森林に棲む様々なカムイの話をして杉本と穏やかな時間を過ごすアシリパですが、多くの木に切れ目があることに気づきます。これは森林伐採のため、将棋倒しにして一気に倒す手法。これにより、杉本とアシリパは大木の下敷きになってしまいました。
金塊が見つかったら杉本は故郷へ帰ってしまうのだろうか……。不安を抱くアシリパに杉本は答えます。
暗号を解く答えを見つけながら、これを誰にも話さないアシリパ。
消えたカムイの地で、アシリパは何を思うのでしょうか。
第4期最終回。本当のラストへと続く決意の回と言えるでしょう。
目次
アニメ『ゴールデンカムイ』第48話のあらすじと振り返り
杉本と白石の目的が自分であると知った房太郎は、手を組む提案を破棄し、2人を亡き者にしようとしました。しかし、これに気づいたアシリパによって失敗。水中に杉本を引きずり込んだものの、髪が船の車輪に絡まり、危うく命を落とすところでした。結果、杉本が髪を切って助けたことで和解。房太郎は杉本達が自分以外の刺青人皮をすべて手に入れた時、持っている情報をすべて話すという条件の元、彼らと手を結びます。
その頃札幌では、宇佐美や菊田が連続殺人犯探しを開始。精子から犯人の行動パターンを宇佐美が割り出した結果犯人を遭遇。逃げられてしまうも、菊田は間近で顔を目撃することが叶いました。
土方陣営では、連続殺人犯はジャック・ザ・リッパーの模倣犯の可能性が高いという情報を入手。5人目の娼婦を殺したのち、男は姿を消してしまう可能性があると推察されます。結果、殺人が行われるであろう40日以内に見つけ出す必要があると土方は考えます。
また新聞では娼婦連続殺人犯の事件と共に子供の失踪事件が取り上げられていました。犯人は旭川、歌志内、江別で犯行に及んでいることから、札幌に近づいていると予測。
網走監獄の囚人の中で、子供を攫って埋める囚人がいたと語る房太郎。囚人・上ヱ地圭二の特徴を聞くなり、杉本達は歌志内で出会った飴売りこそがその男だと理解するのでした。
【ネタバレあり】アニメ『ゴールデンカムイ』第49話あらすじと感想
おかしいか、おかしくないか
連続殺人の犯人を捜すため、宇佐美は結果を残している唯一の操作方法である自慰行為での捜索を続行。第七師団にいた尾形もおかしな奴だったがと、菊田が尾形百之介の名前を出すと、宇佐美は遮るように彼の話を始めます。
腹違いの弟・花沢勇作を殺して、父の愛を確かめようとするも愛されず、鶴見の命で父を殺した尾形。そして裏では造反組を煽っていたと宇佐美は言います。
鶴見中尉の指示に従えば自分は愛されるのだろうと思い、自身の父や腹違いの弟を殺した尾形は、望んだ愛をもらえずにふてくされ、すべて鶴見中尉のせいだと立てついていると考える宇佐美は、自分のように鶴見中尉の駒になれと考えます。
杉本に冬の海に突き落とされ、病院で治療を受けている際にこれを宇佐美に言われた尾形は、彼に対し、駒の中でもお前は農民出身の一番安い駒だと笑い、おまるを彼にぶつけて逃げ出しました。
自分は間違っていない。と肯定し続ける宇佐美はそれからというもの、尾形はまた鶴見中尉を困らせるためにやってくるだろうと苛立ちながらも、独特の操作を続けるのでした。
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そのころ、尾形は鴨を撃って土方達の元へと戻ります。左で銃を撃たねばならず、練習を重ねてきてようやく慣れてきたと口にします。これで狙撃兵は復活かなと土方は言いますが、尾形は不敵な笑みを浮かべながらこう返します。
「狙撃兵は人間を撃ってこそ」
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房太郎の疑問、アシリパの疑問
白石という人間を知っているからこそ、どうして彼が杉本やアシリパと共に行動するのか、房太郎には理解できません。一緒にいれば土方や第七師団と衝突することになるのは必然。リスク覚悟で同行するということは、金塊を手に入れる算段が出来ているのではと思う房太郎はこれを白石に問います。
協力体制とは言え、自分の考えを人に自分の持っている情報を安易に出してはいけないと考える白石。房太郎もそれは理解していますが、アシリパの目がのっぺらぼうと同じ深い青い目をしていることから、彼女が金塊の鍵だと察していることから、彼は自分の持つ情報を出します。
懐より取り出した一枚の金貨を白石に渡す房太郎。この模様が、自分達に刻まれている刺青によく似ていないかと、房太郎は白石に当のでした。
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その時アシリパは杉本にまたカムイの話をしています。可愛らしいアッカムイ(エゾモモンガ)を見つければ、獲って杉本に手袋を作ってやろうと話しますが、杉本は笑顔でいらないと返答。そんな穏やかな時間を過ごしていました。
