樺太・大泊に降り立った第七師団と鶴見中尉は、ついに金塊の手がかりをもつアシリパと対面。アシリパを杉本から引き離し、金塊が見つかるまで月寒の倉庫に彼女を閉じ込めようと考え、いつものように甘い嘘で騙すのかと思いきや…。
金塊をアイヌのために使わなら協力しないと言い切ったアシリパは矢じりを宙へと飛ばし、杉本と共に逃走。2人は誰と組むことなく、共に金塊を見つけようと約束します。
第七師団に追われながらも、北海道帰還への道を探る杉本達の未来は!?
目次
アニメ『ゴールデンカムイ』第42話のあらすじと振り返り
有子が都丹の刺青を鶴見中尉に差し出すも、これが偽物だとあっさり見抜かれてしまいます。土方の動向を探り、出し抜くためにも、鶴見は有子に偽の刺青人皮を渡し、彼を二重スパイに仕立て上げた上で、アシリパを迎えに樺太へと向かいます。
チカパシはリュウと共にエノノカの村に残り、他の面々は自分達を迎えにやってくる鶴見中尉と合流するため、大泊へと向かいます。一日早く大泊に到着し、迎えを待つその日、鯉登少尉は月島軍曹に対し、満鉄のことを問い、自分達は鶴見中尉に利用されていたのではと考えます。月島はそれの何が悪いのかと考える、鯉登は計算尽くされた鶴見の言動に感服して興奮しだし、その会話を白石が傍から盗み聞きしていました。
刺青人皮の暗号を解き、財宝のありかの手がかりとなるアシリパの幸せのため、鶴見中尉と彼女を合わせようとする杉本に対し、「鶴見中尉が本当にアイヌのことを考えてくれると本当に思っているのか」といって、白石は彼を問いただします。彼の言葉に迷いを生じ始める杉本。
そして、鶴見中尉を乗せた船が、樺太の大泊へとやってくるのでした。
【ネタバレあり】アニメ『ゴールデンカムイ』第43話あらすじと感想
アシリパを前に甘い嘘などつけず、鶴見中尉の額からは…
樺太・大泊で待機していた杉本達と合流を果たした鶴見中尉は、アシリパ達を北海道に戻すと言いながらも、アシリパを彼から引き離し、月寒の倉庫に隠そうと考えていました。
乗員定数のため、杉本や白石は後日来る船で稚内に渡って待機させると口実を述べる鶴見中尉でしたが、アシリパはこれを受け入れることなどできません。そもそも金塊はアイヌのもの。鶴見中尉の考える未来にアイヌはいるのかと問いますが、彼はアシリパのこの言葉をはぐらかします。
金塊はアイヌのもの。今を生きるアイヌたちが考えて使うべきだと主張するアシリパに対し「元は倭人を殺すための金塊だろ」と本音を漏らす鶴見中尉。アシリパの目を見るたび、彼女の父・ウイルクが脳裏によみがえり、勢い余って本音を吐露。そして彼は額からずっと髄液を流し続けるのでした。
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交渉は決裂。アシリパは杉本と共に金塊を探そうと決意し、樺太を駆け回る
鶴見中尉が考える未来にアイヌはいない。そう判断したアシリパは宙に向かって矢を放ちます。毒矢だと思わされたその矢を第七師団の面々が必死に避けている合間に、アシリパは杉本と共にその場を離れます。
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共に金塊を探そうと約束をする杉本とアシリパは樺太を駆け回り、何とかして北海道への連絡船に乗り込もうとします。が、途中月島の銃によって杉本は負傷。これで足止めかと思いきや、鯉登が安易に杉本に近づいたことで形成は一気に逆転します。
「俺は不死身の杉本だ!」と叫ぶなり、杉本はナイフで鯉登の左胸を刺して大暴れ。月島達は、杉本達を見失ってしまうのでした。
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連絡船に乗り込むも、第七師団の追っては続く
負傷した杉本とアシリパは、白石とヴァシリと合流を果たし、連絡船へと急ぎます。前夜に月島や鯉登の話を盗み聞ぎしていた白石は、鶴見中尉のあまたの中にあるものが「国家転覆」や「満州進出」で、北海道はその第一歩なのだと聞いたことで、杉本に突っかかったのだと言います。
