アニメ『鴨乃橋ロンの禁断推理』第9話あらすじ・ネタバレ感想!天文台殺人事件、解決編!ロンを罠に嵌めたのは……?

© 天野明/集英社・鴨乃橋ロンの禁断推理製作委員会

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「少年ジャンプ+」にて連載中の人気推理マンガをアニメ化した『鴨乃橋ロンの禁断推理』。

類稀な才能を持ちながら探偵資格を剝奪されてしまった天才探偵・鴨乃橋ロンと、ピュアでマヌケで真っ直ぐな警視庁捜査一課の刑事・一色都々丸(トト)がタッグを組み、さまざまな難事件を解決していくミステリー作品です。

関係者たちを集め、ロンに仕込まれた事件の真相を語るトト。

そこでついに犯人の名が明かされます。

反論する犯人に対し、トトは次々とトリックの謎を暴いていきました。

観念した犯人は自ら命を絶とうとしますが、最期に今回の事件がロンを狙う罠だったと明かし、裏に黒幕がいることまで匂わせ……?

早速、第9話「孤島天文台殺人事件【後編】」をレビューしていきます。

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アニメ『鴨乃橋ロンの禁断推理』前回第8話のあらすじと振り返り

ロンが殺人事件の容疑者になってしまい、トトは疑いを晴らそうと必死で捜査します。

グリズリーも捜査を進めますが、ロン以外の関係者全員にアリバイがあったため、犯人はロンだと考えていました。

しかし、トトが調べた犯行当時の現場状況を聞き、グリズリーは真犯人が他にいると確信します。

グリズリーに言われた通り、ロンの拘束を解いたトトが安心したのも束の間、二人は衝撃の場面に遭遇……。

それは屋上から落下していくグリズリーの姿でした。

事件の真相を垣間見たことで、真犯人に射殺されてしまったのです。

ロンは容疑者である自分に対しても誠実に向き合おうとしてくれたグリズリーの無念を晴らすため、本格的に捜査を始めます。

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【ネタバレあり】アニメ『鴨乃橋ロンの禁断推理』第9話あらすじ・感想

観測ドームを使ったトリック

関係者たちを集めたトトは、ロンに仕込まれた事件の真相を明かします。

早速、真犯人がこの中にいると告げたトトは、グリズリーが殺害された際に不審な行動をした人物の名前を挙げました。

それは、銃声が聞こえたのは屋上なのに真っ先に外へ現れ、グリズリーの死体のもとまで駆けてきた、館長の十文字です。

十文字は雨が降っていたにもかかわらず、傘も差さずにやって来ました。

屋上でグリズリーを射殺した時、濡れた服を誤魔化すためだと考えられます。

名指しされて慌てふためく十文字は、小野寺が殺害された際にはトトたちと一緒に屋上にいたというアリバイを強調しました。

そこで、トトは小野寺殺害のトリックについても推理を披露します。

まず、一人で部屋へ戻った小野寺を襲い睡眠薬で眠らせ、室内灯がすべて破壊された状態の観測ドームへ連れていき、黒蜜御膳を利用して眠らせておいたロンとともに寝かせます。

ロンのそばにはモデルガンと部屋のマスターキーを置き、容疑者に仕立て上げるための準備は完了。

その後、部屋を出た十文字は唯一の出入口を塞ぐため、扉の隙間に接着剤を塗布し、ほかの参加者たちが集まる屋上へ戻りました。

ロンよりも軽い睡眠薬で眠らされていた小野寺は先に目覚め、真っ暗な室内で唯一点灯している電気のスイッチ盤を触りますが、すべて破壊されているので明かりはつきません。

そうなると次に目指すのは扉ですが、こちらも接着剤で塞がれているために開かず、鍵が閉まっていると勘違いしてサムターンを触れば、逆に施錠された状態になってしまいます。

