドラマでしたね。

お時間のあるときにじっくり観てほしい作品です。