伊之助は心臓を貫かれ、天元も心臓が止まって死亡、善逸も瓦礫の下で身動きが取れなくなってしまっている中、炭治郎だけが無事だったことで、彼は自分を責めます。妓夫太郎は弱い弱いと言って炭治郎を罵り、妹を守るためにも鬼にならないかと話を持ち掛けます。
天を仰ぐ炭治郎。それは自分の無力さを嘆き、涙がこぼれないようにかと思いきや…
ここから一気に事態は大きく動き出します!第10話も劇場版顔負けのド派手な戦闘シーンに唖然とします。
目次
アニメ『鬼滅の刃 遊郭編』第9話のあらすじと振り返り
上弦の鬼を倒したら普通の人として生活しましょうと天元に進言していた雛鶴。そんな彼女は、天元に助力したため、妓夫太郎に狙われてしまいます。水の呼吸とヒノカミ神楽を融合させてこの状況を打開することに成功しますが、これが勝ち筋にはまだ繋がりません。
せめて堕姫だけはどうにかせねばと考えた伊之助は、炭治郎が加勢したことでチャンスを見つけ出します。帯の攻撃が分散したことで堕姫に近づくことが出来た伊之助は、二つの刃を堕姫の首に充て、ノコギリのように使ってついに胴体から切り離すことに成功します。
妓夫太郎の首を天元た取るまで堕姫の首をもって逃げようとする伊之助でしたが、いつの間にか彼の背後には妓夫太郎が…。そして、炭治郎が天元の方を振り返ると、彼はそこに倒れていたのです。
妓夫太郎の存在に気づくことが出来ず、天元の力になれなかった炭治郎は、また自分の不甲斐なさに嘆くのでした。
【ネタバレあり】アニメ『鬼滅の刃 遊郭編』第10話あらすじと感想
謝らないで
善逸に押され、屋根の上から落ちた炭治郎は、「ごめん」「ごめん」と言葉を残しながら意識を失っていきます。
夢の中に禰豆子が現れると彼女はこういうのです。「謝らないで、お兄ちゃん。どうしていつも謝るの?」
貧しかったら不幸なのか、そんなに誰かのせいにしたいのかと、禰豆子は炭治郎に語り掛けます。精一杯頑張ってもダメなら仕方がない、大切なのは今、幸せは自分が決める、だから闘おう、私の気持ちをわかってよと、彼女は悲しそうな表情で炭治郎に訴えるのでした。
KAMUI
兄と妹、重なる妓夫太郎と炭治郎
ふと目を覚ますと、吉原は一面焼け野原になっていました。ここの住人達は逃げられたのだろうかと不安になる一方、禰豆子が無事だったことに安堵し、再び立ち上がろうとします。
が、目の前には妓夫太郎が…。運のいい奴だと言ってグッと近づいてきます。
伊之助は心臓を一突き、善逸は瓦礫の下でもがくだけで動けません。そして天元は毒にやられてすでに死んでいてみっともないと妓夫太郎は言います。その中でも最もみっともないのは炭治郎だと妓夫太郎は言います。
どうして自分を殺さないのかと疑問を抱きながらも、力が入らずに刀を振るうことが出来ない炭治郎は、妹を守れていないことを妓夫太郎に笑われます。
鬼の妹よりも弱いのは仕方がない。しかし兄ならば妹に守られるんじゃなく守ってやれよなと言い、妓夫太郎は炭治郎の頭を撫で始めるのでした。
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虫けら、ボンクラ、のろまの腑抜け、役立たずと言って炭治郎を責める妓夫太郎。俺の首を斬って見ろと挑発されると、炭治郎は妓夫太郎を攻撃するどころか、禰豆子が入った箱を抱えて逃亡。みっともないと笑いながら、妓夫太郎はじっくりと炭治郎を追い詰めていくのでした。
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天を仰ぐ炭治郎。その目に諦めの心はない
妹を助けるために鬼になれば助けてやると言い出す妓夫太郎。すると炭治郎は空を見上げます。天を仰ぐのは、涙が溢れないようにするのだと彼は言いますが、炭治郎は嘆いているのではなく、得意の石頭で頭突きを一発。妓夫太郎としては大した攻撃ではないのですが、藤の花の成分が塗り込まれた苦無を足に刺されていたために、すぐに動き出すことはできませんでした。
逃げるふりをして苦無を取りに行き、必死の抵抗に見せかけて石や遊女が持つ匂い袋を投げつけた炭治郎は、この瞬間を狙うためでした。妓夫太郎に指を折られても諦めない炭治郎は、一心で刀を振り下ろします。
道が違えば、自分が妓夫太郎のようになっていたかもしれないと考える炭治郎。しかし自分が鬼になった時は、柱の誰かが斬ってくれるだろうと考える彼の刀は妓夫太郎の首を斬り落とそうと奮起します。
もう少しのところで刀が降り戻されてしまい、再び妓夫太郎と交戦。圧倒的な力で押しつぶされそうになったその時、宇随天元が加勢。筋肉でわざと心臓を止め、死んだふりをしていた天元は、譜面が出来たといい、反撃を開始するのでした。
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譜面が完成した
天元が妓夫太郎と交戦する中でも、炭治郎は首を斬ろうと必死で食らいついてきます。妓夫太郎に下あごを貫かれますが、諦めないという強い意思でついに炭治郎は首を斬り落とすことが出来ました。
その一方では、善逸が堕姫の首を斬ろうと応戦。心臓を貫かれて死んだと思われた伊之助は、内臓の位置をずらしていたことで生きながらえ、ふたりがかりで彼女の首を斬り離すことが叶ったのでした。
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斬って終わりだと思いきや…
妓夫太郎と落姫、2人の首を同時に斬り離すことが出来た鬼殺隊。妓夫太郎にあごを貫かれたことで体中に毒が回り始めた炭治郎の意識はもうろうとし始めました。呼吸をして毒の周りを遅くしようとするのですが、うっすらと天元が自分に何か言っているのが見えます。
自分は首を斬り損ねたのだろうかと思いもする炭治郎ですが、天元は「逃げろ!」と声をかけていたのです。妓夫太郎の胴体からは大量の血の刃が現れ、周囲の建物はさらに半壊。自爆することに気づいた天元は、必死に炭治郎に声をかけていたのでした。
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アニメ『鬼滅の刃 遊郭編』第10話まとめ
ついに2人の首を斬ることに成功したわけなのですが、ここで大爆発を起こすのは、今までの鬼との闘いではなかったことなので、すぐに反応することもできないでしょう。
しかし、斬り離される瞬間がもうドラマチックというか、スゴイエネルギーが伝わってきた感じがします。
遊廓に潜入し、ついに鬼の首を斬ったわけですが、最終話ではどんな物語が待っているのか非常に楽しみです。