逃げ回る半天狗(はんてんぐ)を必死に追いかける炭治郎たち。
なかなか頚を斬ることができず、夜明けが近づいていきます。
太陽の光を浴びるのは禰豆子にとっても避けたいところですが、炭治郎たちは夜明け前に半天狗(はんてんぐ)の頚を斬ることはできるのでしょうか?
それではさっそく『鬼滅の刃』刀鍛冶の里編・第11話をネタバレありでレビューします。
目次
アニメ『鬼滅の刃』刀鍛冶の里編・第10話のあらすじと振り返り
憎珀天(ぞうはくてん/CV:山寺宏一)と戦う、竈門炭治郎(CV:花江夏樹)と妹の竈門禰豆子(CV:鬼頭明里)と不死川玄弥(CV:岡本信彦)のもとへ、恋柱の甘露寺蜜璃(CV:花澤香菜)が合流して流れが変わりました。
苦戦していた炭治郎たちとは違い、甘露寺はしなる刀を自在に操って憎珀天(ぞうはくてん)の攻撃を切っていきます。
一気に距離を詰めた甘露寺は頚を斬ろうとしますが、本体じゃないと知り動揺して憎珀天(ぞうはくてん)の衝撃波を正面から受けてしまいました。
気絶した甘露寺はお見合いでの出来事を思い出し、自分らしくいられる鬼殺隊が好きだと思います。
炭治郎の「希望の光」という言葉に、甘露寺は本気の力を出して仲間を守ることを決意するのでした。
【ネタバレ】アニメ『鬼滅の刃』刀鍛冶の里編・第11話あらすじ・感想
「怯」と「恨」
逃げる半天狗(はんてんぐ/CV:古川登志夫)を追いかけますが、すばしっこく動き回りなかなか追い付くことができません。
そこで炭治郎は我妻善逸(CV:下野紘)の「雷の呼吸」で大切な足の筋肉の動きや仕組みの話をしていたことを思い出します。
足にすべてを集中させて炭治郎は半天狗(はんてんぐ)のもとへ追い付き、頚を斬りかけましたが、半天狗(はんてんぐ)は炭治郎よりも大きくなって炭治郎の顔を鷲掴みにしました。
禰豆子の血鬼術で半天狗(はんてんぐ)が燃える中、鬼を食べて鬼と近い状態の玄弥まで燃えてしまいます。
それでも玄弥は半天狗(はんてんぐ)の手を力任せに引きちぎり、炭治郎を助け出しました。
保志メジェド
半天狗(はんてんぐ)は頚に刀がある状態で炭治郎と共に崖から落ちそうになり、禰豆子が炭治郎を助けようと掴みましたがそのまま落ちてしまいます。
炭治郎は木に引っ掛かりましたが、禰豆子は地面に叩きつけられて気を失ってしまいます。
半天狗(はんてんぐ)は甘露寺と戦っている憎珀天(ぞうはくてん)が力を使いすぎていて再生が遅くなり、玄弥に引きちぎられた腕をすぐに戻すことができません。
そのとき、たまたまその場にいた避難中の里の人間を見つけ、食べて回復をしようと走ります。
追いかけようとする炭治郎に、遠くから霞柱の時透無一郎(CV:河西健吾)が研ぎ途中の刀を投げて渡しました。
炭治郎は力を振り絞り、足にすべてを集中させて半天狗(はんてんぐ)の頚をついに斬り落とします。
日が登り、炭治郎は禰豆子が日の光を浴びて塵になってしまわないように守ろうとしますが、禰豆子は炭治郎の後ろを指差してなにかを必死に訴え続けました。
炭治郎が後ろを見ると、頚を斬ったはずの半天狗(はんてんぐ)が里の人を襲おうと両手を伸ばしているところでした。
本体が「怯」に対し斬った鬼の舌には「恨」と書いてあり、本体ではなかったことに気づきます。
保志メジェド
炭治郎の判断と禰豆子の決意
炭治郎が半天狗(はんてんぐ)の方へ向かおうとした瞬間、禰豆子は太陽にやられて肌が焼けていきました。
苦しむ禰豆子に炭治郎が「体を小さくしろ!」と、少しでも太陽から隠れられるようにしますが、それでも禰豆子の肌は焼けていって苦しそうです。
炭治郎は里の人たちを守りたい気持ちと、妹を守りたい気持ちがあり、判断がつけられません。
保志メジェド
玄弥も時透も距離があり、一番近いのは炭治郎でした。
判断ができない炭治郎に、禰豆子は決心をして炭治郎を里の人たちの方へ蹴り上げます。
禰豆子との日々を思い出す炭治郎に、禰豆子は笑ってみせました。
保志メジェド
その笑顔に炭治郎は涙を流し、禰豆子の思いを無駄にしないためにも「におい」を頼りに半天狗(はんてんぐ)の本当の本体を探しました。
禰豆子の変化
心臓部に本体の「におい」を感じて、炭治郎が頚を斬り落とそうとしたときに、半天狗(はんてんぐ)は人間の頃の記憶を思い出します。
人間だった頃、半天狗(はんてんぐ)は盗みや嘘、殺しを繰り返していて打ち首が決定していました。
打ち首になる前日に鬼舞辻無惨(CV:関俊彦)がやって来て、鬼として生きてきました。
それが走馬灯だと気づいたときには頚を斬られていて、半天狗(はんてんぐ)は塵となって消えてしまいます。
妹を犠牲にして半天狗(はんてんぐ)に勝ったことに炭治郎は泣き崩れますが、里の人がこちらへ歩いてくる禰豆子の存在を教えました。
カタコトながらも「おはよう」と話し「よかったね」と、微笑んだ禰豆子に炭治郎は泣きながら抱きついて喜びます。
