ドラマ『キルミー・ヒールミー』は、多重人格障害を題材にした作品です。
7つの人格を持つ財閥3世と、彼の秘密主治医レジデント1年目女医のバラエティーに富んだロマンスを描いたヒーリングラブコメディ。
- 多重人格者と新米精神科医のヒーリング・ラブコメディ
- チソンの1人7役は、ぜひ見て欲しい!!
- 笑いあり、感動あり、見終わる頃には大満足できます!!
- 2015年 MBC演技大賞で12冠を達成
それではさっそく韓国ドラマ『キルミー・ヒールミー』をレビューしたいと思います。
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目次
『キルミー・ヒールミー』主要キャスト
チソン / 役:チャ・ドヒョン
- 多重人格者
- 多重人格のためアメリカで家族と離れて暮らしていた
- 別人格の1人、シン・セギの思惑で韓国に帰国した
- ドヒョンはお人よしで、礼儀正しい青年
ファン・ジョンウム / 役:オ・リジン
- 明るく活発な性格
- 最初はドヒョンではなくシン・セギと偶然出会う
- 後にドヒョンの主治医となる
パク・ソジュン / 役:オ・リオン
- リジンの兄
- 正体を隠して小説家として執筆している
- ドヒョンの別人格ヨナ(女)に好かれて大変な思いをする
『キルミー・ヒールミー』あらすじ・感想【ネタバレなし】
多重人格者役のチソンの演技は必見
残忍な性格のシン・セギ、爆弾好きのフェリー・パク、自殺願望があるヨソプ、いくつの人格がいるのかわからないドヒョン。
それぞれの人格ごとに目付きや声質、話すスピードやテンションなど使い分けて演じているチソン。
話数が進むにつれ、目付きだけでもドヒョンだな、セギだなと見ている側もわかるようになります。
この役は元々違う俳優にオファーされていたと聞いています。しかも1人ではなく複数の俳優です。
複数の俳優が次々と辞退していった中、完璧に7人を演じたチソンですが、チソンだからこそ演じられた、チソンにしかできなかったとも思えます。
後のインタビューで、自身の人生に長く残る作品だと語っています。
ぜひ、チソンの演技をじっくりみてほしいですね。
リジン(ファン・ジョンウム)の家族の存在
パク・ソジュンは序盤リオンというできの悪そうな双子の兄を演じていますが、ストーリーが進むにつれ違和感を感じるようになります。
全ての行動に意味があるような…ないような…。
リジン(ファン・ジョンウム)に対して特別な感情を持っていることはすぐにわかりますが、それ以外にも何かありそうな…。
終盤はチャラチャラしてそうな外見や言動からは想像もできない活躍を見せます。
リジンのパパとママの存在もまた終盤は重要な鍵となってきます。
序盤はただの明るいパパとママなんですけどね。
ぜひ、リジンの家族にも注目して欲しいですね。
リジン(ファン・ジョンウム)とドヒョン(チソン)の過去
ストーリーを進めていくにあたり2人の過去が重要です。
ドヒョンが多重人格になった原因、リジンのトラウマ。
2人の記憶が結びつくことでストーリーは一気に加速します。
ドヒョンには7歳の1年間の記憶がありませんでした。その記憶を辿ることで多重人格になった原因を探るのですが、そこにリジンの存在が見え隠れします。
過去の2人に一体何が起こったのか、何が起きて今こうなっているのか、ラブコメディですが涙無しでは見れない作品です。
チソンやファン・ジョンウムの演技がそうさせるのかもしれませんが…。
誰しもが自分の過去と向き合うことには躊躇すると思います。
そんな時、傍で寄り添い支えていたリジンに特別な想いを抱くようになったドヒョンは、リジンがいたからこそ過去の記憶と対峙することを成し遂げられたのかもしれません。
題材は重いけど、コメディ感で見事にカバー
多重人格をはじめ、幼児虐待など題材は重いですが、それを感じさせないコメディ感が好きですね。
ドヒョンとリジンはもちろん、セギとリジンやリオンとヨナなど、セリフや行動のひとつひとつが楽しくて見てて飽きませんでした。
冒頭出会うなり告白したセギに驚くリジン。
告白の言葉は素敵なのに「今?ここで!?そのセリフ言っちゃう!?」といった感じです。
冗談なのか真剣なのか…。私だったらと重ねてみると面白さも倍増すると思います。
終盤はサスペンス感もあり、緊迫した場面も多くなりますが、複雑に絡み合った糸がスルスルと解けていくようで見入ってしまいました。
ドヒョンの過去とリジンの過去が重なり合い、運命ではなく必然だったと思うとそれまでの話をもう一度見たくなるはずです。
『キルミー・ヒールミー』まとめ
チソンの多重人格者の役、ファン・ジョンウムの天真爛漫で繊細な精神科医の役、パク・ソジュンのどこか影のあるなにか秘密を抱えてそうな小説家の役。
ストーリーといい演者といい完璧な作品だと言えると思います。
何度も見返してひとつひとつのセリフやシーンをじっくり見て欲しい作品です。
『キルミー・ヒールミー』…直訳すると「私を殺して、私を癒して」。
ドラマの全てが反映された名前をタイトルに持つ本作品は、私にとっても記憶に残る作品となりました。
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