じゅん(栗山千明)の前でらん(馬場ふみか)に会いたいと涙を流す律(栁俊太郎)。
じゅんは、また律が離れて行ってしまうかもしれないと悲しみに暮れます。
そんな中、叔母からの連絡で翌週に納骨式を行うことを思い出します。その準備の中でじゅんは母の衝撃的な一面を知ることに。
一方、らんは待っていたはずの律からの連絡に、返信できずにいました。
それは、自分の本当の気持ちに気づいたからで・・・。
目次
ドラマ『けむたい姉とずるい妹』 前回振り返り
らん(馬場ふみか)が出て行ってから2週間。じゅん(栗山千明)と律(栁俊太郎)は静かな生活を送っていました。
じゅんの律への思いが高まる一方、律を手に入れたことで今度はじゅんが不安になる方だと同僚に言われ、だんだんと不安が増していきます。
一方、律を諦めきれず、じゅんから取り返すことを画策していたらんですが、母親への思いがまざりあってしまい人知れず苦悩していました。
そして律は、らんがいなくなったことで初めて自分の気持ちに気がつきます。
【ネタバレあり】ドラマ『けむたい姉とずるい妹』第7話あらすじと感想
離した手
「じゅんちゃん、ごめん・・・」
じゅん(栗山千明)の手を離した律(栁俊太郎)は、らん(馬場ふみか)と話がしたいと涙ながらに言いました。
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じゅんは悔し紛れに「あんたが人と向き合うなんて一生無理だよ」と律の背中に投げかけてしまいます。
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「どうして、こうなってしまうんだろう・・・」
離れていく律を見送りながら、じゅんは悲しみに暮れていました。
一方、らんは待ちに待った律からの連絡に、何故か返信出来ずにいました。
そんな中、じゅんは叔母からの連絡で、母の納骨式が来週に迫っていることを思い出します。
叔母の夏子は、母から自分の大切なものを骨壺に入れて欲しいとお願いされていました。
鍵のかかった箱に入っていたのは、ジュエリーやアルバム。
夏子が言うには、母はいつも夏子のものを取って自分のものにしていたと言います。
そんな母が、何故自分にだけ厳しかったのかじゅんが不思議に思っていると、夏子は「あの子はじゅんちゃんのこと溺愛していたじゃない」と言うのです。
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アルバムには、らんが風邪を引いたため、両親と3人で出かけた時の写真が入っていました。でも、一緒に写っている男性は父親ではありません。
夏子は母が不倫していたのだろうと推測します。
あの日、母は「今日は特別な日」だと言いました。
そして、じゅんは“大事なお友達”と会ったことはお父さんとらんには内緒にしようと言われたことを思い出します。
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愛されたかった
一方、らんは従兄弟のひかる(桜田通)と話すうち、自分が本当に欲しかったのは母親の愛で、律と会うことで自分の気持ちを確信することが怖く、返事が出来ないでいることを認めます。
ひかるはこれは自分で乗り越えなければいけない問題で、らんのママが亡くなる前にお互いに気持ちを話せたら良かったと言いました。
でも、らんは母が亡くなる前に、自分の気持ちを話していたのです。
母が病気だと知って病院に駆けつけた時、らんが「何か欲しいものはある?」と聞くと母は「じゅんを今すぐ呼んでほしい」と言いました。
自分への言葉がないことがショックで、らんは「どうして私には何もくれなかったのか」と詰め寄りました。
すると、母はうんざりしたような顔で、らんから目をそらします。
「なんでそんなこと言われなきゃならないのよ。私だって一生懸命お母さんしてたのに」
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らんはただ「あなたのことも大切よ」と言って欲しかっただけなのに。
ひかるは、気晴らしに散歩に誘い、美しい風景をらんに見せます。
目の前に広がる綺麗な空を見たらんは、今まで自分は律や母のことで頭がいっぱいだったために、綺麗なものを見逃してきたのかもしれないと気がつきました。
叔母と二人で母の物を整理していたじゅんは、自分のものは丁寧に飾られたアルバムがあるのに、らんのものがないことに気がつきます。
らんが写っていても、いつも母の遠くか後ろにいて、母はじゅんのことしか見ていません。
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じゅんはそこでやっと、自分が大事なことを見逃してきたのかもしれないと思い始めました。
納骨式
納骨式には、らんも参加すると表明していました。
らんは、赤いリップを引いてその決意を新たに霊園へ向かいます。
じゅんは、骨壺に家族4人の写真を入れました。
母が本当に欲しかったのは、不倫相手と出かけた時の写真だったはず。
でも、じゅんに正しさを押し付けて来たのは、誰あろう母なのです。
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納骨式は滞りなく終わりました。
夏子とひかるが先に霊園を後にしても、らんは母の墓の前から動きません。
「ねぇ、お姉ちゃんこのお墓一回蹴っていい?」
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じゅんが止めると、らんは「こいつのせいで私の人生はめちゃくちゃになった!」と叫びました。
「お母さんが100%悪いの?」
じゅんがそう言うと、らんの動きが止まります。
じゅんは、母のことは許せないけれど、自分が選んだことが今の自分を作ったと思って人のせいにはしないと訴えます。
「甘えんな!」
でも、らんにとっては、ただの正論でしかありません。
姉は正論を吐ける人生を歩んできたのだから。自分は母にも誰にも認められてきていないのに。
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「お姉ちゃんなんか大っ嫌い!」
でも、らんは姉になりたくてたまらないのです。そんな気持ちを、姉がわかるはずもありません。
「私だってあんたのこと大嫌いだよ!」
いくら家族でも、らんは他人。しかも、仲の悪い他人。
だから、らんの気持ちなんてわかるわけがない。
「ただ、逃げないでここに来たのは偉いよ。頑張ったね」
らんは「ずるい!」と言って泣き崩れました。
じゅんはらんの頭を撫で、「帰るよ」と言いました。
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何も知らない2人
らんが帰ってきたことで、律が戻ってきました。
律は、らんの顔を見るなり「話がしたい」と訴えます。
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らんがお土産だと桃を律に渡すと、律はアレルギーだから食べられないと明かしました。
13年も一緒にいたのに、らんは律のことを何も知りません。
らんは、ずっと律の優しさにつけこんでいたことを謝ります。
そして、これからはお互い自分のために人生を使おうと伝えました。
らんが先に別れ話をしたので、律は自分が話したかったことを言い出せませんでした。
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しかし、らんがその場を離れようとした時、律は声を上げました。
「俺、らんちゃんがいなくなるのは嫌だ。らんちゃんのことが好きだ」
らんは、初めて律の気持ちに触れた気がして、嬉しくて泣きました。
そして、2人はお互いの好きなものなど、朝までとりとめもないおしゃべりを続けました。
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早朝、らんが荷物を持って家を出ていくとじゅんに伝えます。
てっきり、2人で出ていくと思っていたじゅんでしたが、らんは1人で出ていくと言います。
「私、りっくんと離婚することにしたの。お姉ちゃん、今までお世話になりました」
ドラマ『けむたい姉とずるい妹』 第7話 感想&まとめ
今回はなんとも切ない回になりました。
姉妹の母が本当に“ちゃんと”母親をしていたら・・・育てたようにしか子は育ちません。
ただ、家族といえども別の人間です。全てを人のせいにすることは出来ません。
ここに来て初めて外の景色を見ようとしているらん。じゅんと律はこの先どうするのでしょうか? そして母の不倫相手はじゅんの父親なのでしょうか? 気になることがたくさんあります!