最後に巨大望遠鏡の開閉スイッチに辿り着き、天井を開けば望遠鏡は回転を始めます。

すると、その回転を利用して、事前に仕掛けられていた釣り糸が引っ張られ、換気口の中に用意されていた拳銃の引き金が引かれるというトリックになっていました。

こうして一直線上にいた小野寺は背後から射殺され、釣り糸だけが残り、この残骸をグリズリーが見つけたのでした。

極めつけに、銃声が聞こえてから観測ドームの扉が開くまで、室内が真っ暗なことは誰も知らなかったはずなのに、十文字はあらかじめ海野に懐中電灯を持ってくるよう頼んでいました。

ここまで指摘された十文字は、観念して事の真相を語り始めます。

黒幕の影

十文字は、小野寺の正体は天体カメラマンではなく、未解決事件を調べているルポライターだと明かしました。

彼女は10年前にこの天文台で起きた事件を調査していたらしく、鑑賞会中も十文字の私室に忍び込んでいたといいます。

そんな小野寺を殺害するに至ったのは、十文字自身が10年前の事件の真相を隠蔽していたからです。

10年前、当時の館長だった十文字の父親は、参加者全員を射殺したのちに自殺したのでした。

事件の第一発見者となった十文字はそのことに気付き、家族の犯した罪――恥を隠すことにします。

それからの彼は残りの人生を平穏に暮らそうとしていたようですが、事件のことを掘り返そうとしている小野寺の存在が邪魔になり、殺害したのだと明かしました。

グリズリーを殺害したのも同様の理由で、ロンを容疑者としたあとも事件の捜査を続けていたため、小野寺殺害に使った拳銃を回収し、射殺したといいます。

十文字の独白を聞いたロンはいつもの発作が起き、「己の死を持って死者を弔え」と言いながら事件に使われた拳銃を差し出しました。

トトは拳銃を振り払い、十文字の手元に渡るのを阻止しますが、十文字は毒薬のようなものを持参しており、その場で飲み込んでしまいます。

正気に戻ったロンは十文字に詰め寄り、なぜ自分が呼ばれたのか、容疑者に仕立て上げられたのか、最初からそれを狙っていたのかと矢継ぎ早に尋ねました。

すると、十文字は「あんたがいくらあがいても”あの人”の手のひらの上さ」と呟き、白い泡を吹いて倒れます。

「夜が明ける……」

そんな一言を最期に黙ってしまった十文字。

トトは脈が止まっていること、瞳孔が開いていることを確認し、死亡を告げました。

ロンを狙う存在

十文字が死亡し、朝を迎えようとしている孤島。

トトが地元の警察の到着を告げる頃、ロンは一人、現場となった観測ドームにいました。

横たわる十文字を前に、ロンを容疑者に仕立て上げ、BLUEの教官であるグリズリーを殺害した彼は一体何者なのか、誰かの指示ならどんな存在が裏にいるのかと考えを巡らせます。

