聡(増田貴久)は、携帯に届いたメールを見ただけで気絶しかけてしまいます。
何故なら、メールでは今の生活を内緒にしていた母・梢(筒井真理子)が、最近報告メールを送って来ない聡を心配して、これからシェアハウスに来るというのです。
聡曰く、小学校校長でもある梢は落ちこぼれを毛嫌いし「存在自体がモンスター」とのこと。そこで桜(田中みな実)は引き続き『オペレーションウィナーズ』を発令します。
ところが同じく我慢の限界を超えた聡の元教え子・リコ(岩本蓮加)もシェアハウスにやってきて・・・。
目次
ドラマ『吉祥寺ルーザーズ』 前回振り返り
テレビの密着取材を受けることになったシェアハウスの住人たち。桜は、取材をルーザーとして受けるつもりはありませんでした。
そこで、『ウィナーズ大作戦』と題した猛特訓を開始します。取材当日、やってきたディレクターは桜(田中みな実)の同級生でした。
桜の黒歴史を知る人物の登場に桜はパニックに。でも、今の自分を理解してくれている住人たちのおかげで、自分を取り戻すことが出来たのでした。
【ネタバレあり】ドラマ『吉祥寺ルーザーズ』第10話あらすじと感想
ママはモンスター
スマホを握りしめて、伏せっている聡(増田貴久)。
なんと、これまで聡が毎日メールしていた“ママ”が、近頃連絡してこないのを心配して、これからシェアハウスに来るというのです。
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実は、聡は非常勤講師ではなく、女子高の教師を生徒とのトラブルが原因で懲戒解雇になっていたのです。
聡が言うのには、ママ(筒井真理子)は、小学校校長で落ちこぼれを毛嫌いし、「存在自体がモンスター」と言わしめるクセの強いキャラクターとのこと。
本当のことを言ったら、何を言われるかわからないので、毎日嘘のメールを送っていました。
時間はあまりありませんが、とにかくこの場を切り抜けなくてはなりません。
家にいた桜(田中みな実)たち女性陣は聡のために再び『オペレーションウィナーズ』を発動しました。
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二匹目のモンスター
その時、桜のスマホにリコ(岩本蓮加)からメールが入ります。
「もう我慢の限界。今から行きます」
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桜は、こちらはマンタ(片桐仁)に一任し、リコをしばし引き止めることに。
聡は桜やマンタがリコのことを知っていることに驚きますが、それを追及している暇はありません。ママはもうすぐそこまで来ているのです。
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オペレーションウィナーズ2
ママは聡の顔を見るなり聡をハグします。
「アイラビュー、聡ちゃん!」
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聡は一人っ子のため、この強烈なお母さんの愛を一身に受けて育ちました。
そして、その愛情に逆らわないように生きて来たと言います。
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だけど、このままではいけないと思い、就職を機に家を出ました。
とはいえ、今の生活のことはなかなか言えないでいました。
女性陣は、桜が女性誌編集長、舞(田島芽瑠)が女医(心療内科)、翠(濱田マリ)が市議会議員となって、聡はこのウィナーばかりのシェアハウスにふさわしい人だと褒めそやします。
ママは嬉しそうにそれを聞いていましたが、それでもたまに女性たちの間に火花が散ります。
聡はそれを震えながら見ているしかありませんでした。
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リコの本音
一方のマンタは、カラオケルームでリコを引き留めていました。
話題に窮したマンタが苦し紛れに”聡クイズ”を出すと、嬉しそうに笑顔で答えを考えるリコ。
「何?そういうこと!?」
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しかし、聡クイズもすぐにネタが無くなり、リコはしびれを切らして立ち上がりました。
そしておもむろにインターホンの受話器を取り「助けて!」と叫びます。
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マシンガントーク
一方、ママは今日シェアハウスに来た理由を話し始めます。
ママは聡が女子高に勤め始めてから、『毎日楽しい』『上手く行っている』という報告メールに違和感を持っていました。
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学校に“交換留学生”が来てから、さらに様子がおかしくなってきたという聡のメール。
桜たちがメールを見せてもらうと、それは住人たちを留学生に見立てた内容でした。
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ママは「きっと聡は疲れているんだ」と言い、「もっと良い学校を紹介する」「もう実家に帰って来なさい」などマシンガントークを繰り広げます。
解放してあげたい
聡は、そのトークを思い切って制しました。
「発言してもいいですか?」
ママはいつでも発言してもいいと言いますが、これまでママは聡に話をさせてくれたことはありませんでした。
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何かを話したとしても、否定されるのである日を境に喋らず笑顔でいようと決めた聡少年。
その決まりごとは、30歳を過ぎた今でも聡を縛り続けていると言います。
「もう解放してあげたいんだ。あの頃の僕を」
ママは驚いた顔をしますが、きっと疲れているのだと片付けようとします。
「僕は学校をクビになった!」
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聡の正念場
皆が息をのむ中、桜にマンタから連絡が入ります。
マンタは警察に捕まり、リコはシェアハウスに向かってしまったというのです。
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そして、ママに「これから元教え子と話さなくてはいけないから」と席を外してもらいました。
訳が分からないママですが、聡に「僕を信じて」と強めに言われ、仕方なくキッチンに隠れることにしました。
聡は震えながらドアノブに手をかけます。
「今日は耐えなきゃ・・・」
すると、背後から桜たちが「受け流していい」と声をかけてきました。
聡が受け流したものは、女性陣がキャッチ&フォロー&リリースしてくれるというのです。
力をもらった聡は、リコを迎え入れました。
もう逃げる気はありませんでした。
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リコとのトラブル
リコは、ずっと「先生に人生をめちゃくちゃにされた」と話していました。
実は、2人は両想いだったとリコは言います。
でも、教師と生徒という関係上、周りには黙っていました。
ところが、ある日聡は自分たちの関係は違うと言い、あろうことかリコを階段から突き落としたと言います。
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「全ては君の誤解だ」
聡は、黙っていることがリコを守ることだと思っていました。
もちろん、階段から突き落とそうとしたわけではなく、落ちそうになったリコを救おうとしたのですが、腕を掴むことが出来なかったのです。
でも、黙っていたことがリコを傷つけるなら、意味がありません。
「君を好きだと思ったことは一度もない」
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気まずい沈黙が流れるシェアハウス。
リコは、黙ったまま外に飛び出してきました。
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親離れ
リコが出て行った後、聡はその場で気絶してしまいました。
ママは驚きますが、そのまま聡を寝かせておくことにしました。
そして帰り際「聡がようやく親離れしてくれたようで安心した」と笑顔で話します。
聡に仲間がいることがわかり、安心したとのこと。
「これからも“ウィナー”としてよろしくお願いいたします。」
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夜中に目を覚ました聡は、ママに本当の気持ちをメールに打ち込みます。
「僕はここの住人でいられることが、とても嬉しいんだ」
すると、数年ぶりに聡の父親からメールが送られてきました。
「ママは大泣きしているが大丈夫だ。元気でやれ」
聡は、苦笑いをしました。
ドラマ『吉祥寺ルーザーズ』 第10話 感想&まとめ
これまでずっと実在するのかわからなかった聡の“ママ”ですが、かなりの強烈キャラでしたね。同時にもう一人のモンスター、リコまで現れますが、聡はなんとか耐え抜き、リコともママとも決着をつけることが出来ました。
それにしても、リコは思春期特有の赤っ恥をかきましたね。でも、「また来ます」と言って去って行きました。まだまだへこたれていないようです。
さて、もう一つの問題は國村隼さん演じる池上さんです。ここ2回まともに姿を見ていません。どこにいるのでしょうか?気になります!