「ジャンプSQ.」「少年ジャンプ+」にて連載中の城戸みつるによる同名作品をアニメ化した『カワイスギクライシス』。
あまたの星々を支配下に置く宇宙帝国”アザトス”の調査員であるリザ・ルーナが、派遣先の地球で”猫”と遭遇するところから始まるSFコメディです。
第1話では、可愛すぎる地球上の生き物に翻弄されたリザが愛猫と運命的な出会いを果たします。
異次元の可愛さを武器に、宇宙人をときめきで苦しめる猫ちゃんたち。
見てしまったらリザと同じように、猫のことしか考えられなくなるかも……?
早速、第1話「アリエナイ」をレビューしていきたいと思います。
アニメ『カワイスギクライシス』主な登場人物・キャスト
リザ・ルーナ/CV.花守ゆみり
・地球侵略に来た宇宙人
・宇宙帝国”アザトス”出身で、帝国に有益なものが存在するかを調べるために地球へ派遣される
・地球存亡の鍵を握る存在
よぞら/CV.藤原夏海
・リザの飼い猫
・雨の中、捨てられて衰弱していたところをリザに拾われた
・過去のトラウマからか、リザに全力で甘えがち
向井誠二/CV.小笠原仁
・猫カフェ”nyanday”の店員、猫派
・猫を愛するあまりリザに引かれることも
・愛猫は「エミリ」
矢薙華澄/CV.会沢紗弥
・猫カフェ”nyanday”の店員、犬派
・リザに地球のことを教えてくれる友人
・愛犬は「マサムネ」
ガルミ・ルゥ/CV.伊藤彩沙
・宇宙帝国”アザトス”の調査員で、リザの後輩
・頭に二本の角を持つ小柄な少女
・「カワイイ」を見ると暴走する
ラスタ・コール/CV.宮本侑芽
・宇宙帝国”アザトス”の調査員で、リザの後輩
・猫やうさぎに対して動物アレルギーを持つ三つ目の少年
アマト・ロイ/CV.中村悠一
・”アザトス”星間調査隊の副艦長
・リザとは幼少の頃から兄妹のような関係で、彼女の行動には絶対の信頼を置いている
・常に冷静沈着
フィアナ・ティアリー/CV.近藤玲奈
・”アザトス”星間調査隊の通信室室長
・翻訳のエキスパートで隊員たちのお姉さん的存在
・普段は非常に優秀だが、可愛い動物が絡むと……
亜妻光彦/CV.緑川光
・華澄とささらの祖父
・ハムスター派
・ペットはハムスターの「ミツ郎」
亜妻ささら/CV.富田美憂
・華澄の従姉妹で、宇宙人や宇宙生物を前にしても物怖じしない中学生
・ハリネズミ派
・ペットはハリネズミの「ネギ丸」
【ネタバレあり】アニメ『カワイスギクライシス』第1話あらすじ・感想
”猫”が可愛すぎる!
あまたの星々を支配下に置く帝国”アザトス”。
その星間調査隊の一員であるリザ・ルーナ(CV.花守ゆみり)は、地球への調査を命じられます。
リザは地球の文明レベルの低さから、早々に生物だけを根絶しようと考えていました。
その矢先、調査隊の副艦長であるアマト・ロイ(CV.中村悠一)から飲食レベルを調査するよう指示され、適当に目についたカフェへ入ります。
すると、そこは普通のカフェではなく「”猫”カフェ」でした。
猫の存在を知らなかったリザは、これまでに見たことがない異次元の可愛さに悶絶します。
店員の向井誠二(CV.小笠原仁)はリザの様子を見て、普通のカフェだと思って入ってきてしまった客かと勘違い。
しかし、リザは調査のために宇宙人だということを打ち明け、猫について尋ねていきます。
向井は変わった客だと思いながらも話を合わせてくれて、猫のことを教えてくれました。
猫の姿、声、肉球、生態……すべてにノックアウトされたリザは、猫のあまりの可愛さに危険を感じ、調査隊に報告せず独自調査を続けることにします。
urara
”犬”も可愛すぎる!