そして、十文字の最期の言葉である「夜が明ける」になぞらえてドームの天井を開けたロンは、差し込んでくる朝の日差しを受けて、あることに気が付きました。

ハッとして冷や汗をかいたところで、トトが呼びに来ます。

地元の警察が到着したのです。

やって来た警察とともに関係者の事情聴取を行っていたトトは、担当したオリヒメに仕事ぶりを褒められ、頬を赤らめました。

一方、現場にいた鑑識は十文字を見て何かに気付きます。

しかし、一人の老警官に静かに微笑まれ、黙り込んでしまいました。

その頃、トトは地元の警察によって死体が運ばれていったことをロンに伝えます。

ロンはグリズリーを遺体で帰すことになったと悔しそうに語り、スマホを取り出すと一枚の写真をトトに見せました。

写っているのは観測ドームでうつ伏せに倒れている小野寺の遺体でしたが、朝の日差しを受けたことで床に模様が浮かび上がっています。

それは、ロンの首にある「96」のような傷と同じマークでした。

床に敷かれた絨毯の色や室内の光加減のせいで誰も気付きませんでしたが、どうやら小野寺が殺される前から赤いインクで描かれていたようです。

ロンは今回の事件のさまざまな事象により、過去に起きた「血の実習事件」の時から罠に嵌められていたことを知りました。

トトもその話を聞いて、十文字が言っていた「あの人」がロンを狙う黒幕なのだと気が付きます。

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犯罪一族・モリアーティ家の者たち

――死体を乗せた警察の船の上。

老警官が「この船にはわしと死体だけになっちゃったな」と、わざとらしく呟きます。

その時、死体袋のひとつが動き出し、中から十文字が出てきました。

老警官に向かって「命拾いしましたよ」と不敵に笑った十文字は、脇に挟んだテニスボールで一時的に脈を止め、点眼薬で瞳孔が開いたように見せていたのです。

どうやら老警官は「あの人」の一味であり、十文字の協力者のようでした。

彼らのことを「すべての犯罪は”M家”に通ずると謳われ、直接手を下した事件は100%迷宮入りする”史上最高の犯罪一族”!」と褒め称え、崇拝する様子すら見せていました。

そんな十文字に、老警官はロンの様子を尋ねます。

犯行を認め、真相を明かした瞬間に豹変したことを熱弁する十文字でしたが、話し終えるより前に額を撃ち抜かれ、射殺されてしまいました。

十文字を殺した老警官は自身の顔に手をやると、顔面をバリバリと剥がして変装を解きます。

特殊な変装によって老警官のフリをしていたのは、ウィンター・モリアーティ(CV.花守ゆみり)という女性でした。

すでに同行の警察官を皆殺しにしていた彼女が電話を掛けた相手は、兄のマイロ・モリアーティ(CV.松岡禎丞)。

マイロとウィンターの会話には「天敵だった探偵の6世」「例の人物の9世」といった意味深な言葉が登場します。

その中で、マイロは「5年越しのメッセージ」――現場の床に描かれていた「96」のマークを見たロンの反応を尋ねました。

ウィンターは、首の傷と同じものだと気付いて青ざめていたものの、意味は理解していないようだと報告します。

すると、マイロは愉快そうに微笑み、ロンのことを「”至上の探偵”シャーロック・ホームズと、”犯罪王”ジェームズ・モリアーティ……両方の血を持つあの男」と称すのでした。

一方、落ち込んでいたはずのロンは、「自分に謎ができたというのは素敵なことに思えてきた」と言って、すっかりいつもの調子を取り戻していました。

そして、トトにこれからも手伝ってくれるかと問いかけます。

トトは一瞬驚いたものの、迷わず頷きました。

アニメ『鴨乃橋ロンの禁断推理』新たな登場人物・キャスト

マイロ・モリアーティ/CV.松岡禎丞

・起こした事件は100%迷宮入りする史上最悪な犯罪一族の第一子
・目的のためなら手段は選ばない冷酷さを持つ
・ロンに興味を抱き動向を探っているが、その真の狙いは……?

ウィンター・モリアーティ/CV.花守ゆみり

・マイロの妹で、モリアーティ家の第四子
・特技は変装で、マイロからの指示によりロンに近付く
・兄と同じく冷酷な性格だが、時には感情的な一面を見せる

アニメ『鴨乃橋ロンの禁断推理』第9話まとめ

いかがだったでしょうか。

孤島の天文台で起きた密室殺人事件は無事に解決。

しかし、一件落着とはいかず、ロンを罠に嵌めた黒幕の存在が明らかになる展開となりました。

黒幕であるマイロとウィンターは、なんとジェームズ・モリアーティの子孫のようですが、その彼らが「我々サイドの血が流れる男」と語っているロン。

シャーロック・ホームズとジェームズ・モリアーティ、両方の血を併せ持っているという衝撃的な内容が明かされました。

ロン本人がこのことを知っているのかはわかりませんが、今のところの様子だと自覚はないようです。

この血の繋がりがどういった事件を生んでいくのか、ロンとモリアーティ家の因縁とは……。

謎ができたということは素敵なことですね!

次回、第10話も楽しみです。

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