その光景を見ていた玄弥は、嬉しそうに笑いました。
保志メジェド
一方、憎珀天(ぞうはくてん)と戦っている甘露寺は泣きながら「もう無理!」とやられそうになっていて、ギリギリのところで憎珀天(ぞうはくてん)が崩れていき、助かりました。
鬼舞辻無惨の過去
ある屋敷で、子供の姿の鬼舞辻が部屋にある本棚の本を下に落として動揺しています。
半天狗(はんてんぐ)を通して禰豆子が太陽を克服したことを知り、禰豆子を取り込もうと決めました。
1000年前の鬼舞辻は病を患っていて、20歳まで生きられない体でした。
薬を飲み続けていましたが、なかなか良くならないことに苛立ちを覚え、医者を殺してしまいます。
殺したあとに、薬が効いていたことを実感しましたが、もうその医者はいません。
鬼舞辻の体は変化し、超人的な肉体を手に入れますが、人の血肉を欲し太陽の下に出られなくなりました。
昼間に行動ができないのは鬼舞辻にとって屈辱的で、「青い彼岸花」を手がかりに探しつつ、太陽を克服できる体質の鬼を作るために鬼を増やしていました。
しかし、禰豆子が太陽を克服できた今、鬼舞辻は禰豆子を手に入れる思いでいっぱいです。
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珠世の予想
禰豆子におぶられている炭治郎に時透が「大切なものを取り戻せた」と、感謝の気持ちを伝えます。
なんのことかサッパリわからない炭治郎は、時透の言葉に戸惑いました。
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そこへ鋼鐵塚蛍(はがねづかほたる/CV:浪川大輔)がやって来て、研ぎ途中の刀はどうしたのかと聞かれた炭治郎はどこへやったのか思い出せなくて、焦りだします。
里の人の1人が持っていましたが、それを伝えようとしても聞いてくれず、炭治郎は禰豆子におぶられたまま鋼鐵塚との追いかけっこが始まりました。
遠くから甘露寺が走ってきてみんなが無事なことに喜び、時透たちを抱きしめます。
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太陽を克服してしゃべる禰豆子に甘露寺は驚くも、無事だったことにまたも泣いて喜びました。
「よかったね」と言い合う禰豆子と甘露寺に、小鉄(CV:村瀬歩)と鉄穴森鋼蔵(かなもりこうぞう/CV:竹本英史)が思わずもらい泣きをしてしまいます。
その頃、珠世(CV:坂本真綾)は炭治郎に手紙を書いていました。
その内容は「浅草で鬼化された男性が禰豆子の血で自我を取り戻し、鬼舞辻の支配からも解放されて少量の血で生きていられるようになった」ということです。
珠世は「禰豆子が幼子のような状態なのにはなにか理由がある」と考えていて、それは「太陽を克服すること」だと予想しました。
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刀鍛冶の里とお別れ
炭治郎は里が用意してくれた移動式のベッドに横になっていました。
炭治郎が長の鉄地河原鉄珍(てっちかわはらてっちん/CV:屋良有作)と挨拶をしていると、岩影にコソコソと隠れている鋼鐵塚に気づきます。
初めは鋼鐵塚のために里まで来てくれていた炭治郎のことを嬉しく思い、素直になれないながらも「研ぎ途中の刀を最後まで仕上げる」約束をしました。
音もなくやって来ていた隠の女性が、里を去るための準備として目隠しと鼻栓を炭治郎に付けます。
別れを告げて歩き出した隠は、数メートル進んだところで足を止めます。
不思議に思った炭治郎の目隠しと鼻栓が外された炭治郎の目には、里の人たちがたくさん集まって「ありがとう!」と手を振って見送っていました。
隠の女性が「里が見えなくなるまで、目隠しと鼻栓はしないでおきましょう」と優しく提案をして、炭治郎は刀鍛冶の里を去っていきました。
保志メジェド
アニメ『鬼滅の刃』刀鍛冶の里編・第11話あらすじ・ネタバレ感想まとめ
最終回というか、映画を見ているような気分でした!
オープニングから刀鍛冶の里が襲われたところから、先週までの話をふりかえってのスタートで始まって、ワクワクしてしまいました……
炭治郎が禰豆子と里の人を守るときの葛藤が、息づかいがリアルで、ハラハラしてしまいます。
禰豆子が決心したときは、泣いてしまいました……涙なしでは見れません!
禰豆子が太陽を克服してしまいましたが、無惨の今後の動きが気になりますね!
次回も楽しみ、と言いたいところですが、今回が最終回なので次のシーズンまでおあずけです。
ufotable(ユーフォーテーブル)の演出、見せ方がとても素晴らしいので、毎週楽しみでした。
次は「柱稽古編」ということで、それまで待ちたいと思います!
ありがとうございました!