――翌日。
向井は店員仲間の矢薙華澄(CV.会沢紗弥)に、昨日来店したリザのことを話していました。
見たことのない機械を使って通話していたリザを、半ば本当に宇宙人なのではないかと信じていた向井。
普段は真面目な向井が冗談を言っていると面白がる華澄でしたが、外から悲鳴のような声が聞こえてきて、店の前へ出ます。
そこには柴犬に追われているリザの姿がありました。
散歩中に飼い主がリードを手放してしまったことと、リザがボールを拾ったことが重なり、リザがボールで遊んでくれると思った柴犬は、全力で追跡。
リザはときめきに怯えながらも、ふわふわの尻尾を振って追いかけてくる柴犬の可愛さに悶絶していました。
疲労困憊なリザは猫カフェで匿ってもらおうとしますが、開いた扉の先には部屋から出てきてしまった猫が待ち受けていて、前方には猫、後方には犬という図に腰を抜かします。
猫だけでなく犬の可愛さも目の当たりにしたリザは、地球では犬派猫派論争が行われていることを知り、なんて高度な論争なのかと驚かされました。
リザの素直でオーバーなリアクションを気に入ったのか、犬を飼っているという華澄は自宅にリザを誘います。
ときめきで心臓がもたないかも……と心配しつつ、調査をするには絶好の機会だと考えたリザは華澄宅におじゃますることに。
そこで、華澄の愛犬であるゴールデンレトリバーの「マサムネ」を目にしたリザは、先ほどの柴犬とは比べ物にならない大きさに驚き、やはり可愛さに悶絶します。
さらに、またもや腰を抜かしたところへ現れたのは、散歩中のトイプードル。
大型に続き小型もいるのだと知り、犬のバリエーションの豊富さに言葉を失うのでした。
urara
白と黒だけで可愛いなんて……
華澄の家でマサムネと遊び、犬の可愛さと賢さを体感したリザは、またしても猫カフェを訪れます。
大好きな猫に囲まれながらもどこか暗い様子のリザは、猫や犬のことで頭がいっぱいになり、仕事が手につかないと悩んでいました。
猫や犬を前にしても平然と可愛がっていて、家でも飼育しているという人間に、衝撃が止まらないリザ。
地球上には他にも可愛い生き物がいるのかと焦りますが、ペットとしては犬と猫が二強だと聞き、ひと安心です。
しかし、そうは言いつつも次々と思い当たる動物の名前を挙げていく華澄と向井。
うさぎやハムスター、フェレット、テグー、ハリネズミなどのペットとしても人気の動物から、カピバラ、コアラ、ペンギンなどの名前まで聞いたリザは困惑する一方です。
完全に面白がっている華澄はリザを動物園に誘いますが、リザは自分のときめきの許容量に不安をおぼえ、あまり可愛くない動物から教えてくれと頼みました。
リザの言う通り教えてあげようとした向井が本棚から図鑑を取り出すと、その表紙にはパンダの姿が……。
教えてもらう以前に、表紙にとんでもなく可愛い生き物を見つけてしまったリザは、またしても可愛さに屈服し、ソファに倒れ込むのでした。
urara
愛猫との出会い
華澄と向井とともに帰宅中、雨の中に捨てられたダンボールを発見したリザ。
雨ざらしの状態で捨てられていたその中には、衰弱した黒猫(CV.藤原夏海)が入っていました。
「だれか ひろって」という書き置きが入っているところを見るに、飼っていた人間が意図的に捨てたようです。
すぐさま駆け寄って黒猫がまだ生きていることを確認すると、華澄は傘を傾け、向井は病院に電話をかけようとします。
猫を捨てる人間がいると知ったリザは怒りを露わにし、通話にも使っている機械を出すとAIに指示を出しました。
まずは猫の生命活動を維持するための治療、その治療をするために周辺の時間を止めて降ってくる雨を停止させます。
そして、猫の元飼い主を調べさせ、猫に飽きたから捨てたのだと知ると、元飼い主宅を特定して上空から攻撃しました。
治療が完了して無事に回復した猫は、真っ先にリザに懐いてきます。
華澄は、猫はリザが助けてくれたことを理解しているのだと言い、「飼ってあげたら」と提案。
寂しげな目をして、みゃあみゃあ鳴く猫の可愛さに降参し、リザは家に連れ帰ることにしました。
一方、調査隊は調査報告をしてこないリザの身を案じていました。
人間への攻撃――状態異常局所攻撃を使うことも珍しく、何か問題が起きているのではないかと心配するロイ。
リザは歯切れ悪く言い訳を並べてきますが、その通話音声に時折「にゃーん」と何かの音が入ってきました。
リザが音を誤魔化すように通話を切ったあと、ロイは通信室室長のフィアナ(CV.近藤玲奈)と音について意見し合います。
ノイズでも、人工的な音でもなさそうな、何かの声と思われるその音……。
聴いていると不思議な気持ちになり、なぜか何度も聴きたくなってしまうのでした。
urara
アニメ『カワイスギクライシス』第1話まとめ
いかがだったでしょうか。
猫も犬も可愛い!!!!!!
と悶絶するリザに共感しつつ、その大袈裟なリアクションに笑いつつの約30分間でした。
リザを演じる花守ゆみりさんの演技が絶妙で、猫カフェチームもほんわかしていて、生き物たちだけでなくキャラクターたちにも癒やされました。
超学生さんによるオープニング曲「スペースキャットビッグバン」、DIALOGUE+によるエンディング曲「にゃんぼりーdeモッフィー!!」も、キャッチ―で耳心地が良いですね。
ポップでコミカルな第1話に、次回以降への期待が高まります。
猫の下僕となっていくリザの姿を早く見たい!
次回、第2話も楽しみです。