アニメ『ゴールデンカムイ』第41話あらすじ/ネタバレ感想!アイヌ文化を残すため、アシリパが手に取るのは…メガホン?

©野田サトル/集英社・ゴールデンカムイ製作委員会

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2週間後に鶴見中尉が樺太の大泊まで迎えにくるという報告が入った杉本達は、しばらくは豊原で過ごすことに…。

北海道にはいなかったグズリを獲って食べておきたいと考えたアシリパの前にはとある活動写真化が現れます。アイヌの伝承などを残すのにシネマトグラフを使うのは良いのではと思ったアシリパは、杉本達と共にアイヌの物語を上演します。

そして、アシリパに金塊争奪戦から降りてほしいと望み続ける杉本は…。

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アニメ『ゴールデンカムイ』第40話のあらすじと振り返り

海軍将校の息子の鯉登音之進は、家柄の良さを鼻にかけ、地元鹿児島で調子に乗っていました。14歳の頃、三輪車を乗り回していたところ、鶴見中尉に激突し、叱られたことがありました。
それから2年の年月が経ち、函館に渡ってからも調子に乗っていたのですが、三輪車を乗り回していたところでロシア兵に捕まってしまいました。海軍将校・鯉登平二に脅迫をするために捉えられた音之進は、国への被害が出ようものなら見捨てられる可能性もありましたが、彼の救援のために現れた鶴見中尉によって助けられました。

鶴見中尉に心酔した鯉登は、海軍校ではなく陸軍訓練校に進学。鶴見中尉の元で働けるよう奮闘することを決めた音之進は1人の男とすれ違います。それはのち音之進に対し、ロシア語で「バルチョーナク」と吐き捨てる、尾形百之助でした。

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【ネタバレあり】アニメ『ゴールデンカムイ』第41話あらすじと感想

稲葉勝太郎と出会い、アシリパは昔話を撮ろうと考える

鶴見中尉は登別で用事を済ませ、樺太の大泊までやってくるという知らせが来ました。彼らがやってくるのは2週間後。それまで杉本達は豊原で自由に過ごすこととなりました。

キロランケの死に際、アシリパから何かを聞かされたことで安堵の表情を見せたことが気になった月島は彼女は、刺青の謎を解くカギに気づき、尾形に殺されかけたのではないかと考えます。これを聞いた杉本は、アシリパが尾形に話すわけはないし、その話は自分が彼女にすると言い、月島にこれ以上の詮索を許しません。鶴見中尉が来た時には、アシリパは彼からも金塊のありかのヒントを問われるでしょう。しかし、アシリパが鶴見中尉に心を開くとは思えないからと…杉本は考えます。

KAMUI

先週のカッコよすぎる話があるから良いが、鶴見中尉は未だ怖いイメージが強いです。アシリパさんが心を開くとは思えないという杉本の見解は間違いではない気がしますね。

谷垣が樺太アイヌの村の周辺でうろついていれば、アイヌの人たちは何者だろうかと疑問を抱きます。樺太までついてきたチカパシが叔父だと説明すれば皆納得して去っていくことから、最初は追い返そうと思ったチカパシの活躍に谷垣は感謝するようになりました。

その頃杉本はアシリパと共にグズリ狩りを始めます。森に入る前にアシリパが火を起こして儀式を行っていると、通りすがりの活動写真化・稲葉勝太郎がこれに興味を持ちました。もう一度やってほしいと懇願する稲葉。次の瞬間、彼はグズリに背中から襲われてしまいます。杉本がこれを引きはがし、アシリパが弓でグズリを射止めると。稲葉と同行していた撮影技師・ジュレールがこれを撮影。攻防のすえ、アシリパはグズリ狩りを成功させ、杉本はその脳みそを食べさせられるのでした。

儀式などは伝えていかなくてはいづれ消えていく。伝承できないものだろうかと考えていたアシリパは、活動写真の撮影をする稲葉に対し、アイヌの昔話を動きで見せて、活動写真として後世に残そうと提案します。興行主としては面白くないと判断したものは残したくはないのですが、アシリパは命の恩人だろと杉本に詰められ、撮影をすることとなりました。

アイヌに古くから伝わる物語「パナンペペナンペ物語」の撮影を始めれば、アシリパは台本をメガホンのように扱い、演技指導に熱を入れます。が、パナンぺペナンペの話がどれも下ネタであったためか、彼女が満足のいくものとはなりませんでした。