自然が減り、ホロケウカムイの姿も当たり前に見られなくなってしまったことを悲しむも、レタラの子孫が次の世代の子達が見られたらいいなと語り合います。
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ウイルクに連れられて星を見に行った時に教えられたことこそが、金塊を見つける鍵だと気づいたアシリパ。鶴見や土方の手に渡る前に見つける約束を杉本としていますが、もし金塊が見つかったら、杉本は故郷に戻ってしまうのだろうかと、アシリパは人知れず悩みます。自分との協力体制を続け、杉本の盾になり続けるためには、わざと金塊のありかに辿り着けない方が良いのでは…なんて思いも、アシリパの中に沸き上がっているのでした。そしてその想いを、アシリパは直接聞くことに…。
杉本が周りの木に切り込みが入っていると不思議に思っていると、これは森林伐採のための傷だとアシリパは気づきます。急いでこの場を離れるようにとアシリパは声を上げましたが、2人が逃げ出す前に木は将棋倒しになってドンドンと倒れていくのでした。
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ソフィアの怒り
鶴見中尉から札幌で待つようにと命じられた月島軍曹と鯉登少尉がめんこで勝負。
その時、遠くから2人を見つめる一人の女性がの存在に月島軍曹は気づきました。何だろうと思う鯉登ですが、彼女のただならぬ雰囲気から、月島は危険そうだと察知しました。
何も言わず静かに去っていくその女性は、アシリパを見つけるために樺太からやって来たソフィアでした。月島たちは彼女の存在に気づいてはいませんが、月島がキロランケを撃ち殺した瞬間を岩陰から見ていたため、彼に対する怒りを必死で抑え、その場を去って行ったのです。
今は怒りを抑え、アシリパの居場所を見つけるため、彼女はまた歩き出すのでした。
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杉本の答え
杉本やアシリパのいる方向で木が大量に倒れたことで、白石は2人を必死に探し、房太郎は木を伐採した者達を見つけて救助を要請します。
そして、杉本はアシリパを庇う形で身動きがとりにくい状態になっていますが、ここで彼は彼女の先ほどの質問の答えを口にし始めます。
戦争で自分の身代わりになって命を落とした虎次との約束を守らねばならないと考える杉本。しかし、梅ちゃんの治療費となるお金を渡さないと行けないという使命を持ちながらも、杉本はアシリパが納得できるまで側にいるつもりだと語りました。それはアシリパの求めていた答えではないが、彼女はそれでも納得しようとします。
脱出は難しそうだが、杉本は白石の助けを待つことに。地獄の金の亡者である白石なら必死に探しにくるだろうと考えます。樺太で杉本がアシリパと離れ離れになっている間、白石は杉本との約束を守り、アシリパの側を離れたかったことから、彼へを信頼し始めたのです。だから、暗号を解くカギを白石に言ってもいいのではないかと、杉本はアシリパに提案。ちょうど助けに来てくれた白石の顔を見たアシリパはこれを承諾。白石自身は、樺太でのことが無駄じゃなくて良かったと涙するのでした。
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少し残せばアイヌは消えない
木が切り倒された森を見て、ここにいたカムイはどこに行ったのだろうと考える杉本。
アイヌだって木を切るし、獲物を狩って食べます。しかし、倭人と違いアイヌは少し残すことを心がけています。木も動物の肉も、少し残せばカムイは消えない。そうアシリパは語るのでした。
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白石は房太郎からもらった金貨をアシリパに手渡し、これが刺青と似ていることを伝えると、アイヌの文様に似ていることが発覚。ウイルクが金塊の一部を溶かし固め、この金貨にしたと考えられます。これおを見たアシリパは、父が救おうとしていたアイヌを自らの手で殺すはずはないと確信。そしてアシリパは、自分がやるべきことが何なのか、その答えに辿り着くのでした。
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アニメ『ゴールデンカムイ』第49話まとめ
ここから!ってところで終わったんですけど……。アシリパと杉本のほんわかした雰囲気からこれからのお話し、そして宇佐美の尾形の私怨がとっても印象的すぎました。
ここで刺青と同じ模様の金貨が出てきたのは本当に驚きました。暗号の鍵はアシリパだけが知っている状態。おそらく最終章がスタートすれば彼女の口からすべてが語られ始めるのでしょうが…待つのが辛いです。
全てが札幌に集結し、どのような結末に向かっていくのか、アニメの続きを待ち続けます。