そうこうしているうちに、連絡船を見つけてこれに乗り込む一行。遠くで第七師団の兵が船の中を改めようと声をかけてきますが、ヴァシリはこれを撃ち抜いて鎮めます。こうして彼らは樺太脱出を果たすのでした。
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鶴見中尉は駆逐艦を用いて連絡船に接近してきます。大砲を撃たれ、停車するように訴える駆逐艦の言うとおりになれば一巻の終わりと考えた杉本達は船長に相談し、流氷がある方向へ進路を変えてもらうよう言います。
何もなければ流氷に衝突し、座礁してしまうところでしたが、駆逐艦が大砲を打ち込んだことで流氷はばらけ、連絡船はその道を通って逃げ切ります。
このまま乗ればいづれは捕まってしまう。そう考えたアシリパ達は白い布をかき集め、これをかぶって流氷の上を歩くことに。流氷の上を白布で動かれては姿が見えず、鶴見中尉達はついにアシリパ達を見失うのでした。
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アシリパは杉本の盾となる道を選ぶ
金塊のありかを示す手がかりを得たアシリパ。杉本は一度その方法を聞こうとしました。が、すぐに口を閉ざし、アシリパが言うタイミングを決めて良いと、杉本は彼女にいました。
もしもアシリパが今、杉本に話してしまえば、自分を危険な目に遭わせまいと、1人勝手に行動をしてしまうだろう。ならば今は話さず、共に生きようとアシリパは考えるのでした。そうあれば、自分は杉本の盾となれるのだから…。北海道を目指す道中、アシリパは杉本を守るためならばともに地獄においても良いと、覚悟を決めるのでした。
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北海道へと帰る男がもう一人
宗谷地方のアイヌの舟を見つけたアシリパ達は、無事に北海道への帰還を果たします。
その頃、樺太でヴァシリに撃たれた男を調べようとする月島。男の軍服と銃がなくなっていることに気づいた月島は、どうして男は脱がされているのかと、彼を見つけた子供たちに聞きます。
男が持っていった。そう彼らは語ります。
数日前、撃たれた男の軍服を脱がせ、銃を持っていったのは尾形百之介。死んでいるのだからもういらないだろ?銃は壊れるまでもっと撃ちたいはずだと言って、彼らの元を去っていきました。
そして数日後、尾形は男からはぎ取った軍服を着て連絡船へ。樺太作戦で負傷し、家族の元へと帰りたいから乗せてほしいと泣き落としをかけ、手土産に用意した棒鱈を渡して乗船に成功。尾形もまた、北海道へと帰還するのでした。
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アニメ『ゴールデンカムイ』第43話まとめ
第3期で樺太へと渡り、広い世界を見たアシリパ。そして金塊の手がかりを思い出した彼女はついにここで北海道へと帰ることとなりました。北海道に帰ったら小樽に戻ってみたいに話していましたが、それもまた夢みたいな状況になってしまいましたね。
月島軍曹や鯉登少尉に甘い嘘をついて思い通りに動かしてきた鶴見中尉がここにきて髄液を流すほどに危機とする存在アシリパ。その目がウイルクにそっくりということで、嘘どころではないというのがわかりますね。
ウイルクやキロランケは極東民族独立のために動いていたもののそれはもう叶わず、出来る限りロシア人を殺そうと動き出していましたが、アシリパが選んだ道はそれとは違います。
彼女には、人を殺さない道をやっぱり歩んでほしいものです。しかし、追っ手は多いです。鶴見中尉が諦めるわけもありませんし、土方もまた接触しようと考えるでしょう。そのうえ尾形まで帰ってくるとなると…どうなってしまうのでしょう!?