天天コーポレーションの経理部に新しい社員、麻吹美華(江口のりこ)が加わった『これは経費で落ちません!』は大変なことに!
第6話では、その麻吹が自分を貫くおかげで、田倉(平山浩行)や真夕(伊藤沙莉)と大喧嘩。
さらには、秘書課の有本マリナ(ベッキー)と衝突し、森若(多部未華子)も大変困ってしまいます。
しかし、秘書課のマリナも何かしら問題を抱える人物。いったい何を隠しているのでしょうか?
うさぎを追うなという森若ですが、今回は追わなかったことでさらなるトラブルに?
そして何よりも!ベッキーの悪女っぷりは必見です。
目次
『これは経費で落ちません!』第6話あらすじ
欠員状態だった経理部に麻吹美華(江口のりこ)という中途採用の新メンバーが加入。
しかし美華は、完璧な正義を目指しちょっとした辻褄合わせにも目くじらを立てる性格で、さすがの森若さん(多部未華子)も辟易し互いの持論を戦わせる。
そんな折、日ごろ経理部の言うことを聞かない秘書の有本マリナ(ベッキー)が、地方の旅館に商品を売った代金を経理部に持ってくる。
秘書が扱う経費は、社長案件のため特別枠という名目で経理部でもアンタッチャブルとされていたが…
出典:『これは経費で落ちません!』公式ページ
【ネタバレ】『これは経費で落ちません!』第6話の感想
タイガー浅吹(江口のりこ)が会社に旋風を巻き起こす
ずっと欠員が出ていた経理部でしたが、第5話のラストで新しい社員が登場しました。
その名は、麻吹美華(江口のりこ)。
バリバリのキャリアウーマン風の女性で、帰国子女なので会話に英語がときどき出てきて「?」という気分になります。
規約や規定を大事にしながらも合理的でありたい、会社のために働く女性だというところは森若(多部未華子)とよく似ているのですが、麻吹は間違っていると思ったらすぐに正さないと気が済まないタイプです。
そのせいで、コーヒーサーバーを使わず、会社の外にコーヒーを買いに行く真夕(伊藤沙莉)に「時間の無駄です」と言ったり、従来の仕事の仕方にやんややんや言うことで、田倉(平山浩行)はうるさいと激怒。
仕事について人生について正しくありたいと思うがモットーで、誰彼構わず噛みつく麻吹なので、社員たちの中で「タイガー」と呼ばれます。
同じ経理部員として、森若がかわいく見えます。
短期間で会社を転々としているわけですが、理由はいたって簡単です。
自分の考えを通すあまり、コミュニケーション能力が低いのがよくわかります。
麻吹美華は今回だけの登場人物なのか、レギュラーなのか、今回限りで退社となるのか…というところも気になりました。
「Why!?」特別枠や経理が秘書課へ書類を取りに行くのがわからない
従来のやり方でなんの問題もないことでも、麻吹にとっては「Why!?」と言いたくなるようなことがたくさんあります。
- 紙の書類が必要なこと。それにともなう印鑑の必要性。
- 書類をメール送信しないこと。
- 秘書課のが経理部へ提出しなくてはいけない書類を森若が取りに行くこと。
- 社長案件の特別枠であれば、商品を売った代金を秘書が入金し、会社を通さないこと
などなどです。
秘書の有本マリナ(ベッキー)は忙しいからと説明しますが、そんなことは理由になりませんし、なぜマリナだけ優遇される必要があるのかも麻吹からすれば「Why!?」なのです。
もめたくないからそうしているんだと森若は説明するのですが、それを理解してくれない麻吹。
わからないわけではありませんが、そもそも経理は会社を改革する仕事ではありません。
だから嫌われるのよ、と思われがち。
ですが、周りに流されずに客観的な意見を持つことができるのは良いことだと思うんですよね。
当たり前と思っていたものを、本当にこれでいいのかと思わされるのです。
まぁ、噛みつきまくるのは問題なんですが、こういう存在は大事だと思います。
ベッキー演じる有本マリナの悪女キャラがなかなか魅力的
今回のゲストである有本マリナ(ベッキー)は、女性社員が嫌う高飛車な秘書。
森若のことはもちろん、自分のやり方にとやかく言ってくる麻吹に対しても上から目線です。
「新人さんですものねー。わからなくてしかたがないわー」と言って高笑い。
そして何か知られちゃマズいことを隠している時は、もう人でも殺すかのようににらみます。
キャラがものすごく立ってて、今回はいつも以上に楽しめた気がするのです。
今回だけというのがもったいないレベル。
なんだったらこれからも麻吹と衝突していってほしいと思うくらいです。
まぁ、営業部部長の吉村(角田晃広)と経理部部長の新発田(吹越満)だけで十分と言われたらそこまでなんですが…。
秘書ということもあり、制服がなく、出てくるたびにオシャレな格好をしていたので、ちょっと新鮮な気持ちにもなりました。
この有本という役は、ベッキーの新しい幅を見せつけたのでは!?なんて思えるレベルでした。
下手な小細工は森若(多部未華子)には通じない
社長秘書のベッキーは、半年前に「みかど旅館」へと行ったにも関わらず、石鹸や乳液などの売上金を今さらになって入金。
なんで今さら?なんて思うのは当然。
いつものように「うさぎを追うな」と念じていますが、森若が追わなくてもタイガーが追いかけてもう噛みついていました。
色々事情があるのよとはぐらかす有本。明らかに怪しいわけです。
しかし、有本が森若に間違って送ったメールに答えがありました。
メールは、みかど旅館とのやりとり。どうやら旅館のご主人が病気をして代金を支払えず、半年待ったというやりとりでした。
それを有本が隠していたということなんですね。
この事実が日の目を見たことで、有本の株は上がり、麻吹は有本を疑ったことを反省します。
これで解決かとも思うのですが、森若の中には違和感が残っていたのです。
実はこのメール、有本の偽造メールだったのです。
こうした人情ものは社長が好みそうなお話。ただ、不審な点があり過ぎました。
みかど旅館からの送り状のお手紙には、「天天石鹸様」とあるのに、メールでは「天天コーポレーション」とあったのです。
それに、みかど旅館は古い旅館。ネットは繋がっていません。
どーやってメールを送るの!?ってなるわけです。
いつものように勝手に調査に出向こうものなら、特別枠の取引先相手に失礼だと有本が騒ぎ立てること間違いなしです!なので森若は考えました。
森若は送り状と共に領収書を送り、みかど旅館からFAXで領収書を送ってもらったのです。
そこにはしっかりと半年前の日付が!
