『ケムリクサ』は、たつき監督がもともとOVAとしてニコニコ動画やYoutubeで発表された同名の作品を元に、2019年に制作されたアニメです。
記録媒体での発売、またはレンタルを主たる販路として作られる商業アニメ作品のこと。
今回のレビュー・感想は、2019年版を対象にしています。
- たつき監督作品。
- どこかで見たようなロードムービー型
- SF的世界観
たつき監督といえば『けものフレンズ』なので、同作品との比較を交えながらレビューしていきたいと思います。
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目次
『ケムリクサ』作品情報
作品名 | ケムリクサ |
放送年 | 2019年1月〜2019年3月 |
話数 | 全12話 |
原作 | たつき |
監督 | たつき |
声優 | 小松未可子 清都ありさ 鷲見友美ジェナ 野島健児 天沢カンナ 三村ゆうな 関根明良 |
音楽 | 高橋哲也 |
主題歌 | オープニング「KEMURIKUSA」 エンディング「INDETERMINATE UNIVERSE」 |
『ケムリクサ』声優・キャラクター紹介
わかば(声優:野島健児)
- 水源から発見された、過去の記憶をほとんど持っていない少年
- 性格は温厚で、姉妹に対する態度も非常に融和的
- 好奇心の塊で、ケムリクサの研究にも熱心
- 「めっさ気になる」が口癖
りん(声優:小松未可子)
- 視覚に特化しており、生き残っている姉妹の中で最も戦闘能力が高い
- 姉妹を想う気持ちが非常に強い
- ツンデレとんがりポニーテール
りつ(声優:清都ありさ)
- 猫耳、巫女服、病弱、語尾に「にゃ」、など属性が豊富
- 「ミドリ」という植物を操れる
- 姉妹の中ではもっともわかばに対して優しい
りな(りなっち、りなじ、りなぞう、りなよ、りなこ、りなむ)(声優:鷲見友美ジェナ)
- もともとは1人だったが能力を使って分裂した
- 廃材などを食べることができ、戦闘時にはそれらを取り出せる
- メイド服、ツインテール、ロリ系、語尾に「ナッ!」
- 姉妹の中では末っ子的な立ち位置で、新入りのわかばには、お姉さんぶっている
【ネタバレ】『ケムリクサ』あらすじ・感想
どこかで見たようなロードムービー
まあ、たつき監督+ヤオヨロズ+バスなので、『けものフレンズ』を連想する人は多いと思います。
『けものフレンズ』はサバンナが舞台でしたが、今作は週末感ただよう世界が舞台で、ストーリーも舞台もけっこう暗いです。
『けものフレンズ』は、見た目的には明るかったので、ギャップはあります。
たつき監督の新作と聞いて視聴すると、肩透かしを食らう方もいるかもしれません。
私もその一人なのですが、とりあえず見ていたら、結果的に最終話まで付き合っていました。
やはり、ロードムービー(旅の途中で起こるさまざまな出来事を中心に描く手法)というのはよくできています。
次はどんな場所なのか興味がありますし、続きが気になりました。
もちろん、それを含めて監督の力なのでしょう。
ヒキと伏線をうまく絡めている
第1話の、りんが頬を染めて、会ったばかりのわかばに恋しているよう見せるラスト。
「ちょろイン(ちょろいヒロイン)」的な可愛さがあります。
予想外のラブコメ的な展開を予想させる、良いヒキだと思います。
ところが、実はちょろインだったわけではなく、「りん」と「わかば」だからあの反応になったことが、第11話で分かります。
第2話以降は、期待したような露骨なラブコメ展開も少ないですし、きちんとした伏線だったことが明かされます。
第1話以外にも、毎話、次回への「ヒキ」が本当にうまいと感じます。
まあ、毎週更新のアニメで「ヒキ」を意識していないものは少ないですが、それが伏線になっていたりするところがさすがでした。
深いSF的な世界観
『ケムリクサ』は、水を栄養源に生きているりんたちが水を求め、一島から十島までの旅を描いた話です。
かなり謎の多い世界観なのですが、最終話にはある程度ネタばらしがありました。
戦闘シーンが多いアニメなので、最後は説明が急ぎ過ぎだった気もしますが、「地球」「フネ」「船長」など、いろいろとヒントも散りばめられていたので、考察するのは楽しかったですね。
SNSでも考察が盛り上がっており、『けものフレンズ』を彷彿とさせる雰囲気でした。
以前からのファンが、数多く視聴していたことが分かりますね。
SNSでは、ミニチュア説などもありました。
確かにあのラストなら、その可能性は高いかもしれないですね。
敵が「虫」というのもありますし。
『はたらく細胞』を見た後なので、個人的にはこの可能性を推したいところです。
CGは残念な出来だが、『けものフレンズ』が好きなら大丈夫
CGのモデリングは、『けものフレンズ』と同レベルがそれ以下です。
動きの質は細かく丁寧なのですが、2019年現在と考えたときには、この映像では評価できません。
エフェクトや建物もイマイチなのですが、特に気になったのは人物の手ですね。
大きくて骨ばっていてちょっと怖い感じでした。
ただし、このレベルのCGアニメでも、ちゃんと萌えられるのは『けものフレンズ』で実証済みなのです。
声優さんの力、演出の力で、キャラクターに関してはきちんと魅力的に仕上がっています。
もちろん、受け付けない人も多いとは思いますが「サーバルちゃん」がいけるなら大丈夫です。
個人的には、始めはりんが好きかなあ、と思っていましたが、終わってみるとりなの「ナッ!」が耳に残っていますね。
あの事件の後だけに応援したい
現在、『けものフレンズ2』が公開されていますが、こちらの監督はたつき監督ではありません。
この件はかなり話題になったので、騒動を知っている方は多いと思います。
関係者以外、真相は知らないのだから、外野の私がなにか言う気はありません。
ただ、たつき監督とヤオヨロズは、10人弱で30分アニメシリーズを制作し、さらにそれをヒットさせた破格の才能を持ったチームなので、アニメ好きが応援しないわけにはいかないです。
今後とも頑張ってほしいですね。
『ケムリクサ』声優/キャラ・あらすじ・ネタバレ感想まとめ
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— TVアニメ「ケムリクサ」公式☘最終話ご視聴ありがとうございました☘ (@kemurikusa) 2019年3月13日
以上、ここまで『ケムリクサ』について紹介させていただきました。
- 世界観は暗いがキャラはカワイイ
- アクションが多め
- CGは『けものフレンズ』と同じぐらい
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