「ジャンプSQ.」「少年ジャンプ+」にて連載中の城戸みつるによる同名作品をアニメ化した『カワイスギクライシス』。
あまたの星々を支配下に置く宇宙帝国”アザトス”の調査員であるリザ・ルーナが、派遣先の地球で”猫”と遭遇するところから始まるSFコメディです。
……小町の友人が最近子猫を保護したらしく、見に行くことに。
ただでさえ可愛い猫の赤ちゃんに、リザたちの精神は耐えられるのか?!
……ある日、リザは個性的な顔の珍獣のポスターを見つけます。
その珍獣が犬のパグで、迷い犬のポスターだと教えてもらったリザは、カワイイの無限の可能性に慄きながらも迷い犬を探すことに。
早速、第5話「オキニメス」をレビューしていきたいと思います。
目次
アニメ『カワイスギクライシス』前回第4話あらすじと振り返り
全宇宙可愛い動物ランキング128年連続1位!
未知の生物・マヌルーに興味津々な華澄たちのために、実物を見せることにしたリザ。
華澄たちはゆるカワやキモカワなどカワイイの懐の深さを見せますが、リザたちはよぞらと比べて落ち込んでしまい……。
一方、言語解析の専門家・フィアナはリザから猫語の翻訳を依頼されます。
しかし解析のため、よぞらを見たフィアナは正気を失ってしまいました。
そこで宇宙人のために講習会が開かれることとなりますが、フィアナはなかなか猫と仲良くなれず、撃沈するのでした。
【ネタバレあり】アニメ『カワイスギクライシス』第5話あらすじ・感想
かっこかわいい猛獣たち!
普段はマイペースなよぞらが、たまに見せるワイルドな一面に戸惑うリザたち宇宙人。
華澄と小町は、猫がライオンやトラの仲間であることから、野生の本能ではと言います。
ライオンやトラの存在を知らなかったリザたちは、その姿を映像で見るなり「かっこいい!」と騒ぎ、弱肉強食の世界を思い知るのでした。
その一方で、かっこいい猛獣たちにも可愛いところがあることに気付きます。
さらに、動画サイトに上がっていたライオンの赤ちゃんの姿を見て、そのあまりの可愛さにノックアウト。
リザはどんな生き物も子供の時がいちばん可愛いということを実感しました。
urara
子猫と青春
赤ちゃんライオンに悶えるリザたちを見て、小町は友人が最近保護したという子猫を見に行かないかと誘います。
その友人、狸塚薫(CV.小林千晃)は小町に想いを寄せており、小町が愛猫・「いろは」を見に自宅へやって来ることに緊張と、多少の下心を抱いていました。
しかし、いざやって来たと思ったら小町だけでなく、リザたちも一緒で落胆……。
宇宙人の友人を持つ小町にどぎまぎしつつも、いろはと遊ばせてくれました。
薫は動画サイト・Yantube(ヤンチューブ)にいろはを保護してからの様子を投稿しており、お客さんと遊んでいる姿を撮りたいといいます。
リザたちがいろはの子猫独特の可愛さに悶えながら遊んでいると、突然いろはが暴走を始めました。
誰彼構わず突進していったり、じゃれついたり、部屋中を駆けまわったりと、どう見てもハイテンション。
いろはは時折こういった様子を見せるらしく、薫はこの状態を「いろは姫のおてんばタイム」と呼んでいました。
こうなってしまったいろはは誰にも止められないらしく、本人(本猫?)が疲れるまで待つことに。
帰り道、結局撮影した動画がお蔵入りになったと知った小町は、今度は自分が出ようかと薫に提案しました。
しかし、猫を誰かと仲良くなるために利用するなんて罰が当たる気がするという薫。
それに対して、小町は「それじゃ私にも罰当たっちゃうのかな」と返します。
どうやら二人は両想いのようです。
ザ・青春の雰囲気を醸し出す二人を、リザたち宇宙人はそっと見守るのでした。
urara
よぞらが行方不明?!
リザのよぞらへの愛情がどんどん増していく中、事件が起こります。
なんと、よぞらがいなくなってしまったのです。
いつもならリザが出掛けようとするのを邪魔してくるよぞらですが、この日は玄関に現れず、部屋中を捜索してみたものの、姿が見当たりません。
慌てたリザは猫カフェへ走り、華澄と向井によぞら探しを手伝ってほしいと懇願します。
三人で近辺を探しましたがよぞらは見つからず、一度リザ宅へ戻ってみることに。
「実はずっと部屋にいましたってパターンかもしれないなあ」と呟く華澄に、そんなわけないと返すリザ。
しかし、いざ部屋の中へ入ってみると、脱ぎ捨てられたリザのローブの上に、よぞらが鎮座していました。
黒いローブの上に、黒猫のよぞら。
色が同じだったため、同化していたようです。
リザは顔を両手で覆って恥ずかしがりますが、よぞらが無事でひと安心するのでした。
urara
迷い犬と甘え猫
迷子になった(と思い込んでいた)よぞらを探すためのポスターを街中に貼っていたリザは、華澄と向井とともにそれを回収中。
よぞらのポスターと同じように貼られていた、個性的な顔の珍獣のポスターを見つけます。
その珍獣が犬のパグであり、迷い犬のポスターだと教えてもらったリザは、「ブサカワ」という新たな可愛いのジャンルに慄きながらも、迷い犬を探すことに。
迷い犬のパグ・「虎太郎」の飼い主である少年・巻村龍之介(CV.塙真奈美)の家を訪れたリザたちは、龍之介とともに虎太郎を捜索します。
3日前の散歩中にハーネスが外れてしまい、そのままいなくなってしまったらしい虎太郎は、なかなか見つかりません。
華澄がリザの持つ宇宙技術で探せないのかと問いかけると、犬の情報が少なすぎて難しいのだといいます。
代わりに、人間を操って全員に虎太郎を探させることならできるというリザの恐ろしい考えが出てきて、華澄はそれを即座に止めました。
urara
虎太郎が見つからないまま夕暮れを迎え、一行が立ち寄ったのは神社。
その軒下に鎮座していたのは、なんと虎太郎でした。
帰り道がわからなくなってしまって、ここで雨風をしのいでいたのかもしれません。
龍之介は再会できた嬉しさのあまり虎太郎に駆け寄りますが、虎太郎は冷静沈着で、まったくの無反応……。
龍之介もそのことに苦笑しますが、巻村家には笑顔が戻ったのでした。
一方、リザはよぞらが本当に脱走したりしてしまわないように、玄関に柵を作ります。
「好きなように生きてほしいけど、自由にさせすぎるのも危ない……どうか息苦しいと思わないでくれよな」
そう言ってよぞらを愛でながら、自由と束縛のバランスに悩んでいました。
しかし、当のよぞらはというとリザへの甘えっぷりが加速中。
リザが目を覚ますと、腕をぎゅっと抱きしめているよぞらの姿がありました。
――束縛力が強しゅぎる……!!!
当たり前のように束縛してくるよぞらの愛らしさに、リザは完全降伏してしまうのでした。
アニメ『カワイスギクライシス』第5話まとめ
いかがだったでしょうか。
どんな生き物も子供時代は可愛い……リザの言う通りですね。
子猫の愛らしさとともに、若者の青春の尊さを見せつけられた第5話でした。
リザとよぞらの相思相愛っぷりも加速中!
次回、第6話も楽しみです。