つまり、有本が売上げを不正に使用していたことになるのです。その額、25万円。
「もう入金したのだからいいじゃない!」と言われますが、実は同じ手口を他の旅館にも…合計47万円が入金されていないのです。
素直に支払っていればこんなことにはなりませんでした。
しかし、じゃあどうしてみかど旅館だけ?ということなんです。
それは森若が書類を取りに行ったとき、みかど旅館のお中元を手にしたからです。
経理を預かっている身として、取引先の名前はだいたい覚えています。
しかし、みかど旅館は身に覚えがありませんでした。
第5話で熊井(山中崇)の不正を見つけたことや、過去にカラ出張を見つけ出したことがあったため、バレるとマズいと思ったのです。
森若に嘘のメールを間違って送ったふうに見せたのもそのため。
しかし森若さんは、有本から「間違って送ったメールは見ずに削除してください」というメモを見て、本当に見ずに削除したのです。
これこそが、有本最大のミス!
「普通見るでしょ!」
普通はね?森若さんは見ないんです。
不正をすれば森若にバレる。
ならば森若を使って不正をごまかそうとしたということなんですね。
探偵並みの嗅覚を持つ森若さんに、そんな小細工が通用しないことがよくわかりました。
改めて、森若はすごいです。
問題解決により、森若(多部未華子)を見直した麻吹(江口のりこ)
今回の問題を解決したことで、麻吹は会社の従来のやり方の大切さを理解しました。
取引先によってはネットが使えないので、すべて電子書類では不可能。
相手の顔を見て書類を受け取ることで、手に入る情報が他にもあると理解しました。
さらに、真夕が外にコーヒーを買いに行くのは、気持ちの切り替えるためだとわかってくれたのです。
麻吹さんは、理解力のあるタイガーということですね。
押してダメなら引いてみろってことなんですかね?
毎回毎回ちょっとずつ進展している太陽(重岡大樹)と森若の恋。
太陽もどうしたら一緒にいてくれるかを考え、森若と肉まんを食べに行くことに!
しかし、不思議と今回は森若が太陽に仕事の愚痴を言うのです。
「側にいたいです」と第5話で太陽が森若に伝えたことで、心の扉がちょっと開いたのかなぁという感じがしました。
しかし、これはチャンスだと思ってがっつく太陽は、森若にキスを迫ったのです。
ジャニーズアイドルからのキスとか羨ましいと思う人もいるのかなぁと思うのですが、あまりにも急接近すぎて怖い!
森若も悪くないかなぁと思ったのでしょうが、肉まんを食べた後なので、ニンニクの臭いが気になり太陽から逃亡!
自分の行動に驚く森若。
「私、走ってる。ドラマみたい!」
森若さん、ドラマです。という冷静なツッコミがしたくなります。
太陽からすれば、押しすぎて嫌われてしまったと思ったのでしょう。
経理部に執拗に来ることはなくなりましたし、森若が削除してしまった有本のメールを復元すると、すぐに退散。
あの太陽が…心折れたぞ。いや、さすがにやり過ぎかと思っていいと思いましたが!
最終的には森若の方から歩み寄り、不器用なキス待ち顔を見せました。
その顔で良いのか森若さん。太陽幻滅してませんか?と思いましたが、そんなことで嫌いにはなりませんよね。
「ゆっくり行きましょ」
と言って、キスをせずに終了。
今のふたりには、このくらいの距離感から始めたほうが良いのかもしれませんね。
『これは経費で落ちません!』第6話あらすじ・ネタバレ感想まとめ
経理部のニューフェイス麻吹美華。嵐を呼ぶ女でした。
自分を曲げられない頑固タイプだと思っていたのですが、自分が納得したことであればきちんと従うという部分が見られて好感が持てました。
きっと今までの会社では、ここまで向き合わずに嫌われて終わったのでしょうね。
ならば、麻吹にとって、森若の隣りというのはとっても良いポジションなのかもしれません。
そしてこのドラマでやましいことをしている時に森若さんに出会うと必ずバレるんですね。
どうやっても無理。今回の秘書ベッキーも例外じゃありません。
なので、仕事は真面目にやらないと、って思ってしまいます。
仕事に恋に変化を見せ始めた森若さん。次はどんな展開が待っているのか楽しみです。
というか、このドラマ面白い役者がそろっていると思えるのです。
もっと多くの人に見てもらいたいとさえ思います。
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