KAMUI

アイヌ版のはなさかじいさんってところですが、本当に下ネタ三昧。これを伝えていく民族って…って思われそうな。でも実際、アイヌ伝承は日本昔話とかと価値観が違いすぎてビックリされるものなんですよね。

シネマトグラフにアシリパの母の姿が…

チカパシを主役にした「ケソラプの身の上話」を撮影し、アシリパはこれに満足。彼らは鯉登が交渉して使えるようにしてもらった芝居小屋でシネマトグラフの上演会をすることとしました。

映写機にはアシリパが演出をした物語や、アシリパがグズリの狩りをした瞬間などが映し出されており、皆これに驚きます。
アシリパのことを見ていたジュレールは、彼女に見てほしいと、別のシネマトグラフの上演を始めました。そこに映し出されたのはアシリパの集落。10年ほど前に彼らの手によって撮影されたものなのですが、そこには顔の皮膚を亡くす前のアシリパの父・ウイルクが映し出されました。のっぺらぼうはこんな顔をしていたのかと驚く杉本達ですが、アシリパは物心つく前に亡くなった母の姿に驚きます。太陽のような人だったとウイルクから聞かされていたアシリパの母は彼女にそっくり。シネマトグラフが進んでいくと、キロランケの姿も映し出されたのですが、ここで映写機が燃えはじめてしまい、アシリパの母の写真はなくなってしまいました。

KAMUI

ウイルクと同じ綺麗な青い目で、母のように表情豊か。この両親があって、今のアシリパがあるのはかなり納得が出来ます。ですがここで火が上がってしまったのは非常に残念です。

アイヌを受け継ぐアシリパを人殺しにしたくない。

活動写真としてアイヌの文化や物語を残したいと思っても、今を生きる自分達のすべてを残すには十分なモノじゃなかったとアシリパは理解します。

母の顔を見ることはできたが、父から聞かされた母の話の方が伝わるものが大きかったり、キロランケから色々な民族の文化を見せてもらったことで、残したいものは自分達の手で伝えていかなくてはいけないのだとアシリパは考えました。それゆえに、時には闘わなくてはならいのだと思うようになったアシリパですが、杉本はこれに反対します。それはアシリパじゃなくてもいい。アシリパに戦ってほしくないのは、戦争に行く前、干し柿を食べていた時の自分を見ているからといわれます。

アイヌを導く存在にするため、アシリパに狩りを教えたウイルク。そしてキロランケは、アシリパに色々なものを伝えることで、強制的に戦場へと出させることをさせました。そうやって二人はアシリパに戦うよう呪いをかけたと考える杉本は、彼女に人殺しをしてほしくないと思うのです。
親になったこともないし、軍人としての親の責任の取り方というものもあるかもしれない杉本ですが、アシリパのやりたいことなのかと問うも、彼女は何も言い返せません。

アイヌの教えでも、人殺しをしたものは地獄に取ると言いますが、地獄という言葉を作った人は、他者を殺したことで元の自分に戻れず、その殺した苦しみを知っているものかもしれません。人を殺して生き続けてきた杉本は、アシリパにその苦しみを知ってほしくないからこそ、人殺しをさせてたくない、金塊争奪戦からも降りてほしいのだと、杉本は思いの丈を彼女に伝えるのでした。

KAMUI

杉本の言いたいことがものすごく理解できます。守るために戦わなくてはいけない、前線に立てと言われてここまで来てしまったが、それって人殺しをしろって言ってるものですよね。戦争を越えて多くの死を見てきた杉本だからこそ、彼女に人殺しにならないでほしい。自分と出会ったときのようなアシリパでいてほしいと思うのですよね。

アニメ『ゴールデンカムイ』第40話まとめ

最初の方はコントっぽかったですが、シネマトグラフでアシリパの両親を見て、生きているキロランケを見て、一気に話がシビアになったなという印象でした。

アイヌ文化の話は実際の所かなりセンシティブに扱われるものなので多くを語るのは本当に難しいことです。でもその文化は何もしなければ風化されたり、和人の文化に塗り替えられてしまい、なにもなかったのように扱われてしまいます。それを守るためには戦わなくてはならないとウイルクやキロランケは考えたのでしょうが、それがどうしてアシリパがやらないといけないんだよって杉本は思うんですよね。戦争によって失うものは少なくありません。第3期の最期で尾形に弓を向けさせられているアシリパの姿が本当に可哀想だなと思いました。

じゃあ杉本はどうするのか…アシリパはどんな未来を歩もうと決めるのか、この先も見逃せなさそうです。

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